DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

風(40)

2020-04-27 16:01:30 | ButsuButsu


新型コロナウィルスのせいか、夜空がやたらきれいだ。
金星と月が上下になって西の空に輝いていた。
どっちがどっち?
と思うほどに、金星が大きく見えた。

多くの教訓を、このウィルスは教えてくれている。
危機の時、どうすればよいか。
危機の時、誰が信用できるか。
結局、自分を信じ、家族を愛し、社会を守るしかない。

幼いころ、伝染病と隣り合わせの村に生きていた。
赤痢で急死した友人の家を、保健所の人が消毒していた。
いつの間にか社会は肥大化し
パンデミックと呼ばれる感染症が広がるようになってきた。

昔の夜空は、美しかった。
星を見に、友人や家族と、夜の河原をさまよった。
まるで、昨日のことのように
空想は、思い出の中に帰っていける。

今では、ずいぶん遠くまで来てしまった。
アタカマ高地で、南十字星を見たこともあった。
ゴビ砂漠に寝転がって、夜星の星を数えた。
それぞれが思い出となった。

どっちもどっち
経済成長という言葉は、甘い蜜の響きがある。
豊かさと貧困
成長の陰で、多くのものを失ってきた。

どっちもどっち
生活の豊かさと心の豊かさ
せっかくの自粛の時間
もう一度、心に問いかけてみよう

夜空に輝く、金星と月
どっちもどっち
私たちには、知らないことが多い。
せっかくの自粛、夜空を眺めてみよう。
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風(39)

2020-04-21 16:16:38 | ButsuButsu
JR茨木駅西口にボンネージュと言う珈琲やさんがある。
http://bonneige2010.web.fc2.com/
この店から、もう20年以上も珈琲豆を購入している。
買うのは決まってキリマンジャロだ。
ほのかな酸味とアラビキの甘みが、つかれた脳を癒してくれる。
今日も生きててよかった、そんなことを思う一杯である。
といっても私が飲むのはマグカップだから、二杯分はある。
それを一日に二杯飲む。
午前に一杯、午後に一杯。計四杯。

ボンネージュの店主は、古い山の仲間だ。
京都大学山歩会という。
そこで彼は林業を学んだ。
そのまま学業を積めば、今頃は京大の偉い先生になっていたかもしれない。
その彼が、親父さんの後を継いで珈琲やさんになった。
いや正確に言えば、ケーキ屋さんか。
山に登る輩には、こだわり屋が多い。
御多分に漏れず、彼は珈琲にこだわった。
おかげで、旨い珈琲を味わうことができる。

持つべきものは友である。
電話一本で焙煎して、郵送してくれる。
最近はそれがLineに代わった。
世の中は刻々進歩しているが、珈琲の味は変わらない。
嘉田由紀子さんが、キリマンジャロという珈琲豆を日本に紹介したのは私だと威張っていた。
彼女も京都大学農学部の出身だ。
世の中は狭い。
今、コロナ禍で喘いでいる友人の店の助けになればよい。
珈琲のうまさを求める諸君は、ぜひ彼の味を試してほしい。



大学の うすら汚れた キッチンで 飲む珈琲の 味ぞ楽しき
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風(38)

2020-04-11 15:01:55 | ButsuButsu


大学閉鎖となり、グラウンドに学生はいない。
桜並木だけが、春の風を受けている。

差し迫った危機感は感じない。
あるのは脱力感だけだ。

思い立って、新型コロナウィルス感染者の増減率をプロットしてみた。
1.0で収束、1.25を超えるとオーバーシュートに向かう。

この図から面白いことが分かる。
韓国は完ぺきに収束に近づいている。
フランス・アメリカ・イスラエルも収束しつつある。

滋賀県の変動は大きい。
感染者数が少ないので測定誤差が大きく出るのだろう。

興味深いのは、京都が安定的に収束に向かっていることだ。
恐らく府政の熟度と診療体制がしっかりしているのだろう。
このままでいけば4月中には収束するだろう。

問題は、東京と大阪だ。
オーバーシュートの目安となる1.25に近づいている。

今回の感染症で多くのことを学習した気がする。
今後に生かせればと思う。

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風(37)

2020-04-06 18:11:35 | ButsuButsu


びわ湖トラストが実施しているジュニアドクター育成塾の3期生募集が、なんとyahoo newsに載った。
早速、数名の応募者があった。
さすがyahoo newsだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200406-00000027-minkei-l25

ぜひ多くの小中学生に参加して欲しい。
そして、近い将来、人類共通の課題である地球温暖化や感染症などの諸問題を解決して欲しいと思う。
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風(36)

2020-04-04 11:59:11 | ButsuButsu


新型コロナウィルス感染者数に関する速報!
いよいよ京都府・滋賀県でも指数関数的に感染者数が増加し始めた。
これは非常にまずい。
数値的に見ると、東京都と大阪府はPCR検査数を制限している雰囲気がある。
おそらく現段階で利用可能な病床数が限界に近付いているのだろう。
本来は緊急事態宣言を出すべき時期を逸した感じが強い。
各自が自己防衛に入る必要性がある。
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風(35)

2020-04-03 17:43:51 | ButsuButsu


4月になって、やはり桜の花が気になりだす。
大学へ通う道筋に眺めては、一人悦に入る。
やはり春はいい。

今年は新型コロナウィルスのせいで、学生たちも可哀そうだ。
卒業式も、入学式も吹っ飛んで行った。
桜の花は関係ない。

ソメイヨシノは一斉に開花する。
同じクローンでも、ウィルスよりずっといい。
酒がないのが残念だが。

おっと、びわ湖の話をしよう。
深呼吸が十分でなかったようだ。
これが今回の本題だ。



びわ湖トラストでは、ジュニアドクター育成塾の生徒たちと、琵琶湖湖底における溶存酸素濃度を継続的に測定しています。
現在(3月22日現在)、溶存酸素濃度は飽和濃度の60-80%付近を変動しており、完全に上下混合していません。
通常は、この状態から冷水(融雪水など)が密度流となって供給され、急激な水温低下が起こらなければなりません。
しかし、本年の暖冬ではそれも期待薄だと思われます。
したがって、湖底の水温も上昇したままです(8.8℃前後)。
50年前と比較すると2~3℃程度上昇しています。
今年、全循環が発生するかどうかについては4月中旬頃の測定結果を待たなければ確定的なことは言えません。
ただ、おそらく難しいのではないでしょうか。
生態系への影響については、単に酸欠による生物の死亡だけではありません。
低酸素状態や高濃度な重金属などに長時間暴露されている底生生物へのストレスという観点からも議論しなければなりません。
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風(34)

2020-04-01 17:05:50 | ButsuButsu
桜の木の下を春の風が吹いている。
今年の花びらは、何か悲しそうだ。
コロナウィルスの猛威が暮らしを変えていく。
世界は一体、どうなってしまったのだろう。

新年度に向けて仕事が手につかない。
つれづれに、東京の感染者数を調べてみた。
すると面白いことが分かった。
おそらく東京の感染者数は、今週中に千人を超すだろう。



自然に存在する様々な現象が急激に変化するとき
それは多くの場合、指数関数に従う。
3月24日ころから、東京の感染者数は指数関数の上に乗りはじめた。
もう止まらないのではないだろうか。

恐らく、多くの人が感染して抗体ができるまでブレーキがかからない気がする。
高齢者や体の弱い人は気を付けたほうが良い。
この国の統計は改竄されることが多いので信頼できないが、
指数関数的に増え続けるウィルスを誤魔化すことはできない。

多くの自治体ではPCR検査の要望に応えられていない。
現場の人の話だと、マスコミに取り上げられているよりはるかに多いらしい。
ニュースになるのは、氷山の一角なのだ。
東京都の潜在感染者数は、すでに5万人くらいという推測もある。

春だと言うのに、桜の花も薄汚れてしまった。
びわ湖を渡る風が、かろうじて滋賀県の感染を押さえている。
東京の次は、大阪が指数関数に乗っている。
気をつけろ、そう春の風が騒いでいる。
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