DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

どうする(53)

2014-11-28 16:59:25 | ButsuButsu


IPCCの結論

大気について述べるならば、過去30年間における10年ごとに計算した平均気温は、1850年以降、はっきりと上昇してきている。1983年から2012年の30年間は、北半球では過去1400年で最も暖かい時期になっているようだ。大陸と海洋の表面温度の全球平均は、1850年から2012年で0.7℃上昇した。一方、上層大気の温度は低下しており、地表面での気温上昇が太陽に起因したものではないと結論づけている。また、世界中の氷河およびグリーンランドや南極の氷床におけて氷が消失する速度が劇的に増加していると報告している。氷河の消失は20%程度だが、氷床の消失は20世紀末の10年と21世紀初頭の10年の間で600%まで増加している。北極における夏季の海氷面積は過去30年の比較で、10年毎に9%から14%まで減少した。このような氷の減少は、過去1450年間に見られなかったレベルである。一方、南極における冬季の海氷はこの10年間で1.5%ほど増えている。これは地球上におけるエネルギーの非平衡に対応して強化された南極海風によって引き起こされているようである。

IPCCのリポートでは、海洋の温暖化が、気候システムにおいて蓄積されるエネルギー増加の多く(1971年から2010年の間に蓄積されたエネルギーの90%以上)を担っていると述べている。また、人間起源である二酸化炭素の累積排出量の30%が海洋に吸収されており、このことによって海洋は酸性化しつつある。

ごく最近になって、IPCCは全体を統合した報告書を出版した。この中で、次のように述べている。「気候システにおける温暖化は明確になってきている。1950年以降、観測された多くの変化は、2010年までの数十年間に予期していなかったものである。大気や海洋は温まっており、雪や氷の量は減少している。そして、海水面は上昇している」。また、「最近の数十年において、気候の変化は全ての大陸と海洋における自然および人間システムに影響を与えてきた。影響というのは、観測された気候の変化によるものであり、その原因が何であるかとは関係なく、気候変化に対して自然や人間のシステムが脆弱であることを示している」と続けている。

気候変動の要因としては、「1951年から2010年までの地表面で観測された平均気温の上昇の半分以上が、人為的に排出された温暖化ガスの増加によるものであり、それ以外についても人間活動に伴う外的な因子が関連している」とIPCCは結論づけた。さらに、「温暖化に対する人間起源の寄与の最も正確な評価としては、現実に観測される温暖化傾向そのものである」と述べている。言い換えれば、1951年以降起こっている全ての温暖化は人間活動によるものであるという証拠を示した。

「今後の温暖化ガスの排出によって、気候システムを決定する全ての成分において、さらなる温暖化や変化が引き起こされるだろう」と結論づけた。気候変動を制御するためには、温暖化ガスの排出量を減らすための多くの持続的な取り組みが必要である。このことは、適合策の実施とともに、気候変動のリスクを抑制する手段だ。
コメント

どうする(52)

2014-11-27 17:54:45 | ButsuButsu


二番目の議論は、温暖化ガスについてである。

いわゆる温暖化ガスと呼ばれる水蒸気やメタン、二酸化炭素の大気中の濃度はそんなに高くはないが、地表面から宇宙への放熱を妨げる重要な役割を果たしている。これは温室効果と呼ばれているが、これらのガスによって地球上の平均気温は15℃に保たれている。もし温室効果ガスが存在しなければ、平均気温はマイナス15℃になるだろう。

南極にある氷床や氷河の氷のコア採掘によって過去の大気中に存在した温暖化ガスの変化を測定できる。毎年雪が積もり、その時代の大気の気泡を含んだ氷の層が積み重なる。南極において採取された最も長い氷のコアは3000メートルにおよび、過去80万年の地球の歴史を振り返ることができる。氷を溶かし、異なった元素の同位体比を計測することによって過去の地球の気温を推定することができる。このようにして、過去の温室効果ガスと気温の関係が研究されてきた。

最近の氷期においては、地球の平均気温は約5℃低下し、北半球の高緯度地帯は氷床に覆われ、大気中の二酸化炭素濃度は180ppmにまで減少した。一方、間氷期には300ppmまで増加した。今年、大気中の二酸化炭素濃度は400ppmを超えた。20世紀の100年間に100ppm増加したのである。氷期から間氷期にかけての同じ量の増加だが、要した時間は100倍も早かったことになる。

このことは地球規模での炭素循環が壊れたことに起因している。炭素の循環は、大気や植物、地殻、海洋といった炭素プールの間を行き来している。これらの間の交換量は人類が排出する炭素量よりはるかに大きいのだが、産業革命以前にはほぼバランスしていたのである。しかしながら1972年に蒸気機関が発明されて以来、創造とか科学技術の連鎖がスタートし、たちまち地球規模に拡大していった。この革命が現代社会を作り上げてきたのである。それは安くて、使い勝手の良い、便利な化石燃料を用いた社会の登場だった。こうして人類は毎年100億トンの炭素を燃やし、その量は毎年2%ずつ増えてきている。

今日までに、我々は5300億トンの炭素を燃やしてしまった。その25%が陸上植物に吸収され、成長を支えた。そして25%強が海洋に吸収され、海の酸性化をもたらしてこいた。残りが数百年から数千年もの間、大気中に止まる。結果として、産業革命の初期に比べて、大気中の二酸化炭素濃度は約40%増加した。

海洋に見られるエネルギー平衡の乱れは、海水温の上昇や海氷の融解で確認できるのだが、明らかに人類によって引き起こされた炭素循環の崩壊を示している。これは、化石燃料を用いたことによる予期しない結果である。このことの証拠は明らかなのだが、とても深い意味を有しているので、より十分な評価が必要である。

このために、1988年に国連環境計画と世界気象機関とによってIPCC(気候変動に何する政府間パネル)が設置された。その目的は、気候変化に関する国連の枠組み条約を政策決定者に知らせるための科学的データに基づいたわかりやすい要約を提供することである。

IPCCの第Ⅰ作業グループは、人類によって引き起こされた気候変動に関連した物理的な科学情報をレビューし、評価を行っている。最新のリポートは2013年9月に提出された。それは歴史上、もっとも多くの監査を受けた文書であると言って過言ではないだろう。この分野における世界的な専門家として認められた209名の科学者によって起草された。彼らは、32カ国600人以上の執筆担当者や、29カ国50名の査読編集者によって支えられた。何万という論文の中から9200の論文が引用された。著者たちは、世界中の1089人の査読者からの54677個のコメントに対して回答を提出した。

では、彼らは、どのような結論を導いたのだろうか。
コメント

どうする(51)

2014-11-26 15:50:17 | ButsuButsu


Chris Rapley氏の論点は大まかに分けて三つある。

その一つが、海面水位の上昇についてだ。

最終氷期(7万年前から1万年前)が終わった完新世の後半に、地球上で気候が比較的安定した時期があった。

この時の海面水位の変動は、年間に0.2ミリメートル程度だったことが海岸地形や考古学的なデータからわかっている。

19世紀後半から海水面は上昇を始めた。

20世紀中には、年間1.83ミリメートルの海水面上昇があった。

ところが最近20年間では3.3ミリメートル上昇してきている。

この数値はとても小さいように思われるが、地学的には重要な意味を持っている。

そして現在の海水面の上昇速度は、年間10ミリメートルに近づいている。

さて、西南極にある南極半島には水面下2000メートルにわたって氷床が広がっている。

ちょうどドレーク海峡を挟んで南アメリカの対岸になる場所だ。

この半島は、イギリス・チリ・アルゼンチンの3国がそれぞれに領有を主張しているが、現在は南極条約によって棚上げになっている。

1990年以降この氷床が崩壊を始めており、氷のクラックを通して暖かい水が入り込み、これが2000メートル下の基盤まで到達すると氷床が基盤から離れて、一挙に氷山の崩壊が進むと考えられている。

西南極における全氷床が溶解すると海水面は6メートル上昇すると言われている。

北半球では、グリーンランドの氷床が、1990年からの10年間でそれまでの6倍以上も溶けてしまった。

氷床や氷河の溶解による海水面の上昇は、実測値のほぼ半分に相当している。

残りの水面上昇は、海水の温度膨張に起因している。



イギリスでは、海水面の上昇は非常に深刻な問題として捉えられたおり、ロンドンを流れるテムズ川には大規模な防潮堤が建設されている。
コメント

どうする(50)

2014-11-25 16:42:21 | ButsuButsu


私が最も敬愛する友人の一人であるLaval大学のWarwick Vincent教授から、昨日メールが届いた。

I thought you might be interested in this article that has just come out in The Guardian:

http://www.theguardian.com/science/2014/nov/22/-sp-climate-change-special-report

It is written by Chris Rapley, former Director of the British Antarctic Survey and more recently director of the Science Museum.

It very nicely summarizes a lot of information that is relevant to our public speaking on the urgent topic of climate change.

英国にThe Guardianという新聞がある。

創刊が1821年というから200年弱の歴史がある。

約26万部を発行している。

ちなみに、世界最古の新聞は、同じ英国のThe Timesである。

1785年に創刊され、約45万部を発行している。

蛇足だが、世界で最も発行部数が多い新聞は日本の読売新聞で約1000万部、世界2位が同じく日本の朝日新聞で約800万部なのだそうだ。

このようにして比べると、日本人の新聞好きは世界でも群を抜いている。

さて、The Guardianが休刊日に発行しているThe Observerという新聞に掲載されたChris Rapley氏が投稿している記事は興味深いものだったので紹介したい。

彼はUniversity College London の教授であり、南極研究などの気候学者として知られている。

記事のタイトルはClimate change is not just about science – it’s about the future we want to createと記されている。

これを読んで、私がアベノミクスの成長戦略に抱いていたモヤモヤとした疑問が晴れてきたような気がする。

「気候変動と言うのは、単に科学の研究対象なのではなく、今後どんな世界を私たちが作りたいのか、という将来の問題なのだ」とChris Rapley氏は力説している。

そうなのだ、私たちが将来に漠然と抱いている不安は、世界が今後どうなるのか、という質問であり、成長戦略と言うのはこの将来に対する回答なくしてありえないということなのだ。

衆議院の総選挙を迎えるにあたって、このことを真摯に訴え、誠実に答えてくれる政党がいくつあるのだろうか。

日常、我々は地球温暖化を対岸の火事のように思っているが、どうサバイバルするのかは、人類の未来にとって、とても重要な問いかけになってきている。

☆☆☆☆☆

来年の12月に、世界の196か国がフランスのパリに集まり、気候変動に関する一連の行動計画を策定する。

この会議は、気候変動についての国連の枠組みの下で開かれるのだが、1992年にリオで開催された国連環境開発会議で締結された国際条約である「正常な気候システムに悪影響を与える人間活動を抑制し、大気中の温暖化ガスを削減する」ことを目的としている。

1997年に京都で採択された気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書以降、さまざまな事情で遅々として進まない地球規模での温暖化ガス削減の取り組みをしり目に、地球上の二酸化炭素濃度は単調に増加し続け、今年の5月には世界のすべての観測所で400ppmを超えた。

しかもその増加の割合は、ますます速くなってきている。

2015年のパリ会議が、最後のチャンスだとChris Rapley氏は警告している。

一体、何が問題なのだろうか。  (つづく)

コメント

どうする(49)

2014-11-18 02:14:49 | ButsuButsu


池の東屋の隣にいるブラックスワンがわかるだろうか。

そう、「心配ない、心配ない」と保険会社のコマーシャルで叫んでいるあの鳥だ。

以前は悪役の代名詞のように扱われていたが、最近はよい鳥になっているのだそうだ。

しかし、経済学ではその意味は全く異なる。

ダレブという経済学者が唱えている「ブラックスワン理論(Black swan theory)」というのがある。

かつて、全ての白鳥が白色と信じられていた時代に、オーストラリアで黒い白鳥が発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく崩れさった。

この出来事から名付けられ、確率論や従来からの知識や経験からでは予測できない極端な現象(事象)が発生し、その事象が人々に多大な影響を与えることを総称してブラックスワン的事象と呼ぶ。

いわゆる「想定外」というやつだ。

東北沖太平洋大地震や福島第一原発事故などはこれにあたる。

最近は、どうもこの手のブラックスワン的事象が増えている。

沖縄県知事選挙で翁長雄志氏が36万820票を獲得し圧勝した。

4人の候補中3人が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対している中で、翁長氏は一人過半数を超えた。

どうも沖縄の人たちは本当に怒っているようだ。

なぜ日本の防衛のために沖縄のみが多大な犠牲を強いられるのか。

1970年、私が大学へ入学した年、日米安全保障条約が自動延長された。

そして1972年に沖縄は日本に返還された。

学生紛争が渦巻く中で、多くの学生たちと「沖縄を返せ」を歌った。

***

固き土を破りて 民族の怒りに燃える島 沖縄よ

我等と我等の祖先が 血と汗をもて

守り育てた 沖縄よ

我等は叫ぶ沖縄よ 我等のものだ沖縄は

沖縄を返せ 【返せ】 沖縄を返せ


固き土を破りて 民族の怒りに燃える島 沖縄よ

我等と我等の祖先が血と汗をもて

守り育てた 沖縄よ

我等は叫ぶ沖縄よ 我等のものだ沖縄は

沖縄を返せ 【返せ】 沖縄を返せ

***

この歌を歌いながら、何か日本民族の傲慢さを感じた。

「我等のものだ沖縄は」

このフレーズの中に、沖縄の人々は含まれていたのだろうか。

翁長氏と沖縄県民は本気なのだろう。

彼らには、お金で自分たちの自然と歴史を売るつもりはないのだ、ということを本土の政治家も官僚も国民もきちんと理解すべきだろう。

時代は混とんとしてきている。

何が起こるかわからない状況になってきている。

ブラックスワンが大きな影を落とすようになってきた今、私たちはどう生きていくべきなのか。

文庫「卑弥呼」の中で帚木蓬生が語っていることばが印象的だ。

***

〈あずみ〉の一族の掟は三つある。

ひとつは、人を裏切らない、ことだ。

ふたつめは、人を恨まず、戦いを挑まないということだ。

みっつめは、良い習慣は才能を超えるということだ。

***

報復の果てに生まれてしまった、イスラム国という得体のしれない集団。

他国から人身を拉致してくる前近代的国家の存在。

少数のグループが多数の人民を支配する巨大専制国家。

楽天的で、好戦的な太平洋の巨人。

こんな集団が有象無象する中で、国家的戦略を持たずに綱渡りを続ける我が国の事なかれ主義に、沖縄県人たちは嫌気がさしているのかもしれない。

彼らはもともと独立国家だったのだから、日本という国にそんなに思い入れはないのだろう。

ブラックスワンの影が、すぐそこまで迫ってきている。

何が我々を救うのかを、立ち止まって考える時期に来ているのかもしれない。
コメント

どうする(48)

2014-11-16 09:46:04 | 物語


中国から、国際会議をしたいので協力してほしいとの連絡がきた。

ただ、過去の形とは少し違うようだ。

今、彼らは環境問題をビジネスとしてとらえようとしている。

ここ5年ほど、中国政府は環境問題に多大なお金をつぎ込んできた。

大気や水質の改善が主な狙いだ。

だが、それらがほとんど失敗している。

どうも多くの人々はこのままではだめだと思い始めているのかもしれない。

何か根本的な解決につながる取り組みが必お湯なのだろう。

どこであれ、そこで暮らす人々には歴史があり、守るべき暮らしがある。

そんなことを守るために役に立てればよいと思っている。

自他共栄につながる仕事が必要なのだろう。

コメント

どうする(47)

2014-11-14 09:21:24 | ButsuButsu


東京に来て感心するのは、バス停での行儀良さである。

みんなきちんと一列に並んでいる。

今日は、道路に向いて一定間隔で横並びだ。

こんな行列は見たことがない。

不思議な光景に、しばし見とれてしまった。

優先席に座る若者の数も、東京の方が少ない気がする。

仮に座っていても、年寄りが来れば代わってくれる。

この点は、関西の方が行儀が悪いと思う。

それぞれに良いところ、悪いところがあるものだ。



それにしても、食堂での喫煙はなんとかならないのだろうか。
コメント

どうする(46)

2014-11-13 07:15:36 | ButsuButsu


東京に来ると気になることがある。

ほとんどの飲食店で分煙が進んでいないことだ。

タバコを吸う人も、隣の席の人のことを気に掛ける様子もない。

国際化が叫ばれている中、時代遅れの感もある。

不思議な話だが、関西では分煙でない店の方が少ない。

一方、東京では喫煙者が幅をきかせている。

それだけストレスが多いのだろう。

同情しないこともないが、飲食の際の喫煙は勘弁して欲しい。

食べ物の味や匂いを損なうからだ。

タバコというのは、それほどに強い臭気を周辺に漂わせる。

ヘビースモーカーが通り過ぎると、大通りでも臭いが残る。

迷惑な話だ。

東京オリンピックに向けて、政府も分煙を推進するという。

公害を克服し、せっかく青空が戻った東京なのだから、人に迷惑をかけない社会システムの構築を目指して欲しい。

質のよい大気と水というのは、健康への何物にも代え難いカンフル剤だからだ。

コメント

どうする(45)

2014-11-10 15:50:32 | ButsuButsu


中国漁船によって、赤サンゴが乱獲されているらしい。

血赤珊瑚(ちあかさんご)とも呼ばれる日本産の赤サンゴは、小笠原列島・五島列島・奄美・沖縄・宮古島周辺・土佐湾などの水深100~300メートルの海底に棲息しているという。

彼らは明らかに領海を侵犯している。

それにしても、中国から100トンクラスの沈みそうな漁船で小笠原海域まで出かけてくる執念がすごい。

一獲千金を狙っているのだろう。

いくつかの対処方法があるのだろうが、一番手っ取り早いのは対象水域をブイと網で囲ってしまうことだ。

これは獣害から作物を守るのに似ている。

日本まで来ても簡単に入手できないとわかれば、次第に下火になるだろう。

もちろん、外交面からの抗議とか、海上保安庁の警備とかは大事だが、時間がかかるし経費もかかる。

とりあえず重要な場所に囲いを作ることだろう。

水深が100-300mなら、そんなにお金もかからない。

できれば周辺水域の調査もきちんとやってほしい。

水中ロボットの活躍が期待できる場所だ。



そう言えば、2008年頃に琵琶湖で遺体の遺棄が複数あった。

まるでゴミ箱のように琵琶湖に遺体が捨てられた。

そこで我々がやり始めたのが、琵琶湖のゴミ回収だった。

人間があまり行けないような琵琶湖の湖底や湖岸のゴミを拾うという取り組みだ。

その後、遺体の投棄はなくなった。

誰かがいつも目を光らせていれば、犯罪を防ぐことはできる。

そして、迅速に情報を公開すればよい。

無防備ではないという意思表示が大切な気がする。
コメント

どうする(44)

2014-11-06 10:03:06 | ButsuButsu


あれから少しデータを整理してみた。

南から北を見た図になっている。

東側の濃い青色の部分が最深部(104m)にあたる。

水中に沈んだ山の頂上は、水面下20mほどである。

濃い赤の部分がそうだ。

この山の東側におよそ10カ所、西側に7カ所ほど、ガスの噴出孔が見られる。

ほとんどが山の岩盤と、堆積物との間から出ているようだ。

ガスの噴出による反射部分と、地形情報とをどうやって分離するかが問題になる。

もう一つ気になることは、どうも琵琶湖の沈み込みが最近速くなっている気がすることだ。

かつては年間に数mmと言われていた。

この2~30年は、年間数cmではないだろうか。

可能ならば、きちんとした測量を行いたいのだが、その手段がない。

気はせくが、実態が伴わない。

本来は、滋賀県がしっかり対処すべきだと思うのだが、どうもやる気はないようだ。

さて、何事も起こらなければよいのだが。

さまざまなことで心配が増えている、今日この頃だ。

コメント

どうする(43)

2014-11-04 21:32:59 | ButsuButsu


ベント孔から噴出する濁水やガスの分布が見えてきた。

琵琶湖の水面下に潜む、かつての山のふもとに点在している。

山の東西に集中しているのは、湖の収縮と対応しているのだろうか。

かなりの量のガスだ。

おそらくかなり深いところから出てきているのだろう。

これらの濁水やガスを採取するために、科研費の申請を行うことにした。

できばベント孔周辺のバクテリアやミジンコも採取したい。

いままでの琵琶湖研究では見えなかった事象だ。

どのような結果が出てくるのか、興味津々だ。

コメント

どうする(42)

2014-11-03 08:48:16 | ButsuButsu


初めて平塚の港を訪れた。

薄曇りの空だったが、富士山が迎えてくれた。

いつも思うことだが、この山の良さは裾野の曲線だ。

自然が作った美の造形なのだろう。

程よい高さと豊かな広さとを兼ね備えた、空間のバランスがいい。

絵描きのブライアンに、彼が考案した曲面絵画技法を使って富士山を描くように薦めているのだが、まだ実現していない。

彼にはもう少し時間が必要なのかもしれない。



この地にやってきたのは、水中ロボットの実験に立ち会うためだった。

BOSS-Aという自律型水中ロボットと、ABAという自律型水面ロボットの協調運用をやろうとしている。

少しずつだが、時間をかけながら困難という階段を登っていく。

どんな技術でも、どんな科学でも、いきなりジャンプをすることはできない。

時間をかけ、じっくりと、焦らずに前進することだ。

問題は、現実の社会が、そのような時間を与えてくれなくなっていることだ。



干ばつでひび割れた大地に、集中豪雨が来たらどうなるのだろうか。

水の多くは大地の裂け目に吸い込まれ、山津波のような水害が起こる。

流れやすいところに水が流れるからだ。

そうなると人智では制御できなくなってしまう。

今の経済政策をみるようだ。

未曽有の金融緩和は、かえって経済構造を崩壊させかねない。

きちんと大地を整理し、すべての植物に水が行き渡るような工夫とデザインをしなければ、水は流れやすいところにしか行かない。

そのような知恵が、今の日本にはない気がする。

ゆっくりと社会を熟成させる姿勢も大事なのではないだろうか。

今の政治家の短慮が、この国を崩壊に向かわせている気がする。

風林火山とはよく言ったものだと思う。

信玄も眺めた富士山を見ながら、こんなことを考えた。
コメント