goo blog サービス終了のお知らせ 

DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

湖の鎮魂歌(6)

2013-06-14 17:14:26 | ButsuButsu


フブスグル湖というのは大変魅力的な湖である。

砂浜でさえ光り輝く。

初めて訪れたのは1996年だった。

最初に魅せられてしまって、その後1997年から2002年までの6年間、毎年夏になると訪問して調査を行った。

ほとんど手つかずの自然といってもよいだろう。

そこで調査を行うことに、この上ない喜びがあった。

多くの友人もできた。

その中に、まだ世間慣れをしていないモンゴルの若者がいた。

結局、4人の若者を日本に呼んで、研修を受けさせた。

驚くことに、彼らは、あっという間に日本語の達人となった。

全員が、日本語検定一級に合格したのだ。

遊牧の民の特性なのかもしれない。

Hもその中の一人だった。

1997年に初めて出会って以来、今まだに好誼がある。

彼らと一緒に調べた湖の水温の記録である。



教科書のような湖だ。

夏場は、加熱によって水温躍層が発達する。

深さは、30-70m位までである。

これが風波による混合が達する深さだ。

一方、冬場の循環は150-170mまで達する。

水面は凍るので、表水層の温度は4℃より低くなる。

170mより深い水はほぼ一定である。

この深さの水が汚染されると、まず回復しないことを物語っている。

久しぶりにこの湖に行ける。

古い友人たちと会える。

そう思うと、私はひそかな興奮を覚えた。


暑い

2013-06-14 11:48:02 | ButsuButsu


暑いね。

米国大気海洋局の情報だと、ハワイのMauna Roaにおける二酸化炭素濃度は順調に上昇しつつある。

2012年に396.78ppmだった濃度が、2013年5月には399.77ppmになった。

平均値としてはほぼ一定の割合で増えている。

過去百年間にわたってそうだ。

ん、ちょっとおかしいかな。

二酸化炭素濃度が一定の割合で増え続けるには、一定の割合で排出されなくてはいけないのでは。

つまり、過去百年間、毎年同じ量の二酸化炭素が排出されたのだろうか。

答えはノーだ。

排出量は確実に増えてきているはずだ。

ではなぜ一定値で増えるのだろうか。

それは、植物による調整が働いているというのが、Lovelockの主張だ。

ガイア仮説を提唱したLovelockは、1994年に有名な論文をNatureに掲載した。

彼は、大気中の二酸化炭素の消費者として陸上植物と海洋藻類のみを取り入れたモデルを作った。

それによると

(1)二酸化炭素濃度が200ppm程度であれば、システムは安定である。

(2)二酸化炭素濃度が400ppmを越えると、海洋藻類による二酸化炭素の取り込みが消滅する。

これは水温上昇による深水層からの栄養塩供給停止が原因だ。

その結果、濃度は700ppmまで急激に上昇する。

と予想している。

今、ハワイで測定されている二酸化炭素濃度が、その400ppmに近づきつつある。

もう取り返しがきかないのだろうか。

Lovelock自身は、地球温暖化が緩和されていていると、彼の結果を訂正している。

つまり、IPCCが予測している3.5℃の気温上昇が、観測値では1.9℃の上昇留まっているからだ。

このことは、何か考慮されていない現象があるということを意味している。

それにしてもまだ6月だというのに、こんなにまで暑いのはなぜだ。

6月13日(木)のつぶやき

2013-06-14 04:55:48 | 物語