暑いね。
米国大気海洋局の情報だと、ハワイのMauna Roaにおける二酸化炭素濃度は順調に上昇しつつある。
2012年に396.78ppmだった濃度が、2013年5月には399.77ppmになった。
平均値としてはほぼ一定の割合で増えている。
過去百年間にわたってそうだ。
ん、ちょっとおかしいかな。
二酸化炭素濃度が一定の割合で増え続けるには、一定の割合で排出されなくてはいけないのでは。
つまり、過去百年間、毎年同じ量の二酸化炭素が排出されたのだろうか。
答えはノーだ。
排出量は確実に増えてきているはずだ。
ではなぜ一定値で増えるのだろうか。
それは、植物による調整が働いているというのが、Lovelockの主張だ。
ガイア仮説を提唱したLovelockは、1994年に有名な論文をNatureに掲載した。
彼は、大気中の二酸化炭素の消費者として陸上植物と海洋藻類のみを取り入れたモデルを作った。
それによると
(1)二酸化炭素濃度が200ppm程度であれば、システムは安定である。
(2)二酸化炭素濃度が400ppmを越えると、海洋藻類による二酸化炭素の取り込みが消滅する。
これは水温上昇による深水層からの栄養塩供給停止が原因だ。
その結果、濃度は700ppmまで急激に上昇する。
と予想している。
今、ハワイで測定されている二酸化炭素濃度が、その400ppmに近づきつつある。
もう取り返しがきかないのだろうか。
Lovelock自身は、地球温暖化が緩和されていていると、彼の結果を訂正している。
つまり、IPCCが予測している3.5℃の気温上昇が、観測値では1.9℃の上昇留まっているからだ。
このことは、何か考慮されていない現象があるということを意味している。
それにしてもまだ6月だというのに、こんなにまで暑いのはなぜだ。
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