DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

アベノミクスの限界

2013-06-15 15:28:24 | ButsuButsu


うまくいかないだろうな。

大阪のとあるセミナーで、経済産業省の役人からアベノミクス第三の矢についての話を聞いた時に、そう感じた。

5月下旬のことだ。

私が総理大臣であっても、同じようなことをしてきただろう。

政策そのものは間違ってはいない。

しかし、根本のところを間違えている。

規制緩和も民間主導も重要だ。

まさにその辺が鍵になるだろう。

でも一番重要なのは、人材の活用なのだ。

戦後の我が国における経済発展を支えてきたのも、そしていま最もお荷物になっているのも、どうにもならない我が国の官僚である。

そこで政治主導という考えが出てきた。

でも、それもだめだった。

第一、政治家が社会の事情をよく知らな過ぎる。

特に安倍さんのように二世議員で苦労を知らない人は、社会の実態や世界の実情に疎い。

私が指導者であったならば、もっと人材の活用に工夫をする。

公務員も民間企業の人も、退職した人をすべてまとめて面倒を見る官民一体の会社を作る。

再雇用などはしない。

シニアによる横つなぎ集団だ。

10年間の期限付き雇用として、それぞれの職能にあった派遣業務をこなしてもらう。

高給は払えないが、年金をもらうまでの十分な手当てを保証する。

いわば社会の助っ人集団でもある。

企業が行政の許可申請をするときには、公務員を退職した人が助っ人として役人との交渉にあたる。

行政が公共事業をするときには、企業を退職した人が適正な見積もりの助っ人を行う。

すべての業務費の10%を、恩恵を被る行政なり企業が負担して、この会社に支払う。

足りなければ国が支援するし、大幅な利益が出れば年金に積み立てる。

こうすれば、現役労働者の縦割り組織に対する、退職シニアの横串組織ができあがる。

縦と横がうまく編みあがった社会こそ、世界最強の国家となるのではないだろうか。

それをしなければ、結局、アベノミクスは利権の中で粉砕されてしまう。

もう無能な天下りはたくさんだ。

湖の鎮魂歌(7)

2013-06-15 14:54:26 | ButsuButsu


調査チームの中にカナダ人のRを入れた。

彼は長い間国連関係の研究機関で働いていた。

UNEPやUNESCOに顔がきく。

生物生産の専門家である。

シニカルな態度で、ちょっと目は怖い感じを相手に与える。

若いときには少林寺拳法をやっていた。

でも本当は心根がやさしくて、ナイスなおじさんである。

南アフリカやイスラエルでも仕事をしてきているので、少々のことには動じない。

妙に私とは気が合っている。

2001年に一緒にモンゴルへ行った。

この人がいると、ごまかしが効かないから、結果に信頼がおける。

モンゴルでサルベージをやるにはもってこいの人物だ。

終了したら山のような報告書を求められるので、英語編集能力のあるRの存在は大きい。

なにせ仕事が早い。

ただ他人に愛想が言えない。

妥協はしない。

もう70に近いが、まだ元気だ。

少しばかり仕事をしてもらおう。

6月14日(金)のつぶやき

2013-06-15 04:51:35 | 物語