小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

南イタリア物語-27

2011-01-18 23:32:22 | 旅行
南イタリア物語ー27

南イタリア物語 後記その1
南イタリア物語は首の腫瘤ではじまって、首の腫瘤の手術で終わりとなった物語でした。手術の後、正月のテレビでやたらイタリア旅行記のような番組がありました。2011年はイタリア統一150周年なので、イタリアの番組が多かったのでしょう。イタリア観光地の人気投票みたいな番組もありました。当然のようにベネチアが第一位で、私がいった南イタリアの観光地もいっぱい出てきました。なんてまあイタリアは魅力的観光地がいっぱいあるのでしょうか。今回の旅行で、イタリアが好きでたまらないというおじさんがいました。独学でイタリア語を勉強して、ツアーグループの人気者となっていました。もうイタリアがすきでたまらないというその方の気持ちがわかるような気がしてきました。これらの番組から、いくつかのことを教えられました。もっとも印象的だったのは、シシリー島シラクーサの人が、イタリアに統合されたことを単純に喜んでいないと言っていたことです。それぞれの都市が独立都市国家だったわけで、それぞれの文化をもっていて、それを誇りとしているのです。これでシシリー島と本土に橋がなかなかかからないわけがわかったようなきがします。けっして本土と完全に統合されることを望んでいないのです。イタリアでは都市が国家であった。ベニス、ジェノバ、アマルフィ、ピサ、フレンツェというよう交易独立都市国家として独立した長い歴史を持っているという意味が、日本ではまったく理解していなかったことに気付いたのです。ですから観光としては魅力的な所が数多く存在していることになるわけです。
第二に、交易で栄えたわけですから、多様な人種、多様な宗教、多様な文化を受け入れ、それが融合してゆく風土であったということです。そこが、文化的面白さと、寛容な楽天的気質として、とても親しみやすい所以なのです。だから惚れてしまう人がいっぱいいるのでしょう。
第三に、古代ギリシャ、ローマの文化を基盤として、脈々とその伝統のうえに新しい文化を積み重ねている、その連続性です。むろんいろいろな抗争があって、異文化の人に支配されたりしてはいますが、日本からみれば、とっても連続性の上に現在があると思えるのです。崖の上や山の上に家をたてたり、街をつくったりするのはギリシャ時代からの伝統なわけです。第一、都市国家というのがギリシャ時代から連続しているわけだ。このイタリアの文化にくらべると、日本の文化はとてもかなわないとおもえるのですが、そう簡単に負けみとめるわけにはいきません。日本だってすばらしいはずです。なぜ負けた気分になるのでしょうか。金のかかり方が違うという点もありますが、一番の原因は、イタリアがギリシャ時代からの連続性の上にあるのに、日本が不連続だからでしょう。見た目はたんなる山道の熊野古道を平安時代の衣装をきて 歩くシーンがでてきました。その組み合わせによって、景色は一変して、すばらしい日本があらわれるのです。そうです、日本は西洋文明をとりいれて、日本文明を破壊してしまったので、歴史の連続性が分断されてしまっているのです。いくら京都がひとりで頑張っても、西洋文明に寸断されていては、イタリアにかなわない。イタリアだってイスラム文化がはいりこんでいるではないかというかんがえもあるけれと、かれらはそれをルネッサンスとして連続性の中に取り込んでしまっているのです。日本も頑張って、日本文化の連続性を取り戻さなければ。すくなくとも自分で日本文化を破壊するようなまねは絶対にいかん。日本文化の連続性をどうやってとりもどすか、それをどうやって拡大するか。

そうそう、シシリー島の小さな田舎町の映画館をテーマにした有名な映画、ニューシネマパラダイスをDVDを借りてみました。貧しいシシリー島の村で映画撮影をしていた少年がローマにいって映画監督として一旗揚げる話ですが、廃墟のあふれるシシリー島と栄華をほこる本土との対比はこの映画の中にも表れます。いっぽうではイタリア統一、いっぽうでは都市国家を基盤としたそれぞれの街の個性が、なんだかよくわかったきがしました。

さて、次はどこに行こうかな。あくまでノルマンを追いかけて、北欧にいこうか、それともイスラムを追いかけて、モロッコに行こうか。マチスが色に開眼したのはモロッコだという話をきいて、今はがぜんモロッコに行きたくなっています。マチスのブルーヌードのブルーはモロッコのブルーなのです。



さあ、今回の戦利品です。



カプリ島で、はいった陶器のお店では、自分で作っているオジサンが、自分で店で売っていました。何となく気に入っていっぱいかいました。その一つの魚の絵の陶板を陶芸教室の先生にみせたら、お宅の陶板と同じ模様ではないかといいます。なるほど、いわれてみると、バックの模様もそっくり。この模様は仏像の光背からとったパターンです。



右が、私が陶芸教室で最初につくったタイルです。左がカプリ島のおじさんの作。5000円もしたのですよ。



これはみな同じおじさんの作です。



カプリ島のお土産屋さんで買ったレモンチェロとセットのぐい飲みおよびディスカウント陶器



ポンペイの近くのカメオ屋さんで買った陶器、家内はカメオを買いました。



カルタジローネで買った、伝統パターンの陶器とスープ皿用にかったボール。



アルベロベッロで買った、トウルリの模型(右)、左はどこかで買ったトリナクリナ。



なかなかしっかり出来ています。

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南イタリア物語ー26

2011-01-17 22:24:36 | 旅行
南イタリア物語ー26


K7 43mm limited

雨がやまないので、Barで一休み。


K7 43mm limited

ここは有名なBarのようです。ツアーの人が、ここのをレモンケーキ食べなさいと教えてくれました。2人で1つで十分のボリュームながら、うわさにたがわず美味しい。


K7 43mm limited

ドウオーモの真ん前のBarです。


K7 43mm limited

ドウオーモのライトアップが始まり、素敵です。


K7 43mm limited


K7 43mm limited


K7 43mm limited

アマルフィの海岸です。


K7 43mm limited


K7 43mm limited
帰り際に、面白いお店のディスプレイを撮って、アマルフィとお別れ。

再び、崖っぷちの道を一路、ナポリへ戻ります。もう真っ暗。


K7 43mm limited

ナポリに戻って、本場のピツツエリアで名物のピツツア・マルガリータを食べます。これがツアー最後の夜。


K7 43mm limited
みなさん、その一人分の大きさに驚いていましたが、私は特に驚くほどのこともなく、完食。みなさん盛り上がっているのに、私は諸事情あって禁酒なので、もくもくと食べる以外にどうしようもない。特に日本のピザと味が違うようにも思えない。日本のピザがイタリアに完全に近づいてしまったのだろう。


K7 43mm limited


K7 43mm limited


K7 43mm limited

名残惜しいけれど、卵城の写真で、南イタリアの旅はお終りです。
27日は朝早くナポリを立ち、ローマにそして成田に向かって帰路についたのです。
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南イタリア物語ー25

2011-01-16 21:12:52 | 旅行
南イタリア物語ー25


K7 15mm limited


K7 15mm limited


K20D 77mm limited

ドウオーモから外を見ると、よくもこんなところにつくったなという館が見える。よく見るとこれも廃墟くさい。これは究極の廃墟だ。おもしろそう。


K7 15mm limited

この後ろに見える山の頂上にある館です。きっといわれがあるのでしょうが、添乗員さんの説明はありませんでした。


K20D 77mm limited

ドウオーモの支柱にあるパターンを収集。シシリー島、ノルマン王宮で見たパターンだ。


K7 15mm limited


K7 43mm limited

とうとう雨が降ってきました。よくここまで、天気がもったものだ。


K7 15mm limited

雨のアマルフィを少し散策します。


K7 15mm limited


K7 15mm limited

路地のわきにはアーケードといおうかトンネルがあるので、そうは濡れません。ヨーロッパはこういうトンネル風アーケードが好きですね. とっても魅力的です.


K7 15mm limited

トンネルを抜けると小さな水飲み場といおうか、泉があって、驚いたことに、この水底にキリスト誕生の場面の人形がディスプレイされていました.


K7 43mm limited



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南イタリア物語ー24

2011-01-15 20:09:01 | 旅行
南イタリア物語ー24


K7 43mm limited

ソレントからアマルフィへの途中にある山にへばりついた街


K7 43mm limited


K7 43mm limited

アマルフィが近付いてきました。


K7 43mm limited


K7 15mm limited


K7 43mm limited

途中の休憩場所で、果物やお土産をうる屋台のおじさん、おばさん。


K7 15mm limited

ニンニク、トウガラシ、オレンジという組み合わせは単なるディスプレイか?


さて、やっとアマルフィに着く。なにやら、このホテルがなんとかというドラマ(アマルフィ女神の報酬というらしい)のロケに使ったとか添乗員さんが説明していたが、なにも覚えていない。

アマルフィはジェノバ、ヴェネチア、ピサなどと並んで、古代ローマ時代から繁栄した交易独立都市だった。 ここはノルマンに占拠された、例のシシリー島のイスラム・ビザンチン・ノルマン融合文化の痕跡があるかもしれない


K7 43mm limited

10世紀の建物ドウオーモにはびっくり。イスラム建築とゴシック建築のミックスで有名なスペイン、コルドバの世界遺産、メスキータとそっくり。ここも18世紀にキリスト教バロック様式がミックスされた。



スペイン、コルドバ、メスキータ(聖マリア大聖堂)
(当方の写真が行方不明につき、ウイキペディアから借用写真です。) 
スケールはメスキータの方がはるかに大きい。しかしここもイスラム支配でできたモスクをスペインが取り返して(レコンキスタという)キリスト教の教会に改修したときに、もとのモスクをのこして、融合建築とした。まったく同じ成り立ちなのです。

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南イタリア物語ー23

2011-01-15 01:41:01 | 旅行
南イタリア物語ー23

K20D 77mm limited

77mm limitedのバックがきれなので載せる。


K7 43mm limited


K20D 77mm limited
この2つの写真は、いずれもポートレート用、43mm と77mmを使っていますから、レンズの個性はほぼ同じ、その色調の違いはカメラ本体に起因すると考えられます。K20Dの方が上品で、K7はCGぽくなるのです。とういう設定にしたらK7がまともになるのだろうか?


K7 43mm limited

Barの二人がデコボココンビみたいで面白かったので載せる。


K20D 77mm limited

怖い顔していうので、びびって、アングルがずれてしまいました。


K20D 77mm limited


K7 43mm limited


K20D 77mm limited

ウンヴェルト広場


K7 43mm limited
見晴らしのいいレストランで昼食。


K7 43mm limited
シーフッドサラダとスパゲッティ―、ベスカトーレロッソ


K7 43mm limited

ソレントへ向かう船を待ちながら、面白いものはないかとあちこち撮影する。


K20D 77mm limited

青の洞窟がみられなかったので、看板の写真でことを済ましましょう。


K20D 77mm limited

この写真は、イタリア松の風景が日本松の風景とどう違うかという説明のつもりで撮ったのです。稜線にぽつぽつと見える松をみてください。こちらの松はキノコ型になるのです。


K20D 77mm limited


K20D 77mm limited

77mm limitedのバックがきれいだ。

さて、カプリ島ともお別れです。せわしないこっちゃ。もっといろいろ面白い所がありそうな島だし、のんびり散策する島でしょう。この詰めこみツアーにもいささか堪忍袋の緒が切れてきた。


K7 43mm limited


K7 43mm limited

ソレントの港へ着く。ソレントは崖っぷちの街です。ソレントはギリシャ時代から崖っぷちに家が建っていたそうです。どうやら、イタリア人が高いところへ家を建てたがるのはギリシャ時代からの伝統だったのだ。


K7 43mm limited

ソレントからアマルフィへの道はすさまじい。崖っ淵の狭い道をくねくね走る。大型バスが通るまで、小型車は待っていなければ、すれ違えない。またもや夕暮れが近付いてくる。

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