小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

京都の桜・東京の桜 2023 その3 東京の桜

2023-05-19 17:42:54 | 写真日記
京都の桜・東京の桜 2023 その3 東京の桜

2023-4-4
京都3日目、最終日

何故か再び滋賀県大津・大津湖畔なぎさ公園にいます。理由は秘密。



大津湖畔なぎさ公園



大津を中心にマンション群が増殖中。JR大津のとなり膳所には700戸の巨大マンションが建設中。そのすぐ隣の敷地には同じ規模のマンションが建設予定。インバウンドでなにかと混乱し、マンションがバカ高い京都市内から逃げ出して、JR快速で10分以内、京都地下鉄東西線で30分以内、風光明媚な琵琶湖畔のマンションに暮らす、そりゃ買い手は殺到するに違いないとデベロッパーはふんだわけです。

しかし、大津湖畔なぎさ公園にある滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは大阪にも京都にもない本格的オペラハウスのはずだったのですが、コロナ禍を脱して2023年、東京のコンサートホールがいずれも魅力的公演が目白押しなのに比べて、2023年琵琶湖ホールのスケジュールは本格的オペラが数回、スカスカでありびわ湖ホールは港区区民ホール並みの出しものがとびとびに埋めている状態です。一体全体これはどういうわけか?
琵琶湖西岸は京都からあふれ出た公家たちの作り上げた裏京都文化が似合うのであって、経済的ニーズだけで増殖するエセ欧米文化は似合わない。
水の好きな当方が、大津湖畔なぎさ公園をみてここに住みたいと思っていましたが、<波の無い海>に突然、ふと、ぞっとする違和感に襲われました。  大津の琵琶湖はトロントのオンタリオ湖みたいになりたいのか? それでいいのか? 裏京都文化か、エセ・オンタリオ湖か?





さて、京都に戻って、一時間バスに揺られて上賀茂神社へ。どうしても今上賀茂神社にお願いしなくてはという切迫感からです。京都ベンチャー時代7年間、何度、上賀茂神社に窮地を救われたことか。これが最後のチャンスかもしれない、今回お願いしたことの内容は秘密。





上賀茂神社大鳥居前やバス発着所がインバウンド対応の為か、なにやらやたらこぎれいに整備されていました。なじみの古いうどん屋さんが見えない。いつも買うすぐき屋さん<六郎兵衛>はどこいったのか、見当たらない? 廃業らしい。 葵家やき餅総本舗,は門前に並ぶ新いお店群の一軒として立派に変身した。一方もう一軒のやき餅屋さん神馬堂はそのまま神社脇のおくにあるのか? 急ぎ足の上賀茂神社でよくは分からないけど、なにかその辺の観光地風に変身したことに大きなショックをうけた事を記しておきます。良くも悪くも時はすすんでいます。これで京都の桜2023年はおしまい。

次は東京の桜2023年を少し載せます。

1、目黒川(目黒~大崎) 2023-3-22 Fujifilm GFX100S, GF110mm
当方が水面作家と言われるようになることを願っています。明日は、水面写真をもとに作った水面陶絵画を持って、現代美術展覧会の公募に応募します。










自然教育園(目黒・白金台) 2023-3-29
Fujifilm GFX100S, GF110mm、GF20-35mm

桜はただ撮ればいい。何にも工夫しないで、青空に桜を撮るのが一番。


すでに桜吹雪




名残のシャガ










2023-4-1 千鳥ヶ淵
Fujifilm GFX100S, GF110mm, GF20-35mm



今年も靖国神社の同期の桜を歌う会が盛大に催されるようです。どうやら、今年の同期の桜を歌う会では旭日旗が復活か、制服すがたの人が旭日旗を抱えています。

この同期の桜を歌う会で1時間軍歌を熱唱する家内と分かれて、当方は千鳥ヶ淵の北の丸公園側の遊歩道路を歩きます。



桜はすでに満開を過ぎて桜吹雪の真っただ中。









北の丸公園を歩くうちに東御苑に入り込みました。ここにはさすがに色々な桜が咲いていました。


マメサクラ


アワユキ


ボケと桜

京都ベンチャー時代は京都と東京の文化の違いをずっとブログで書いてきました。この違いが日本の一つの大きなバックボーンとなっている気がします。東京は世界との交流の最前線、京都奈良伊勢は日本文化の最前線、天皇は京都奈良伊勢地区に戻って日本文化の最前線に立て、皇居は開放して、世界交流の最前線に立てという天皇遷都作戦というブログを遠い昔に書きました。

これで京都の桜・東京の桜2023は終わります。

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京都の桜・東京の桜2023 その2 湖北の桜・海津大崎

2023-05-14 17:27:19 | 写真日記
京都の桜・東京の桜2023 その2 湖北の桜・海津大崎

忙しくて、なかなかブログがかけなくて、今どき桜の話ですみません。来年の参考にしてください。




2023-4-3
大津プリンスHから京都プリンス・スマートイン京都三条Hに切り替えても、京都大津間はJR快速で10分以内、三条から地下鉄で30分以内ですぐそばという認識だったのですが、それは少し甘かった。 車無しで海津大崎とアクセスするには湖西線マキノまで行かねばなりません。琵琶湖を半周するのですからそう簡単ではありません。湖西線快速は1時間に1本しかないのです。 今日は午後6時半からに京都祇園で先輩とお酒を酌み交わすことになっているので、結構きついスケジュールになりそうです。

この先輩は会社時代の研究に関する文字通りの大先輩で、定年後は京都で現役の研究活動を続け80才になったので現役引退するというのです。そう簡単に研究から足を洗えるわけはないだろうと、どんな顔してそんなこと言ってるのかを見に来たのが、この京都旅行の2つ目の目的でした。

マキノのグランドパークホテルの桟橋から、海津大崎を回って元に戻ってくる12時発遊覧船に乗ることにしました。JR駅から歩いて船にのるにはこのコースしかないのです。 海津大崎の遊覧船はいくつかの会社のいくつかのコースがありますが、ほとんどが回遊で出発点に戻ってくるもので、海津大崎現地で下船するコースはありません(向かいの琵琶湖東岸、長浜からは長時間下船コースがあるようですが)。

撮影機材はFujifilm GFX100S+GF20-35mm, GF110mm


マキノ駅から10分ほど歩いて、遊覧船の桟橋があるホテルに向かいます。



遊覧船はこんな感じ。



出発したホテルと桟橋、1時間ほど遊覧してまたここに戻ってくるのです。



海津大崎は桜並木にそった自動車道がありますが、トンネルが多く、桜並木の全貌を見るには船しかないと遊覧船の船長は主張します。 ここはソメイヨシノが中心ですが、湖畔であり裏日本に近いのですから、桜の開花は京都より遅くなります。それでここを狙ったのですが、当たりでした。







救命ジャケットを着ることを条件に前後のわずかなスペースですが甲板に出て撮影できます。 しかし船からの撮影ではなにも工夫はできません。ただただ観光写真を撮るだけです。







見えるのは竹生(チクブ)島かな? 島いっぱいに大きなお寺と大きな神社が同居しているところなぞ竹生島は面白い島ですよ。一度は訪ねることをお勧めします。ほんと奥琵琶湖は興味の尽きないところです。







途中に上陸地点があり、10分ほどの休憩がありました。そこでおそばを食べて、また同じ道を帰ります。

琵琶湖から見た桜を撮るといっても遊覧船からはこれ以上撮り様がない。陸上から腰を据えて桜を撮りたかったのですが、戻って来たマキノのグランドパークホテルから桜並木の入り口まで4km以上あり、バスもタクシーも無いので徒歩で桜並木を撮影して京都に帰ると約束の時間に苦しいために陸上からの桜撮影は諦めました。皆さんは自転車を使っています。それが一番いい。われわれは家内が自転車に乗れないので、この手が使えません。せっかく遠くまで来たのに残念です。ほんと、船からの眺めだけではなんとも手ごたえが無い。



昼食をとってマキノ駅に戻ります。大津への快速の時間はギリギリ。これを逃すと1時間またねばなりません。列車が遅れない限り乗れそうにないとしゃべりながら駅に向かって急ぎ足。残念ながら間に合わなかったとおもいきや、駅に駆け込むと列車が遅れておりなんと間に合ったのです。

山科で降りて地下鉄に乗り換え、三条で降りて白川ぞいを歩き平安神宮に向かいます。列車に飛び乗れたおかげで生まれた時間です。



一転して京都の風情の白川。いつも歩いていた懐かしい道です。 ソメイヨシノは葉桜寸前。



平安神宮の八重ベニシダレはまだ満開。





この拝殿の左に平安神宮御苑、神苑の小さな入り口があります、ここに入る人は平安神宮に訪れた方の数分の1ですから、当方はこの神苑は穴場と思っています。


南神苑
神苑は八重ベニシダレが中心ですから、ドンピシャの満開です。 






中神苑、蒼龍池

南神苑、西神苑、中神苑、東神苑と4つの違った景色が見られます。


東神苑、栖鳳池
平安神宮神苑は驚くほどの広さです。ここが穴場というと、穴場なもんかと反論する方が少なくありませんが、当方が訪れた時に、人がごった返しているということは一度もありませんでした。表の騒がしさに比べて、この広い神苑の落ち着きと美しさの落差が当方はとても好きなのです。





対岸に橋殿が見えます。



東神苑の泰平閣(橋殿)は、京都御所から移築された建物。こういう建物があるから桜も映えます。





橋殿(はしどの)を渡って,神苑一周は終了。



三条から四条祇園へ。茶屋が並ぶ京都のど真ん中。祇園白川の桜はまだ何とか咲いていました。



このあとは先輩と会食。場所は遊亀祇園、滋賀県、金亀(岡本本家)の直営店です。全くの居酒屋、金亀の日本酒メニューがずらりと米の磨き度合いを中心に10種以上ならんでいて壮観。真ん中の磨き度の純米吟醸をいただきました、間違いなくおいしかった。先輩は甘すぎると文句を言っていました。すぐ<俺は辛口がいい>という方がいらっしゃいます。 お酒は好き好きですから。他人様の好みになにもいうことはありません。しかし、お酒は辛口、甘口で良し悪しを決める物ではないというのが当方の持論。製法上、純米酒はどうしても甘口になり、むりやり辛くしてもいいことはありません。お米の風味を好む方は純米酒、アルコールを好きな方は醸造酒。美味しいお酒はごまんとあり、それぞれの特徴を感じ取って楽しむのが本筋。作った方の心と対話するのです。いつも飲んでいるお酒と違うと、すぐ否定することはお勧めしません。

遊亀祇園は先輩との会食ですから写真はありません。

琵琶湖の北の端の桜を見て、京都の平安神宮神苑を見て、祇園白川でお酒を飲む。こんなことが一日で出来るのが京都です。

明日は第3の目的の為に再び琵琶湖大津にいって、それから第4の目的、上賀茂神社に心からの感謝とお願いをお祈りして、東京にかえります。



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京都の桜・東京の桜2023 その1 京都の桜の穴場1~原谷苑

2023-05-03 19:03:30 | 写真日記
京都の桜・東京の桜2023 その1 京都の桜の穴場1~原谷苑

10年前まで、京都に7年住んでいたので、京都の桜の名所はだいたい訪ねています。この時に行きはぐった、桜の名所をたずねるのが今回の京都の旅の目的の一つでした。
次回にご紹介する琵琶湖の海津大崎の桜がメインの目的で、宿を大津の大津プリンスHを予約していたのですが、今年は桜の開花が異常に早く、天気も悪そうだったので、寸前で4月5,6,7日を4月2,3,4日京都プリンス・スマートイン京都三条Hに切り替えました。寸前なのによく宿がとれたものです。この切り替えは大成功で、天気もよく桜も何とか満開のタイミングでした。
以前にも書きましたが、京都の桜は一重シダレサクラ、ソメイヨシノ、八重シダレサクラ(以後ベニシダレといったら八重ベニシダレと思ってください)、御室サクラの順に通常は1カ月以上何かしらの桜を楽しめるのです。東京だとソメイヨシノしか眼中にない開花/満開のニュースになりますが、京都は賢く長く桜を楽しむ仕組みが出来上がっているのです。
4月2,3,4日に時期を早めたのですが、それでもソメイヨシノのアベレージは満開をすぎて、葉っぱが目立つ悲しい状態になっていました。それでも当方の経験を駆使して満開の桜を追うことが出来ました。
機材はFujifilm GFX100S + GF20-35mm又は GF110mm

2023-4-2
今日は原谷苑を訪ねます。仁和寺の少し北に位置する、個人の庭園です。個人庭園といえどもとても広く、持ち主が桜を中心に好きな花を色々植えているうちにあまりに素晴らしい庭園になったので、一般公開することにしたそうです。京都中心より北の丘の上に位置すること、ベニシダレが多い事からドンピシャの満開に遭遇しました。天気は途中から晴れて来て、東京から訪ねてこんなにタイミングよい桜はかなりラッキーと思います。




行きにくい所で有名です。開期間中はわら天神から無料シャトルバスが出ていますが、我々は地下鉄北大路駅(タクシー乗り場がしっかりしている)からタクシーで行き、帰りはシャトルバスを使いました。
気を付けなければいけないのは、京都のタクシーがコロナの影響で、激減しており、いざとなればタクシーを使えばいいと思ったら大間違いでした。外人観光客がかなり戻ってきており、バスは込み合っています。中国のお客さんが戻ると大変な混雑になるでしょう。


しばらくはfujifilm GFX100S + GF20-35mmで引いた絵を撮影。


















このように、桜ばかりでなく色々な花が競演しています。


茶屋があって、お菓子やお弁当(本来は前日要予約、ここで売っているのは余剰分)が売っています。


東屋があってそこで皆さんお菓子をたべています。


着物の方も少なからずいらっしゃいます。


ここからFujifilm GFX100S + GF110mmのボケを生かす撮影に取り組みます。GF110mmのボケには嬉しくなります。
















帰りはシャトルバスであわ天神まで、ここは金閣寺に歩いて行けるのでちょっとよりました。





ここは桜の少ないお寺、わずかな桜はもう散っていました。

金閣寺からタクシーで賀茂川のほとりまで連れて行ってもらい、半木の道を歩きます。


半木の道(なからぎのみち) 半木は地名です。


半木の道
半木の道のメインはベニシダレなのできっとまだ見られると思って訪ねましたが当たりでした。賀茂川/鴨川ぞいのソメイヨシノは花吹雪を通り越して、葉桜寸前の悲しい状態でした。

近くには京都植物園があり桜は170種があるそうです。ライトアップもあります。当方の絶賛する植物園です。ここの庭師の方と、目黒自然教育園の庭師(植生管理人というらしい)とディスカッションしたら有意義だと教育園の方に持ちかけたのですが、ノーレスポンスでした。その自然に対する考え方の対比は面白いと思ったのです。京都は自然を人の生活と融合させて楽しむために園がどれだけサポート出来るかという視点であり、自然教育園は、ここは教育の場であり、人に自然を教えましょうという視点の大きな違いがあります。自然教育園も1000年の歴史が作り上げた京都の知恵を参考にすることは悪い事ではないとおもったのですが。


賀茂川、遠くに半木の道が見えます。

京都は何と言っても賀茂川(上流)/鴨川(下流)ですよ。この道はかつて三条から上賀茂神社への当方のお馴染みの散歩道でした。<鴨川の上流は賀茂川と高野川の二手にわかれます。 この角を剣崎(けんさき)とか鴨川デルタとかいいます。この分岐点にある橋が加茂大橋ですからややこしい。>



京都で桜の季節に夜食べる所を探すのは至難の業なのです。ここなら予約できるだろうと木屋町通りの黄桜直営店黄桜 治六亭(じろく亭)を狙ったところ、当たりで予約出来ました。どちらかというと若者に合わせた居酒屋という雰囲気で、当方の京都おばんざいのイメージとちょっと違う。とにかくこのシーズンに食べ物とお酒にありつければ恩の字です。

明日は目的の海津大崎をたずねます。

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