小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

韓国、クラフトな旅  その9

2012-09-30 23:32:52 | 日記
韓国、クラフトな旅  その9

民俗村の続きです。

ぴょっとして韓国民俗村を知らない方がいるかもしれないので、途中ですが説明をいれます。 韓流ドラマの歴史ものを見ると、一般の民の暮らしの撮影はこの民俗村で行われているそうです。チャングムにも出てきます。
ソウルのお隣、京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)市にある「韓国民俗村」は、朝鮮半島に古くから息づく生活様式や伝統文化を見学・体験できる野外博物館です。約20万坪の広大な敷地内には、各地方の特色が現れた270棟の伝統家屋が展示されているほか、陶磁器や韓紙の制作過程を実際に再現している工房、民俗博物館、伝統遊び体験コーナーなど、韓国の生活文化に触れられる施設がたくさんあります。伝統打楽器で演奏される農楽(ノンアッ)や迫力ある馬上武芸など、様々な伝統公演も毎日行われており、外国人客はもちろん、現地の人々も多く訪れる人気観光スポットとなっています。



さて、薬草を栽培して、売っている所を再現した建物です。ここで薬草によるお茶がのめます。





向かいの家でお茶をいれます。こちら側でいただきます。





となりは、竹細工の家。 この籠結構高いですよ。4000円くらいだったかな? 我々一行のご婦人が竹細工が大好きで、喜んでお買い上げ。 当方も竹細工はよく買いますが、数百円の品物に出会うまで待ちます。







どこの家も、外見はどうみても、みすぼらしいのですが、家具は魅力的です。 







ここは木工細工の場所。ここで、ヒョウタン型の木工細工をかいました。700円くらいだったかな。後でお見せします。本来はマッコリをカメからくむ道具です。



ここはまゆから絹糸を紡いでいます。なるほど、昔はこうして絹糸を作ったのだ。





サブーリ先生がひき臼に挑戦。



これは、韓国ドラマによく出てくる、棒を筒の中に投げ入れる競技です。トンイの子供が、セジャとよくこれで遊んでいました。



民俗村の一番奥にあるマーケットです。 マーケットというから、いろんなものを売っているかとおもいきや、お土産を売っているみせは数軒で、あとは食べ物ばかりのフードコートのようなところでした。ここで、安い螺鈿細工の名刺入れを買いました。ここで買う必要はまったくありませんでした。後でもっと品が数一杯あるお店がいっぱいありました。



お昼時は結構人が集まってきました。



韓国ドラマによく出てくる、犯罪人の人相書きが貼ってあります。当時の服装をした方が時々現れます。 これでお金がもらえるなら、いい仕事ですね。



こんなお店もあります。
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韓国、クラフトな旅 その8

2012-09-29 20:57:43 | 日記
韓国、クラフトな旅 その8

9月16日



おはようござまいす。2日目、16日。再び2万歩の旅にでます。まずは朝飯。



朝鮮ニンジンを漬けたお酒が出ます。朝からぐびぐびお酒を飲みます。これおいしい。飲みすぎて後で大変な目にあった方がいますが、触れないでおきましょう。



鳥一匹はいった、サムゲタンが朝食。





店の名前はこの写真から読み取ってください。


民俗村の入り口に着きました。



入口にあるおみくじ張り付けの場



入口





入口近くにある焼き物製造所







大カメは全くの必需品だったのだ。今でも使っているのでしょう。



これはお人形さんではりあません。大カメを作る実演です。 おそらく30分くらいで作ってしまいます。





実際、登り窯で焼いているようです。



登り窯の前で記念撮影。これ、今回の旅のみんなです。おそらく金さんが撮影しています。
(もろに、写真を掲載しています。問題ある方はご連絡ください。この写真をカットします。)









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韓国、クラフトな旅 その7

2012-09-28 21:47:29 | 旅行
韓国、クラフトな旅 その7

中央博物館の続きです。
今回の旅で、意外な発見は、韓国のタンスや机などの木工調度品がなにやら魅力的に見えるということです。なんで、でしょうね。 日本でも古い調度品は魅力的なのですが、韓国の品はなんとなく日本と違ったパターンということで新鮮に見えるのでしょうか。この旅に参加している一人のご婦人はとっても韓国の調度品を買いたくて、あとで木工調度品のお店が登場しますが、そこで、いろいろ情報をしいれて、あとで買い付けに韓国を再度訪れると言っていました。 当方は2つのことを考えました。日本の人が韓国に魅力を感じるのは、みなさんの故郷を見ている気がするからと思います。日本は、日本文化が西洋文化に覆い尽くされて、ほんの何十年か前に見ていた世界が消滅してしまい、故郷は心の映像として残っている。それが、一味違った雰囲気と故郷の映像とがミックスした韓国の品物やドラマやタレントに反応しているのです。 韓国の若者は昔の日本にように礼儀正しく、目上を大切にします。おばさんたちはそこに故郷を見るのです。もうひとつは、この木工調度品も焼き物もみな芸術品というより民芸品です。まさに柳宗悦の民芸運動の対象となるような品々ばかりです。それがかえって魅力的に写る。さらに、日本では西洋文化と日本文化が上手く融合せずに、日本文化は伝統がしばりつけ、過去に回帰し、西洋文化とは一線を画そうとして潜行する。一方では西洋文化が日本文化にお構いなくはびこる。 韓国では、伝統がしばりつける度合いが少なく、自分たちの伝統に、自由に西洋文化を融合させてゆく。 この方向がある意味日本人に魅力的に写っている。また後で議論しましょう。 とにかく、コメントなして木工品を載せます。











これなかなかいいですよ。 直ぐみたい書類を分類して、ちょっと入れておく分類ラックです。



韓国も中国と同じように、筆文化です。筆周りの品々は魅力的です。北京では焼き物の筆立てを買いましたが、実用品ですから、観光用と違ってとっても割安のなのです。 このような筆立てもきっと安く売っているはずです。角谷先生にそういったら、水滴(硯の水差し)を一杯買っていました。 とっても安くて魅力的形をしています。当方も水滴を買いましたが、これは観光客向けの店で買ったので、安くはありませんでした。あとでお見せします。



タンスがいいでしょ。金具もおもしろい。













この横長家具がまた魅力的なのです。



フォルムにリズムがあるでしょ。

さて、いい加減に博物館をあとにして、夕食です。 南山公園のソウルタワーで夜景を見ながら食事です。

その前に道端で、金さんがサナギのゆでたのを買ってみんなにふるまいました。これが曲者で、食べてみましたが、その後長い間このサナギのにおいに悩まされました。おいしいと言って食べていた方もいますので、興味ある方は試してみてはいかかでしょうか。とっても薦めませんが。



バスでタワーの下まで上がるのですが、終点のバス停からタワーまで急な坂を少々歩く必要があります。バスにのらずに下から歩いて登る方も少なくありません。 韓国の人は元気だ。









もう少し早く来て、夕暮れの変化をみるともっと魅力的とおもいます。ただここは韓国の若い方のデートスポットでものすごくこんでいますので、そこは心してください。



これはたらの鍋、私のアナゴ鍋は食べてしまって写真なし。一品メインを頼んで、あとはバイキング形式で、おかずを食べ放題です。









自分でソフトクリームをとるので、クラフト的になってしまいました。この日の活動量計は2万歩を超えました。さすがに疲れて、本日は打ち止めです。 実は次の日も2万歩をこえたのです。
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特別編 ミラーレスパンドラの箱 2

2012-09-27 20:19:00 | 日記
特別編 ミラーレスパンドラの箱 2

特別編その2:今日は時間がないので、韓国、クラフトは明日書きます。特別編でミラーレスパンドラの箱を書いたのに、全然反響がない。 みなさん、何言っているのかわからないのではなかろうか。 まあいいや。今日、日経エレクトロニクスというのを読んでいたら、ありましたよ。きっとあるに違いないと思っていたのです。コピューテーショナル・フォトグラフィーという方向です。 <光学レンズが撮影素子上に形成する光学象は、その時点で完成している必要はない。その後の画像処理によって、大幅に整えられる。> <光学レンズが形成する光学象を撮像素子が記録するという考え方から脱却し、レンズへ入射する光線から、光学系と演算による2段階の処理を介し、所望の画像を作り出す。>  
だからいったでしょ。デジタルのカメラ部分とアナログのレンズ部分の分担の再構築が始まるって。これがパンドラの箱だって。手ぶれだって、ピンボケだって、高感度だって、ズームだって、動画だって、これまでのアナログ部分が背負っている厄介な問題をデジタル画像処理でオーバーカムしてゆくのです。
生物には複眼というやつがあるから、大きい単眼より複眼の方がデジタルに向いているのではないかと、ピンホールをいっばい開ければ、レンズなぞいらないのではないかと、昨日、道々考えていたら、これも出てますよ。ライト・フィールド・カメラというらしい。コピューテーショナル・フォトグラフィーと対になる技術だ。多数のマイクロレンズで、光の4次元的シグナルを捉えて、それを統合して、大幅な可能性を秘めた画像を再構築する。 こうなると、マイクロフォーサーズーサーズ、APS-C, フルサイズなどと言っている場合じゃないよ、撮像素子は小さい方がよいということになります。
  こういう技術はアメリカが先行しいているそうです。カメラはサムスンに追い付かれるなどとごたごた言ってる場合じゃないよ、情けない。持っているものを奪われると怖がっているばかりで、情けない。若者も、年寄りも、未来の大海に向けて夢を実現してほしい。
ソニーさんは当然こんなこと知っているばかりでなくで、自分たちで追いかけているに違いない。LPレコードがCDに代わるように、カメラ全体がデジタル化する日が遠からず、突然やってきますよ。
ペンタックスさん今のうちですよ。ソニーさんと何らかの提携関係を構築するのは。レンズの相互乗り入れはどうですか。なんとか何種もあるマウントの整理をしたいのです。ミラーレスなら出来る。
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韓国、クラフトな旅 その6

2012-09-26 19:02:52 | 旅行
韓国、クラフトな旅 その6

博物館の焼き物の整理は時間がなくて結構大変。ネットをみたら中央博物館の蔵品目録があって、全て写真が載っていました。 やれやれ、苦労していっぱい写真を撮っても意味なかった。しかし、気を引いたものだけ写真を撮って、その中から気に入った写真をブログに載せる。しかも様式で分類するという操作によって、ちょっとは焼き物に目が慣れるにちがいありません。頑張ってやってみましょう。


青磁:釉薬の中に含まれる鉄分が還元炎焼成によって青く発色した焼物。ときに黄色になったり,灰青色になったりする場合もあるが総じて青磁と呼ぶ。





青磁象嵌(象眼と書いてもいいようです)。象嵌:鋭い道具で切り込みを入れ、白土や
紫土埋め込んだ後、釉を塗って窯で焼いたもの。





青磁堆花(ついか)
堆花(ついか)土をしぼりだしながら、表面に直接文様を描く方法。黒・白などの有色土を器物の表面に高く盛り上げ、筆または篦(へら) で絵や文様を表す。白泥を用いる場合は特に白堆ともいう。



これは、単なる青磁でなくて堆花(ついか)というのでしょうね?



これはもっとわからない。とにかくきれいな青磁?白磁?である。とっても控えめな模様があります。

粉青沙器象嵌印花
印花:陶器の表面に木や陶器の判を押し、そこに 白土などを埋め込んだ後、釉を塗って窯で焼いた もの。



粉青沙器掻落し(かきおとし)
掻落し(かきおとし):生乾きの器表に素地とは色の異なる化粧土をかけ、文様を残して周辺部を削り落とし、 素地の色を出す方法。素地と化粧土との色の対比によって文様が効果的に表されます。









粉青沙器線刻





白磁鉄絵
やきものの素地に,鉄を含有する顔料〈鉄絵具〉で,釉下に絵文様を描く技法。またはその作品。鉄絵は黒~茶褐色に呈色する。釉(うわぐすり)は透明釉であるのが一般的。鉄絵はとても多い。シンプルで味があるから、面白い。一回鉄絵を作ってみよう。





辰砂(シンシャ)
辰砂釉は銅赤釉ともいわれ、銅によって赤く発色させる釉薬です。 同じように釉薬をかけてもひとつひとつ個性的な赤色に仕上がる。





これは辰砂かな?鉄絵かな?

ふつうは次のようにちょろっと赤が入っているのが多いのですが。青磁象嵌辰砂。



白磁青花(染付) 日本では染付、コバルトの呉須(ゴス)で青を出す。









白磁:白い素地と無色透明の釉の組合せからなる白色の磁器。とってもシンプルな説明ですね。





どうも、いろいろ間違っている可能性が高いです。まず、これらの写真には中国の陶磁器が混じっているようだ。青磁と白磁の中間的なものはどちらに区別していいかよくわからない。 辰砂は珍しいので、鉄絵と間違っているかもしれない。 絞胎(コウタイ)、刷毛目(ハケメ)、粉引(コヒキ)、が見つからない。粉引の白は液状の白化粧土に作品全体を付けたり、 柄杓でかける。きっと白磁と書いたやつの一部がコヒキなのだろう、よくわからない。  絞胎(コウタイ)というのは、異なる色の土の板を、重ねて叩き伸ばしたもので形を作り、表面に縞模様を表す方法。 ちょっと変わった感じの焼き物。



こんな感じですが、撮った写真の中にはなかった。
などなど。写真の説明がまちがっていたらお知らせください。訂正します。中央博物館の目録と照らし合わせれば正確なところがわかるのですが、それはまたいずれということにしましょう。
粉青沙器(フンセイサキ)というのは、李朝が高麗の青磁窯を維持できなくて、陶工が四散して食いつなぐうちに、青磁の質が低下、それを隠すために白化粧をして、そこから粉青沙器(フンセイサキ)が生まれた。 とネットで韓国の方の陶芸の専門家がコメントしている。 素朴で、自由であったために、当時の日本の美意識がこの庶民の焼き物を拾いあげ、日本でどんどん発展していったという経緯らしい。 李朝に入って青磁が衰退し、粉青沙器がとってかわったと書かれるより、このコメントはとっても納得する。青磁はなんといっても魅力的で衰退する理由がわからなかった。 ピリッとした白磁がなくて、どれが白磁かいなと思っていたのは、どうもピリッとした白磁が作れなくなって、コヒキなどでごまかすようになったと考えるとすごく納得してしまう。ピリッとしたやつは中国産かもしれない。韓国ではとても彩色に向かう余裕がなかったに違いない。この微妙なお兄さんと弟の関係は、この後もずっと頭を離れません。また後ほど議論しましょう。




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