小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

ガラス工芸(Hali`s工房)展示会 2019

2019-05-13 18:56:45 | 日記
ガラス工芸(Hali`s工房)展示会 2019

当方が通い始めて1.5年、ハリーズ・ガラス工房(Hali`s Glass Art Studio )の展示会が開催されました(2019-4-19~4-21)。この工房は自由ケ丘にあり、この展示会も自由ケ丘のGalleryル・シェル・ブルーで行われました。案内には<自由ケ丘にある《Hali`s Glass Art Studio》に集う50名による<アール・ヌーボーと共に開花した「パート・ド・ヴェール技法」を駆使した様々な作品をご高覧ください。>とあります。

当方はこの世界駆け出しですから、右も左もわかりません。この工房は教室の生徒さんばかりでなく、各分野のプロがガラス細工部分をここの設備をつかって作業する場合もあるので、この展示会を単純な生徒展とはいえません。

会場へのエレベーターを出るとこの器が待っています。





同じ作家さんの作品。



隣にあるこの器もよく見ると大したものです。



同じ作家さんのこの作品、しぶい作品ですがものすごく考え抜かれた作品と思ます。



これなぞはパート・ド・ヴェールを知り尽くした女性の作品とお見受けします。



この作品も次の作品も尋常ではありません。皆さん10年15年はざらな経歴をもつ歴戦練磨の方々で、その自信も並々ならぬものがあります。





女性が作るアクセサリー類は気の入れ方が違います。



これは先生の作品ですから、素晴らしくてあたりまえ。30数万円という値段が付けられていました。

まだまだ作品はあるのですが、全部ご紹介するわけにもいきません。



これがこのギャラリーの全体像。この階段の上にも展示があります。



横のテラスにはこのようなスペースがあります。



これが当方の作品3点。パート・ド・ヴェールと陶器のクロスオーバーです。左からヤマユリの里、貝の記憶―1、貝の記憶―2。フランスで生まれたパート・ド・ヴェールの上品な印象とはかけ離れた、どちらかというと同じフランスでもニキ・ド・サンファル方向の既存概念破壊タイプ。15年選手からみれば1.5年の当方はどう転んでも子供みたいなものです。



ガラス/陶器クロスオーバーの4作目、貝の記憶―2、ちょっとはまとまってきたかなと思っています。貝が生まれて、死んで、さらに貝殻となってからも色々な変遷を経て海岸に打ち上げられた貝殻。貝殻にはその長い経歴が記憶として刻まれていると思うのです。到底人の知りえないその記憶に思いを馳せるのです。



ガラス/陶器クロスオーバーの3作目。 ガラスは波を、陶器は貝を受け持ちます。このシリーズはまだまだ続けようと思っています。ガラスも陶器もキルンワーク(窯で焼く)です。それぞれ、どのような形と色になるかは事前に完全に把握できない、偶然の要素がとても存在しています。この別々のパーツをドッキングさせるというのは、思ったより大変でした。ガラスと陶器は膨張率が違いますから、その形が上手く合うかは予測が容易ではありません。さらにその色がどうなるかはもっと予測できない。ガラスの方が手数が大変ですから、こちらを先に作って陶器を合わせます。貝の部分は少なくとも3回は作り直しています。



ガラス/陶器クロスオーバーの1作目。この大皿は直径30cm以上あり、自分の家の窯ではつくれません。教室の窯で、素焼き、本焼き、上絵一回目、上絵2回目の計4回の焼き付けを行い、さらにアクリル絵の具での修正を加えています。陶芸教室のスタッフから、ガラスは無い方がいいのじゃないかとか、クラブのトイレに飾るにいいかもとか揶揄され、高い金を払いながら、繰り返し修正を重ねて、それでも満足できる出来栄えではありません。

パート・ド・ヴェールの世界では異端であり、陶芸の世界ではトイレ用だといわれ、それでも当方はクロスオーバーを作り続けています。

月2回のパート・ド・ヴェール教室で1.5年というわずかな時間のなかで、出来る限りのことはやっていると思っています。なんと言われようが、いまのところ、この方向続ける以外の選択肢はありません。

来る6月8日(土)~8月25日(日)の2か月間、自然教育園で白金自然写真クラブの写真展があります。当方はここでリアルを越えるシリーズを集中して展示します(後程案内をブログに載せます)。この写真展と同調させて、近くの白金台ギャラリーで当方の初めての個展、クロスオーバー展を開催する予定です。写真はリアルを越えるシリーズ(自然の中に抽象を見出す、自然の中に抽象を作る)を中心に、立体ではガラスと陶器のクロスオーバーを中心とした展示会にするつもりです。この企画と準備で、とっても追い詰められ、その上、近々前立腺癌の精密検査結果が出てくる、この結果次第ではこのクロスオーバー展も危うい。個展までに少しでもいい作品を作ろうとあがいて、それらが皆重なって慢性胃炎から胃癌の心配までしなくては。それでも毎日お酒を飲みながら作品を作っています。

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自然教育園日記 その135 リアルを越える-5 & Fujifilm GFX50Sのアガキ

2019-05-05 21:49:27 | 日記
自然教育園日記 その135 リアルを越える-5 & Fujifilm GFX50Sのアガキ

2019-4-14
色々な花に対して舞台装置を与えてみました。
機材はSony alpha7RIII + Canon EF85mm F1.2L


ツボスミレ

ツボスミレの小さな花はとても魅力的なのです。しかし、これをなんとか見られる写真にしようと毎年トライするのですが、小さすぎて絵になりません。もし、舞台装置で絵になったとしたら、<リアルを越える>という試みは意味があったということになります。




イチリンソウ

イチリンソウも魅力的花なのですが、ただ撮っても、シンプルすぎてなかなか絵になりません。これも、もし、舞台装置で絵になったとしたら、<リアルを越える>という試みは意味があったということになります。







2019-4-21
そろそろ、春を告げる花が一段落します。今年最後のシャガ+舞台装置のトライを試みました。今日はSony alpha7RIIIにSony FE85mm F1.4 GMをつけてみました。Canon EF85mmF1.2Lと違うでしょうか? こちらの方がキレはいいですが、といって絵的にはCanonの幻想のほうが面白いかな?







次なる舞台装置も準備しています。うまくゆくといいのですが???


2019-5-3 Sony alpha7RIII+ Zeiss Batis 40mm F2接写リング オヘビイチゴ


2019-5-3 Sony alpha7RIII+ Zeiss Batis 40mm F2 接写リング オヘビイチゴ


2019-5-3 Sony alpha7RIII+ Zeiss Batis 40mm F2 接写リング チョウジソウ

Zeiss Batis 40mm, F2に接写リングを付けることで、最も軽量なマクロ撮影ができます。軽いばかりでなく、これはなんとも幻想的いい絵が撮れる。
接写リング込みでレンズ450g、カメラ(Sony alpha7RIII)を入れて975g。他に機材が多い時、Zeiss Batis 40mm, F2に接写リングは最高。
手を変え品を変え、Sony alpha7RIIIは頑張っています。

一方、Fujifilm GFX50Sの神髄を捉えたいのですが、一向にパッとした絵が撮れません。
Fujifilm GFX50S はまだ何にも器材がそろっていないので、Sony alpha7RIIIみたいに手を変え品を変えというわけにいきません。まだ資金が手元に入ってきていないので、純正レンズが買えません(6月には何とかなる予定ですが)。それでも、少しでもFujifilm GFX50Sにさわっておこうと、Fujifilm GFX50S + Pentax645 120mm macro で花を撮ります。

春の始まりを告げる華やかな花達は終わりをつげ、ちょっと落ち着いた花達がしばらく春と夏の間をつなぎます。


2019-4-28 Fujifilm GFX50S + Pentax645 120mm macro ツボスミレ


2019-4-28 Fujifilm GFX50S + Pentax645 120mm macro エビネ


2019-5-5 Fujifilm GFX50S + Pentax645 120mm macro

自然教育園のように毎日訪れて、何とか新しい発見をしようとあがいている結果がSony alpha7RIIIに集積されています。毎日同じような場面でも変化を付けようと撮り方や機材を工夫してきました。その結果、リアルを越える方式を含めSony alpha7RIIIには機材も手法もFujifilm GFX50とは厚みが違います。Fujifilm GFX50Sで面白い絵を撮るには、また一から出直しです。こちらの場合は、レンズなどの機材は極端にコストが高い上に、そんなに商品バラエティーがありません。面白い場面を探して重たい機材、不十分な機材で遠くに出かけなければならない。つまり、幅の広い対応ができるSony alpha7RIIIに対して、限定された制約の中で、対象の方を探さねばならないという、これがFujifilm GFX50Sの大きなハードルです。これが今のところのFujifilm GFX50S の感想です。いつ目の覚めるようなFujifilm GFX50S に出くわすのでしょうか。Fujifilm GFX50S購入にご興味ある方はこのハードルを十分覚悟する必要があります。

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