小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その217 実験11 単焦点派でも、GF100-200mmはいいかも

2021-11-25 20:35:37 | 写真日記
自然教育園日記 その217 実験11 単焦点派でも、GF100-200mmはいいかも

2021-11-10
このレンズは意外に色々な絵を作る。実験の中で唯一のズーム100-200mmであるから、100mm と200mmという違う絵作りに加えて、画角をファインチューニング出来ることが色々な絵を生み出せる理由であろう。これくらい狭い領域のズームだと、殆ど単焦点と同じような扱いで画質の調節ができる。











遠景をハイキーにしつつも存在感を出すことを試みた。下の絵も同様。







細かいボケニュアンスでなく、写角の自在性からもっとも意味がある部分を切り出せる。通常は撮った後にトリミングしていることを現場で行っている。





このレンズ、これに限らずGFレンズはハイキーにして、通常の重量感のある絵を軽い感じの絵にシフトすることが出来る。下の絵も同様。









200mmはこれまで敬遠してきた遠い対象も、扱ってみようという気にさせる。





以下水面。このレンズはもともと水面を撮るために購入した。200mmくらいが水面撮りにちょうどいいのである。













これだけ毎日撮っているのに、GF100-200mmは新しい視点を与えてくれた。といっても、ビックリするほどの視点は見つからなかったが、全体にそつなく、しかし高度に絵作りをしてくれたと思う。
GF100-200mmは、殆どズームを持っていない当方にとってズームもいいなと思わせてくれたレンズでした。

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自然教育園日記 その216 実験10 フジノン23mm の力―2

2021-11-21 15:43:22 | 写真日記
自然教育園日記 その216 実験10 フジノン23mm の力―2
2021-11-19
Leofotoの三脚Ranger LS-224Cのおかげで、撮り方が変わりました。Ranger LS-224C本体は715g, 手持ちの自由雲台をつけても1kgという軽さで耐荷重6kg。全く気軽に持って行けます。lowアングル視点とF22, 32という絞りこみにより、ボケ重層から一挙にパンフォーカスにシフトしました。
Zeiss/ Sony 24mm F2 Aマウントは19cmまで接近できるので、まずはこれからパンフォーカスの世界へ。しかしながら、チルト液晶を見ながらのlowアングルで、露出もフォーカスもマニュアルというのはあまりにも疲れます。結果は惨敗。比較の為に以下5枚だけ載せます。
2021-11-20
今日は純正フジノン23mm F4にシフト。フジノン23mm F4 の最短撮影距離は38cmと寄れませんが、AFを使えるのはやはり楽。多くのシャッターを切れるので、いい絵に当たる確率が上がります。この2者の戦いは純正フジノン23mmに軍配があがりました。

Fujifilm GDX100S + GF23mm F4

念を押しますが、これは実験です。素敵な絵を撮ることが目的ではありません。

Zeiss/ Sony 24mm F2 Aマウント


Zeiss/ Sony 24mm F2 Aマウント


Zeiss/ Sony 24mm F2 Aマウント


Zeiss/ Sony 24mm F2 Aマウント


Zeiss/ Sony 24mm F2 Aマウント  カモがじゃぶじゃぶ波をたててくれたので、この絵だけは使えそうです。


フジノン23mm

花をライティングすべきでした。名残の花ですから明るくしても美しくはなりませんが、実験としてはライティングしてみるべきでした。


フジノン23mm


フジノン23mm

木漏れ日に光る葉っぱの点在がポイントです。遠景と共存させることで意味が出てきたように思います。


フジノン23mm
これはヤツデの花を少しライティングしました。しなければ全く意味ない絵になってしまいます。


フジノン23mm

これは撮っている時の方が面白かった。撮っている時は葉っぱの重層距離感があったのですが、貼りつけるとそれが消えてしまった。パンフォーカス気味でボケ具合がわずかにしか違わないからと思う。大きく伸ばすとそれが出てくるかな? これも少しライティングして重層感を与えるべきだろう。


フジノン23mm

左の葉っぱの中に入り込んで葉っぱの影から覗くように遠景を撮ってみたかった。なかなかうまく入り込めなかったのですが、この程度でもいつもと違った視点を与えているので、面白いものだなと思います。


フジノン23mm
ただの葉っぱが日の加減で美しく見えた。広角レンズはただの葉っぱを非日常的に見せてくれる。もっと水面に繊細な絵が欲しかったが、そううまくは行かない。低速シャッターで絞り込んでパンフォーカスにするからこれだけ近づいても遠景を見せることが出来る。


フジノン23mm

土曜ともなると人出が多い。その非日常的人出感を覗き見する感覚で表したかった。


フジノン23mm
ススキはローキー調で撮った方が面白い。


フジノン23mm
2つの太陽と、秋色の葉っぱやススキだけが浮かぶ夕暮れの風景。ぎりぎり池に浮かぶ橋の姿が見える明るさとした。


フジノン23mm
数少ない色づいた葉っぱにたまたま夕日のこぼれ日が見えた。


フジノン23mm
この絵だけは単に紅葉の推移をお知らせする為の撮影。

これ以外の絵は毎日見慣れた景色をフジノン23mmが見たことない景色に変貌させているはずです。フジノン23mmは重たくて難しい厄介なレンズですが、その力はジワリと迫ってきます。 パンフォーカスによる近景と遠景の使い方。だんだんわかって来たかな?GF110mmの前ボケと遠景の組み合わせと対照的で面白い。
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自然教育園日記 その215 実験9 フジノン45mmの力

2021-11-19 22:31:57 | 写真日記
自然教育園日記 その215 実験9 フジノン45mmの力
2021-11-13

今日はFujifilm GFX100S + GF45mm F2.8
900g + 490g=1.39kg



このレンズは実質35mmくらいでしょうから、常用レンズ。旅行では間違いなく活躍します。しかし、自然教育園では殆ど使いませんでした。広角や望遠を使って、真ん中を外さないと個性的絵は撮れないと思い込んでいました。 実験ついでに真ん中もやってみようと45mmを持ち出しました。
前述のようにラウンド2では思い切ったことをやろうと決心した直後の45mm。撮影はラウンド1で撮ったものですから、いつも通りの撮影でしたが、思い切って切り出してみました。とても面白い絵が出来ました。
もともとしっかりした1億画素の絵ですから、どこを切り出しても使えます。これはFujifilm GFX100S + GF45mm F2.8の生み出す新しい写真の撮り方になる、これこそ新しい視点だと思うのです。大きな画面の一部を切り出し拡大して、全く新しい絵を作ることが出来るのです。1つの絵の中に無数の絵が存在している。これは革命だ。

















へたに、広角や望遠をつかうより軽い45mm一本でジャンジャン撮って、あとで絵を作る。これこそGFX100S革命だ、頑張って追いかけよう。
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自然教育園日記 その214 <見手との距離> 実験8 Laowa 15mm macro

2021-11-18 19:17:56 | 写真日記
自然教育園日記 その214 <見手との距離> 実験8 Laowa 15mm macro

2021-11-17
実験のラウンド1が終了、ラウンド2に入るかどうか考えました。ラウンド1を終えて、何か新しい視点が生まれたかというと、まったく情けない状態。このままラウンド2を続けても、当方も、おそらくブログを見てくれている方々もうんざりでしょう。

当方は何か間違っているのではないか! 
教育園を訪れる人が写真展で当方の写真をどう見るかを考えながら写真を撮っているから面白い視点が見つからないのだ!
陶器を作っている時も、写真を撮っている時も<見手との距離感>は重要なのです。見手を意識し出すと、とたんに作品がつまらなくなる。それでは見手を完全無視するのか??? これまでにずっと議論してきたことです。

陶器も、写真もしばらくは見手のことを完全に無視することにしました。理由は今作っている陶器も写真もつまらない世界に陥っているからです。

ラウンド2は、これからの撮影は見手無視の実験作品を載せます。これまで実験で撮ったストック分は出来るだけ修正して見手無視の方向にシフトします。レンズの使い勝手のコメントは載せますが、特にそれを示す絵を選んで載せることはしません。いってみれば行き詰まって<やけっぱち>ということです。

今日はFujifilm GFX100S +LAOWA 15mm F4 MACRO

マウントアダプター LAOWA Magic Format Converter(ニコン用)302g
Fujifilm GFX100S + LAOWA Magic Format Converter+ LAOWA 15mm F4 WIDE ANGLE MACRO

900g+302g+401g=1.6 kg

今日は中華Laowa dayです。当方はLaowaの意欲を評価しているのです。


GFX中判カメラに対する広角レンズ超接近撮影の方法はいまのところLaowa 15mm macroしかないのです。SonyフルサイズやFujifilm APS-Cに対しては、種々のヘリコイドマウントアダプターがあるので選択肢はいっぱいあるのですが。
Laowa 15mm macroの画質は武器にはなりません。とにかく新しい視点を期待するしかありません。今回の撮影は三脚を持ち出して、lowアングルで撮っています。今後、三脚が重要なポイントになりそうです。教育園は柵を越して森の中へ入り込めませんから、道端の対象に対して三脚を使った超接近撮影しか視点を変える手段は無いのです。















実験を続けているうちに葉っぱはずいぶんと色づいてきたでしょう。いよいよ紅葉の季節に入りかけています。あと一週間で紅葉と呼べるようになるかもしれません。

Lowアングル、広角撮影はまだまだ続けます。
今日は(2021-11-18)、ペンタックスレンズFA 77mm limited と FA31mm limited がほぼ同時にヘリコイドが壊れで修理に出しました。これらもGFXにつける予定だったのです。ついでにLeofotoの三脚Ranger LS-224Cを買いました。軽量で耐荷重が高い中華三脚Leofotoに感心しています。三脚に気合を入れています。
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自然教育園日記 その213 実験7 フジノンGF110mm F2の力

2021-11-15 21:28:47 | 写真日記
自然教育園日記 その213 実験7 フジノンGF110mm F2の力

2021-10-28, 11-5
今日はFujifilm GFX100S + Fujifilm (フジノン) GF110mm F2

重量 900g + 1010g=1.91kg



Zeiss/Sony 135mm F1.8があまりに良かったので、ベスト機材といっているGF110mmが負けてはまずいと思って、露出もフォーカスも全て手動で慎重に撮りました。

しかし、今回の撮影で悟ったのは、Zeiss/Sony 135mm F1.8とか何かに対抗して撮影するというのは大きな間違いであるということ。今使っている機材で良いと思ったときにシャッターを押すべきで、何かに対抗して押すべきでないということです。

ボケ重層に関してはF値がわずか0.2の差なのですがZeiss/Sony 135mm F1.8よりGF110mmF2は負けるようなのです。GF110mmにおいて対抗意識を全面に出した絵は殆どボツにしてしまいました。違うレンズを同じ対象で同じように撮ること自体は意味ないことでした。

中一光学F1.2レンズ、Zeiss/Sony F1.8レンズもGF110mmも開放からF2, F2.8, F4あたりの色々なF値で撮っています。ということはボケ重層において魅力的になる為には、撮影時の実際のF値というより、何かボケの階層みたいなのがあって、開放のF値が小さいレンズの方がその階層が優れていて、ボケ重層が魅力的になると考えるとしか説明のしようがありません。いいかえると、明るいレンズは開放で暗い所が撮れるというメリットばかりではなく、全ての絞りにおいて、デリケートな表現を可能にしているということです。

しからば、純正レンズで一番明るいGF80mm F1.7の意味があるということか? 明るいだけでなく軽い点も重要。GF110mmは1010gに対して、GF80mm F1.7は795g。こればっかりはスペックの数値だけ見てもわからない、試してみるしかない。

そのレンズのいいところを知っていて、これだという時にシャッターを押すことが大事で、感激無い所に写真は無い。 撮る前からああしよう、こうしようとレンズに要求を押し付けると上手くゆかない。きっとプロは機材のいい点と、対象とのマッチングが頭の中に入っていて、ズバっと撮るのでしょうね。

絵画でも陶器でも、勢いで作る人と、丹念に精密に作る人がいます。当方の陶器はアイデアには時間をかけますが、作るときはお酒を飲んで、エイヤっと作り、日をおいて、少々修正します。基本はエイヤ、ズバです。


















水面












まあ。落ち着いてみてみれば、Zeiss/Sony 135mm F1.8は繊細、デリケートであるのに対して、GF110mmは線が太く、力強く迫るという感じで優劣つけるものではない違う方向のレンズと言った方がいいと思います。

さて、第一ラウンドは終了しました。これだけ同じような絵を続けて、まだ見てくれる方がいるなら第二ラウンドに入ります。すでにさらにSony Aマウント135mm STF, GF100-200mm, Carl Zeiss Distagon 15mmとか, 6種のレンズで撮影しています。初めてGFXユーザーになった方には役に立つと思うのですが、GFXユーザーで無い方には退屈な話です(本当は役に立つはずなのですが)。どうしましょう?? GFXユーザーさん応援お願いします。

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