血統の次にどのファクターを重視するかは、予想家によって様々である。
私見では、「(レース)展開」が重要だと思う。
レース展開には、「前残り」「前崩れ」「その他」の3種類があり、これはそれぞれ上位1・2着に入線した馬の脚質によって分類されます。ともに「逃げ」「先行」で決着したレースは「前残り」、ともに「差し」「追い」で決着したレースは「前崩れ」、その他の組み合わせを「その他」とします。
レース展開はペースの影響を受けやすく、スローペースならば「前残り」が発生しやすく、ハイペースならば「前崩れ」が発生しやすいという特徴があります。この前提が覆るときは、馬の能力の特徴によるものと考えられます。レースのタイプ分類と、レース展開の基本形の両方を併用することにより、馬の能力の特徴について言及することも可能となります。」
「(レース)展開」が重要なのは、これ如何によって、馬が持っている能力がフルに発揮出るか、あるいは全く発揮できずに終わるかが決まることがあるためである。
例えば、「逃げ馬」(【このレースがスゴい!】大逃げ編 | JRA公式)の場合、ほかに競り合ってくる馬がいなければ、自分のペースで走れるので、「前残り」で勝つ確率が高まる。
だが、そうでなければ、ハイペースとなって「前崩れ」となり、「追い込み馬」(このレースがスゴい!】追い込み編 パート1 | JRA公式)の勝機が出て来る。
こうした観点から今回の「(レース)展開」を読むと、おおむねスローペースという印象である。
というのも、9/6の時点で出馬表明したのは6名であり、各馬ともまだエンジンが十分稼働していないと思われるためである。
そうなると、「逃げ・先行有利」で「前残り」の展開になるかと言えば、必ずしもそうとは言えない。
「逃げ・先行」の馬は、活動期間を長くすることが可能である反面、その間に失言などが出て来て自滅したり、他の馬からターゲットにされるため、スキャンダルをリークされたりする可能性が高まる。
つまり、ボロが出やすく叩かれやすい。
このレースもまさしくそうで、真っ先に出馬を表明した ⑥KOB.T.号を筆頭として、逃げ・先行の馬たちは基礎体力などに難点があり、直線で息切れしそうな気配を感じる。