Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ペーパー・テスト至上主義の終焉

2006年09月23日 09時06分44秒 | Weblog
 それにしても、日本ほどペーパー・テスト崇拝の激しい国も珍しい。かつての司法試験は、はるか昔の中国の科挙のようであった。だが、その反面、どんな社会的落伍者であっても、司法試験に合格すれば「人生の勝者」になれる(?)というので、ウルトラ・カードとして多くの人に夢を与えていたのも事実である。ちなみに、大平光代さんの「だからあなたも生きぬいて」は、少年院でよく読まれている。
 だが、ウルトラ・カードとしての司法試験も、ロースクール制度の導入により(あるいはここ10年来の合格者数増加により)崩壊しつつある。来年あたりからは、ドイツやイタリアに見られるような「弁護士資格を持ったタクシー・ドライバー」の出現が予想される。
 目を転じてみれば、学歴社会の崩壊は、就職氷河期から始まっていた。要するに、「いい大学」に入って「いい会社」に入るのがお決まりのパターンだったのに、それが通用しなくなったのが約10年前からである。・・・そういえば、先日、テレビで、「うちの長男は慶応卒なのに、板前修業をしているわ。」と話す主婦がいた。
 これでいいのか悪いのか、よく分からない。

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