先週末、テレビで、小島慶子氏が、ご主人が仕事を辞めたときの衝撃をこういう風に語っていた。
「私は母から『女というものは、上場企業に勤める夫を持ち、世界中を渡り歩くのが一番幸せなのよ』と言われて育ち、自分でもそう思っていたので、主人が会社を辞めると言い出した時はショックでした」
出演者の中には顔をひきつらせた人もいたが、ここで注目すべきは、「夫」が「上場企業の勤め人」(海外勤務あり)という風に記号化されていると同時に、それ以外の属性が捨象されている点である。
笑ってはいけない。誰もが、日常的にこうした類の記号化と捨象を行っているからである。
「私は母から『女というものは、上場企業に勤める夫を持ち、世界中を渡り歩くのが一番幸せなのよ』と言われて育ち、自分でもそう思っていたので、主人が会社を辞めると言い出した時はショックでした」
出演者の中には顔をひきつらせた人もいたが、ここで注目すべきは、「夫」が「上場企業の勤め人」(海外勤務あり)という風に記号化されていると同時に、それ以外の属性が捨象されている点である。
笑ってはいけない。誰もが、日常的にこうした類の記号化と捨象を行っているからである。