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王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

1993年ヤクルトの乱闘試合

2024-11-28 22:09:29 | 野球
 テレビで春高バレーの2002年のメグカナ対決をくわしく振り返っていた。大山加奈と栗原恵が決勝戦で対決した伝説の名勝負。
 ああ、この試合、オレ興奮して当時のブログに書いたんだよなあ、ブログにバレーボールのことを書いたのなんて、たぶんあれっきりだ、そのくらいすごい試合だった!
 と、懐かしくなり、昔のブログをたどったのに見つからなかった。どうやらgooの前のブログだったらしい。ジオシティーズか。

 でも、代わりに昔のヤクルトスワローズの試合をメモしていたのが見つかった。そうだ、2001年に若松スワローズが優勝して、野球熱が復活し、野村ヤクルトの黄金時代を書き留めておこうと、記録を整理したんだった。
 たまたま目に留まった1993年の6月分が面白かったので、貼っておこう。なつかしく思い出してくれるヤクルトのオールドファンがひとりでもいてくれれば、昔のメモも浮かばれる。

●池山の本塁突入で乱闘騒ぎ。ハウエルの羽交い締め
 6月6日 ヤクルト9-11広島
 8-9の1点ビハインドで迎えた7回表だった。1死3塁から、ハドラーのサードゴロで三塁走者池山がホームへ突入。完全にアウトのタイミングだったが、待ち構える広島の西山捕手に、池山がボディアタック。アウト! これに怒った西山が池山に殴りかかり、乱闘になった。ハウエルが西山を羽交い締めにしたシーンがナイスでした。西山は退場処分。
 ヤクルトはこれがなんと本日3回目の本塁憤死だった。5回には二塁走者の古田が、三塁コーチの制止を振り切ってホームへ突入してアウト。この直後、池山の10号3ランなどが出て8-4と逆転するものの、その裏、高津が満塁ホームランをくらって、8-9とひっくり返される。
 6回表には、三塁走者の城が内野ゴロでホームへ突っ込み、またアウト。こんな無謀な走塁が積み重なり、7回の西山の暴発へつながったものと思われる。

●古田にヒジ打ち騒動で巨人と大乱闘
 6月8日 ヤクルト9-0巨人
 いきなり1回表に事件は起こった。2死を取った巨人宮本が、3番古田の背中へデッドボール。宮本はヘラヘラした顔で帽子をとり、おちょくったポーズで古田を挑発する。明らかな故意死球。5月27日にデーブ大久保が左手首に死球を受けて骨折したことへの報復行為だった。
 ここは何事もなく収まるが、不穏な空気は続く。2死1塁となって、4番広沢の打球はレフトを襲う2ベース。走者古田がホームへ突っ込む。ブロックする吉原捕手。タッチアウト! その次の瞬間だった。吉原がもう一度確認するかのようにミットを上から落として古田にタッチ。吉原のヒジが古田に落とされる形になった。
 何やっとんじゃあ、エルボー・ドロップじゃねえか! 違うよ、もう一回タッチしただけだ!
 どっちとも取れる微妙なプレイだったが、なにせ故意死球の直後である。ネクスト・バッターズ・サークルにいたハウエルがすぐさま飛び出し、吉原につかみかかった。
 両軍入り乱れての乱闘となり、結局、ハウエルと吉原のふたりが退場処分。長嶋監督は「ケンカ両成敗ですね」と呑気なことを言っていた。
 試合は6回に満塁から土橋が2ベースを打ち、宮本をKO。あとは打ちまくって9得点。岡林が完封して遺恨試合に圧勝した。

●伊藤智16奪三振の快記録も、篠塚の間合いに沈む
 6月9日 ヤクルト0-1×巨人
 伊藤智仁のワンマンショー。150キロを超えるストレートに、140キロ前後の高速スライダー。伊藤智のスライダーには、キュッと急に曲がるヤツと、キューンとベースを横切るように曲がるヤツと2種類ある。
 くるりくるりと三振の山を築き、9回裏にはとうとう16個目の奪三振で2アウト。セリーグのタイ記録だ。しかし、ヤクルト打線も門奈を打てず、0-0の同点のまま。ここでバッターボックスには篠塚が入った。
 早いテンポで投げ込んでいた伊藤に対し、篠塚は打席を外して伊藤のリズムを嫌う。二度打席を外し、自分の間合いに持ち込もうとする篠塚。ようやく初球。伊藤の150球目だった。真ん中高めに甘く入ったストレートをとらえた篠塚の打球は、ライトスタンドへ一直線! 漫画みたいなサヨナラ・ホームランとなった。
 打たれた伊藤はマウンド上でがっくりとヒザをつき、打球の方向を見上げた。リズムを乱されて投げ急いだルーキー伊藤。己の間合いに持ち込み、初球勝負に出た篠塚。打撃の職人の技が一枚上手だった。



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