サーファー院長の骨休め

“ビッグマッサータハラ”のライフスタイル

技(ワザ)

2012-10-17 | Weblog
全身をマッサージして、最後にカラダを反らして伸ばす。

これは、この体勢に持っていくまでに、いかにスムーズにリフトアップさせるかが鍵。

私の膝は、骨盤の上端に当たっているのだが、それを左右交互に上下に動かすことによって、

腰の筋膜を伸展させている。

その後、私の股を開き、そこに患者さんのカラダをスッポリと落とす。

その時に開放感と安心感が満ちて気持ちいい。

このテクニックは、私がこの業に入った26年前、最初に勤めた「西湘アスレチッククラブ」(大井町)のマッサージ室で学んだ。

そこの古株マッサージ師のおばさんは、小柄ながら、いとも簡単に大男たちをリフトアップさせ、この技をやってのけていた。

自分の倍はありそうな体をどうやって持ち上げているのか、ある時その極意を聞いた。

「コツがあるのよ。」

と、それだけで、それ以上はなかった。

自分も先輩から目で見て盗んだのか。

「こうやって、こうやって。」などと詳しいマニュアルなどなく、

「見て学んでくれ。」というのが、一番の説明だったのだろう。

マッサージ師とて職人。

「技は、盗め。」

無言のうちに教えられた。


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