西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

石特傍聴

2013-10-03 22:47:02 | 石木ダム
干からびてしまうのではないかと思えるほど暑い毎日だったのに、もう10月。

随分と凌ぎやすくなり、ぐっすりと眠れるようになった。

今夏も体調を崩すこともなく、クーラー無しで乗り切った。クーラーが無いから却って元気で過せたのかもしれない。

ところで、昨日は「石特(石木ダム建設促進特別委員会)」が開かれ、傍聴に出かけた。
議題は、「石木ダム地域振興対策基金について」。



この基金は、石木ダム建設に伴って、生活基盤が著しく変化する周辺地域の〇関係住民の生活再建 〇周辺地域の振興を図ることを目的に、長崎県・佐世保市・川棚町が出捐して設立した基金。



平成7年に長崎県が5億円、同じく平成7年に佐世保市も5億円、川棚町が6000万円を出して基金をつくり、その基金を運用してその運用益で、生活再建の助成事業と地域振興の助成事業をやってきたのだ。

どういう運用かというと、「国債を買って」とのこと。「金利が低いためになかなか利益を生まない」ということだったが、いまは13億になっているという。

生活再建事業はほぼ完了して、現在は「特別助成事業」つまりダム建設予定地から行政の言うとおりに移転した人たちに、ご褒美として協力感謝金という金が支払われているのだ。本来は、ダム完成後に支払われることになっていたにもかかわらず、ダム完成がいつになるかも分からないので、前倒しして支払うことになったのだ。



1軒あたり250万~500万だという。

まさに札束をチラつかせて、住民を懐柔していく公共事業の典型的な例だ。

協力金の支払いは11月の中旬で終わり、それで生活再建事業は全て終るという。

地域振興事業は、ダム完成後にやる事業が多く(ダム完成がいつになるのか、何の目途もたっていないのに地域振興事業などやれるわけがないのだ)、それで11月末にこの基金は解散することになっている。

基金設立の目的を達成していないのに解散するので、この基金を引き継ぎたいのだがそれもまだ決まっていないのだ。

税金なんだから元に戻せ!といいたいが、出捐金というのはカンパと同じで戻す金ではないとのことだ。

なんだかすべて???だけど、どうなっていくのか見届けなければいけない。

それにしても公共事業の金の使い方には驚くばかりだ。