ここ3日ほど寒い日が続いている。
「こんなに寒い毎日なのに、大掃除なんかできない…」とストーブの前に陣取り、ゴロリと横になって
韓国ドラマを見続けている。
何を隠そう、私は韓国ドラマの大ファンなのである。

もう8年も前になるだろうか?私は自分専用に小さなノートパソコンを買った。
その前年、夫は相談も無く仕事を辞めた。
年金生活まで7年もあるのに、その間の生活はどうするのだろう?
生活の不安で一杯だった私は仕事を探しにかかったが、50歳を過ぎた身に仕事など見つかるはずがなかった。
友人の伝手で探した出したのは、ビルメンテナンスの仕事。つまりお掃除おばさんだった。
25年ぶりの就職、それも肉体労働というわけで、慣れるまでは苦労したし、いつまで続けられるだろうかと思ったりもしたが、汗水たらしての汚れ仕事は、職場の人との仲間意識も生まれ楽しかった。
そうやって働き出して1年目に、少しづつ貯めたお金で、自分への褒美として自分だけのノートパソコンを買ったのだった。
そんな中、友人から「冬のソナタ」という韓国ドラマが面白いと聞いた。しかし、聞いたものの、当時の我が家のテレビはBSなど映らず、夜は疲れはてて、ばたんきゅうの日々。とてもドラマなど見る余裕は無かった。
ある日、近所に住む甥が「おばちゃん、これ面白いですよ。」と持ってきたのが、CDにコピーされた「冬のソナタ」だった。「へえ~。」と気乗りせずに見始めたそのドラマは…、私を虜にしたのだった。
ヨンさまの横隔膜に響くようないい声ではなく日本語版だったし、パソコンの小さな画面だったのに、私は寝る間を惜しんで見続けた。
韓国ドラマは、どこか懐かしい匂いがした。爽やかさを強調する日本ドラマと違って、どろどろとした人間関係の愛憎劇は、ちょうど子どもの頃に見た「君の名は」や「この世の花」といった映画のようだった。
それ以来、嵌りに嵌って、買い揃えた韓国ドラマは50作品を超えた。DVDの枚数も500枚を下らない。友人と「韓国ドラマ普及委員会」を名乗り、リクエスト作品があれば貸し出しもやる。
長く冷戦状態だった夫との関係も、韓国ドラマを見ることで、つかの間忘れる事ができ、救われてきた。
世の韓国ドラマ好きのオバ様方も、私のような状況下で嵌る人も多いかもしれない。
これまで韓国ドラマに関心が無かった人から「DVD貸して。」と言われると、嬉しくなる。
「おお!あなたもウィルスに感染したのね。」
最近では、夫も見るようになり現在は「アイリス」と「カインとアベル」を貸し出し中である。
してやったり!韓国ドラマファンの裾野は広がっている。
「こんなに寒い毎日なのに、大掃除なんかできない…」とストーブの前に陣取り、ゴロリと横になって
韓国ドラマを見続けている。
何を隠そう、私は韓国ドラマの大ファンなのである。

もう8年も前になるだろうか?私は自分専用に小さなノートパソコンを買った。
その前年、夫は相談も無く仕事を辞めた。
年金生活まで7年もあるのに、その間の生活はどうするのだろう?
生活の不安で一杯だった私は仕事を探しにかかったが、50歳を過ぎた身に仕事など見つかるはずがなかった。
友人の伝手で探した出したのは、ビルメンテナンスの仕事。つまりお掃除おばさんだった。
25年ぶりの就職、それも肉体労働というわけで、慣れるまでは苦労したし、いつまで続けられるだろうかと思ったりもしたが、汗水たらしての汚れ仕事は、職場の人との仲間意識も生まれ楽しかった。
そうやって働き出して1年目に、少しづつ貯めたお金で、自分への褒美として自分だけのノートパソコンを買ったのだった。
そんな中、友人から「冬のソナタ」という韓国ドラマが面白いと聞いた。しかし、聞いたものの、当時の我が家のテレビはBSなど映らず、夜は疲れはてて、ばたんきゅうの日々。とてもドラマなど見る余裕は無かった。
ある日、近所に住む甥が「おばちゃん、これ面白いですよ。」と持ってきたのが、CDにコピーされた「冬のソナタ」だった。「へえ~。」と気乗りせずに見始めたそのドラマは…、私を虜にしたのだった。
ヨンさまの横隔膜に響くようないい声ではなく日本語版だったし、パソコンの小さな画面だったのに、私は寝る間を惜しんで見続けた。
韓国ドラマは、どこか懐かしい匂いがした。爽やかさを強調する日本ドラマと違って、どろどろとした人間関係の愛憎劇は、ちょうど子どもの頃に見た「君の名は」や「この世の花」といった映画のようだった。
それ以来、嵌りに嵌って、買い揃えた韓国ドラマは50作品を超えた。DVDの枚数も500枚を下らない。友人と「韓国ドラマ普及委員会」を名乗り、リクエスト作品があれば貸し出しもやる。
長く冷戦状態だった夫との関係も、韓国ドラマを見ることで、つかの間忘れる事ができ、救われてきた。
世の韓国ドラマ好きのオバ様方も、私のような状況下で嵌る人も多いかもしれない。
これまで韓国ドラマに関心が無かった人から「DVD貸して。」と言われると、嬉しくなる。
「おお!あなたもウィルスに感染したのね。」
最近では、夫も見るようになり現在は「アイリス」と「カインとアベル」を貸し出し中である。
してやったり!韓国ドラマファンの裾野は広がっている。