「近畿地方植物誌」(2003、大阪自然史センター:257p.)は、植物学教室元講師の村田源博士により、1953年から50年がかりでつくられた京大標本庫所蔵標本をもとにした、収集標本という「物的証拠」を基にした植物誌です。表紙に描かれているのは、村田博士直筆によるユキワリイチゲのスケッチです。以下に、同書表見返しにある村田博士による説明を引用します。京大植物園のユキワリイチゲは、相楽郡から来たものだったのですね。
ユキワリイチゲ(キンポウゲ科) 別名:ルリイチゲ
Anemone keiskeana T.Ito
日本の固有種。本州の近畿地方以西、四国、九州に分布することが知られています。産地は限られていて、そうどこにでも見られる種ではありませんが、決して深山幽谷にあるものではなく、山麓や川岸の竹薮の中などに群生することがあります。横に這う地下茎は肥厚して淡紫色を帯びることが多く、晩秋にはその先にすでに葉を出しています。
近年宅地造成や堤防の改修、護岸工事などのために生育地が破壊されたり、里山や竹林が放棄されて林床が茂りすぎて日が当たらなくなって消えて行くことが多いようです。京都府や大阪府などではすでに準絶滅危惧種とされています。
葉は3小葉に分かれ、ほぼ三角形で表面は紫褐色の斑紋があり、裏は暗紫色となり、ウラベニソウ、ウラベニイチゲ(イチリンソウにも俗にこの名が使われることがあります)の名はここから出たと考えられます。花は早春に咲き、日が当たると開いて、夜には閉じる性質があります。10数枚花弁のように見えるのはガクで、花弁はありません。メシベも花の中心に沢山ありますが、実が熟することは少ないようです。世界中で日本の近畿地方以西にしかない珍しい植物です。多くの人々にその惨状を理解していただいて、世界に誇るべき銘草の一つであるこの植物を絶滅させてしまわないようにしたいものです。
学名keiskeanaは日本の初期の植物学者伊藤圭介(1803-1901)の名からとったもので、発表者は伊藤篤太郎(1865-1941)博士です。
京都府相楽郡木津町より京大植物園へ移植した株を1948年3月31日に描く。(村田源)
ユキワリイチゲ(キンポウゲ科) 別名:ルリイチゲ
Anemone keiskeana T.Ito
日本の固有種。本州の近畿地方以西、四国、九州に分布することが知られています。産地は限られていて、そうどこにでも見られる種ではありませんが、決して深山幽谷にあるものではなく、山麓や川岸の竹薮の中などに群生することがあります。横に這う地下茎は肥厚して淡紫色を帯びることが多く、晩秋にはその先にすでに葉を出しています。
近年宅地造成や堤防の改修、護岸工事などのために生育地が破壊されたり、里山や竹林が放棄されて林床が茂りすぎて日が当たらなくなって消えて行くことが多いようです。京都府や大阪府などではすでに準絶滅危惧種とされています。
葉は3小葉に分かれ、ほぼ三角形で表面は紫褐色の斑紋があり、裏は暗紫色となり、ウラベニソウ、ウラベニイチゲ(イチリンソウにも俗にこの名が使われることがあります)の名はここから出たと考えられます。花は早春に咲き、日が当たると開いて、夜には閉じる性質があります。10数枚花弁のように見えるのはガクで、花弁はありません。メシベも花の中心に沢山ありますが、実が熟することは少ないようです。世界中で日本の近畿地方以西にしかない珍しい植物です。多くの人々にその惨状を理解していただいて、世界に誇るべき銘草の一つであるこの植物を絶滅させてしまわないようにしたいものです。
学名keiskeanaは日本の初期の植物学者伊藤圭介(1803-1901)の名からとったもので、発表者は伊藤篤太郎(1865-1941)博士です。
京都府相楽郡木津町より京大植物園へ移植した株を1948年3月31日に描く。(村田源)
上記の私のコメントを(これも含めて)削除しいただきたいのですが、、、
宜しくお願いします。
広く知られているところ以外は
未だ公開しておりません。
良く知られている、丹後町の自生地に付いては、数年前まで狭い範囲の岩肌に20株ほど見ることが出来ましたが、ここ数年の間に年々減り今年は3株しか確認出来ませんでした。この現象は私がサイト、ブログなどで写真を公表したことにも責任が少なからずあると反省しています。
この自生地のフナバラソウは遠からず姿を消すものと推測していますが、幸い丹後半島にはこの自生地以外にも新たに中央部辺りでも自生地を見つけ、此処については当分、個人の責任で守っていきたいと思っています。私のブログから自生地を捜すのは難しいように内容を変更しています。
朝の仕事前のひと時、取り急ぎコメントをしています
今後とも宜しくおねがいします
ブログに訪問していただいたご様子、有難う御座います。
その後、亀岡市の植物園の先生に標本を見ていただき、「フナバラソウ」と教えて頂きました。
分枝していること、葉が丸いこと、、、、少し疑問に思っていましたが、「踏みつけ」などの個体差と教えて頂きました。
標本はその植物園に保管していただいていますので、
村田先生のお目に付いたことも考えられます。
有難う御座いました。
こちらの方でブログなど見ていただけないでしょうか
去年丹後半島で近畿の絶滅危惧種に指定されているフナバラソウを10本ほど見つけたのですが、今年フナバラソウに良く似た個体を見つけ図鑑やウエブ、検索サイトで調べましたが、どうしても個体名がわからないものがあり、突然コメントを入れました。何処かの信頼できる機関で同定をと思い標本を作ってみたのですが、何処にどの様な方法で、また費用も気になり最終の依頼を躊躇っています。
http://blog.goo.ne.jp/hatakusa/e/1693a91c72e539a224079384757ec5c3
アドレスは私のgooブログですが個体の写真や標本を掲載してあります。大変失礼で厚かましいお願いですがブログを閲覧していただき、同定などで個体名を知る価値がある植物かご判断して頂けないでしょうか。
私はまだ初心者でよく判らないので。。。宜しくお願いします。(NPOの里山の会にメールをしているのですが返事が無いのでいろいろ捜したどり着きました)