日盛りの道の上で

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重ねた経験の行方

2010-09-10 09:04:26 | インポート
年を取ると、重ねた経験により生きることに対する見識が深まり、誰でも聖人君子になれると、若いころは思っていたが、どうもそうではないらしい。

新聞やテレビを賑わしているさまざまな出来事の主人公は未熟な若者(すべての若者が未熟なわけではない、未熟の比率が高いというだけ)よりも、むしろ不惑を過ぎたいい大人たちである。

彼らの生きてきた長い時間における経験と常識はどこへ行ったのだろう、子供のような自己本位の理屈を振り回し、声高に自己弁護する彼らの姿は、子供たちや若者に人生への不信感を抱かせるだけだ。

目的地のない旅が無意味な疲労だけを重ねるように、生きることの目的を持たなければ経験も常識もただ行き過ぎるだけの風景にしかならない。


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