現在、東京恵比寿ガーデンプレイスの東京都写真美術館で
写真家・森山大道の足跡を回顧する約200枚と
ハワイを写した近作約70枚による個展が開かれています。
見応えありそうです。
6月29日まで
詳しくは
森山大道オフシャルサイト
http://www.moriyamadaido.com
1938年大阪生まれ。
「アレ、ブレ、ボケ」と形容される、荒れた調子、時に読解不能なほどに不鮮明な画像は、一点の芸術作品としてタブロー化されていく「写真」に対する、森山流の強力なアンチテーゼだった。72年に発表された写真集「写真よさようなら」は、そうした森山スタイルを徹底的に追及することによって、写真の解体を目指した氏の代表作のひとつであるとともに、日本写真史上比類の無い一冊となる。その「神話化」を指摘する声も。
「神話なんてもんじゃない。枯れるとか、成熟とかは僕みたいに路上で撮る者にはありえない。ただ撮って外界と交わりたいだけ」
「撮っていると、センサーみたくなっちゃうんだ」
森山自身が、写真であり、カメラなのだ。
「生活そのものが写真」「カメラは世界を写し取るコピー機。外界をコピーして、資料をどんどん集める感覚」と語り、今なお膨大な数の写真を撮り続ける森山は、幅広い年齢層に支持されながら、近年では、ファッション・ブランドとのコラボレーションやワークショップなど、その意欲的な活動で20代の若者を中心とした新たなファン層を獲得。80年のヨーロッパ初個展以降は海外でも注目を集め、99年のニューヨーク、メトロポリタン美術館、2003年のパリ、カルティエ財団現代美術館など、各地で大規模な個展や回顧展が開催され、世界的にも高い評価を得ている。
森山大道の写真に対する基本的な姿勢の中に、表現性との訣別、そしてアマチュアリズムの肯定というものがあり、実際に彼が使用しているのはコンパクトカメラ(!)である。街をすれ違いざま「スリのように」撮る。ファインダーを見ないことも。「生理反応」のごとく撮った写真は「忘れているコマもあって、よくも悪くも新鮮。整理すると、自分が写真でやりたいことが分かってくる」
基本は白黒。「エロティックに見えるし、前後の記憶がかかわっている気がする。撮った今とつながる過去も、今の後にくる未来も、両方の時間が見える気がする」
天才アラーキーこと荒木経惟をして「新しい写真の時代を作り出した男」と言わしめる写真家・森山大道。60年代後半より常にカリスマ的存在として写真界に君臨しながらも、マスコミへの表立った登場を拒み続けていたため、その人物像はどこか謎のヴェ-ルに包まれている、そうな。でも娘のモリリンこと遊子さんからはちょっぴり小松政夫似(?)のパパはくまと呼ばれ、モリリンの写真の個展に姿を見せるやさしいくま、違った、パパぶりもかいま見せる森山大道さんはふたりのキュートな孫のグランパでもある。今まさに時代の真只中で精力的に動き続けるかっこいいグランパ。
ちなみに一時同じとこで働いてて一緒に遊んだことのある森山遊子さんの写真もわたしは好きです。何気ない街の風景が、魅力的に思えてくるその名の通り遊び心あるセンスのよさが心地いい。天真爛漫な感覚というか、アンテナが立ってて、大道さんとは写真のタイプは違うかもしれないけど、やはりアートの生まれる天然な魂のあるニンゲンのタイプというのは似通ってるのかも。実はモリリンと出会うまでわたしは森山大道さんのことを知りませんでした。
森山大道ドキュメンタリー
http://www.bbb-inc.co.jp/daido
写真家・森山大道の足跡を回顧する約200枚と
ハワイを写した近作約70枚による個展が開かれています。
見応えありそうです。
6月29日まで
詳しくは
森山大道オフシャルサイト
http://www.moriyamadaido.com
1938年大阪生まれ。
「アレ、ブレ、ボケ」と形容される、荒れた調子、時に読解不能なほどに不鮮明な画像は、一点の芸術作品としてタブロー化されていく「写真」に対する、森山流の強力なアンチテーゼだった。72年に発表された写真集「写真よさようなら」は、そうした森山スタイルを徹底的に追及することによって、写真の解体を目指した氏の代表作のひとつであるとともに、日本写真史上比類の無い一冊となる。その「神話化」を指摘する声も。
「神話なんてもんじゃない。枯れるとか、成熟とかは僕みたいに路上で撮る者にはありえない。ただ撮って外界と交わりたいだけ」
「撮っていると、センサーみたくなっちゃうんだ」
森山自身が、写真であり、カメラなのだ。
「生活そのものが写真」「カメラは世界を写し取るコピー機。外界をコピーして、資料をどんどん集める感覚」と語り、今なお膨大な数の写真を撮り続ける森山は、幅広い年齢層に支持されながら、近年では、ファッション・ブランドとのコラボレーションやワークショップなど、その意欲的な活動で20代の若者を中心とした新たなファン層を獲得。80年のヨーロッパ初個展以降は海外でも注目を集め、99年のニューヨーク、メトロポリタン美術館、2003年のパリ、カルティエ財団現代美術館など、各地で大規模な個展や回顧展が開催され、世界的にも高い評価を得ている。
森山大道の写真に対する基本的な姿勢の中に、表現性との訣別、そしてアマチュアリズムの肯定というものがあり、実際に彼が使用しているのはコンパクトカメラ(!)である。街をすれ違いざま「スリのように」撮る。ファインダーを見ないことも。「生理反応」のごとく撮った写真は「忘れているコマもあって、よくも悪くも新鮮。整理すると、自分が写真でやりたいことが分かってくる」
基本は白黒。「エロティックに見えるし、前後の記憶がかかわっている気がする。撮った今とつながる過去も、今の後にくる未来も、両方の時間が見える気がする」
天才アラーキーこと荒木経惟をして「新しい写真の時代を作り出した男」と言わしめる写真家・森山大道。60年代後半より常にカリスマ的存在として写真界に君臨しながらも、マスコミへの表立った登場を拒み続けていたため、その人物像はどこか謎のヴェ-ルに包まれている、そうな。でも娘のモリリンこと遊子さんからはちょっぴり小松政夫似(?)のパパはくまと呼ばれ、モリリンの写真の個展に姿を見せるやさしいくま、違った、パパぶりもかいま見せる森山大道さんはふたりのキュートな孫のグランパでもある。今まさに時代の真只中で精力的に動き続けるかっこいいグランパ。
ちなみに一時同じとこで働いてて一緒に遊んだことのある森山遊子さんの写真もわたしは好きです。何気ない街の風景が、魅力的に思えてくるその名の通り遊び心あるセンスのよさが心地いい。天真爛漫な感覚というか、アンテナが立ってて、大道さんとは写真のタイプは違うかもしれないけど、やはりアートの生まれる天然な魂のあるニンゲンのタイプというのは似通ってるのかも。実はモリリンと出会うまでわたしは森山大道さんのことを知りませんでした。
森山大道ドキュメンタリー
http://www.bbb-inc.co.jp/daido
胸の奥を突かれた!って感じかな。
たしかに、なんか『突かれる』感じの写真群です。
逆光か。逆光ってなんか大道さんにぴったりですね。