空色野原

空の下 野原にねころんで つぶやく

楽しいスーパー

2009-09-30 15:01:50 | 尼崎通信
尼崎通信第3弾。

ウチの近所にはなんとも活気のある楽しげなスーパーがある。
初めて行った時、こじんまりとしているのにけっこうツボをおさえてるっていうワクワク感を感じた。
決して広くはないしかっこいいワケじゃないケド、なにかがんばっている。
魚コーナーのおじさんも威勢がいいし、焼きたてパン屋さんは旨い。
小さいトコなのに酒屋や花屋も入ってるし、ちょっとした服まで置いてある。
よく見ると花屋も時々、お!と思う鉢植えがあったりする。

店長っぽい福々しい女の人がいる時は
ひっきりなしに「ありがとうございます!お忘れ物ありませんよう」とかお客さんに声をかけ続けている。
その声に“実意”がこもってる。
とにかくどのコーナーもいっしょけんめ。
働いているひとが店長さん?みたいに実意をこめてやりがい持って働いている。
そんな空気の粒は、お客さんに伝わるもんです。
楽しいクーポン券だの、いろんな小さな工夫があったりする。
だからお客さんは“つい”足を運んでしまう。

行く度に豊かな気持ちになるのは総菜コーナー。
スーパーって感じじゃない。お総菜屋さん。
買い物に行くのが仕事でなくなるんですね。
楽しみになる。こういうお店は。

けっして条件がいいお店ではありません。
広くもないし、駐車場も狭い。駅なんか全然近くありません。
でも不便な立地なのにお客さんは喜んでやって来る。
不景気なんか関係ありません。
こんなお店のそばに暮らす幸福を感じます。
ありそでなかったなあ、今まで住んだトコで。こんなお店。
しいて言えば記憶のかなたの子供の頃の商店街のいいとこを持ち寄って1軒になった、っていうようなスーパー?

どんな仕事にせよ、こんな風に仕事をしてみる、っていうのは
今の時代、これから、とってもヒントになるんじゃないかなあ~。

Wiz
http://www.wiz-s.net/




尼崎のぬくもり

2009-07-10 10:54:29 | 尼崎通信
住んでいるところからは遠く六甲山系が見えます。
長く住んだ関東平野では普段山を目にしなかったので、なんだかうれしい。

もっとも尼崎はギッシリと家が建っているので緑は少ないです。
懐かしい感じの長屋風の、間口の狭い小さな家々が並ぶ一隅がけっこうあったり
3階建てなんかも多いところですが
でも、小さいながらも鉢植えなどで草木をいとしむ人も多く、そういうのはそこここにポッと灯がともるよう。

で、ほんとうに驚いたのは、ある一角だけほんの小さな田んぼがあって
夜になると蛙が大合唱!ほんとの大合唱!!何匹いるんだ!?
千葉の田舎でも聞かなかった。

ごちゃごちゃはしていても、景色も人も変化に富んで肌触りがあり魅力的。
不思議とちょっとメキシコに似ている。
少しずつ車であちこちへ用で出掛けてるんですが、その度聞く曲があります。
BIGINの『その時生まれたもの』
この街にピッタリ。

~~~~

大空に輝く星よりも 小さな島の街灯り
街の灯りが美しい 美しいことを知りました
十人十色であればこそ またたき輝きを増す光
そこに家族が見えました そこに人々が見えました
ああ、自分のために生きるより、ああ、あなたのために暮らしたいと
その時 灯りが生まれました

明日来るはずの幸(さち)よりも 過ぎてゆく昨日の苦しみが
苦しみの方がいとおしい いとおしいことを知りました
一期一会であればこそ 傷つきいたわりを増すこころ
そこに運命(さだめ)が聞こえました そこにいのちが聞こえました
ああ、自分のために歌うより ああ、あなたのために届けたいと
その時歌が生まれました

~~~~

関東では見られなかった人模様があります。

信号待ちの高校生に何かを注意している中年女性の元気な声。
高校生もしぶしぶながらも、でも聞いている。

身の上を長々と愚痴るおばちゃんに、困った顔もせず
「たいへんやねえ」とばかりに受け答えする市役所の受付さん。

親類かと思えばただの店の人と客だったりするやりとり。

エジプト料理店のエジプト人オーナーが、
尼崎に惚れ込んでここに店を開いた、というのがだんだんわかるような気がしてきています。











エジプト料理 ピラミッド

2009-07-01 20:54:57 | 尼崎通信
尼崎通信第2弾!!

わたしんちからは歩くと30分くらいですが
阪神尼崎駅からは5分の、商店街のよこっちょにあるエジプト料理のお店です。
気をつけないと素通りしてしまいそうになる店構え。
かっこよくしてるわけでもないケド
関西初!だそうで、色々取材されてるみたい。
珍しいし、頼んでみたらこれが旨い。

わたしたちが頼んだのはミックスケバブ。(写真)
ボリューム満点!
エジプト風のスクランブルエッグもまたスパイスが効いてウマイ!

黙ってると『ハムナプトラ』かなんかに出てきそうなエジプト人のオーナーさん。
しゃべると尼崎人。
尼崎の街が好きで、人が好きで、ここに店を開いたそうな。

とにかく一度食べるといつまでも忘れられないような味。
この日はたまたまライスにレンズ豆も入っててラッキーでした。

そこにしかないようなお店っていいなあ~。

エジプト料理 ピラミッド
http://pyramids.jp/

砂糖を使わない極上水飴

2009-06-21 11:56:11 | 尼崎通信
それでは引越し先の尼崎より
尼崎通信第一弾!

お世話になった人に何か尼崎の名産をと探して見つけたのがこちら。
昔懐かしい水飴ですが
今ものどを大切にする歌手や政治家の方がここのじゃなきゃだめ!
と買いに来る、砂糖を一切使っていない水飴です。
こういう製法はもうここでしかやってないみたい。
130年の歴史を誇ります。

ご主人も奥さんも、品のいい当たりのいいこだわりのある方で
色々教えてくださいました。

行くと味見をさせてくれるのですが
ご主人いわく。
「どうぞお座りください。立って食べると気がせくから味わえませんので。」
「すぐに飲んで胃に落としてしまわないで、少しのどにためてどうぞ。」
(のどにいい。ちょっとした咳なら一発で止まり、薬よりいいという方も。
遊説で声を枯らす政治家さんも、これを手放せない方がいるそうな)

実際に食べてみたら、すうーっと溶けてゆくなんともいえないいい後味でした。
飴、という概念は捨てた方がいいカモ。新しい食感。
砂糖なんかの甘味によくある、後に残るとんがったイガイガ感はないです。
つれあいが申しますに「ビールじゃないケドのどごしがいい」

琴城ヒノデ阿免本舗
http://www.madeinamagasaki.com/sweets/mizuame.html

君はさすべえを知っているか?

2009-04-02 20:39:52 | 尼崎通信
むかーし何かで見たことがあったような気もするケド
実物を見たのは初めてデス。

『さすべえ』
↑『かさべえ』だと地元の人から聞いたと思ったんですけど、
それは『さすべえ』だと関西方面から突っ込みあり。
たしかに『さすべえ』って聞いたコトあるな。
かさをさして自転車に乗るためのベンリグッズ。
ほら、ここにさすんですよ。この黒いの。
角度も変えられるのでね、斜めにさすことも出来ます。

尼崎では元気に活躍しています。
(でも、危ないから今年から禁止になったって?デモいまだついてるヨ。)
兵庫県の尼崎は、『自転車王国』です。
狭い道がけっこうあって一方通行が多いので
けっこう自転車、便利。
愛用者がとても多いらしく、活気のある自転車屋さんが多い。

千葉の北総地方は、逆に車がないと買い物も不便なので自転車屋さんはあまり元気がない感じ。

その土地柄によって違って面白いもんですね~。