空色野原

空の下 野原にねころんで つぶやく

決定版 タオ指圧入門

2009-09-04 11:31:17 | 
出ました。
出たてホヤホヤ。
09.8月出版の遠藤喨及著『決定版 タオ指圧入門』です。
(講談社プラスアルファ文庫)

これは法蔵館から出た『タオ、気のからだを癒す』を
文庫版にリメイクしたもので
世界6カ国語に翻訳されたその名著がギュギュッとコンパクトに手にしやすくなりました。

新書版の本も講談社から2冊出ていてそれもおすすめですが
この文庫本はコンパクトなのに内容の充実度、花まる。
まさにタオ指圧入門まずはこれ1冊!

タオ指圧を知らない方のために
ワンフレーズでほんとは説明できないところをあえて説明するとしたら
指圧が進化した21世紀型療法。なので今はタオ療法と呼ばれています。

シアツする人間の意識改革があって初めてその療法となっていくという
従来の『施術』、という範囲を超えちゃっているタオ指圧。

家族の健康を守るお母さんから、日々病いと向き合うお医者さんまで
その精神性を活かしてゆけば、いろんな意味で健康な世の中になってゆくかも?

そんなかたくなく、読みやすいです。
全国の本屋さん、Amazonなんかでどうぞ。

ちなみにわたしは一時、特発性血小板減少性紫斑病という病名がついて血小板は3万以下だったことがありますが、タオ指圧を受けて現在は何年も14万以上をキープしています。突発性難聴のような蝸牛型メニエル病といわれた時もこの治療を受けて治りました。ご参考まで。








宗像伝奇教授

2009-07-29 10:58:48 | 
漫画です。
よくもまあ、伝奇考、異考録合わせて17冊?
これだけの巻数描けたものです。いまだ連載中。
しかも1話1話、中身濃ゆ過ぎ。

民俗学教授の宗像伝奇(むなかたただくす)教授が
様々な不思議や謎を解き明かしてゆく。
さぞや膨大な下調べがいったでしょうとうならされる、ずっしりとパンチのある作品です。

鉄がどう伝わって来たかを研究テーマとしている宗像教授ですが、守備範囲は広く、

日本神話、ギリシャ神話、遺跡、隕石、縄文土器、海人族、仏教、聖徳太子、キリスト教、平将門、徳川綱吉、天海僧正、両面宿儺、ダイダラボッチ、かぐや姫、浦島太郎、桃太郎、雪女、赤ずきん・・etc etc.

どこかで知っているような話の、もっと奥深さ。
狭い範囲でなく広げた展開。
絵も緻密で、迫力ある説得力ある画面。
強面(こわもて)の教授もだんだんお茶目な面も発揮して魅力倍増。

TVでは高橋英樹が演じたそうです。
平成20年度文化庁メディア芸術祭 優秀賞。

最近読んで読み応えあったもの。



いっしょがいいね。

2009-03-14 08:09:30 | 
いっしょにいると、あったかい。森の中には愛がいっぱい。ふくろうの兄弟が樹上でキスしたり、赤ちゃんが親に頬ずりしたり、老夫婦が巣の中で体を寄せ合う。エゾフクロウとタンチョウヅルの家族愛写真集──。

通信社のカメラマンとして間山公雅さんは、これまで世界中の紛争や災害などニュースの現場を30年近く撮り続けてきました。苛酷な取材の日々のなか、時間を見つけては生まれ故郷の北海道に戻り、激しい吹雪のなか仲睦まじくグルーミングし合うエゾフクロウの夫婦、雛を慈しむタンチョウヅル、キツネ、鹿……大自然のなかで逞(たくま)しく生き抜く動物たちの姿をレンズ越しに見つめるようになります。絶滅の危機にひんしながらたくましく生きる動物たちの姿に、傷つきながら懸命に生きている人々の姿を重ねています。
この写真集には北の大地の美しく厳しい四季の風景と胸いっぱいの愛がつまっています。

『いっしょがいいね。』 間山 公雅著 文芸春秋 ¥1300 

麗しき花実

2009-03-08 12:08:41 | 
今朝日新聞で連載している新聞小説、『麗しき花実』が面白い。
江戸時代の女蒔絵師が主人公ですが、なんと、わたしの大好きな実在の蒔絵師“原羊遊斉”が出て来る。
羊遊斉はナゾの人物ですが、こうであったかな、という工房の様子などが、まるで見てきたかのように描かれていて、使われている日本語が、こんなうつくしい言葉があったのか、といつもうならされる。

江戸時代、江戸の暮らし、日本の美しい言葉、蒔絵、羊遊斉、酒井抱一なんかが好きなひとにはいいかも。

以前のわたしの記事
http://blog.goo.ne.jp/ben-chicchan/e/89dc0fbab7c61e76ceea8110073742c7

ホ・オポノポノ

2009-02-02 21:27:24 | 
『ホ・オポノポノ』
ハワイに伝わる癒しの秘法
神聖なる知能が導く、心の平和のための苦悩の手放し方

イハレアカラ・ヒューレン著

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ハワイ語で「ホ・オ」は「目標」
ポノポノは「完璧」
ホ・オポノポノとは完璧を目標として
「修正すること」「誤りを正すこと」

物事が完璧でなくなるのは
宇宙が創生されてからのすべての記憶にアクセスして
瞬間瞬間膨大な記憶を立ち上げているから。
ひとが認識しているのは顕在意識だけれど
その100万倍の記憶が
1秒間のうちに潜在意識の中で立ち上がっている。

その中の過去のいまわしい記憶が
ひとの人生に反映されて不幸なことを引き起こしている。

その記憶をクリーニングする方法です。

その方法とは
「ありがとう」「ごめんなさい」
「ゆるしてください」「あいしています」

この4つの言葉で自分の潜在意識の中の記憶に感謝し
内なるこどもを慈しむ、ことだそうです。

実際にその方法を実践して
罪を犯した精神障害者の収容施設で
平均7年収容されていた人たちが、4、5ヶ月で退院していきました。

出発点は、すべて自分の責任として引き受けること。
100%自分の責任と考えないと何ひとつ解決しない
ということだそうです。

たとえどんな犯罪者であろうと目の前にした時
『自分の』その潜在意識の中のその部分を
クリーニングすることで
どういうわけかその目の前のひとが結果的に変わってゆく。
治しもせず、癒しもしない。
そのひとというよりは自分の中の記憶を手放すことがすべて。
そのために生まれてきたようなもの。だそうです。

ホ・オポノポノで大切なのは、
誰にどんなことが起きようと、100%自分の責任ということ。
つまりクリーニングする責任があるということ。

この世の中には4種類の人がいる。
エニバディ、エブリバディ、サムバディ、ノーバディ。
必ずやらなくてはならない大切な仕事があったとして
その仕事は誰でも(エニバディ)できるものでしたから
誰か(サムバディ)がやるだろうと思って
誰も(ノーバディ)しませんでした。
みんな(エブリバディ)
誰かがやってくれるだろうと思っていたのです。

誰でもできることを誰もやらなかった結果
みんなが人を責めるだけで終わってしまいました。

とてもシンプルながらやっていなかったひとつの方法。

オチビサン単行本!

2008-08-25 18:12:32 | 
 赤白のしま模様の服に身を包み、いつもちょっとしかめっ面のオチビサン。仲間たちとのほのぼのとした暮らしを描き、朝日新聞に連載中の漫画『オチビサン』が単行本にまとまった。朝日新聞出版から発売。全編カラーで、安野モヨコさんが独特の柔らかな色彩で描く季節の移ろいを楽しめる。
 
 オチビが暮らす豆粒町は、木造の家が立ち並ぶ緑豊かな街。本を片手にうんちくを語る「ナゼニ」(黒い犬)、食いしん坊の「パンくい」(うす茶の犬)たちと一緒に、お花見、水遊び、ドングリ拾い、豆まきなど、季節の遊びや行事に大忙しだ。
 においを頼りにキンモクセイを探したり、どこへ行くのかわからない電車を追いかけたり、遠くの町にいるお父さんの雪だるまを作ったり。オチビの姿に小さい頃の思い出を重ねる人も多いはず。軒先や道ばたに生える小さな緑までが丁寧に描かれ、どこか昔懐かしい風景が郷愁を誘う。
 英訳も掲載されていて、「打ち水」「おしくらまんじゅう」など、日本の風習には英語の解説がついている。B6判128ページ、税込み630円。

 ワーイ!ヾ(≧∇≦)ノ"

彼女は天才で、しかも天使だ。

2008-08-15 16:24:07 | 
とても気に入っている本があります。
『てのひら童話』
おーなり由子さんの童話のような漫画。短編集。

カラフルな色を使った美しい本。
自由な絵。

独特の世界。

懐かしいようで異次元的で
心が羽ばたく物語。

よしもとばななさんがいうのが、わかります。
「彼女は天才で、しかも天使だ。ふたつをかねそなえている場合、その人は地球にひっそりと息づきながら、愛をもって不思議な声で歌い続ける。あまりになにげないので聞きのがしそうになるが、その声はいちど胸の底に届いたらもう消えず、永遠に響き続ける。」

『てのひら童話』
泣きたくなる日の童話たち
心の中で、道草をするように、ゆっくりと読んでください。
じん、として、あたたかくなります。(本の帯より)
<おーなり由子 角川書店>

オチビサン

2008-05-15 14:32:10 | 
朝日新聞のプチマンガ。
『オチビサン』

毎週日曜のこのちいさくてカラフルな漫画が
だんだん楽しみに。

みつばちみたいなボーダー柄のオチビが
『パンくい』っていうかしこいんだかなんだかわからない黒い犬や
(※シツレイ。『パンくい』はもう一匹の白い犬の方でした。
 この黒犬くんは『ナゼニ』だった。)
なんだか偶然のように生まれたキャラクターたちと

なんのこたないケド
ナンダカくすりとさせられるエピソードを展開する。

『オチビ』なりのちいさな誇りあるこだわりなんかが
可笑しい。

ちびっちゃいオアシス。

NATIONAL GEOGRAPHIC

2008-02-14 22:28:07 | 
<写真はNATIONAL GEOGRAPHICのPRパンフより>

月刊誌、ナショナル ジオグラフィック
写真が素晴らしく、記事も面白い。

3年分ほどたまったこの月刊誌を
ナクナク先日大掃除で大処分しました。
…本というのには愛着があり、例え雑誌でもナカナカ捨てられない。
ゆえに近頃は専ら図書館派。どうしてもという本だけにしてイル…

もっとも、どうしても捨てられない
“洞くつ探検”なんかの号はとってあります。

どうやって撮ったのか?っていう高山の岸壁登山の写真
(垂直の崖に吊されたビバーグ風景)とか・・。
地底探検の写真とか、めったに見れない光景も数多い。
(探検ものダイスキ)
動物や人間の写真も群を抜いている。

また、歴史的プロジェクトを支援していることも特徴的。
例えば、エジプトの砂漠で発見された約1700年前の古文書は
禁断の書、『ユダの福音書』だった・・。とか
この古代の福音書を修復・解読するプロジェクトをサポートしたり
タイタニック号、失われた空中都市「マチュピチュ」の発見
マヤ・インカ古代遺跡の発掘調査、野生動物の生息調査など
積極的に行動する雑誌として、これまで数々の実績をあげている。
最近では、特に地球環境問題に積極的に取り組んでいる。
それらは購読料の一部を使って行われている。

ま、わたしは専ら写真ばかり見てました。
記事はあまりちゃんと読んでない不勉強者でしたが
それでも引っ掛かった記事もあり
その記事がファイナル・ハートという自作の物語の
大きなヒントのひとつになったりもしております。

興味のある方は読んでみて。見応えあります。
贈り物にすることも出来ます。
わたしは兄から贈られました。

NATIONAL GEOGRAPHIC
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/index.shtml

『山谷でホスピス始めました』

2008-01-28 14:01:36 | 
2年くらいになるのでしょうか?
こちらに月に1回通うようになって。

それでも山本施設長さんの書かれたこのご本を読んだのは
ごく最近でした。
色々と聞いていたお話よりもさらに想いが満載で、ご苦労も満載で
あらためて感じ入りました。

たしかにいろいろな方がいらっしゃいます。
脱腸した腸を「勉強になるだろ?」と見せてくださった方。
末期でひどい痛みを抱えながらも大声で昔話をしてくださった方。
たいへん上品で誇り高い紳士で
きぼうのいえや病院の世話をしてくださる方のことを
「ありがたい。ありがたい。」と言われた方。
往ってしまわれましたが、今も心に残ります。

山谷の街を歩けば
「ばかやろー!ボランティアなんてやめちまえ!」
というおじさんもいました。
でも、その心の底からわたしに向かって
ばかやろーと言っているのではないことに
ほんの小さな言葉の隙間からふと気づきました。
やりばのない「ばかやろー!」でした。
そして、おじさんなりのコミュニケーションでした。
それも心に残ることです。

山本さんご夫妻は特に余裕があるというような
特別な方ではありません。
心身疲れることだってある普通の方です。
ですがやむにやまれぬような突き動かされるものに導かれ
こんなまさに“きぼうの”いえを創ってしまわれました。
こんな、今の利益社会で言えばなんの利益にもならないことに
人生をかける人たちがいるということがまさに希望です。

こんな草の根のともしびに応えるくにが
ほんとうは“うつくしい”くになのではないでしょうか?

自分が死ぬ時、こんな最後を迎えられたら、という
まさに希望を追い続けていてくれていることが
今死に往く人だけでなく
すべての人々への応援歌を謳ってくれているようです。

だってすべての人にもれなく死は贈られるのですから。
どこにも逃げ場はありませんヨ。
まったく他人事ではないのですよね。

中には会社の社長だった人もいます。
人生は流転。
今、物的に豊かでも、家族があろうとも、一寸先はわかりません。
どんな人の中にも自分がいる。
死にゆく時はみな裸。

ぜひ読まれてみてください。

山本雅基さんの言葉
「ほんの小さなつまずきで人生を棒に振ってしまうような罠が、この社会にはいくつも張り巡らされている。(中略)自分の人生と折り合いをつけることができずに、ひとりぼっちで人生を終えるなんて悲しすぎる。」

 ―*―*―*―*―*―*―*―

本の帯より

「さて、モルヒネ飲んで、パチンコでも行くか」
(ある入居者のつぶやき)
「いいか、人間ってものは醜いものなんだ。やられたらやりかえさなきゃ殺されるんだ」(ある入居者のことば)
「無縁仏にしてください」(ある入居者の遺言)
「あれほど死にたがっていたひとが、いまは生きたがっているんだよ。よかったね!」(看護師の美恵さんのことば)
「お葬式っていうのはね、天国に誕生するお祝いの日なんだよ」
(下条司祭のことば)

余命わずかな身寄りのない人々、元日雇い労働者らのホスピスが、東京のドヤ街・山谷(さんや)にある。三十八歳の若さで、妻と二人三脚でこの場所をつくり、運営している著者が、立ち上げからこれまでの、疾風怒濤の日々を綴る。

【著者あとがきより】
「きぼうのいえができて三年半、これまで三十四人を看取った。ここでは毎日たくさんの信じられないようなできごとが次々におこり、日々がものすごい勢いで過ぎていく。(中略)なんといっても、普通の生活をしていたら一生に一度あるかないかのようなことが、一月に一度くらいの頻度でおきるのだ。題名の通り、これは素人同然なぼくのホスピス立ち上げ話であり、ぼくのような庶民が企てた、庶民のためのホスピス物語だ。ここには有名なホスピスにはない発達途上の未熟さがあり、そうであるがゆえのあらゆる発見や感動がある」

<山本雅基(やまもと・まさき)プロフィール>
1963年生まれ。東京・台東区の「山谷(さんや)」地区にあるホスピス、「きぼうのいえ」施設長。
1985年、日航機墜落事故のニュースに接したことをきっかけに聖職者を志し、1995年上智大学神学部を卒業。大学卒業後、「NPO法人ファミリーハウス」の事務局長を務める。
2001年、「ホームレスのためにホスピスを建てたい」と考え、看護師の妻とともに活動を開始。妻の貯金を元手に銀行から借金をし、全国のキリスト教会や、多数のボランティアの後援を得て、2002年4月、緊急一時保護施設「なかよしハウス」(全11室11床)を開設。
2002年10月、在宅ホスピスケア対応型集合住宅「きぼうのいえ」(全21質21床)を開設

★TBS系「ニュース23」の特集「マンデープラス」で取り上げられ、大反響を呼んだ「きぼうのいえ」の施設長が自ら綴った、話題の一冊です。

【本書に関するお問い合わせ】
実業之日本社 趣味・実用編集室 藤森文乃(ふじもり・あやの)
電話03-3535-3361 FAX03-3567-4386
fujimori@j-n.co.jp
http://www.j-n.co.jp/

『東京のドヤ街 山谷でホスピス始めました
「きぼうのいえ」の無謀な試み』
きぼうのいえ施設長 山本雅基著 実業之日本社刊

善意の寄付によって支えられています。
詳しくは
きぼうのいえ
http://www.kibounoie.info/