家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

雨の合間に

2021-08-17 07:20:40 | Weblog
雨の合間を見つけて散歩する。
もちろん傘を持って出る。
日が差していないから日陰を探すこともない。
いつもの川沿いを歩いた。
先日スズキが釣り上げられたが、そこから川下に1.7kmほど下ったところで一輪車に面白い物を積んでいた爺さんを見つけた。
「ウナギですか?」と聴くと「ウン」とうなずいた。
「これくらいの奴が」と言って両手の人差し指を広げて大きさを示した。
それは優に40㎝を超えていた。
「このごろ雨ばっかで川が濁っちゃってるもんで、だめだ」と言う。
たしかに川の水は泥色をしており、もう何日も続いていることは間違いない。
ただし、それが原因でウナギが捕まらないかは分からない。
「これは?」と言って網状の筒を指さすと
「それは手長エビ用で俺が作った」と言う。
丈夫な素材で作らないとミシシッピアカミミガメが網を食いちぎり中のエサを食べてしまうそうだ。
手長エビを捕まええるとウナギ用の筒にエサとして入れておく。
「みんな知らないだけで居るだよ」と言って笑う。
「顔を写しませんから」という条件で漁具を写真に撮らせてもらった。
翌日は小雨なので傘を差して散歩した。
昨日のウナギの場所から100m下流に幼稚園があり、そこではヤギの爪切りが行われていた。
大人4人と子供2名が手伝ったり見守ったりしていた。
好奇心に駆られて堤防を降りて見に行った。
男性がヤギの後ろ脚を持ち女性一人が首を抑え、女性の爪切り担当者がハサミで少しずつ切っていた。
ヤギは爪切りが嫌いらしくて体を抑え込んでやるしかないという。
このヤギが土手で草を食んでいるときにタンポポを持って行ったことがある。
「ヤーギ君」という、さも知り合いのように近づく。
ヤギは美味しいとも不味いとも表情に出さず、ただムシャムシャと食べた。
タンポポが功を奏したのか私が声を掛けるときにはメスヤギは必ず「めええええ」と鳴いて答えてくれる。
今日も「ヤーギ君」と声をかけて近づいたが返事はない。
相当不快らしい。
石頭を撫でて「もう少しだからガンバッテネ」と言って忙しそうな場所から離れて散歩を続けた。

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