下坐に生きる

下坐に生きる

以前読んだ仕事の魔法の中に、この本が出てきて、ぜひ読んでみたいと思いAmazonで購入。

なるほど深い本でした。
ちょいと難しい箇所もあったと思うのは私の修行不足であり、全体を通して「人の道」を説いてくれている気がした。

いろいろなエピソードの中に垣間見る「人間力」、学校や日常では学べない素晴らしい「教え」が沢山あった。
中でも印象に残ったのは車椅子のカメラマンを雇った社長の話。

「大変なことが起きました。私を雇ってもいいと言ってくださる社長さんが見えたのです。四十一歳になって、生まれてはじめて就職できることになりました」

2,000万円弱を投資してエレベーターを作り、社長はこのカメラマンを迎えた。
「設けることだけが事業ではありません。みんなが感動し励まされるのならと決断しました」
「私たちと一緒に田島さん（カメラマン）が働き出して、みんながやさしくなり、お互いに思いやるようになったのです。ハンデを持った人と一緒に働くと、私たちの心の中のやさしさやおもいやりが出てくるんですね」

そして本の中にこんな一節がある。

社長の仕事はただ一つ。社員みんなが誇りを持てるような会社をつくることである。

あの柔道の山下泰裕さんがこの本を読んで感動し、10冊まとめ買いして友人に配ったところ、その友人も10冊買って配ったという。