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言の葉収集

思ったこと、感じたこと、出逢ったこと
いろいろ気ままに書きたいと思っています。

笑顔

2007-06-07 19:24:42 | 言の葉
今日待ち時間があったため、例によって本屋さんで立ち読みをしていた。
そこで新鮮な言の葉を発見。

「笑いは本能、笑顔は技術」

と書いてある。
よく買って読んでいるビジネス雑誌だが、今回はお客様に好印象を持ってもらうための特集のようだった。
そして鏡の前で笑うトレーニングなどが紹介されていた。
確かに笑顔で対応されて嫌なはずがない。自分がお客様になった時を思い浮かべれば至極簡単だ。
しかし「作り笑顔」ではなく、心の底からの笑顔を誰しも求めているのだろう。

顔色がいい、悪い。とはよく言ったもので、顔は心の窓口と言えるのかも知れない。
ずっと昔に勤めていた仕事場の責任者が、女性職員に言っていた言葉がある。私はその言葉がすごく好きだった。

「笑顔に勝る化粧なし」

守る為の強さ

2007-05-27 18:50:53 | 言の葉
大相撲夏場所千秋楽、大関白鵬が、横綱の意地をかけて立ちはだかった朝青龍を熱戦の末下し、来場所の横綱昇進を決定づける全勝優勝で有終の美を飾った。

さすがに朝青龍も今日まで3連敗をしている横綱とは思えないほどの力強い相撲を取ったが、残念ながら右四つがっぷりでは今の白鵬に勝てないだろう。
不思議なのはなぜ横綱は左上手を取りにいったかだ。左差し充分で、相手の得手を完璧に封じるこの横綱にしては左からの攻めは意外だった。
まさか左が差せないのでは?どうしても左肘のサポーターに目がいってしまうのは勘繰りすぎか。

それにしても白鵬は素晴らしい相撲を15日間取りきったと思う。天晴れである。
強い横綱、しかも守って相手の力を封じ、強さを見せ付ける横綱になるのではないだろうか。貴乃花がそうだったように相手が「この人には叶わない」と諦めさせる「寄りきり」での勝ちが多くなるではと予想する。
これで来場所の楽しみが増えた。

白鵬自身が言っていたように、この好調の理由として家族の存在が非常に大きいと思う。
何よりも責任感が芽生え、またほどよくリラックスもでき、気分転換ができたのが大きかったと語っている。
以前何かのテレビドラマでこんな台詞があった。
なかなか抜けられなかった不良グループを抜ける為に、そのリーダーを前にして言う台詞だ。

「俺は気づいたんだよ、何も失うものがない人の強さより、大切な人を守らなければならない人の強さの方が桁違いに強いってね」

思い出した「ひとつ屋根の下」での、いしだ壱成だ。

生への意思

2007-05-26 18:30:29 | 言の葉
Yahooニュースにカゲロウの記事が載っていた。

写真入りで紹介されているその一生は儚い。たった数時間だけの命は、飛びまわれる自由を手に入れるとは言えあまりにも短い。
しかし、懸命な羽化の様子に、生への意志を感じた。と記者は綴っている。

人間はどうだろう、ふだん生への意思を有することはあまりないのではないか。
当たり前のように生きて、当たり前のように明日がやってくると信じている。
例えば自分の死期を知ってしまった場合、それは意思として生まれるのかもしれない。皮肉なものだが…。

また、人は老いて死期が近づけは恐怖と戦う事になる。だから呆けるという能力を授かっていると聞いた事がある。
つまり呆けるということは自己防衛本能だ。

「生への意思」か、

うーん、深い言の葉に考えさせられた夏日の事務所。

おじいちゃんのマナー

2007-05-19 16:32:50 | 言の葉
最近は電車内で、優先席めがけて子どもを走らせる親に出会うことが増えた。

そう書いてあるのは、今日の日経新聞、快適くらし予報を執筆の「ももせいづみ」さんだ。
ある文具店で、きちんとした身なりの男性が強引に割り込んできたこともがっかりしたと書いてある。
最近はこういう大人が増えたと嘆き、ヨーロッパを旅した時に出会った人たちの、会釈や声賭かけをして笑顔で道を譲り合う光景とのギャップを語る。

ところが、先週仕事で彼女が訪れた先で、ドアを開けて彼女ら数人を待っていてくれたおじいちゃんがいたという。
お礼を言うと、

「いいの、これはおやじの遺言なんだよ。これでまた親孝行ができた。ありがとう」

と明るく残して歩き去っていった。と書いてある。
素敵なおじいちゃんだ。カッコイイ。

前向きな言の葉

2007-05-12 18:17:45 | 言の葉
最近意識して言葉にしていることがある。
妻と毎日のように呪文のように話している。笑いながら。

不思議なもので良い結果が出ている。今日も昨日も、そして一昨日もその効果は表れている。
偶然かもしれない、しかし毎日のようにそれが起これば必然になる。
やはり意識する事、そして言葉にする事が大事だと身を以って知らされる。
考えてみれば今まで悪い事ばかり考えていて良くなった試しがない。

過ぎてしまえば分かるのだが、その時のマイナス思考は判断を誤ったり、自暴自棄になったりする。
こんな結果になるのだったらあんなに悩んだり、バカな事をしなければよかったと悔やむのだ。
だから、プラス思考の人は問題を真正面から受け止めて逆に良い結果を残す。他人のせいにしたり、社会や環境のせいにしたりしない。

「よし、これを乗り切ればもっと成長できる」

なんて思うことができるようになるにはまだまだ修行が足りないのだが…(笑)。

それにしても、前向きな言葉は良い話を運んできてくれる。
本当にそう思う。

立ち読み

2007-05-10 21:55:34 | 言の葉
今日お客様との待ち合わせまでに少し時間があったので、例によって本屋さんで時間つぶしをさせていただいた。
そしてまた良い「言の葉」と出会ってしまった。

「本気が勇気を生み、勇気が行動力を促す」

ある本の一節だった。

自分は本気で取り組んでいるだろうか?
本気で考えているのだろうか?
本気で時間を使っているのだろうか?

なぜか「本気」という言葉に後ろめたさを感じたのは、つまり本気で生きていないからである。
だから勇気を持てず行動に移せない。
ああだこうだと言い訳ばかりを考え自分を納得させている。つまり逃げ道を探しているのだ。

ズシンときた。
結局その本を買ってしまったのだが(笑)、また読んだら感想などを書きたいと思う。
ていうか大丈夫かそんなにストックして…。読みたい…読めない…。

人生は楽しいものだ。

2007-04-23 17:22:12 | 言の葉
今年3月に肝細胞がんで亡くなった、鈴木ヒロミツさんのエッセーが出版されるという。

「余命三カ月のラブレター」がそれだ。
延命治療を拒否し、家族と過ごす日々を選んだ鈴木さん。その最後の言葉をまとめた本の出版は、本人が願った事でもあった。
自分の死を覚悟し、それを受け止めて過ごした日々は、私に理解できるものではない。

辛い闘病生活の中で彼にはどうしても伝えたかった言葉がある。

「僕はね、死を前にして、はっきり思ったんです。人生とは楽しいものだと。だから、どうか、楽しむために生きてください」

この言葉で救われる人がきっといるはず。

合掌。

松野下先生

2007-02-13 20:23:56 | 言の葉
九州と五島列島の中間に浮かぶ江島(えのしま)。本土との定期船は1日1便だという小さな島だ。
200名ほどの人口の中で島民の健康を支える81歳のドクターがいる。
松野下 登先生がその人だ。

単身でこの島に赴任したのが8年前、それからずっと先生は島民と共に暮らしている。まさにリアルDrコトー。
昨日のニュース23でその映像が流れていた。

先生は言う。

「医師会雑誌の最初には、『勉強してください、医者はそれが大事です』と書いてあります。どれくらい読めばいいかわかりませんが、まあ収入の1割とか2割くらいは本を読まんといかんでしょうね。医者だけでなく本当は他の人もそうでしょうけどね。」

我が本代、まだ少し足りない。

一筆啓上

2007-01-23 20:47:21 | 言の葉
福井県坂井市丸岡町で「第4回新一筆啓上賞」の入選作品が発表された。

太字部分はニュースより引用

同賞は、戦国時代の武将、本多作左衛門重次の手紙の文面「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を刻んだ石碑が同町内にあることにちなみ、同町が平成5年に「一筆啓上賞」を創設したのが始まり。15年には往復書簡形式の「新一筆啓上賞」として再スタートした。

今回のテーマは父。
なかなかの力作ぞろいだが、私が一番気に入ったのは、

おとうさんへ「父親ってなに?」/子へ「オマエの見本ぢゃ!」

「見本ぢゃ」の「ぢゃ」がいい。父の素朴さとユーモア、そして愛情が伝わるから言葉は面白い。
「見本じゃ」では語尾の強さも違ってくる。傑作だ。

世の「父」達よ、「こどもの見本となるのぢゃ」。

情けに報いる

2007-01-16 16:45:22 | 言の葉
とある事業所にて。

先日ブログに書いた地域防災の記事の話になり、いろいろと意見を交わさせていただいた。
まさにこんな田舎町ではご近所が頼りであり、独居老人や老夫婦が多い町での防災対策は重要であるとの意見は皆一致していた。
そこで重要になってくるのが「情報」なのだが、いかんせん個人情報保護法が邪魔してなかなか難しいと嘆いておられた。
自治体単位での防災対策も、地域住民の協力が無ければどうにもならないのである。
「人の交流」こそが財産であると言っても過言でもないこの地域で、つきあいが薄くなっていくことは危険なことなのかもしれないと再認識した。
そして、こんな事を言っておられた。

「情報とは、情けに報いると書きます。漢字は良く出来ていますなあ。このままじゃ報えません。」

地域の祭りにしても、祭りそのものも大事なのだが、その準備に携わる地域の人との交流が大事だということが最近になって分かってきた。
その繋がりこそが「災害に強い町」を造っていくのかもしれない。