法然上人⑬-2(71才、肉食妻帯への非難攻撃)
親鸞聖人の肉食妻帯への非難は凄まじいものであった。
「法然門下の坊さんが、嫁さん貰うたいうて、
えらい騒ぎじゃのう」
「親鸞とか言うじゃないか」
「坊さんじゃいうても、カゲで何しとるか、
分か ったもんじゃない」
「その親鸞が、間もなく、あそこを通るそうだ」
「何?そりゃ、本当か」
「破戒坊主。どんなツラか、見てやろうじゃないか」
親鸞聖人と玉日姫は仲良く牛車で
法然上人のご法話へと向われる。
大路を通られる聖人に町人たちがはやしたてる。
「おい、堕落坊主」
「気でも狂ったか。色坊主」
町人が石を投げはじめる。
「怖くて顔がみせられんのか。腐れ坊主」
「仏敵、親鸞。出てこい」
「み仏にかわって、オレが、成敗してくれるわ」
と僧兵までが聖人を襲う。
しかし、親鸞聖人は少しも動ぜず、
玉日に声を掛けられた。
親鸞聖人「よいか、玉日。今こそ、そなたに、言っておこ
う。僧侶も、在家の人も、男も、女も、ありのま
まで、等しく救いたまうのが、阿弥陀如来の本願
その真実の仏法を、今こそ、明らかにせねばな
らんのだ。阿弥陀如来の、広大なご恩徳を思えば
どんな非難も、物の数ではない」
玉日姫 「はい。私も、お従い致します」
親鸞聖人「うむ」
世間の人々の非難を、一身に浴びられた親鸞聖人で
あったが、その、不退の決意は固かったのである。
親鸞聖人の肉食妻帯への非難は凄まじいものであった。
「法然門下の坊さんが、嫁さん貰うたいうて、
えらい騒ぎじゃのう」
「親鸞とか言うじゃないか」
「坊さんじゃいうても、カゲで何しとるか、
分か ったもんじゃない」
「その親鸞が、間もなく、あそこを通るそうだ」
「何?そりゃ、本当か」
「破戒坊主。どんなツラか、見てやろうじゃないか」
親鸞聖人と玉日姫は仲良く牛車で
法然上人のご法話へと向われる。
大路を通られる聖人に町人たちがはやしたてる。
「おい、堕落坊主」
「気でも狂ったか。色坊主」
町人が石を投げはじめる。
「怖くて顔がみせられんのか。腐れ坊主」
「仏敵、親鸞。出てこい」
「み仏にかわって、オレが、成敗してくれるわ」
と僧兵までが聖人を襲う。
しかし、親鸞聖人は少しも動ぜず、
玉日に声を掛けられた。
親鸞聖人「よいか、玉日。今こそ、そなたに、言っておこ
う。僧侶も、在家の人も、男も、女も、ありのま
まで、等しく救いたまうのが、阿弥陀如来の本願
その真実の仏法を、今こそ、明らかにせねばな
らんのだ。阿弥陀如来の、広大なご恩徳を思えば
どんな非難も、物の数ではない」
玉日姫 「はい。私も、お従い致します」
親鸞聖人「うむ」
世間の人々の非難を、一身に浴びられた親鸞聖人で
あったが、その、不退の決意は固かったのである。