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歴史は人生の教師

高3、人生に悩み休学。あったじゃないか。歴史に輝く人生を送っている人が。歴史は人生の教師。人生の活殺はここにある。

法然上人⑯-3(75才、西阿の破門)

2009年10月17日 | 七高僧
法然上人⑯-3(75才、西阿の破門)

法然上人が土佐へ旅たつ日が来た。

法然上人とのお別れに、弟子や、
在家の人々が、続々と集まっている。

やがて法然上人が、駕籠に乗り込まれる。

弟子  「お師匠様。いよいよお別れです。
    悲しゅうございます。最後のお言葉を」

法然上人「皆さん、いよいよ、お別れの時が参りました。
    この法然のお伝えしてきた事は、
    お釈迦様のみ教え以外には、ありません。
    後生の一大事、救い給うみ仏は、
    阿弥陀如来ただ一仏です。
    それ故に釈尊は、阿弥陀如来のみを信じよと、
    教え徹して行かれた。
    一向専念無量寿仏」

その時、弟子の西阿が駆けてくる。
西阿  「お師匠様。お師匠様
     今しばらく、しばらく」

法然上人「うんっ?どうした。西阿」

西阿  「お師匠様。今、あそこへ、捕り手の者が。
     一向専念の教え、今しばらくお控え下さい」

法然上人「何?。一向専念の教えを控えよとな。西阿」

西阿  「はい。お師匠様に、これ以上の重罰が」

法然上人「何を言うか!西阿。この法然、
    身は八つ裂きにされようとも、
    一向専念無量寿仏を、曲げることは
    できないのだ。
    釈尊出世の本懐を叫んで殺されるなら、
    仏法者の本望ではないか。
    今日限り、私の弟子ではない。立ち去れい!」

それまでお側に置かれていた西阿であったが
この時をもって、破門されたのであった。


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