最悪の政治家⑦-2(ネロ、母を暗殺)
母アグリッピナのお陰で
ネロは17歳で皇帝の座を射止めた。
皇帝ネロの治世初期は、家庭教師でもあった
哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカの
補佐を受け、名君の誉れが高かった.
しかし母アグリッピナとの関係が彼の性格を
変えていった。
何かにつけて干渉してくる母親。
ネロは干渉を疎ましく思うようになる。
何とか母から独立するネロだが
母は亡夫の先妻メッサリナの
子供ブリタンニクスに
肩入れするようになる。
それに危機感を覚えたネロは
55年、ブリタンニクスを暗殺。
母はさすがに茫然自失した。
ネロとアグリッピナは
一触即発状態となったが、
セネカが仲裁に入り、事無きを得た。
そのころネロは妻のオクタウィアに
不満を持ち、離婚をして、
新しい愛人ポッパエア・サビナと
再婚しようとした。
それに母は強く反対したのだ。
これで親子間の対立も深まるばかり。
思い余ったネロは母を
殺害しようと画策した。
そして近衛兵を引き連れて
母の寝所へ行くのだった。
母は殺される直前にこう言い放った。
自分のネグリジェを
まくり上げ下腹部を指して、
「さあ、ここを刺すがいい。
ネロはここから生まれたんだから」
さすが猛女といわれた母の最期だった。
母アグリッピナのお陰で
ネロは17歳で皇帝の座を射止めた。
皇帝ネロの治世初期は、家庭教師でもあった
哲学者ルキウス・アンナエウス・セネカの
補佐を受け、名君の誉れが高かった.
しかし母アグリッピナとの関係が彼の性格を
変えていった。
何かにつけて干渉してくる母親。
ネロは干渉を疎ましく思うようになる。
何とか母から独立するネロだが
母は亡夫の先妻メッサリナの
子供ブリタンニクスに
肩入れするようになる。
それに危機感を覚えたネロは
55年、ブリタンニクスを暗殺。
母はさすがに茫然自失した。
ネロとアグリッピナは
一触即発状態となったが、
セネカが仲裁に入り、事無きを得た。
そのころネロは妻のオクタウィアに
不満を持ち、離婚をして、
新しい愛人ポッパエア・サビナと
再婚しようとした。
それに母は強く反対したのだ。
これで親子間の対立も深まるばかり。
思い余ったネロは母を
殺害しようと画策した。
そして近衛兵を引き連れて
母の寝所へ行くのだった。
母は殺される直前にこう言い放った。
自分のネグリジェを
まくり上げ下腹部を指して、
「さあ、ここを刺すがいい。
ネロはここから生まれたんだから」
さすが猛女といわれた母の最期だった。