بسم الله الرحمان الرحيم
السلام عليكم
子供のためのイスラームの礼儀作法(2)排泄
ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねき慈愛深きアッラーの御名において)。
「排泄」とはトイレで用を足すこと、つまり体に悪い余分な物を尿や便を通じて体の外に出すことです。
これは体が健康で清らかであり、病気にならないようにするためのアッラーからの恵みです。
この恵みに対してアッラーに感謝しましょう。
預言者(彼に祝福と平安あれ)はトイレから出ると次のように仰っていました:
「私に食べ物の美味しさを味あわせ、そのエネルギーを私に残し、その害を私から退けたアッラーに讃えあれ。」
また、トイレから出た時に「イスティグファール(アッラーに許しを請うこと)」をすることは食べ物の恵み、そして栄養を取る恵み、体を健康に保つための排泄が簡単である恵みに対するアッラーへの感謝を、私たちが十分にできていないからです。
さて、今回は私たちムスリムがどのようにトイレで用を足すべきかを一緒に勉強していきましょう。そしてこの次にトイレに入る時にはこれらの項目の1つでも行えるようにしましょう。
1‐トイレに入る前にノックをして中に誰もいないことを確かめよう。
私たちはトイレではアウラ(見せてはいけない部分)をあらわにします。
特に自分の家以外の場所、また公共の場では気をつけるようにしましょう。
2‐トイレに入る前にドゥアーを言い、左足からトイレに入るようにしよう。
預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)はトイレに入る時に次のように言いました。
「アッラーフンマ インニー アウーズ ビカ ミナルフブスィ ワルハバーイス。」
(アルブハーリーとムスリムの伝承)
これは「アッラーよ、私は男と女のシャイターンからあなたに助けを求めます。」という意味のドゥアーです。
3-トイレから出る時には右足から出て、ドゥアーを言おう。
預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)はトイレから出ると次のように言いました。
「グフラーナク。」(ムスリムの伝承)
「アルハムドゥリッラーヒッラズィー アズハバ アンニルアザー ワ アーファーニー。」(イブン マージャの伝承)
これは「アッラーよ、私を許してください。私から害を取り除き、健康を恵んでくださるアッラーに讃えあれ。」という意味のドゥアーです。
トイレに入る時に左足から入り、出る時に右足から出る事は、預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)の行っていたスンナの1つです。
預言者のスンナに従うことで、ムスリムはアッラーから報奨を得ます。
4-トイレに入る時には軽装を心がけ、着ている物に汚れがつかないようにしよう。
ナジャス(イスラームで不浄とされているもの)が服や体についている状態での礼拝は受け入れられません。いつも自分の体や服を清潔に保ちましょう。
5-アッラーの御名が書かれているものやクルアーンやクルアーンのアーヤが書かれている物をトイレに持ち込まないようにしよう。
6-トイレのドアを開けっ放しにせずにきちんと閉まっていることを確認しよう。もしトイレに入ってこようとしている人がいたら、中からドアをたたいて使用中であることを知らせよう。
用を足している時に話をするのはよくないことです。
「入っています。」というのではなく、ドアをたたいて自分が中にいることを知らせましょう。
7-トイレのドアを閉めるまでは用を足すために服をめくったりするのをやめよう。
人にアウラの部分を見せるのを避けるためです。
8-目を伏せ、アウラを見ないようにしよう。
アウラの部分(ここでは排泄器官のこと)は人に見せてもいけませんし、自分でも見てもいけません。
9-トイレで用を足している時に話をしたり、挨拶をしたり、返したりしないようにしよう。またズィクルを口に出して言わないようにしよう。
イブン ウマル(アッラーよ彼に満足したまえ)は次のように言いました:
「預言者(彼に祝福と平安あれ)が用を足している時にある男が通りかかり、預言者(彼に祝福と平安あれ)に挨拶したが、彼は返答しなかった。」(ムスリムの伝承)
10-立った状態で用を足さないようにしよう。
アーイシャ(アッラーよ彼女に満足したまえ)は言いました:
「あなたがたにアッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)が立った状態で放尿したと言った人がいたら、彼を信じないようにしなさい。」(アッティルミズィーの伝承)
ただし必要に迫られたり、病気などの場合には立った状態で用を足すことも許されます。
フザイファ(アッラーよ彼に満足したまえ)は次のように伝えました:
「アッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)は立った状態で放尿した。そこで私はウドゥーの水を彼に持ってきた。それで彼はウドゥーをし、靴下を撫でた。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)
11-イスティンジャーをする前に手を洗っておこう。
「イスティンジャー」とはトイレで用を足した後、清浄な水や紙や石などの液体か固形物で排泄器官を清めることです。
12-イスティンジャーを左手でしよう。
預言者(彼に祝福と平安あれ)は仰りました:
「小用を足す時右手で陰茎をつかんだり、用便の折、右手を使って処理したりしてはならない。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)
13-汚物が取れたことを確認し、シャリーアで決められたタハーラをきちんと行おう。
至高のアッラーは仰りました:
『アッラーはよく悔悟する者を愛し、またよく心身を清める者を愛される。』(2:222)
また預言者(彼に祝福と平安あれ)は次のように仰りました:
「尿から身を守りなさい。墓の罰の多くはそれ(尿)から来るのです。」(アッダーラクトゥニーの伝承)
審判の日に天国あるいは地獄に入る前でも、人は死ぬと、天国に入る者はその恩恵を、地獄に入る者はその罰を味わいます。それが「墓の罰」です。
14-トイレに汚れや臭いが残らないように、用を足した後にトイレをきれいにしよう。
15-トイレから出たらすぐに水と石鹸で両手を洗おう。
付け足し:
特におねしょをするお子さんをお持ちの御両親は、この問題に対して冷静に対処し、子供には「おねしょをしないようにするのは簡単だ」と感じさせることが大切です。また両親はおねしょのことをなるべく周り、特に兄弟たちには隠すようにし、兄弟から馬鹿にされることによって子供のプライドが傷つけられないようにすることが好まれます。また、できれば兄弟とは寝床を離したり別室で寝かせ、朝は兄弟が目覚める前にその子を起こし、布団を干したりたたんだりして兄弟に悟られないようにすることが好まれます。
参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ著
『イスラーム法とその法的典拠 1巻』Dr.ワハバ・アッズハイリー著
『幼児期の子供の教育におけるムスリムの父親の責任』アドナーン・ハサン・サーリフ・バーハーリス著
『日訳 サヒーフ ムスリム』日本ムスリム協会
アッラーのご加護と祝福がありますように
و السلام
السلام عليكم
子供のためのイスラームの礼儀作法(2)排泄
ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねき慈愛深きアッラーの御名において)。
「排泄」とはトイレで用を足すこと、つまり体に悪い余分な物を尿や便を通じて体の外に出すことです。
これは体が健康で清らかであり、病気にならないようにするためのアッラーからの恵みです。
この恵みに対してアッラーに感謝しましょう。
預言者(彼に祝福と平安あれ)はトイレから出ると次のように仰っていました:
「私に食べ物の美味しさを味あわせ、そのエネルギーを私に残し、その害を私から退けたアッラーに讃えあれ。」
また、トイレから出た時に「イスティグファール(アッラーに許しを請うこと)」をすることは食べ物の恵み、そして栄養を取る恵み、体を健康に保つための排泄が簡単である恵みに対するアッラーへの感謝を、私たちが十分にできていないからです。
さて、今回は私たちムスリムがどのようにトイレで用を足すべきかを一緒に勉強していきましょう。そしてこの次にトイレに入る時にはこれらの項目の1つでも行えるようにしましょう。
1‐トイレに入る前にノックをして中に誰もいないことを確かめよう。
私たちはトイレではアウラ(見せてはいけない部分)をあらわにします。
特に自分の家以外の場所、また公共の場では気をつけるようにしましょう。
2‐トイレに入る前にドゥアーを言い、左足からトイレに入るようにしよう。
預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)はトイレに入る時に次のように言いました。
「アッラーフンマ インニー アウーズ ビカ ミナルフブスィ ワルハバーイス。」
(アルブハーリーとムスリムの伝承)
これは「アッラーよ、私は男と女のシャイターンからあなたに助けを求めます。」という意味のドゥアーです。
3-トイレから出る時には右足から出て、ドゥアーを言おう。
預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)はトイレから出ると次のように言いました。
「グフラーナク。」(ムスリムの伝承)
「アルハムドゥリッラーヒッラズィー アズハバ アンニルアザー ワ アーファーニー。」(イブン マージャの伝承)
これは「アッラーよ、私を許してください。私から害を取り除き、健康を恵んでくださるアッラーに讃えあれ。」という意味のドゥアーです。
トイレに入る時に左足から入り、出る時に右足から出る事は、預言者ムハンマド(彼に祝福と平安あれ)の行っていたスンナの1つです。
預言者のスンナに従うことで、ムスリムはアッラーから報奨を得ます。
4-トイレに入る時には軽装を心がけ、着ている物に汚れがつかないようにしよう。
ナジャス(イスラームで不浄とされているもの)が服や体についている状態での礼拝は受け入れられません。いつも自分の体や服を清潔に保ちましょう。
5-アッラーの御名が書かれているものやクルアーンやクルアーンのアーヤが書かれている物をトイレに持ち込まないようにしよう。
6-トイレのドアを開けっ放しにせずにきちんと閉まっていることを確認しよう。もしトイレに入ってこようとしている人がいたら、中からドアをたたいて使用中であることを知らせよう。
用を足している時に話をするのはよくないことです。
「入っています。」というのではなく、ドアをたたいて自分が中にいることを知らせましょう。
7-トイレのドアを閉めるまでは用を足すために服をめくったりするのをやめよう。
人にアウラの部分を見せるのを避けるためです。
8-目を伏せ、アウラを見ないようにしよう。
アウラの部分(ここでは排泄器官のこと)は人に見せてもいけませんし、自分でも見てもいけません。
9-トイレで用を足している時に話をしたり、挨拶をしたり、返したりしないようにしよう。またズィクルを口に出して言わないようにしよう。
イブン ウマル(アッラーよ彼に満足したまえ)は次のように言いました:
「預言者(彼に祝福と平安あれ)が用を足している時にある男が通りかかり、預言者(彼に祝福と平安あれ)に挨拶したが、彼は返答しなかった。」(ムスリムの伝承)
10-立った状態で用を足さないようにしよう。
アーイシャ(アッラーよ彼女に満足したまえ)は言いました:
「あなたがたにアッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)が立った状態で放尿したと言った人がいたら、彼を信じないようにしなさい。」(アッティルミズィーの伝承)
ただし必要に迫られたり、病気などの場合には立った状態で用を足すことも許されます。
フザイファ(アッラーよ彼に満足したまえ)は次のように伝えました:
「アッラーの使徒(彼に祝福と平安あれ)は立った状態で放尿した。そこで私はウドゥーの水を彼に持ってきた。それで彼はウドゥーをし、靴下を撫でた。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)
11-イスティンジャーをする前に手を洗っておこう。
「イスティンジャー」とはトイレで用を足した後、清浄な水や紙や石などの液体か固形物で排泄器官を清めることです。
12-イスティンジャーを左手でしよう。
預言者(彼に祝福と平安あれ)は仰りました:
「小用を足す時右手で陰茎をつかんだり、用便の折、右手を使って処理したりしてはならない。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)
13-汚物が取れたことを確認し、シャリーアで決められたタハーラをきちんと行おう。
至高のアッラーは仰りました:
『アッラーはよく悔悟する者を愛し、またよく心身を清める者を愛される。』(2:222)
また預言者(彼に祝福と平安あれ)は次のように仰りました:
「尿から身を守りなさい。墓の罰の多くはそれ(尿)から来るのです。」(アッダーラクトゥニーの伝承)
審判の日に天国あるいは地獄に入る前でも、人は死ぬと、天国に入る者はその恩恵を、地獄に入る者はその罰を味わいます。それが「墓の罰」です。
14-トイレに汚れや臭いが残らないように、用を足した後にトイレをきれいにしよう。
15-トイレから出たらすぐに水と石鹸で両手を洗おう。
付け足し:
特におねしょをするお子さんをお持ちの御両親は、この問題に対して冷静に対処し、子供には「おねしょをしないようにするのは簡単だ」と感じさせることが大切です。また両親はおねしょのことをなるべく周り、特に兄弟たちには隠すようにし、兄弟から馬鹿にされることによって子供のプライドが傷つけられないようにすることが好まれます。また、できれば兄弟とは寝床を離したり別室で寝かせ、朝は兄弟が目覚める前にその子を起こし、布団を干したりたたんだりして兄弟に悟られないようにすることが好まれます。
参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ著
『イスラーム法とその法的典拠 1巻』Dr.ワハバ・アッズハイリー著
『幼児期の子供の教育におけるムスリムの父親の責任』アドナーン・ハサン・サーリフ・バーハーリス著
『日訳 サヒーフ ムスリム』日本ムスリム協会
アッラーのご加護と祝福がありますように
و السلام