بسم الله الرحمان الرحيم
السلام عليكم
子供のためのイスラームの礼儀作法(4)サラート
準備はできましたか?
それでは実際にサラートしてみましょう。
①キブラの方角を向き立った状態で「○○の義務のサラートをします。(○の部分にはファジュル・ズフルなど行うサラートの名前を入れます)」というニーヤ(意図)を心の中でしながら、両手を上げ、最低限自分自身に聞こえる声で「アッラーフアクバル(アッラーは偉大なり、という意味)」と言います。両手は親指を両耳に平行させ、手のひらをキブラの方へ向けます。
②両手を胸の少し下におきます。このとき左手の上に右手を置き、右手の指で左手首をつかみます。そして目線はタシャッフドの時以外はサジダする場所に置きます。
③「スブハーナカッラーフンマ ワ ビ・ハムディカ、ワ タバーラカ・スムカ ワ タアーラー ジャッドゥカ、ワ ラー イラーハ ガイルカ」と口の中で唱えます。この言葉の意味は、「アッラーよ、あなたに賞賛と讃美あれ。あなたの御名は祝福され、あなたの偉大さは高貴です。あなたの他に神はおりません。」です。
④「アウーズ ビッラーヒ ミナッシャイターニッラジーム」と唱えます。この意味は「呪うべき悪魔から、アッラーに助けを求めます。」です。
⑤クルアーンのアルファーティハ章(第1章)を唱えます。その後「アーミーン(アッラーよ、この願いに応えてください。)」と言います。
⑥その他のクルアーンの章を読みます。
⑦「アッラーフ アクバル」と言って、両手を①と同様に揚げて、腰を直角に曲げた姿勢になります。両手は指をひろげ両膝を掴むようにし、背、膝は曲げないようにします。この状態で「スブハーナ ラッビヤルアズィーム(偉大なる私の主を讃えます、という意味)」と3回、口の中で唱えます。
⑧「サミアッラーフ リマン ハミダ(アッラーよ、彼を賛美する者の声をお聞き下さい、という意味)」と言い両手を上げながら上体をもとに戻し、次に手を下ろしながら「ラッバナ- ワラカルハムド(アッラーよ、彼を賛美する者の声をお聞き下さい、という意味)」と言います。
⑨「アッラーフ アクバル」と言ってサジダを行います。サジダとは額、鼻、両手、両膝、両足をきちんと床につけた平伏の姿勢のことです。この時、両肘は床に着かないようにします。この状態で「スブハーナ ラッビヤルアアラー(崇高な私の主に称えあれ、という意味)」と3回、口の中で唱えます。
⑩「アッラーフ アクバル」と言って、上体を起こします。両手は両腿の上に置きます。
⑪「アッラーフ アクバル」と言って、2回目のサジダを行います(⑨参照)。
ここまでで1ラクアしたことになります。
その後「アッラーフ アクバル」と言って立ち上がり、両手を上げ⑤の状態に戻り2ラクア目を始めます。
2ラクア目が終わったら(つまり2ラクア目の⑪が終わった状態)⑩と同様に「アッラーフ アクバル」と言って上体を起こします。そしてタシャッフドを行います。
「タシャッフド」とは「アッタヒーヤートゥ リッラーヒ、ワッサラワートゥ、ワッタイイバートゥ。アッサラーム アライカ アイユハンナビーユ ワ ラハマトゥッラーヒ ワ バラカートゥフ。アッサラーム アライナー ワ アラー イバーディッラーヒッサーリヒーン。アシュハドゥ アッラー イラーハ イッラッラーフ(*この「イッラッラーフ」のところで右手の人差し指を前方に突き出します。) ワ アシュハドゥ アンナ ムハンマダン アブドゥフ ワ ラスールフ。」と口の中で唱えることです。この言葉の意味は、「全ての賞賛と祈りとよき行いはアッラーに(帰せられます)。預言者よ、あなたの上に平安とアッラーのご慈悲と祝福がありますように。私たちに、そしてアッラーの敬虔なしもべたちに平安あれ。私はアッラー以外に神は無いことを証言します。私はムハンマドがアッラーのしもべであり使徒であることを証言します。」です。
3ラクア以上あるサラートの時は、タシャッフド後「アッラーフ アクバル」と言って立ち上がり、両手を上げ⑤の状態に戻り3ラクア目を始めます。タシャッフドを行うのは、2ラクア目と4ラクア目の終わりです。マグリブのサラートのように3ラクアで終わるサラートの時には3ラクア目の後にやはりタシャッフドをします。
それぞれのサラートの最後のラクアを終わりまでして、タシャッフドも行ったならば、座ったままで次の言葉を口の中で唱えます。
「アッラーフンマ サッリ アラー ムハンマディン ワ アラー アーリ ムハンマディン、 カマー サッライタ アラー イブラーヒーマ ワ アラー アーリ イブラーヒーマ インナカ ハミードゥン マジード、アッラーフンマ バーリク アラー ムハンマディン ワ アラー アーリ ムハンマディン、カマー バーラクタ アラー イブラーヒーマ ワ アラー アーリ イブラーヒーマ、 インナカ ハミードゥン マジード」
意味は、「アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族に至福をお与えになったように、ムハンマドとムハンマドの一族にも至福をお与えて下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族を祝福されたように、ムハンマドとムハンマドの一族を祝福して下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。」です。この言葉は「アッサラート アランナビー(預言者への祝福祈願)」と呼ばれます。
この後に顔を右に向けて、「アッサラームアライクム ワ ラハマトゥッラー(あなた方の上に平安とアッラーのお慈悲がありますように)」と言い、次に左に顔を向けて同様に、「アッサラームアライクム ワ ラハマトゥッラー」と言ってサラートを終えたことになります。
文章を読んだだけでは分かりにくいと思います。サラートの正しいやり方を知っている身近な人に、言葉・動作ともに、繰り返し確認してもらいましょう。今までにサラートをしたことがない人は毎回、毎日少しずつ言葉と動作を覚えていきましょう。物事の最初には困難がつきものですが、サラートは創造主アッラーが私たちに命じた義務です。アッラーのご満悦を願って頑張れば頑張るほど限りない報奨を与えてくださります。
付け足し:
親が子供にサラートを教える時、7歳未満の子供に関しては言葉による直接的な説明ではなく、親がサラートをする姿を実際に見せるという教え方が最善であるということです。特に、小さい子にとって、親が周りのものに目を向けずアッラーを畏れながら集中して立ったり座ったりサジダしながらサラートをする姿は影響が大きいのです。それを毎日見続けることによって子供の心の中に至高のアッラーの偉大さやその地位が植えつけられ、またそれと同時にサラートのそれぞれの動作をより容易く覚えていくことができます。小さな子供は親の真似をしたがるものです。サラートを子供の前で毎日見せ続けることによって子供にとって「サラートをする人の姿」はごく日常的なことになり、実際に子供がサラートをしなければならない年齢になった時にすんなりと受け入れることができるのです。7歳未満の子供にはサラートを「命じない」これがスンナです。その年齢の子供たちは一般にじっとしていることが苦手で、サラートのような決められた動きを「命令されること」は子供にサラートを嫌いにさせる原因にもなります。ただし毎日親がサラートをする姿を子供に見せ続ける事はとても重要です。
子供が7歳になったら子供にサラートを教えるのは親の義務です。「教えた方がいい」のではなく、「義務」であることに注意してください。7歳以上~10歳未満の子供にはタハーラの状態で(つまりウドゥーがある状態で)、そしてサラートの時に覆うべきアウラの部分を覆った状態でサラートさせるようにします。これはそのような状態に慣れるためです。7歳未満の子供がもしウドゥーのない状態でサラートの真似をしても、それに対して厳しい言葉を言ったりしてはいけません。そもそも7歳未満の子供はそのようなことをアッラーから課されておらずむしろ厳しい言葉はその子がサラートを嫌いになる原因となります。7歳近くなったら子供に「7歳になったらサラートしなければならない。」ことを予告し、7歳になり最初の義務のサラートをしたら友達・兄弟たちを集め小さなお祝い会を開き、この機会を祝ってもよいでしょう。また子供がサラートの時間に気をつけるように腕時計(子供に相応しい)をプレゼントしても良いでしょう。7歳以降は常に親が注意して子供にサラートのことを思い出させるようにします。子供ですから何度もサラートのことを忘れて遊びに夢中になったりすることもあるでしょうが、親は注意することにウンザリしてはいけません。また時々はいつもサラートをきちんと行っていることに対してプレゼント(物質的なものでもその他のことでも)をしても構いませんが、プレゼントを貰い慣れると今度は何かを貰わないとサラートをしないということになり兼ねませんから注意しましょう。また時々クルアーンやハディースを引用してサラートの徳やその重要性を話して聞かせることも重要です。
子供が10歳を過ぎて義務のサラートを怠ったら、親はまず彼に礼拝が義務であること、その重要性などを説き、言っても聞かない場合は厳しい口調で叱り、また子供の好きな物事を禁じたりします。また最終的な手段として怪我をしない程度に打つことも許されています。しかしこれは子供が小さいうちから段階を経てきちんと親が礼サラートに関して子供を教育してきた場合に限ります。親自身が子供への教育を怠ってきた場合、このように厳しい処置をとることは許されません。それまでに教育を怠ってきた親は最初から段階を経て改めて教えていかねばなりません。
また子供にサラートを教える際に、子供の心をマスジド(モスク)に結びつけることも大切です。できるだけ集団礼拝にも連れて行き、ムスリム同胞との集まりや対人関係や集団におけるイスラームにおける様々な礼儀作法にも慣れさせるようにします。この際、最初にマスジドに連れて行く前から前もって、マスジドがどういう場所なのか、中で何が行われているのかなど子供がマスジドの中で見る光景に驚かないようにするのも重要です。特に最初に連れて行く時には子供がマスジドを嫌いになるようないかなるもの(例えば初めて行ったマスジドで大人に冷たくされたり怒られたりすれば子供はマスジドを嫌いになり、行きたがらなくなるでしょう)も排除し、また周りの協力(優しい言葉をかけてもらう、温かく迎えてもらうなど)も得られるよう努力しましょう。
参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ著
『フィクフッスンナ 1巻』サイイド・サービク著
『幼児期の子供の教育におけるムスリムの父親の責任』アドナーン・ハサン・サーリフ・バーハーリス著
『日訳 サヒーフ ムスリム 第1巻』日本ムスリム協会
アッラーのご加護と祝福がありますように
و السلام
السلام عليكم
子供のためのイスラームの礼儀作法(4)サラート
準備はできましたか?
それでは実際にサラートしてみましょう。
①キブラの方角を向き立った状態で「○○の義務のサラートをします。(○の部分にはファジュル・ズフルなど行うサラートの名前を入れます)」というニーヤ(意図)を心の中でしながら、両手を上げ、最低限自分自身に聞こえる声で「アッラーフアクバル(アッラーは偉大なり、という意味)」と言います。両手は親指を両耳に平行させ、手のひらをキブラの方へ向けます。
②両手を胸の少し下におきます。このとき左手の上に右手を置き、右手の指で左手首をつかみます。そして目線はタシャッフドの時以外はサジダする場所に置きます。
③「スブハーナカッラーフンマ ワ ビ・ハムディカ、ワ タバーラカ・スムカ ワ タアーラー ジャッドゥカ、ワ ラー イラーハ ガイルカ」と口の中で唱えます。この言葉の意味は、「アッラーよ、あなたに賞賛と讃美あれ。あなたの御名は祝福され、あなたの偉大さは高貴です。あなたの他に神はおりません。」です。
④「アウーズ ビッラーヒ ミナッシャイターニッラジーム」と唱えます。この意味は「呪うべき悪魔から、アッラーに助けを求めます。」です。
⑤クルアーンのアルファーティハ章(第1章)を唱えます。その後「アーミーン(アッラーよ、この願いに応えてください。)」と言います。
⑥その他のクルアーンの章を読みます。
⑦「アッラーフ アクバル」と言って、両手を①と同様に揚げて、腰を直角に曲げた姿勢になります。両手は指をひろげ両膝を掴むようにし、背、膝は曲げないようにします。この状態で「スブハーナ ラッビヤルアズィーム(偉大なる私の主を讃えます、という意味)」と3回、口の中で唱えます。
⑧「サミアッラーフ リマン ハミダ(アッラーよ、彼を賛美する者の声をお聞き下さい、という意味)」と言い両手を上げながら上体をもとに戻し、次に手を下ろしながら「ラッバナ- ワラカルハムド(アッラーよ、彼を賛美する者の声をお聞き下さい、という意味)」と言います。
⑨「アッラーフ アクバル」と言ってサジダを行います。サジダとは額、鼻、両手、両膝、両足をきちんと床につけた平伏の姿勢のことです。この時、両肘は床に着かないようにします。この状態で「スブハーナ ラッビヤルアアラー(崇高な私の主に称えあれ、という意味)」と3回、口の中で唱えます。
⑩「アッラーフ アクバル」と言って、上体を起こします。両手は両腿の上に置きます。
⑪「アッラーフ アクバル」と言って、2回目のサジダを行います(⑨参照)。
ここまでで1ラクアしたことになります。
その後「アッラーフ アクバル」と言って立ち上がり、両手を上げ⑤の状態に戻り2ラクア目を始めます。
2ラクア目が終わったら(つまり2ラクア目の⑪が終わった状態)⑩と同様に「アッラーフ アクバル」と言って上体を起こします。そしてタシャッフドを行います。
「タシャッフド」とは「アッタヒーヤートゥ リッラーヒ、ワッサラワートゥ、ワッタイイバートゥ。アッサラーム アライカ アイユハンナビーユ ワ ラハマトゥッラーヒ ワ バラカートゥフ。アッサラーム アライナー ワ アラー イバーディッラーヒッサーリヒーン。アシュハドゥ アッラー イラーハ イッラッラーフ(*この「イッラッラーフ」のところで右手の人差し指を前方に突き出します。) ワ アシュハドゥ アンナ ムハンマダン アブドゥフ ワ ラスールフ。」と口の中で唱えることです。この言葉の意味は、「全ての賞賛と祈りとよき行いはアッラーに(帰せられます)。預言者よ、あなたの上に平安とアッラーのご慈悲と祝福がありますように。私たちに、そしてアッラーの敬虔なしもべたちに平安あれ。私はアッラー以外に神は無いことを証言します。私はムハンマドがアッラーのしもべであり使徒であることを証言します。」です。
3ラクア以上あるサラートの時は、タシャッフド後「アッラーフ アクバル」と言って立ち上がり、両手を上げ⑤の状態に戻り3ラクア目を始めます。タシャッフドを行うのは、2ラクア目と4ラクア目の終わりです。マグリブのサラートのように3ラクアで終わるサラートの時には3ラクア目の後にやはりタシャッフドをします。
それぞれのサラートの最後のラクアを終わりまでして、タシャッフドも行ったならば、座ったままで次の言葉を口の中で唱えます。
「アッラーフンマ サッリ アラー ムハンマディン ワ アラー アーリ ムハンマディン、 カマー サッライタ アラー イブラーヒーマ ワ アラー アーリ イブラーヒーマ インナカ ハミードゥン マジード、アッラーフンマ バーリク アラー ムハンマディン ワ アラー アーリ ムハンマディン、カマー バーラクタ アラー イブラーヒーマ ワ アラー アーリ イブラーヒーマ、 インナカ ハミードゥン マジード」
意味は、「アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族に至福をお与えになったように、ムハンマドとムハンマドの一族にも至福をお与えて下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。アッラーよ、あなたがイブラーヒームと彼の一族を祝福されたように、ムハンマドとムハンマドの一族を祝福して下さい。あなたこそ全ての讃美と栄光の主です。」です。この言葉は「アッサラート アランナビー(預言者への祝福祈願)」と呼ばれます。
この後に顔を右に向けて、「アッサラームアライクム ワ ラハマトゥッラー(あなた方の上に平安とアッラーのお慈悲がありますように)」と言い、次に左に顔を向けて同様に、「アッサラームアライクム ワ ラハマトゥッラー」と言ってサラートを終えたことになります。
文章を読んだだけでは分かりにくいと思います。サラートの正しいやり方を知っている身近な人に、言葉・動作ともに、繰り返し確認してもらいましょう。今までにサラートをしたことがない人は毎回、毎日少しずつ言葉と動作を覚えていきましょう。物事の最初には困難がつきものですが、サラートは創造主アッラーが私たちに命じた義務です。アッラーのご満悦を願って頑張れば頑張るほど限りない報奨を与えてくださります。
付け足し:
親が子供にサラートを教える時、7歳未満の子供に関しては言葉による直接的な説明ではなく、親がサラートをする姿を実際に見せるという教え方が最善であるということです。特に、小さい子にとって、親が周りのものに目を向けずアッラーを畏れながら集中して立ったり座ったりサジダしながらサラートをする姿は影響が大きいのです。それを毎日見続けることによって子供の心の中に至高のアッラーの偉大さやその地位が植えつけられ、またそれと同時にサラートのそれぞれの動作をより容易く覚えていくことができます。小さな子供は親の真似をしたがるものです。サラートを子供の前で毎日見せ続けることによって子供にとって「サラートをする人の姿」はごく日常的なことになり、実際に子供がサラートをしなければならない年齢になった時にすんなりと受け入れることができるのです。7歳未満の子供にはサラートを「命じない」これがスンナです。その年齢の子供たちは一般にじっとしていることが苦手で、サラートのような決められた動きを「命令されること」は子供にサラートを嫌いにさせる原因にもなります。ただし毎日親がサラートをする姿を子供に見せ続ける事はとても重要です。
子供が7歳になったら子供にサラートを教えるのは親の義務です。「教えた方がいい」のではなく、「義務」であることに注意してください。7歳以上~10歳未満の子供にはタハーラの状態で(つまりウドゥーがある状態で)、そしてサラートの時に覆うべきアウラの部分を覆った状態でサラートさせるようにします。これはそのような状態に慣れるためです。7歳未満の子供がもしウドゥーのない状態でサラートの真似をしても、それに対して厳しい言葉を言ったりしてはいけません。そもそも7歳未満の子供はそのようなことをアッラーから課されておらずむしろ厳しい言葉はその子がサラートを嫌いになる原因となります。7歳近くなったら子供に「7歳になったらサラートしなければならない。」ことを予告し、7歳になり最初の義務のサラートをしたら友達・兄弟たちを集め小さなお祝い会を開き、この機会を祝ってもよいでしょう。また子供がサラートの時間に気をつけるように腕時計(子供に相応しい)をプレゼントしても良いでしょう。7歳以降は常に親が注意して子供にサラートのことを思い出させるようにします。子供ですから何度もサラートのことを忘れて遊びに夢中になったりすることもあるでしょうが、親は注意することにウンザリしてはいけません。また時々はいつもサラートをきちんと行っていることに対してプレゼント(物質的なものでもその他のことでも)をしても構いませんが、プレゼントを貰い慣れると今度は何かを貰わないとサラートをしないということになり兼ねませんから注意しましょう。また時々クルアーンやハディースを引用してサラートの徳やその重要性を話して聞かせることも重要です。
子供が10歳を過ぎて義務のサラートを怠ったら、親はまず彼に礼拝が義務であること、その重要性などを説き、言っても聞かない場合は厳しい口調で叱り、また子供の好きな物事を禁じたりします。また最終的な手段として怪我をしない程度に打つことも許されています。しかしこれは子供が小さいうちから段階を経てきちんと親が礼サラートに関して子供を教育してきた場合に限ります。親自身が子供への教育を怠ってきた場合、このように厳しい処置をとることは許されません。それまでに教育を怠ってきた親は最初から段階を経て改めて教えていかねばなりません。
また子供にサラートを教える際に、子供の心をマスジド(モスク)に結びつけることも大切です。できるだけ集団礼拝にも連れて行き、ムスリム同胞との集まりや対人関係や集団におけるイスラームにおける様々な礼儀作法にも慣れさせるようにします。この際、最初にマスジドに連れて行く前から前もって、マスジドがどういう場所なのか、中で何が行われているのかなど子供がマスジドの中で見る光景に驚かないようにするのも重要です。特に最初に連れて行く時には子供がマスジドを嫌いになるようないかなるもの(例えば初めて行ったマスジドで大人に冷たくされたり怒られたりすれば子供はマスジドを嫌いになり、行きたがらなくなるでしょう)も排除し、また周りの協力(優しい言葉をかけてもらう、温かく迎えてもらうなど)も得られるよう努力しましょう。
参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ著
『フィクフッスンナ 1巻』サイイド・サービク著
『幼児期の子供の教育におけるムスリムの父親の責任』アドナーン・ハサン・サーリフ・バーハーリス著
『日訳 サヒーフ ムスリム 第1巻』日本ムスリム協会
アッラーのご加護と祝福がありますように
و السلام