人には必ず潜在能力があるって言われると、今の自分はこんなんだけれども、もしかしてなどと、なんだか自分自身の可能性を感じて少し高揚するだろう。
最近では潜在能力の事を横文字でポテンシャルなどとつかわれる機会が多い。
聞こえ響きは良いけれども、潜在能力(ポテンシャル)の殆どは、あえてやらない事や、やったことが無い事の中にあるだけ。
極論。もしかして女装したらびっくりする才能があるのかもしれない。
もしかして誰かのモノマネをしたら上手にできるかもしれない。
もしかして坊主にしたら似合うかもしれない。
もしかして楽器を奏でたら巧者なのかもしれない。
ただ興味がないし、やろうとも思わない。興味があっても、面倒でやらない事もあるし、怖くて踏み込めない事もある。金銭的事情でできないこともあったり、何かの障害(事情)があってできない事もある。
人のポテンシャルは無限大だといえば聞こえは良い。でも何らかの理由で、自分からやらない事がただただ多いだけ。
なんの目的や目標も
夢さえない
なんとなくの生き方は
苦しみと哀しみのクリームが
塗られたホールケーキだ
楽しみも喜びもない
レットイットビー
朝起きて
仕事をして
テレビを見たり
スマホゲームをして
寝る
それを繰り返す日々
もしも自伝を残すとしたならば
きっと作文用紙一枚程度だろう
江戸時代の庶民
戦国時代の民衆
縄文時代の民族
精神論できっと生きていない
何もない生き方を
つまらないと考える
贅沢さ
真実とは
本当にあった事実
けれども
なんの疑いもなく
信じれる事
これも信実であり真実だ
目に見えるものは真実で
心に見えるものも真実だ
真実とは
そして虚実
若人へ
生き急ぐ事なかれ
人生の軸は
15から20歳の狭間だ
早く大人になろうと
背伸びしたくなるだろう
けれども多くの成人が
もしも過去へ戻れるならば
少年から青年の狭間を選ぶ
若人へ
今を大事に生きて
きっと
この思いは伝わらないだろう
故に大人への入り口は
後悔の渦となる
無情に過ぎる時間
私の後ろに続く足跡は
沼地の泥に馴染み消え去った
私の両手は
空気しか掴めない
私の声は
ニュートンのリンゴ
ため息で
空をも覆えそうなほどだ
未来はこの先も在り続けてくれるだろう
けれども夕暮れで止まった時のような
浮力のない未来
始まりを知らないまま
この先も生きるのか
なんの為に生きているのか
なんの為に生きているのかを
考える為に生きている
時々立ち止まって
後ろを振り返ったり
右往左往して
なんの為に生きているのかを
自問自答する時も
必要なのだきっと
軌道修正する為にも
空があまりにも澄み渡りすぎて
私の心の淀みが
浮き立つ
夜の女帝が現れる前
至極の感嘆の橙と
暮れどきの青空
なんて澄んだ空なんだろうか
明るいうちに浮かぶ一点の真珠が
夜空に再びすがたを見せた時
離れた友に出逢うかのように
懐かしさを憶える
この空のような
心根でありたい
声にだしたら
遠く離れるだろう
秘めてるだけでは
振り向きもされないだろう
ジェスチャーだけでは
下手な誤解を産むだろう
知ることだ
もっと知ること
知るためには
観察をすればいい
第三者の目線で
自分の背中が見える位置で
観察をすればいい
それから
アクションを見極めればいい
鯛を釣りに来たのに
餌と時を削って
鰯を釣るように
目先の利を追う
登山に行って
頂上まで登れば
絶景と達成感を得られるのに
途中で満足して下山するように
忍耐に欠ける
諦め逃げた凡人は
成功者の握る
栄光を
羨み
足を引っ張る事ばかりする
人を貶めても
誰も得をしないのに
当たり前のように
いつもいた人は
もういない
子供時代にいつも近くにいた人も
つい最近まで近くにいた人も
もういない
この世にいるけど
二度と会えない人
この世にいなくて
二度と会えない人
一時間だけ一緒にいた人
一日、一週間、一月だけ一緒にいた人
10年以上一緒にいた人
もう会えない人
まるで私は
誰も遊ばなくなって
押し入れに閉じ込められたぬいぐるみ
今目の前にいる人は
いつまで
見える距離に
いるのだろうか
今日までの半生
私はいったい何をしてきたのだろうか
願い続けた
夢の
欠片一つが今ようやく
指の先に触れているぐらいで
何もない
今日までの半生
本当に何をしてきたのだろうか
掌の上の素材を
今からでも
的確に組み立てていけば
完成図は理想に
近づいているのであろうか
決して大きく無謀な夢を
抱いていない
そんな夢は
どこかに置いてきた
今日までの半生を
無駄と嘆くのは
まだ焦燥だ
いくつになっても
まだ先があるのだ
少しずつ
少しずつ
雛鳥を孵化させる親鳥のように
温めてきたけれど
なかなか割れない卵
何も変わらない
何も生まれない
ただ時が過ぎるだけ
悠久な時が
大地の形を変えるように
永い時があれば
割れるだろうか
けれど
時は限りある
焦って
渾身の力で大きく振りかざしたら
空振りするか
粉砕してしまうだろう
もう少し見守ろうか
僻む人間は
己を知らない
自分の中にも必ず一つは
人から見て羨ましがられるような
物事があるのに
それに気づかずに
他人を羨む
浅ましく悍ましい
僻みの心は誰しも少しはある
口に出すか心に秘めるかの違い
口に出して何か
自分の為になるのだろうか
否なることは無い
他人を貶めるだけである
僻む暇を自己に向けて
有効につかえないものなのか
なぜだろう
なぜだろう
なぜだろうが溢れてる
自分の行動も後悔ばかりが後に残る
深く考えもしないで
いきあたりばったりで
行動しているから
不思議に思うのだ
その場その場で考えているから
自分が制御できていないのだ
なぜだろうを解き明かせば
比較的単純な事が多い
なぜ今君に出逢ったのだろうか
しかも現在(いま)のこのタイミングで
産まれる前からの設計図なのだろうか
風と雲が衝突(ぶつ)かるような
偶発的なめぐり逢いなのだろうか
なぜ今なのだろう
なぜ今なのだろうか
過去でも未来でも良かったんじゃないの
今のこの巡り合わせには
きっと理由がある