●〔16〕喜国雅彦『本棚探偵の冒険』双葉文庫 2005(2005.03.11読了)
やっぱり古本に関する本は面白いです。一気に読んでしまいました。
喜国雅彦はご存知のようにまんが家で、私も『傷だらけの天使たち』や『いつも心に太陽を!』を持っています(こちらもとても面白い)。少し前から古本マニア(特に国産ミステリ)であることを知り、この本の元本のことも知っていましたが、凝りに凝った装丁のため値段が高く、買うのを少し躊躇していました(←この時点でマニア失格)。今回文庫になったので、がまんできずに買ってしまいました。
「黒背表紙を求めて」(横溝正史の角川文庫を、カバー違いも含めてすべて揃える話)などは、一般の人から見れば単に馬鹿馬鹿しい話にすぎないかも知れませんが、少しでも古本に興味がある人には、心の琴線に触れずにはいられない話です。
続編の『本棚探偵の回想』も欲しくなりました。
蛇足ながら付け加えますと、タイトルは『シャーロック・ホームズの冒険』、『シャーロック・ホームズの回想』のもじりですね。
※喜国雅彦の本棚探偵の囁き(国樹由香のホームページに間借り)