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日々是好日~にちにちこれこうにち

 幸せ住空間&木の架構の家を提案します!
 小野綾子の日々ブログです。

横山幸雄ショパン・ピアノソロ全166曲コンサート~第3部

2010-05-06 17:23:10 | 日々のアート鑑賞
●第三部 17:15~20:45 (全31曲)
Part 1 17:15~18:15
107.ノクターン 第9番 ロ長調 Op.32-1
108.ノクターン 第10番 変イ長調 Op.32-2
109.マズルカ 第22番 嬰ト短調 Op.33-1
110.マズルカ 第23番 ニ長調 Op.33-2
111.マズルカ 第24番 ハ長調 Op.33-3
112.マズルカ 第25番 ロ短調 Op.33-4
113.ワルツ 第2番 変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」
114.ワルツ 第3番 イ短調 Op.34-2「華麗なる円舞曲」
115.ワルツ 第4番 ヘ長調 Op.34-3「華麗なる円舞曲」(猫のワルツ)
116.ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.35「葬送」 第1楽章、第2楽章、第3楽章、第4楽章
[15分休憩]
Part 2 18:30~19:30
117.即興曲第2番 嬰ヘ長調 Op.36
118.ノクターン 第11番 ト短調 Op.37-1
119.ノクターン 第12番 ト長調 Op.37-2
120.バラード 第2番ヘ長調 Op.38
121.ポロネーズ 第3番 イ長調 Op.40-1「軍隊」
122.ポロネーズ 第4番 ハ短調 Op.40-2
123.マズルカ 第26番 ホ短調Op.41-1
124.マズルカ 第27番 ロ長調Op.41-2
125.マズルカ 第28番 変イ長調Op.41-3
126.マズルカ 第29番 嬰ハ短調Op.41-4
127.3つの新しいエチュード第1番 ヘ短調
128.3つの新しいエチュード第2番 変イ長調
129.3つの新しいエチュード第3番 変ニ長調
130.スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
[15 分休憩]
Part 3 19:45~20:45
131.ワルツ 第5番 変イ長調 Op.42「大円舞曲」
132.タランテラ 変イ長調 Op.43
133.ポロネーズ第5番 嬰ヘ短調 Op.44
134.プレリュード 嬰ハ短調 Op.45
135.演奏会用アレグロ イ長調 Op.46
136.バラード第3番 変イ長調 Op.47
137.幻想曲 ヘ短調 Op.49
[30分休憩]

==============================================

2部と3部の間は、長い大休憩を挟みました。

プログラムでは45分の休憩時間となっていますが、
横山さんの演奏がパラパラと技巧的に早く、
実際は55分の休憩でした。


ところで、休憩が始まると共に入手したのが
リストランテGのランチボックスの
もう一つのメニュー「十勝ハーブ牛の赤ワイン煮込み」です。

この休憩から売り出されると係の方から聞いていたのでを
早々と入手しておきました。





次の休憩時間に食べたのですが、
一口含んで、味の良さに感動。
十勝牛はトロトロに煮込まれてとても美味でした。
サラダのフルーツトマトも甘くて美味しい・・!

ランチボックスと銘打って売っていますが、
私のディナーボックスです(笑)
内容が良くて満足、満足!


さて、3部はショパンが一番幸福だった頃に作られた作品。
しかし、明るい曲でもどこか陰を感じさせるところが、
ショパンらしさでもあります。

バラード2番や3番、ポロネーズなどのラインナップ。
ところで演奏会用アレグロという曲は
ピアノでの演奏は殆どなく、貴重な一曲だとか。

3部の最終曲は幻想曲でした。出だしが「雪の降る街を」に似ているとも。


1部や2部に比べて曲の数が少なくなってきました。
段々と大曲が多くなっている証拠です。


第4部へ続く・・

横山幸雄ショパン・ピアノソロ全166曲コンサート~第2部

2010-05-06 14:18:51 | 日々のアート鑑賞
●第二部 13:00~16:30(全63曲)
Part 1 13:00~14:00
44.ワルツ 第9番 変イ長調 Op.69-1「別れのワルツ」
45.ワルツ 第10番 ロ短調 Op.69-2
46.ワルツ 第11番 変ト長調 Op.70-1
47.ワルツ 第12番 へ短調 Op.70-2
48.ワルツ 第13番 変ニ長調 Op.70-3
49.マズルカ 第14番 ト短調 Op.24-1
50.マズルカ 第15番 ハ長調 Op.24-2
51.マズルカ 第16番 変イ長調 Op.24-3
52.マズルカ 第17番 変ロ短調 Op.24-4
53.エチュード 第1番 変イ長調 Op.25-1「エオリアンハープ」
54.エチュード 第2番 ヘ短調 Op.25-2
55.エチュード 第3番 ヘ長調 Op.25-3
56.エチュード 第4番 イ短調 Op.25-4
57.エチュード 第5番 ホ短調 Op.25-5
58.エチュード 第6番 嬰ト短調 Op.25-6
59.エチュード 第7番 嬰ハ短調 Op.25-7
60.エチュード 第8番 変ニ長調 Op.25-8
61.エチュード 第9番 変ト長調 Op.25-9「蝶々」
62.エチュード 第10番 ロ短調 Op.25-10
63.エチュード 第11番 イ短調 Op.25-11「木枯らし」
64.エチュード 第12番 ハ短調 Op.25-12「大洋」
[15分休憩]
Part 2 14:15~15:15
65.即興曲 第1番 変イ長調 Op.29
66.幻想即興曲 Op.66
67.ノクターン 第7番 嬰ハ短調 Op.27-1
68.ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2
69.前奏曲 第1番 ハ長調 Op.28-1
70.前奏曲 第2番 イ短調 Op.28-2
71.前奏曲 第3番 ト長調 Op.28-3
72.前奏曲 第4番 ホ短調 Op.28-4
73.前奏曲 第5番 ニ長調 Op.28-5
74.前奏曲 第6番 ロ短調 Op.28-6
75.前奏曲 第7番 イ長調 Op.28-7
76.前奏曲 第8番 嬰ヘ短調 Op.28-8
77.前奏曲 第9番 ホ長調 Op.28-9
78.前奏曲 第10番 嬰ハ短調 Op.28-10
79.前奏曲 第11番 ロ長調 Op.28-11
80.前奏曲 第12番 嬰ト短調 Op.28-12
81.前奏曲 第13番 嬰ヘ長調 Op.28-13
82.前奏曲 第14番 変ホ短調 Op.28-14
83.前奏曲 第15番 変ニ長調 Op.28-15 「雨だれの前奏曲」
84.前奏曲 第16番 変ロ短調 Op.28-16
85.前奏曲 第17番 変イ長調 Op.28-17
86.前奏曲 第18番 ヘ短調 Op.28-18
87.前奏曲 第19番 変ホ長調 Op.28-19
88.前奏曲 第20番 ハ短調 Op.28-20
89.前奏曲 第21番 変ロ長調 Op.28-21
90.前奏曲 第22番 ト短調 Op.28-22
91.前奏曲 第23番 ヘ長調 Op.28-23
92.前奏曲 第24番 ニ短調 Op.28-24
[15分休憩]
Part 3 15:30~16:30
93.アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
94.マズルカ 第42番 ト長調 Op.67-1
95.マズルカ 第43番 ト短調 Op.67-2
96.マズルカ 第44番 ハ長調 Op.67-3
97.マズルカ 第45番 イ短調 Op.67-4
98.マズルカ 第46番 ハ長調 Op.68-1
99.マズルカ 第47番 イ短調 Op.68-2
100.マズルカ 第48番 ヘ長調 Op.68-3
101.マズルカ 第49番 ヘ短調 Op.68-4
102.マズルカ 第18番 ハ短調 Op.30-1
103.マズルカ 第19番 ロ短調 Op.30-2
104.マズルカ 第20番 変ニ長調 Op.30-3
105.マズルカ 第21番 嬰ハ短調 Op.30-4
106.スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
[45 分休憩]

======================================================

1部と2部の間は、30分のランチ休憩となっているので、
ロビーは人でごった返していました。
サンドウィッチとジャガイモスープを持参して正解です。
お腹一杯、時間も余裕の大満足(笑)


一部が終わるごとに、一旦ロビーに出ることになっており、
その間ピアノの調律が行われていました。

ちなみにパンフレットによると、
演奏しているピアノは横山幸雄さんが自宅から運び込んだ
ドイツ・ハンブルグ製1993 年のスタンウェイだそうです。


2部になると、客席はさらに人が多くなっていました。

2部のプログラム曲は、ショパンがジョルジュ・サンドと出会った頃、
パリで認められ始めた頃に作られた作品です。

ワルツや前奏曲、エチュード(練習曲)op25などのラインナップ。


そして、2部の最終曲は、スケルツォ第2番です。

この曲も好きですね~。

横山幸雄さんの演奏はとてもダイナミックかつ
繊細な部分は繊細にと、自由自在に弾かれます。

大盛り上がりで2部が終了しました。


第3部へ続く・・

横山幸雄ショパン・ピアノソロ全166曲コンサート~第1部

2010-05-06 13:33:44 | 日々のアート鑑賞
●第一部 9:00~12:30(全43曲)
Part 1 9:00~10:00
1.ロンド Op.1 ハ短調
2.マズルカ第1 番 嬰ヘ短調 Op.6-1
3.マズルカ第2番 嬰ハ短調 Op.6-2
4.マズルカ第3番 ホ長調 Op.6-3
5.マズルカ第4番 変ホ短調 Op.6-4
6.ノクターン 第1番 変ロ短調 Op.9-1
7.ノクターン 第2番 変ホ長調 Op.9-2
8.ノクターン 第3番 ロ長調 Op.9-3
9.エチュード 第1番 ハ長調 Op.10-1
10.エチュード 第2番 イ短調 Op.10-2
11.エチュード 第3番 ホ長調 Op.10-3 「別れの曲」
12.エチュード 第4番 嬰ハ短調 Op.10-4
13.エチュード 第5番 変ト長調 Op.10-5 「黒鍵」
14.エチュード 第6番 変ホ短調 Op.10-6
15.エチュード 第7番 ハ長調 Op.10-7
16.エチュード 第8番 ヘ長調 Op.10-8
17.エチュード 第9番 ヘ短調 Op.10-9
18.エチュード 第10番 変ホ長調 Op.10-10
19.エチュード 第11番 変ホ長調 Op.10-11
20.エチュード 第12番 ハ短調 Op.10-12 「革命」
[15分休憩]
Part 2 10:15~11:15
21.マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
22.マズルカ 第5番変ロ長調 Op.7-1
23.マズルカ 第6番イ短調 Op.7-2
24.マズルカ 第7番 ヘ短調 Op.7-3
25.マズルカ 第8番 変イ長調 Op.7-4
26.マズルカ 第9番 ハ長調 Op.7-5
27.華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12
28.ノクターン 第4番 ヘ長調 Op.15-1
29.ノクターン 第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2
30.ノクターン 第6番 ト短調 Op.15-3
31.ワルツ第1番変ホ長調「華麗なる大円舞曲」 Op.18
32.スケルツォ第1番ロ短調 Op.20
[15分休憩]
Part 3 11:30~12:30
33.ロンド 変ホ長調 Op.16
34.マズルカ 第10番 変ロ長調 Op.17-1
35.マズルカ 第11番 ホ短調 Op.17-2
36.マズルカ 第12番 変イ長調 Op.17-3
37.マズルカ 第13番 イ短調 Op.17-4
38.ボレロ作品19(中身7分)
39.ワルツ 第14番 ホ短調 遺作
40.ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作
41.ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1
42.ポロネーズ第2番 変ホ短調 Op.26-2
43. バラード 第1番 ト短調 Op.23
[30分休憩]

=============================================

この記念すべきコンサートを堪能してきました!

当日、POMPADOURのパン・ドゥ・ミーで作った自作サンドウィッチと、
昨夜作っておいたジャガイモのスープをボトルに詰め、
その他ペットボトルのお茶やらストールなどを持参し、
8時45分に会場入りしました。


入口ではパンフレットと赤いリボンを手渡されました。




この赤リボンは、4部通し券を持っている人のための
出入り自由の通行証でした。

さすがに長時間コンサートなので4部構成となっています。
入口に張り出されたタイムスケジュールを見て



今日一日どうなるのか、期待で胸いっぱい(笑)になります。
こんなコンサート、今日が最初で最後かも知れないし・・

客席は、既にほぼ埋まっていました。
これから一日かけて一緒に楽しむんだな~、と嬉しくなりました。


時間通り9時になると横山幸雄さんが静かにステージに現れ、
そして静かに演奏が始まりました。
一言も話さないで、ただ開場がピアノの音色に包まれてゆきます。

コンサートの曲順は、ショパンの作曲年代に沿って作られたプログラムとなっており、
最初の曲はロンドから始まりました。
私の好きなエチュードOp.10も1部の最初のパートで弾いてくれました。

最初の15分休憩に入ってロビーのソファに腰掛けていると
目の前でフジテレビの軽部アナウンサーが、女性観客に向かって
インタビューを始めました。「今日初めてのインタビューです」と、
話している内容が聞こえるほどの距離でした。


そんなことで、約1時間の演奏後に15分の休憩というスタイルで
全体が進行します。
このリズムが、疲れにくく有難かったです。

しかし座席に腰掛けて1時間もすると、腰が痛くなってきました。
ここで早々にストールの出番です(笑)。
丸めて腰当て代わりにしたので、楽でしたよ。

第一部の最後曲はバラード第1番。
とても好きな曲です。
演奏も素敵で、あぁ最高・・!という気分で一部が終わりました。


第2部に続く・・

小菅 優 ピアノ・リサイタル

2010-04-01 20:13:49 | 日々のアート鑑賞
先日、東京文化会館小ホールでおこなわれた
小菅 優さんの、ピアノ・リサイタルへ行ってきました。


実はこちら、

都合で行けなくなった私のオーケストラチケットと、
同じく、都合で行けなくなったKMさんの本公演チケットを、
交換したものでした。

初めて小菅優さんの演奏を聴いたのですが、
素敵な演奏でした~

【当日プログラム】
*******************************************
メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ ホ長調 op.14
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 op.6

    ~休憩~

ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.35

*******************************************

[アンコール]
ショパン:
12の練習曲第3番 ホ長調 op.10-3「別れの曲」
12の練習曲第12番ハ短調 op.10-12「革命」
24の前奏曲第23番 ヘ長調 op.28-23
24の前奏曲第16番 変ロ短調 op.28-16
ノクターン第20番 嬰ハ短調「遺作」

*******************************************


凄いでしょう、アンコール5曲!
途切れない拍手に応えてくれたので本当に嬉しかったですね。
勿論、私も拍手を止めずにねだりました(笑)


一曲目の「ロンド・カプリチオーソ」は優雅な曲なので、
携帯にDLしており、いつも、目覚ましがわりにかけています。

“あ~、朝の気分”・・・なんて思いつつも、
その演奏の巧さにどんどん惹き込まれました。

アンコールでの「革命」も洗練されていて、良かった。

今年は、ショパン生誕200年。
どこかでエチュードの全曲コンサートはないか
それも、お気に入りのアーティストで・・、
と探していたため、
小菅優さんの秋のリサイタルで決めることにしました。


出来ればOP.10とOP.25を全曲通しで24曲やってくれたら文句ないのですが、
そんなレアなプログラムは、
CDで我慢しなければなりませんか?(笑)


ということで、
東京文化会館 小ホールの写真です。



設計は、日本を代表する建築家 前川國男氏。
左2つは、床のデザイン。右はロビーから見たホール外側壁仕上げです。



炎の第九

2009-12-29 23:08:24 | 日々のアート鑑賞
26日(土)に横浜みなとみらいホールで、
小林研一郎(通称コバケン)指揮&日本フィルの演奏による
第九を聴いてきたのですが、これが素晴らしかった。

これほど感激した演奏は初めてでした。

年末と言えば第九、とお決まり中のお決まりと言うところですが、
このコバケン&日本フィルの演奏は
「第九ってこんなに素晴らしい曲だった?」と思うくらい
何か魂が入ったとでも言うような素晴らしい演奏で、

初めて第九というものに出会ったような気がしました。


コバケン指揮のコンサートは10年以上前に一度聴いたきりでしたが、
当時はそれ程感じることが出来なかったようで。(T_T)
その時は、ハンガリーの交響楽団との演奏会でした。
ハンガリーで絶大な人気を誇る日本人指揮者コバケンを一度聴いてみたいと
思って行った覚えがあります。


今も余韻に浸れるこの演奏は一体何なのでしょう。
幕間に飲んだワインのせい?


今までで一番素晴らしい第九であるのは勿論、
今までで一番感動した演奏会でした。


第九は歓喜の歌、平和の歌。
この歌のように大歓喜の中、今年を締めくくれますように。
そんな演奏が聴けた幸せを噛み締めています。

絵画と音楽鑑賞

2009-05-02 10:00:24 | 日々のアート鑑賞
昨日の続きです。

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展では、
美術館入り口で、音声ガイドを借りました。

解説によると、ロスコは創作活動中よくクラシックを聴いていたとのこと。
お気に入りの曲はモーツァルトの魔笛だったとの説明を聞いて、
親近感を覚えました。(^_^)
私も何か物事を始めようとするとき、聴く音楽が魔笛序曲なのです。


さて、この音声ガイド。
実は「シーグラム壁画」の鑑賞中、
モーツァルトの弦楽五重奏第5番第二楽章を聴くことができるという
心にくい演出がついていました。


選曲が、モーツァルトの明るい曲だったので、少し救われた気分でした。

絵の印象から言うと、バッハのシャコンヌあたりとも言えそうですが
さらに己の内側へ入り込んでしまいそう。


明るい曲が意外と合うロスコの絵なのです。

この組み合わせは、以前イタリア料理屋で
ブルーチーズに蜂蜜が添えられてきた時の驚きと
そのマッチングの味の良さに再度驚いたあの感覚に似ていました。


さて、ロスコ展では「黒い絵」のコーナーもあり、
独特の雰囲気を醸し出していました。

遠くから見ると黒一色の絵ですが、見ているうちに、黒い絵の中に
もう一つの四角いふちが見えてきます。
黒色も、微妙に色を変えて描いているのです。

このコーナーですが、私には、やや怖い空間に感じました。

ロスコは、この絵を描く時もモーツァルトを聴いていたのでしょうか?
レクイエムだったりして(^_^;


この絵画を鑑賞しながら、音楽を聴くというスタイルが新鮮でした。


※後日談ですが、バッハのシャコンヌをゆっくり聴きながら
 ロスコの絵(はがき)を眺めました。
 これが大変合う、と思いました。
 こちらはブルーチーズ&赤ワインの組み合わせというところです。

「瞑想する絵画」

2009-05-01 19:04:51 | 日々のアート鑑賞
昨日の続きです。
川村記念美術館の「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」展

初めて目にしたロスコの絵



色合いから、陰鬱なイメージを抱くかも知れませんが、
対面すると、意外と心地よい。


強い主張をせず、境界を設けず・・
これが絵画であることを忘れて、対面していました。


その効果は、ついには、
鑑賞者自身の存在も忘れさせてしまうのでしょうか。
気付けば、心地よい静寂の中にいるのです。


ロスコの夢見た
 “古代の遺跡にも似たその圧倒的な存在に包まれて、
   自身を省み、心を彷徨わせ、瞑想にひたる”
ロスコは、自分の絵画空間を手に入れることを望みます。

そこへ、シーグラムビルの高級レストランから、自身の絵で飾る依頼が来るのです。

一度は引き受けた話でしたが、その高級レストランの贅沢な雰囲気と、
自身の絵画のコンセプト(内省する空間)との大きな隔たりを感じ、
この話を断ってしまいます。

ロスコの空間が、今回特別展示の「シーグラム壁画」で体験可能となりました。

ロスコの目指したかったもの。
そこは、川村記念美術館の名脇役としての建築も手伝って、
この特別展の真髄を表現している、素晴らしい空間でした。

あの素晴らしさを、上手く伝えることができません。


時間が許す限り、そこに居たくなりました。
これは絵画展なのでしょうか。それとも空間芸術なのでしょうか。


今回の訪問で、絵画に対する思いが変わりました。
それに連動して建築に対する思いも。
赤い壁の不思議も含めて、さらに探求したくなりました。

川村記念美術館

2009-04-30 18:32:36 | 日々のアート鑑賞
いつも感性豊かな内容で楽しませてくださる
アーティストのn2さんのブログを読んで、
昨日、千葉県佐倉市の川村記念美術館へ
「マーク・ロスコ 瞑想する絵画展」に行ってきました。


時間の都合により、朝一番で駆けつけましたが、
この時間ならまだ空いているかな?と思いきや、沢山の人が続々と来園。

美術館の人気の高さに驚きました。


しかし意外なことに、美術館には入らず、園内を散策し始める人が殆ど。

確かに、木立を抜けるアプローチや
広々とした芝生広場に池もあって、気持ち良いのです。

草花の写真を撮ったり、バードウォッチングをしたり、のんびりしたり・・

「こんな楽しみ方もあったんだなぁ」と
今回少ない時間で来てしまったことを悔やみます。





早速美術館の中へ。
常設コレクションも素敵でした。

印象派、抽象絵画、現代アートの蒼々たる画家の作品や、
横山大観の「輝く日本」などの日本画で一息つけるバッファもあり
絶妙なバランスです。

特にバーネット・ニューマンの「アンナの光」という作品は
不思議な空気に圧倒されました。
ただの赤い壁にしか見えないようで、実はそうではないのです。

“同じように、壁に赤いペインティングをして再現できるかな・・??”

そんなことを思いながら、ジッと見ているうちに、
赤い絵の中に、吸い込まれそうになりました。
時間が無いと分かっていても、しばらく立ち止まりたくなる絵です。

※「アンナの光」は川村記念美術館のwebトップページにでていますので、
 よかったら見てくださいね。


それにしても、この絵が設置されている「ニューマンホール」は
空間の取り方が素晴らしいと思います。
建築が絵の邪魔をせず、むしろ引き立てる名脇役として機能しているところに
感動しました。


話が、ロスコ展にたどり着くまで長くなってしまいました。
ロスコ展の感想は次につなげます・・(謝)



天使の歌声

2009-04-09 17:08:28 | 日々のアート鑑賞
昨夜、渋谷のBUNKAMURAオーチャードホールにて、
リベラのコンサートに行ってきました。

リベラとは、ロンドン在住のボーイソプラノユニットで、
この世のものとは思えない程の美しさで魅了してくれます。


リベラのコンサートに行くのは、今回が初めて。
2年前の来日の際は、まだリベラを知らなかったのです。

それ程、有名でないのかな?などと思っていたのですが、
ホール前は物凄い人、人、人。
指定席でなかったら、焦ってしまうほどの熱気に包まれていました。

ロビーには、本日の出演者一覧が張り出されていたのですが、
(メインソリストで有名な)「トーマス君が入っていない。変声してしまったのかしら?」
と残念がる通な方も見られました。


愛らしい容姿に、美しい歌声。コンサート冥利つきます♪

Far Away ~彼方の光 、Sanctus~パッヘルベルのカノン

などのスタンダードナンバーの他に、
何と「さくらさくら」を歌ってくれました。
今の季節にぴったりです。
心癒される素敵なコンサートでした。

PMG @ Blue Note TOKYO

2009-01-09 17:49:11 | 日々のアート鑑賞
今年最初のライブは



5年ぶりのブルーノート東京で


待ってました、パットメセニーグループ!!

1月8日の2ndステージに行ってきました。ラストナイトです。

今回はパットメセニーがグループを引き連れての
ブルーノートライブですから、物凄い人気です。

5年前はメセニー@トリオライブで楽しみました。
(with:クリスチャン・マクブライド & アントニオ・サンチェス)
ライブCDが出ています。「トウキョウ・デイ・トリップ 」
その時はアリーナ席の最前列に陣取り、かぶりつきで見たのですが
それはそれで疲れて(贅沢な!)今回はBOX席をセレクトしました。


しばし演奏が始まるまではこんな感じです。



手前のロンググラスが、今宵限りのカクテル「PMG」です。

既に1stステージから時間が押しており、メンバーが現れたのは22時近く。
登場と同時に会場は拍手喝采です。

メンバーは
guitter:パット・メセニー
piano:ライル・メイズ
base:スティーヴ・ロドビー
drums:アントニオ・サンチェス

一曲目は名曲“Have You Heard”
鳥肌が立ちました。これぞPMGサウンド。

続いて“Better Days Ahead
好みの曲を立て続けに演奏されて、泣きそうでした(笑)

往年のアルバム「レターフロムホーム」や「スティルライフ」からの選曲が
何とも嬉しい。
コンサートライブでは、最新アルバムのプロモートが中心だったので、
かつて馴染んだ名曲を、生で、それも目の前で演奏してもらうのですから
言葉に表せないほどの感激を味わいました。

最後のアンコール曲がこれまた“ミヌワノ68”です。
またいつか生で聞けるかな~


チャージは高かったけど、行って良かった~。最高のライブでした。
ありがとうPMG!!

秋の夜長は芸術鑑賞

2008-11-29 21:54:36 | 日々のアート鑑賞
~観る~

以前、お仕事でご一緒させて頂いたことのあるUさんから、
絵画展のお知らせが届き、東銀座のギャラリーへ。

作家の皆さんは、ご専門が建築の方たちとのことですが、
日本画、洋画、切絵など、どれもが見事な作品ばかり。

とても素敵でした。



~聴く~

赤坂サカス内の、ライブハウスBRITZへ。
津軽三味線の上妻宏光さんのコンサートに行ってきました。


三味線とギター、キーボード、パーカッションによる演奏で、
クラシックあり、ジャズあり、洋楽あり、日本民謡ありと
盛り沢山。

テンポを変えるだけでも、曲の印象がガラッと変わってしまうのですね。

洋楽のメロディーラインを三味線がなぞるのを聴くと、
言い方が悪いかも知れませんが、
洋画の日本語吹き替えを聞いている感覚に近いかも?


最後の三味線独奏による、津軽じょんがら節も素晴らしかったです。
津軽三味線は情熱的で、聴くだけで体が温まる感じです。
さすがは北国の伝統芸能、ということでしょうか。



会場を出たところのクリスマスイルミネーションも素敵でした。



~味わう~

和知さんという割烹料理屋さんへ。
隠れ家のような素敵なお店でした。

セイコガニや白子、蘇(古代チーズ)、手作りのカラスミ、
そして春先取り気分の鹿児島のタケノコなど、
とても贅沢なお食事を頂きながら
Hさん手作りのお猪口と徳利で、日本酒を頂きました。

旬の食材や、各地の美味しい食材のお話など伺いながら、
時間を忘れて、結局終電間際までゆっくりしてしまいました。

素敵なひと時を、ありがとうございました。

吉田桂二先生の個展

2008-11-05 18:12:33 | 日々のアート鑑賞
今日は都内で打合せ。

その前に、吉田桂二先生の個展に行ってきました。
会場には、着物姿の先生がいらっしゃいました。

今年のテーマは、「イングランド 南西部とバースの旅 24景」

和紙に、墨を使って筆で描くそうで、
それも下書きなしの、いきなり清書ばかりとのこと。

また、20枚以上の絵を、たった3日間で描いてしまうそうです。


吉田先生の仕事の速さは有名ですが、その秘訣は何でしょう。
伺ってみると


「筆を持って、絵の前で“うーん”と唸りながら手が止まる。
 だから時間が掛かるのです。」

・・これは、私の日々の仕事ぶりを示しているようで耳が痛い(笑)


構図を決めたら、一気に描き上げる。
3日間が終わった後は疲れもない。

・・・なんて芸当は、昨日今日では、出来ません。
日頃からの習慣が大切、とのことでした。


今度、襖に絵を描く企画があれば、
一度拝見させていただきたいです。