鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

戻ることのない賑わい

2023年01月13日 | 兎糞録

 ドキュメントスキャナー、葉書のスキャンも簡単ですね。原稿を斜めに置いても自動で読み取ってくれるし、範囲も自動で読み取ってくれます。ただし解像度等はその後Photoshopで調整しますけど。書籍の見開きページのスキャンに使おうとする方はA3スキャン可能、800万画素以上のものでないとできません。

 試しにスキャンした絵葉書

 みんなが車で買い物に行くようになる前の時代です。街の中心部はいつも人で溢れかえっていました。スーパーマーケットの店頭の噴水式ジュース自販機、バラックの商店街から香り立つ壺焼き芋、ブリコ(鰰の卵)を煮る醤油の香り。横の通りには「美人喫茶」と看板にある「砂丘」という喫茶店、美人はいなかった。東京谷中の商店街は今なおこういった様子が残っていますね。

 倒産したデパートを市の繁華街のなんとやらとして残そう、などという人もいるようですがそれは無理というもの。奥さんに訊いてごらんなさい、どこへ買い物に行きますか?って。


続・ドキュメントスキャナ―

2023年01月12日 | 兎糞録

 ドキュメントスキャナ―で古い冊子を次々と読み取っていきます。橋本賢助「鳥海登山案内」、太田宣賢「鳥海山登山案内記」はスキャン終了。それほど時間はかかりません。次は明治四十四年発行の「酒田案内」

 これ等は何れもバイブルサイズと呼ばれるもの。明治、大正期はこのサイズの案内書が全国で出版されたようです。手に取って読むと紙も劣化して読んでいるうちにどんどん傷んできます。やはりこれはスキャナーの出番。

 Adobe Acrobat で読みます。開くたびに大きすぎる状態で開くので、

 編輯から環境設定を開き、ページ表示を選択します。次に赤く囲んだ所で見やすい倍率に設定します。最後にOKを押します。これで次回開いたときは前回と同じサイズで開くようになります。

 途中でやめて閉じると次回又最初から開いてしまいますが、そういう時は「自動しおり機能(前回読み終わったページを開く)」を設定します。これも環境設定を開き、文書を選択。「文書を開くときに前回のビュー設定を復元(R)にチェックを入れます。これも最後にOKを押して終了。これで次回読んだ所から開くことが出来ます。

 

 こういった明治期の文書を読むとかなり変体仮名が出てきます。そういう時は「Koin変体仮名外字明朝f2」という便利なものがありますからこれで探しましょう。これは変体仮名の文書入力にも使えますので、「鳥海山登山案内記」を入力するときもお世話になりました。

 古文書を学んでいる方にはどうということもないのでしょうが、

 青丸で囲んだ部分、「おく」と読むとは想像つきますが、調べてみると、

  という文字であることがわかります。これは「於」の仮名です。「おく」という仮名も使われていますがこの使い分けまでは古文書等は学んでいないのでわかりません。

 

 ※ このドキュメントスキャナ―、廉価版なので見開きページを左右別に平坦化して読み取る機能がありませんでした、残念。よく調べてから購入すればよかった。ここはやはりA3読み取り可能で見開きページ左右別に平らに補整して読み取ることの出来るスキャナーにするべきでした。すぐにでも買い替えしてしまいそうです、お金もないのに。


ドキュメントスキャナー を使ってみる

2023年01月10日 | 鳥海山

 鳥海山の資料をスキャンしますがフラットヘッドは単葉の資料はいいのですが、書籍、冊子となると大変。そこでドキュメントスキャナーを初めて使ってみます。フリマ、オークションでは動作が保証されないのでここはせいぜい机から飛び降りる勢いで新品を購入。ただし高価なものは買えません。丁度セールやっていたのでこれを。

 IOCHOW、なんて読むんでしょうね。あちらの国の製品です。画素数は500万、スキャンンできるのはA4サイズまで。

 やり始めるとこれがおもしろい、だけど説明書も怪しい日本語で知りたいことが出てこないので試行錯誤の無限繰り返し。傾いておかれた本も補正してくれます。おまけにスキャンの速度は超早い。カメラで写しているだけですからね。

 うちにある百年以上前の本はこれで保存しておきましょう、だいぶ傷んできていますので。

 以前、Wordに打ち込んだ橋本賢助「鳥海登山案内」、とりあえず150頁近くある冊子ですがすべてPDFに変換完了。圧縮すれば20M程度です。

 次は太田宣賢「鳥海山登山案内記」に挑戦です。その次は、また楽しみが増えました。

 


キルビメーター

2023年01月09日 | 鳥海山

 おもちゃ箱をひっかきまわしてみたらこんなものが。ちなみに「おもちゃ」というのは「もてあそびもの」に「お」がついて、なまって「おもちゃすびもの」になり、下が略されたものなのだそうです。私の「おもちゃ箱」に「おとなのおもちゃ」は入っていません。処分しきれないガラクタのようなものばかりです。

 はて、名前は何だったかな、忘れてしまって調べてみたら「キルビメーター」、「マップメーター」とも言うようです。これで地図をなぞって距離を測ります。父が鳥海山の開拓に携わっていた頃使用していたものです。

 父親から鳥海山の話はよく聞かされたものです。蟻の戸渡から稲倉岳へ行った話、湯ノ台の開拓の話、寝ていると布団の上に梁からドサリと重いものが落ちてきて何かと思えば青大将。朝になると枕元に雪が積もっている話等々。結婚式の当日も鳥海山に入っていて結婚式を忘れていて、「はて、きょうは何かあったような?」と思い出し、慌てて山を駆け下りて式に向かったこと。仲人さんが酔っぱらってへべれけになってしまい家へ送り届けたら、花婿さんが来た目出度い目出たいといって酒を飲まされその日は新婦の元へ帰れなかった事など。

 

 コーヒーを飲んでいたら思い出しました。昔、角砂糖の中にコーヒーが入っていて、お湯をかけて溶かすとコーヒーのようなものになるやつ、なんというんでしょうね。ネスカフェは昔からありましたけれど、それに対抗するかのように出てきた森永ストロングコーヒー、やたら苦いだけのコーヒーでした。


Live In Nemuro 1977

2023年01月07日 | Jazz

 この演奏の中で田竹曠のこの曲でのピアノが最高に好きです。曲をきれいに弾くのではなくて揺さぶるように弾くのですから。最近のジャズピアノのように小奇麗に弾くピアノとは全く異なります。

チェルシー・ブリッジ(ライヴ)