鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

キルビメーター

2023年01月09日 | 鳥海山

 おもちゃ箱をひっかきまわしてみたらこんなものが。ちなみに「おもちゃ」というのは「もてあそびもの」に「お」がついて、なまって「おもちゃすびもの」になり、下が略されたものなのだそうです。私の「おもちゃ箱」に「おとなのおもちゃ」は入っていません。処分しきれないガラクタのようなものばかりです。

 はて、名前は何だったかな、忘れてしまって調べてみたら「キルビメーター」、「マップメーター」とも言うようです。これで地図をなぞって距離を測ります。父が鳥海山の開拓に携わっていた頃使用していたものです。

 父親から鳥海山の話はよく聞かされたものです。蟻の戸渡から稲倉岳へ行った話、湯ノ台の開拓の話、寝ていると布団の上に梁からドサリと重いものが落ちてきて何かと思えば青大将。朝になると枕元に雪が積もっている話等々。結婚式の当日も鳥海山に入っていて結婚式を忘れていて、「はて、きょうは何かあったような?」と思い出し、慌てて山を駆け下りて式に向かったこと。仲人さんが酔っぱらってへべれけになってしまい家へ送り届けたら、花婿さんが来た目出度い目出たいといって酒を飲まされその日は新婦の元へ帰れなかった事など。

 

 コーヒーを飲んでいたら思い出しました。昔、角砂糖の中にコーヒーが入っていて、お湯をかけて溶かすとコーヒーのようなものになるやつ、なんというんでしょうね。ネスカフェは昔からありましたけれど、それに対抗するかのように出てきた森永ストロングコーヒー、やたら苦いだけのコーヒーでした。


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