山は良く一合目、二合目と表現されますが高さを十等分したものでないことは登ってみればわかります。みんな大好きな象潟口五合目は鉾立、七合目は御浜ですね。蕨岡口でいえば杉澤熊野神社が一合目です。誰が決めたかはわかりませんが、行政が決めたものではありません。
実は自分も深く考えたこともなかったのですが、これは修験道に関わりのある山で登山道を一合目から十合目まで区分したものだそうです。すなわち、十界の苦行の境界を表したものであると。
一合目は地獄道、二合目は餓鬼道、三合目は畜生道、四合目は修羅道、五合目は人道、六合目は天道、七合目は聲聞、八合目は緣覺、九合目は菩薩、十合目は佛地です。(各意味は検索すれば簡略なことはわかると思います。)
修験道を研究しているわけでも興味があるわけでもないですが、こういうことを知るとまた山を歩く楽しみが増えてくるのではないかと思います。でも登るときは良いですけど、下山すれば天道から畜生道、地獄道へ落ちるんですよね。
こうしてみると今は地獄も餓鬼も、畜生も修羅も素通りして人道からスタートしているのですね。
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