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シリア騒乱と修羅の世界情勢

第三次世界大戦を阻止するブログです。

ヘンリー王子やアンドルー王子ほか、2023年お騒がせロイヤルNo.1は誰?

2023年12月31日 | 国際社会

ゴシップ常連メンバーだけじゃない、意外なあの人の騒動も

BY KAORI TAKEUCHI公開日:2023/12/29



GETTY IMAGES

2023年も、たくさんの話題を提供してくれたロイヤルズ。今回は、2023年にお騒がせエピソードを起こした残念な各国の王室メンバーをピックアップした。


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『スペア』に始まり、新暴露本出版で王室とさらに溝が深まった/ヘンリー王子




SONG HAIYUAN/MB MEDIA//GETTY IMAGES


2020年の王室離脱に続き、2023年はヘンリー王子にとっては“暴露”続きの1年だったと言えるだろう。

2023年の幕開けは、1月の回想録『スペア』出版から。兄のウィリアム皇太子から暴力を受けたことや17歳でコカインを吸引したことなど、赤裸々すぎる暴露内容で世界中を震撼させ、異例の大ヒットとなった。



PATRICK VAN KATWIJK//GETTY IMAGES


11月28日には、メ―ガン夫人の友人であるオミッド・スコビー氏による新たな王室暴露本『エンドゲーム』が発売。なんとそのオランダ版には、アーチーの誕生前に肌の色に疑問を呈したため人種差別主義者とされるロイヤルの名前が書かれていたとの報道が浮上。突如回収する騒ぎにまで発展している。


ミラー紙によると、王室専門家はこの本について猛批判、ヘンリー王子夫妻も同書との関係を否定してはいるようだ。しかし、英国王室との和解の兆しが見えていた中での暴露本出版に、絶縁は避けられないとの見方も...。


>>新暴露本で主張している内容は?


新暴露本『Endgame』で明らかになった、ヘンリー王子とメーガン妃の主張20



KARWAI TANG//GETTY IMAGES


ヘンリー王子&メ―ガン夫人に関しては、王室を離脱したにも関わらず、王室暴露本を出したり超高額ギャラでNetflixへ出演したりなど、“王室の名”を利用してお金稼ぎの手段にしていることは否めず、2023年に入って、嫌悪感を抱く人がますます多くなってきた印象。


英国王室との和解も遠のいたと思われ、2024年の動向も目が離せない。





KARWAI TANG//GETTY IMAGES2


ロッジで元妻との居住を死守、性加害事件に新たな展開が/アンドルー王子

2019年より性加害事件が原因で英国王室から事実上追放されていたアンドルー王子。

2023年といえば、兄チャールズ国王の戴冠式という歴史的瞬間への出席は叶いさえしたものの、席順など他の高位ロイヤルたちとは一線を画しており、ぽつんとした佇まいが印象的だった。


そしてロイヤル・ロッジから退去を再三求められていたものの拒否しつづけていたアンドルー王子だったが、デイリーメール紙によると、最終的にはチャールズ国王が譲歩。ロッジの維持費を自分で支払い続けるならば、ロイヤル・ロッジに住み続けても良いと認めさせ“粘り勝ち”している(国王側からすると、王子に支払い能力がなくなり、長期には渡らないとの算段だったようだが)。



MARK CUTHBERT//GETTY IMAGES


12月に入ってから、アンドルー王子の周辺でまた動きがあり、性加害事件関係で、2024年初めに公開される予定の法廷文書に名前が挙がる予定だという。


12 月18日、米NY州の裁判所は米富豪の故ジェフリー・エプスタイン元被告をめぐる性的人身売買疑惑で、手助けした仲間や被害者など177人以上の名前を公表するよう求める命令を出したのだ。

その中には、2001年にアンドリュー王子が性加害をしたとの証拠文書40点が含まれているという。



MARK CUTHBERT//GETTY IMAGES


年末になり、アンドルー王子の周辺で驚きの出来事が。12月25日に行われた英国王室のクリスマス礼拝に、なんと元妻のセーラ元妃が登場したのだ。

セーラ元妃はアンドルー王子と1999年に離婚して以来、現在もロイヤルロッジで同居しているという“不思議な関係”を続けているものの、クリスマス行事に招かれたのは30年以上ぶり。


お騒がせな元夫妻は、再婚もあるのか?との噂も。2024年も2人を追っていきたい。













芸能2023/1/13




全世界でセンセーションを巻き起こしているヘンリー王子の暴露本『スペア』。メディアのインタビューなどにも積極的にも登場し、衝撃的な告白を続けてる




 イギリスのチャールズ国王の次男ヘンリー王子の暴露本『スペア(Spare)』が大きな波紋を呼んでいる。正式な発売日は1月10日だったが、数日前からリーク情報が流れ、本の販促ための王子のインタビュー動画もあいまって、イギリスのメディアはトップ扱いでその内容を報じてきた。


 王室内の確執ばかりか、コカインの吸引、年上女性との性の初体験、アフガニスタン戦争従軍時に殺害した人数を告白するなど、あまりにも赤裸々な情報が満載。本の出版前にはネットフリックスで合計6時間にわたって妻メーガン妃とのアメリカでの生活の様子が配信され、これに続いたのが今回の本の出版である。


当記事は「東洋経済オンライン」(運営:東洋経済新報社)の提供記事です


 書名になっている「spare」とは国王の長男でヘンリー王子の兄のウィリアムが次の王位継承者になる一方で、自分はウィリアムの「予備」であった、という意味だが、動詞としては「~なしで済ます」という意味もある。これをもじって、イギリスの保守系大衆紙『デイリー・メール』は、6日付の1面で、ヘンリー王子よ、「もう勘弁してくれ!」(Spare Us!)と呼びかけた。「もうお腹いっぱい」「とにかく黙れ」という気持ちが充満するイギリスの雰囲気にぴったりだった。



暴露された内情

 ヘンリー王子が『スペア』やいくつものインタビューで明らかにした、暴露事項を振り返ってよう。



兄ウィリアムとの確執

 ヘンリー王子は2歳年上のウィリアム現皇太子とつねに比較され、「兄の予備」として王室内で扱われてきた。兄弟はライバル関係にあり、自身は相当の嫉妬心を抱いている。アメリカ人であるメーガン妃との結婚をめぐって口論となり、ウィリアムはヘンリー王子に暴力をふるったことがあったという。床にたたきつけられたヘンリー王子は「犬の餌皿に尻もちをついた」。

 この「犬の餌皿に尻もち」は第三者からすると笑いを誘うが、ヘンリー王子は怒り心頭に発したという。



父親の愛情表現が不十分だった

 1997年、王子の母親ダイアナ妃がフランスで交通事故死した時、これを王子に告げた父チャールズ(当時は皇太子)は王子を抱擁しなかった。



メーガン妃と自分を守らなかった

 アフリカ系アメリカ人の血を引き、離婚経験がある元女優メーガン妃と自分についてのネガティブな報道がイギリスの大衆紙で続いた時、王室はこうした報道を止めようとしなかった。



ウィリアム皇太子とその妻キャサリン妃は自分たち夫妻を受け入れなかった

 キャサリン妃はメーガン妃をライバル視し、冷たい態度を見せた。



父の妻カミラ王妃

 父に対して、兄とともにカミラと結婚しないでほしいと懇願したが、父は受け入れなかった。メーガン妃と自分に対するネガティブな報道の情報源となったのはカミラ妃の側近だった。



麻薬の吸引

 17歳でコカインを吸引した。



初体験は年上の女性だった

 17歳で、あるパブの裏手にある野原で年上女性と初体験。女性は馬好きで彼を「若い種馬のように」扱った。素早い性交渉の後で、女性はヘンリー王子の「尻を叩いた」。



アフガニスタンで25人殺害した

 王室の伝統として軍務に就いたヘンリー王子は、アフガニスタンに派遣され、攻撃ヘリコプター「アパッチ」の操縦士になった。この時、当時は反政府勢力だったタリバンの掃討作戦に従事し、「25人を殺害した」。当時はタリバンを人とは思わず、「チェスの駒」を盤上から取るような感覚で排除した。「後悔していない」。



そこまで明らかにする必要があったのか

 ここに挙げた数々の暴露を読んで、皆さんはどう思われただろうか。

 自伝の中で、ヘンリー王子は母ダイアナ妃の事故死によって精神的なダメージを受け、長年のトラウマになってきたこと、家族である王室からメーガン妃や自分に対して十分な支援がなかったこと、そしてメーガン妃と自分を「悪役」として描く、プライバシーを侵害するイギリスの大衆紙メディアへの怒りをあらわにしている。


「トラウマ」「家族からの支援の欠如」「プライバシー侵害」「ネガティブなメディア報道」を「王室の現状」とともに「自分の言葉で、正直に語りたかった」というヘンリー王子の主張には理解できる部分があるにしても、初体験で「尻を叩かれた」ことまで明らかにする必要があったのだろうか。

また、戦場で殺戮は現実としても、数を特定する、あるいは「チェスの駒」という表現は配慮に欠けているのではないかという見方も出ている。



ヘンリー王子とメーガン妃は、今アメリカ在住だ。

 暴露劇の激震が始まったのは、2020年1月。2018年に結婚した2人は、「シニア王族」としての公務を大幅に減らす、とソーシャルメディア上で発表した。王室への事前の通知はなかったという。


 緊急家族会議が開かれ、エリザベス女王(2022年9月、死去)が引導を渡した。2020年3月一杯で王子夫妻は公務から一切引退する、という決定を下したのである。その後、夫妻はアメリカに移住した。


 2021年3月、夫妻はアメリカの大物司会者オプラ・ウィンフリーによるインタビュー番組に出演し、メーガン妃が長男の妊娠中に王室のメンバーから人種差別的扱いを受けたと爆弾発言。イギリスでは「人種差別的」と見なされるのはタブー中のタブーだ。


 さらに昨年12月には、ネットフリックスで夫妻のドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」の配信が始まった。この中で夫妻はウィリアム王子が夫妻の今後を考える家族会議の場で「大声で怒鳴った」と主張。大衆紙メディアの執拗な報道がイギリスを離れる大きな理由だったことも明らかにした。



「もう帰ってくるな」という反応も

 筆者はドキュメンタリー配信後、イギリスのコメンテーターや一般市民の反応を観察した。市民の中にはヘンリー王子夫妻のファン層がいて、「素敵なカップル」とほめる人もいたが、専門家・コメンテーターのほとんどは「新しい材料がない」「これまでの繰り返し」「もう帰ってくるな」などの否定的な反応だった。


 今回の本の発売前に掲載された各紙の関連記事についた読者によるコメント欄を読むと、「もう黙っていてほしい」「イギリスに戻ってこないで」「兄夫婦よりも小さい部屋を与えられたって?億万長者の暮らしをして、よく言うよな」など相当辛辣だ。



 王室専門家たちはもっと慎重だ。

 ウィリアムとヘンリー兄弟の本を書いた王室伝記家ロバート・レイシーは、こういう。ヘンリー王子は「王室を批判する暴露本を出したが、王室自体よりも自分自身の評判を傷つけることになったのではないか」(『フィナンシャル・タイムズ』、1月6日付)。「肝心なのは国王がどう振る舞うか。その家族の個人的な暴露はその人を貶める行為と解釈される」。


 エリザベス女王の伝記を出した作家ウィリアム・ショークロスは「軍人として尊敬された人物が書いた本とは思えない」「イギリスの王室は国が誇る存在だ。ヘンリー王子夫妻がこれほど残酷に王室に損害を与えるとは」(同記事)と信じられない様子だ。


 ヘンリー王子夫妻に対してイギリスより寛容とされるアメリカでもさまざまな反応が出ており、ロナルド・レーガン大統領の娘で『わが娘を愛せなかった大統領へ―虐待されたトラウマを癒すまで』を執筆したパティ・デイビス氏は、『ニューヨーク・タイムズ』に寄せたコラムで、「ヘンリー王子はウィリアム王子に殴られた時、『殴り返せ』と言われても、殴り返さなかったと主張しているが、今回やっていることは殴り返したことに等しい」と指摘。


 自ら暴露本を出した経験から、家族との関係や今後の自身のためにも「もう黙ったほうがいい」と忠告。「すべてを共有する必要はない。それは沈黙が教えてくれる真実だ。ヘンリーは『沈黙という選択肢はない』と言い切っているようだが、私は謹んで、沈黙という選択肢を提案する」と書いている。



ヘンリー王子の支持率が急落

 本発売後の世論調査ではないが、調査会社「ユーガブ」によると、昨年12月上旬時点でチャールズ国王の支持率は63%、ウィリアム王子は77%、ヘンリー王子は2011年からの支持率調査開始以降、最低の33%、メーガン妃も同様に最低で25%。ヘンリー王子の支持率はかつて70%から80%の間だったが、2020年1月に公務減少宣言をして以来、急速に下落した。


 9日夜、イギリス内の一部の書店では『スペア』を入手するために多くの人が列を作り、10日になったとたんに、販売が開始された。



 なぜ本を買ったのか。

「自分で読んで、どんなことが書かれているのかを確かめたかった」(ある購入者、BBC、1月10日)。「王室は秘密がいっぱい。真実を知りたかった」(別の購入者、同)。


 8日夜に放送された、イギリス民放ITVのインタビューで、ヘンリー王子は「過去を振り返るのはこれでもうやめる。これからは将来を見つめたい」と話した。「今も父や兄を愛している。和解したい」とも。しかし、和解の前にヘンリー王子は「謝罪」も求めている。


 イギリス王室の暴露ドラマは今後も続きそうだ。



 ヘンリー王子夫妻に対してイギリスより寛容とされるアメリカでもさまざまな反応が出ており、ロナルド・レーガン大統領の娘で『わが娘を愛せなかった大統領へ―虐待されたトラウマを癒すまで』を執筆したパティ・デイビス氏は、『ニューヨーク・タイムズ』に寄せたコラムで、「ヘンリー王子はウィリアム王子に殴られた時、『殴り返せ』と言われても、殴り返さなかったと主張しているが、今回やっていることは殴り返したことに等しい」と指摘。


 自ら暴露本を出した経験から、家族との関係や今後の自身のためにも「もう黙ったほうがいい」と忠告。「すべてを共有する必要はない。それは沈黙が教えてくれる真実だ。ヘンリーは『沈黙という選択肢はない』と言い切っているようだが、私は謹んで、沈黙という選択肢を提案する」と書いている。



ヘンリー王子の支持率が急落

 本発売後の世論調査ではないが、調査会社「ユーガブ」によると、昨年12月上旬時点でチャールズ国王の支持率は63%、ウィリアム王子は77%、ヘンリー王子は2011年からの支持率調査開始以降、最低の33%、メーガン妃も同様に最低で25%。ヘンリー王子の支持率はかつて70%から80%の間だったが、2020年1月に公務減少宣言をして以来、急速に下落した。


 9日夜、イギリス内の一部の書店では『スペア』を入手するために多くの人が列を作り、10日になったとたんに、販売が開始された。



 なぜ本を買ったのか。

「自分で読んで、どんなことが書かれているのかを確かめたかった」(ある購入者、BBC、1月10日)。「王室は秘密がいっぱい。真実を知りたかった」(別の購入者、同)。


 8日夜に放送された、イギリス民放ITVのインタビューで、ヘンリー王子は「過去を振り返るのはこれでもうやめる。これからは将来を見つめたい」と話した。「今も父や兄を愛している。和解したい」とも。しかし、和解の前にヘンリー王子は「謝罪」も求めている。

 イギリス王室の暴露ドラマは今後も続きそうだ。

小林 恭子(こばやし ぎんこ)Ginko Kobayashi
ジャーナリスト

成城大学文芸学部芸術学科(映画専攻)を卒業後、アメリカの投資銀行ファースト・ボストン(現クレディ・スイス)勤務を経て、読売新聞の英字日刊紙デイリー・ヨミウリ紙(現ジャパン・ニューズ紙)の記者となる。2002年、渡英。英国のメディアをジャーナリズムの観点からウォッチングするブログ「英国メディア・ウオッチ」を運営しながら、業界紙、雑誌などにメディア記事を執筆。


英、EU離脱「間違い」が半数超 3年経過、最近の世論調査でも

2023年12月31日 | 国際社会

2023年12月30日 17時13分 
共同通信


英ロンドンの通りを歩く人たち=27日(ロイター=共同)


 【ロンドン共同】英国が2020年12月に欧州連合(EU)を完全離脱してから31日で3年。離脱を推進した保守党政権は、EU単一市場と決別し、英国独自の「力強い繁栄」を目指してきた。

しかし経済は低成長が続き、最近の世論調査では半数超が「離脱は間違いだった」と回答。

復帰を望む声も多いが、有権者を分断する可能性をはらむ問題でもあり、野党も否定的だ。


 調査会社ユーガブによると、22年7月末以降、離脱を後悔している人の割合は常に50%を上回る。

今年12月には、離脱が「間違いだった」との回答は55%、「正しかった」は33%にとどまった。


外部サイト

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2023.12.30



4年ぶりの英国訪問

2023年の夏、4年ぶりに英国を訪ねました。ヒースロー空港の上空から緑の牧草地と赤いレンガの家々が点在する田園風景を眺めると、急にほっとして甘いケーキと熱いお茶をいただきたくなりました。
14時間半の長旅の疲れを癒すのはこれが一番です。



素朴な家庭の味が楽しめる英国のお菓子

英国のお菓子はどのお店で食しても素朴な家庭の味がします。クリームやソースに媚びず素材そのものの焼き菓子ゆえ微妙な配合や焼き温度で味が異なります。そのため見かけと異なりとてもデリケートです。



イギリスのティールームでは当日焼いたケーキをカウンターに並べ大きく切り分けたピースをドーマーから出して提供してくれます。日本のように冷蔵庫に入っていないところが英国風。ナチュラルでホームメイド感満載です。



大好きな『レモンケーキ』



数ある定番のケーキの中で特に大好きなレモンケーキ。大きくて自立できず倒して届けられました。日本のカフェの感覚だと、お菓子はお皿の上にきちんと立たせて供するのが当たり前とされていますが、イギリスでは横倒しも大丈夫。この大雑把ぶりも私が好きな英国の一面かなと食べながらしみじみ思いました。



定番のお菓子と言えば『ビクトリアスポンジ』



定番のお菓子、ビクトリアスポンジ。


日本のスポンジケーキより肌理が粗いけれど、甘さも程よくイギリスを訪ねると必ずいただきます。今年92歳になる友人は、お嫁に行く前にスポンジケーキが焼けるように特訓をされたと話してくれました。


今は電動泡だて器があり簡単にできるけれど、彼女が若い頃は手動のため素材がピンと立ち上がるまで40~50分もかかったとのこと。お菓子作りは体力が入りますね。



ティーポットは時代を偲ばせる紅茶のための楽しいアクセサリー





ケーキに欠かせぬお茶のための楽しいティーアクセサリー。ティーポットのコレクションからその時代が偲ばれます。ジョージアン時代からビクトリア時代にかけてエレガントなお茶文化が花開きました。19世紀の半ば過ぎに貴族社会で大流行したアフタヌーンティーなども大英帝国の繁栄を象徴するフードカルチャーのひとつです。



アフタヌーンティーは、通常午後4時から…



ビクトリア時代に生まれたアフタヌーンティー文化。通常午後4時に出されます。私が初めてイギリス人の友人宅に招かれたときも開始時間は16:00でした。概ね2時間くらいお茶とお菓子を楽しみ18:00ころお暇しました。アフタヌーンティーにも決まったマナーがあり時間を守ることは必須です。



作り手によって味が異なるお菓子『スコーン』





近年大人気のスコーン。小麦粉とバター、レシピによっては卵も加わるシンプルなものですが作り手が100人いれば100通りの味が出来るほど微妙なお菓子です。配合によって味が変化する英国菓子の難しさが隠されていると言っても過言ではありません。


スコーンの起源は定かではないようですが最初に造られたのはスコットランドだと言われています。オーブンの無い時代に丸い石でできたお皿のうえに種を丸く伸ばしストーブで焼いて作っていたそうです。





焼きあがったスコーンはこの様に切り分けていただいていました。
熱々のスコーンと温かいお茶できっとお話も弾んだことと思います。



英国の夏の楽しみ”パブリックフットパス”を歩く





イギリスではパブリックフットパス(Public footpath)という名前の公共の小径が、そこここに見られます。これらはみんなの小径として活躍しています。ロンドンでもパブリックフットパスのサインをよく見かけますが、やはり素敵なのは田舎の路。道沿いに咲く花やベリーの実を摘みながらウォーキング。英国の旅の醍醐味です。



ウォーキングで摘める野生のブラックベリー



野生のブラックベリー。





夏の英国では野生のものからお庭のものまで、様々なベリー類が収穫されます。夏のお菓子に欠かせない実から美味しいプディング(英国のスィーツ総称)が出来上がります。



イギリスの夏の風物詩『サマープディング』





古くなった食パンで作られるサマープディング。美しいルビー色のプディングはイギリスの夏の風物詩のひとつです。





トライフルも夏の定番です。

これらのベリー類はプリザーブ(保存食)として冬のお菓子のために保存されます。



クリスマスの定番スイーツ『ミンスパイ』





クリスマスの定番、ミンスパイ。ミンスミートとはお肉ではなくお酒に漬け込まれたドライフルーツのことです。

作り方は各家庭で多少異なりますが、ファミリーの歴史と幸せがいっしょに漬け込まれているせいかクリスマスにいただくと心が温かくなるイギリスならではのパイです。



クリスマスのもう一つの定番スイーツ『クリスマスプディング』





クリスマスのもう一つの定番、クリスマスプディング。夏の間にドライフルーツ類と種を一緒に混ぜ合わせ布で包んで軒下に吊るしておきます。

乾燥し石の様に硬くなったものを、クリスマスの日に蒸して家族で切り分けていただきます。

登場するときブランデーを掛け写真のようにブルーの火を灯してテーブルへ。クリスマスのテーブルのクライマックスです。


この様に食べ物のことを書き綴っていると、英国で体験した春夏秋冬の行事や楽しかったイベントが思い出され、なつかしさでいっぱいになります。

食を通して蘇る記憶の数々につくづく健啖家の自分にあきれ返っております。


2023年ももう終わりに近づきました。2024年が素晴らしい楽しい1年になりますように。皆様どうぞ良いお年をお迎えください。


荻野洋子
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英国留学中に体験した現地の暮らしに感銘を受け、1990年に自宅のある鎌倉山にイギリスのライフスタイルを発信するショップ、ハウスオブポタリーをオープン。ショッ...