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もう同情もできないレベル…王子の暴露話連発に、世間の「ヘンリー疲れ」が加速

  • Culture
2023.01.10
  • 文:山川真智子


王室内外での生活の詳細を語ったヘンリー王子のITVインタビュー
直近のイギリスの世論調査で、ヘンリー王子の好感度が過去最低となったことが分かった。回顧録「Spare」に書かれたショッキングな内容が、発売前にリークされたことが影響したと見られる。王子は回顧録の宣伝のため英米のインタビュー番組に出演し、ここでも次々と暴露話を披露して、王室批判と自己正当化に終始した。比較的王子とメーガン妃に同情的だった北米メディアからも、行き過ぎではないかという声も聞かれる。


爆弾発言続々 英ではヘンリー王子に厳しい見方


ヘンリー王子の回顧録は、1月10日の発売前に内容の一部が流出し、「兄のウィリアム皇太子から身体的な攻撃を受けた」「アフガニスタンでの従軍時にタリバンのメンバー25人を殺害した」などの記述があることが分かった。さらに、「パブの裏手で常連客に童貞を奪われた」、「兄ウィリアム皇太子とのちに兄嫁となるキャサリン妃に勧められ、ナチスの衣装でパーティーに参加した」と書かれているとされ、物議を醸している。

回顧録の内容がリークされた後の1月5、6日に実施された市場調査会社YouGovの調査では、イギリス人の64%がヘンリー王子に対して否定的で、好意的な見方をする人は26%ほどだったことが明らかになった。

ヘンリー王子は、イギリスのITV、北米ではCBSの「60ミニッツ」、ABCの「グッド・モーニング・アメリカ」に自著の宣伝のために出演した。家族との緊張関係に焦点を置いて話し、タブロイド紙の好意的な報道を得るために、家族のメンバーが「悪魔とベッドイン」していると非難。継母であるカミラ王妃がプライベートな会話をメディアにリークし、家族が「共謀」してメーガン妃に「痛みと苦しみ」を与えていると主張した。さらに、母ダイアナ妃の死、英メディア批判、回顧録出版の決断理由など、発言は多岐に渡った。



家族の不和を世界に発信…一線を超えたやり方にアメリカ人も困惑


大手メディアのインタビューで次々と投下されるヘンリー王子の爆弾発言に、これまで英メディアよりは穏やかだった北米メディアも食傷気味だ。カナダのグローバル・ニュースは、世間では王子と王子が話題を独占することに対する「疲れ」が定着しそうだとした。

ニューヨークタイムズ紙(NYT)は、ヘンリー王子とメーガン妃には、特に人種差別や王政に疑問を持つ人々などの間で、まだ多くの支持があるとするが、これまでの反応を見る限り何かが変わったようだとする。一般的に家族の機能不全の問題に対しイギリスより寛容なアメリカでさえも、耐えられる暴露話の数は限られているという感覚があるとし、本を売るため家族の問題を全世界に公表するヘンリー王子の考えが理解できないと言うテレビ司会者の意見を紹介した。

実際に回顧録の予約注文は殺到し、少なくとも短期的には売れ行きは良さそうだが、ヘンリー王子夫妻にとって心配なのは、問題が大きくなり彼らのブランド力が損なわれ、将来の潜在的な収入を損なうことになっていないかだとNYT紙は指摘する。また自分たちのネタが尽きてしまえば話すことはなくなり、早晩限界が来るだろうというメディア関係者の声も紹介している。





擁護していた人々も食傷気味 多くを語り過ぎた2人


ここ数日、多くの人がソーシャルメディアでヘンリー王子とメーガン妃を擁護しているが、同時に同じ数の「もうたくさんだ」という人もいるとNYTは述べている。

夫妻のメディア攻勢について、「リアリティー・ショー」のようだと評す人もいるが、アメリカのリアリティー・ショーの女王の1人、ベセニー・フランケルは、夫妻はもう多くを語り過ぎたとコメント。本のタイトルを「汚れたハリーの洗濯物」に変えるには遅すぎるだろうかと、インスタグラムで茶化している。













セレブ&ゴシップ
公開日:2023/1/30 15:01


英チャールズ国王、戴冠式にヘンリー王子出席を希望 ウィリアム皇太子は反対か(C)Zeta Image


 自叙伝『Spare(原題)』の出版で、ますます確執が深まったとみられているヘンリー王子と英王室。5月に父チャールズ国王の戴冠式が行われる予定だが、国王はヘンリー王子の出席を希望しているようだ。その一方で兄のウィリアム皇太子は反対しているという。


 The Mail on Sundayによると、チャールズ国王はヘンリー王子とメーガン妃が戴冠式に出席することを希望しており、イギリス国教会のトップであるカンタベリー大主教に仲介を依頼したそうだ。

 情報筋によると、国王はヘンリー王子とメーガン妃の欠席が戴冠式に影を落とすと考えており、2人に出席するよう説得を試みているという。その一方で、兄のウィリアム皇太子は、ヘンリー王子が戴冠式で目立った行為を行い、注目を集めるのではないかと懸念しているようだ。

 関係者は、「戴冠式に出席するかどうかが問題ですが、もし出席した場合、どのような立場、条件で出席するのかということも問題になります。王室は分断しており、ヘンリー王子は周囲から現段階で何も合意するな、最後の最後まで決断を引き伸ばせとアドバイスを受けているようで、交渉は難航しています」とコメント。調整がうまく進んでいないことを示唆した。

 ヘンリー王子側は、戴冠式に出席して王室の望む通り行儀よくしていれば、その後に称号を剥奪されるようなことはありえないと考えているという。いずれ自分の意志で称号を捨てることはあっても、強制的に剥奪されることには抵抗があるという。

 彼はまた、叔父のアンドリュー王子とともに、「王室の問題児」として取り上げられることが多く、エリザベス女王の葬儀でも、軍服着用を巡る論争などで2人が一緒に注目を集めた。しかし、ヘンリー王子はこれに不満で、セックススキャンダルを起こした叔父とは状況が全く異なるとして、憤慨しているそうだ。席順や扱いなどを巡り、こうした主張が行われているものとみられる。

更新日:2023/1/30 15:02


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2023-01-30


5月に行なわれるチャールズ国王の戴冠式にヘンリー王子夫妻を呼ぶか否かで、国王とウィリアム皇太子の意見が割れていることが明らかに。(フロントロウ編集部)

チャールズ国王の戴冠式にヘンリー王子夫妻は出席する?しない?

 現地時間5月6日に行なわれるイギリス王室のチャールズ国王の戴冠式にヘンリー王子とメーガン妃を呼ぶか否かで、国王とウィリアム皇太子の意見が割れていることがわかった。
 ご存じだと思うが、2020年3月末をもって王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃は、インタビューやNetflixのドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』などを通じてロイヤルファミリーの内情を暴露したり、批判したりしたことが原因で家族とほぼ断絶状態にある。とくに、1月に出版されたヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』は、ヘンリー王子と家族のあいだに“修復不可能なほどのダメージを与えた”とも言われている。



 しかし、それでもチャールズ国王にとってヘンリー王子が愛する息子であることに変わりはないようで、英Daily Mailによると、国王は王子が自身の戴冠式に出席できるよう、英国教会の最高指導者であるカンタベリー大主教のジャスティン・ウェルビー氏に仲裁を頼んだという。

 ヘンリー王子とメーガン妃が戴冠式に出席するかどうかをめぐっては、様々な憶測が飛び交っており、一部で招待されても辞退する可能性が高いとの見方もあるが、チャールズ国王はヘンリー王子夫妻が戴冠式に出席した場合よりも、出席しなかった場合のほうが大きな混乱を招くと考えており、2人を説得することを前向きだと言われている。

 一方のウィリアム皇太子は、ヘンリー王子たちが戴冠式に出席することで大事なイベントに影を落としてしまうことを懸念しているそうで、“抵抗”を見せていると伝えられている。なお、『Spare』にはウィリアム皇太子に関するネガティブな記述も多く、兄弟関係は過去最悪の状態にあることから、反対するのも無理はない。

 ちなみに、関係者はDaily Mailに「問題は彼らが戴冠式に出席するかどうか、出席するとしたらどのような条件で出席するかということです。家族は分断されています。ヘンリー王子はこの段階では何も合意せず、最後の瞬間まで粘るようにと助言されているようで、彼との交渉は非常に難しくなっています」と証言している。(フロントロウ編集部)

2023-01-30


ニュース












2023-01-12


ヘンリー王子の回顧録『Spare』に対する、ウィリアム皇太子らロイヤルファミリーの反応が明らかに。(フロントロウ編集部)


ヘンリー王子の暴露本をロイヤルファミリーはどう感じている?

 2020年3月末をもってイギリス王室を離脱したヘンリー王子が、自身の半生を振り返る回顧録『Spare(原題)』を出版した。ヘンリー王子に関する事柄だけでなく、家族や王室を非難するような内容も多く含まれており物議を醸している。なお、王室は『Spare』や、同著の宣伝のためにヘンリー王子が出演したいくつかのインタビュー番組に関して一切コメントを控えている。



 でも、実際のところ、本の中で名指しされ、とばっちりを受けたチャールズ皇太子やカミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン妃らロイヤルファミリーのメンバーはどう感じているのだろか?


チャールズ国王

 ある関係者が米Vanity Fairに語ったところによると、チャールズ国王は『Spare』に書かれていることすべてに「深く傷ついている」という。

 さらに、別の関係者は米Page Sixに、「ヘンリー王子が何を書くのか、とくに自分たちの人生の極めて個人的な出来事が語られることへの懸念があったのは間違いないでしょう。チャールズ国王は(困難にあっても)くじけずに前に進むという伝統的な姿勢を貫いています。

エリザベス女王の『文句は言わないし、説明もしない』を守っているのです。ウィリアム皇太子は、『私たちは人種差別をする家族ではありません』という声明を出したときと同じように、攻勢に出るべきだと主張しましたが、国王に却下されました」と明かしている。


カミラ王妃

 『Spare』のなかで、ヘンリー王子からメディアに情報をリークした犯人扱いされたカミラ王妃は「ただただ驚嘆している」と、米Vanity Fairは伝えている。


ウィリアム皇太子

 ヘンリー王子夫妻と親交がある伝記作家のオミッド・スコビー氏は、関係者から聞いた話として、「ウィリアム皇太子は打ちひしがれています。彼は弟が共有したものを無視しているわけではありません。いずれほとぼりは冷めるでしょうが、考えるきっかけにはなったようです」と米Harper’s Bazaarに証言。

 また、英The Sunday Timesの王室担当記者のロヤ・ニッカ氏は、英Hello!を通じて「ウィリアム皇太子はひどく落ち込んでいます。私に言わせると、彼は今『心の中で燃えている』状態です。それが今、彼が感じていることです。

彼は、弟と直接対決することも、報復することも選ばない、それが彼のやり方なのです。彼は個人的なことが明るみに出たことにショックを受けています。

とくに、彼が弟について知っていることや、弟との思い出、これまでずっと弟のことを見守ってきたことを考えると余計に(ショックは大きいでしょう)。

でも、『これは違う、あれは違う』と口を出すのはおかしいと、彼は強く感じているのだと思います」と述べている。


キャサリン妃

 キャサリン妃とヘンリー王子は、以前はとても仲が良かった。それだけに、キャサリン妃は『Spare』の内容に「憤慨し、傷ついている」(米PageSix)そうで、ある関係者は米Us Weeklyに、「キャサリン妃はヘンリー王子の行動を非道だと感じています。彼女は、自分の名前を泥沼に引きずり込んだ彼に呆れ、許すことができないでいます」と語っている。

 ちなみに、英The Independentの取材に応じた関係者によると、チャールズ国王とカミラ王妃、ウィリアム皇太子の3人は、ヘンリー王子は「心理療法とメーガン妃に取り憑かれている」と信じているという。

また、ヘンリー王子と連絡をとっていない理由について、この関係者は「彼らは、自分たちの発言がすべてメディアに共有されるため、関与できないのです。会話もできないし、手紙も書けません。

なぜなら、彼らの発言はすべてヘンリー王子によって公にされ、商業的な利益を得る可能性があるからです。信頼関係は完全に崩壊しています」と説明している。(フロントロウ編集部)

2023-01-12













2023/01/17 20:20堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
  • 海外

自叙伝が「事実じゃない箇所が多すぎて歴史的価値はない」と批判されているヘンリー王子(写真/Getty Imagesより)


 10日の発売日から飛ぶように売れているものの、Netflixのドキュメンタリー同様、評判はイマイチなヘンリー王子の自叙伝『スペア』。ネット上では、日がたつにつれ悪評が増しており、「国王の子である王子の自伝本なのに、事実じゃない箇所が多すぎて歴史的価値はない」「読めば読むほどフィクション」など散々な言われようだ。事実かどうか確認しようがない情報を暴露された王族たちには同情が集まり、“いじわる義姉”だと書かれたキャサリン妃は、12日の公務中にヘンリー王子に対する皮肉を口にしたとネット上で話題を呼んでいる。


 同書の中で、ウィリアム王子やカミラ王妃同様、王室のあしきしきたりに適応し、“自由な思想を持ち、性格もサバサバしている”メーガン夫人にいじわるをする義姉として紹介されているキャサリン妃。発売から2日後の12日、ウィリアム皇太子と共にバーケンヘッドにあるオープン・ドア・チャリティを訪問した。


 そして、芸術関連の活動をサポートする慈善団体のプログラムに参加している4人のティーンと面会し、「大好きな音楽を作ることで、喜怒哀楽を表現できるようになりました」「私は(メンタル)クリニックの雰囲気の中で話すより、音楽作りのほうが感情を表すことができる。言葉で感情を表現することはなかなか難しくて」などと語る彼らの話を熱心に聞いた。


 皇太子は「とてもわかりやすい(説明)ですね!」と感想を述べ、キャサリン妃は、「セラピストと話しても効果が得られない人はいますからね。すべての人に有効な治療法ではないですから」としみじみ語り、「幅広いセラピーがあること(そして、その中から自分に合ったものを選べるということ)が大切だと思います」と、同チャリティを高く評価した。


 ネット上では、このキャサリン妃の発言が、セラピーを受けているわりにはいつまでも被害者意識から脱することができず、ネガティブ思考になっているヘンリー王子に対する皮肉ではないかと話題に。また、王子はメーガン夫人の勧めるセラピストに「洗脳されている」ともささやかれており、サイケデリック療法にまで手を出したことを本につづっていることから、キャサリン妃は「王子のメンタルヘルスを深く心配しており、ついこういう言葉が出たのだろう」と推測する声も上がった。


 ヘンリー王子は、キャサリン妃が義姉になることを「ずっと欲しかった姉ができた」と大喜びし、2017年には米週刊誌「ニューズウィーク」が、ヘンリー王子は精神的にキャサリン妃を頼っていると報道。「母を亡くし、心にあいた大きな穴を埋めてくれたのはキャサリン妃」とも伝えられ、知り合った頃はまだやんちゃな青年だった王子をずっと見守り支えてきた、ヘンリー王子にとって特別な存在として知られている。


ヘンリー王子の自叙伝『スペア』、事実と異なる記述が次々発覚もゴーストライターは猛反論!

 ヘンリー王子はウィリアム皇太子夫妻と3人で16年に、メンタルヘルス問題に対する誤解や偏見をなくしたいとチャリティ団体「ヘッズ・トゥギャザー」を創設。救急ヘリパイロットの仕事でトラウマを経験したウィリアム皇太子、母の死により「精神的破壊に追い込まれた」ヘンリー王子がメンタルヘルス問題に取り組む姿を見たキャサリン妃による発案で実現した。


 このように、ヘンリー王子のメンタルヘルスに気を配っていたキャサリン妃だけに、今の王子の精神状態を心配しているであろう彼女の心労は察するに余りあると、世間から同情が集まっている。


 一方で、英高級紙「テレグラフ」のインタビューに応じたヘンリー王子は、もう1冊、衝撃的な自伝本を出す用意があると匂わせているが、『スペア』には事実とは異なる点があまりにも多いため、ネット上では「ジャンルはフィクションにすべき」と批判されている。


 『スペア』には、メーガン夫人が16年11月にケンジントン宮殿近くの高級スーパー、ホールフーズに買い物に出かけた際、店内には彼女の顔写真と共に、「この上なくショッキングでおぞましい見出し」のついたタブロイド紙が棚にずらりと並び、本人登場に気がついた周囲の客や店員から好奇の目で見られたという記述があった。


 しかし、ホールフーズはタブロイドを販売していないため、起こり得ないことだとSNS上で話題に。また、メ―ガン夫人がホールフーズで買い物をして帰る姿がパパラッチされた16年11月10日、ほとんどのタブロイドの1面はトランプ元大統領で、夫人を1面に載せたタブロイドはいくつかあったが、悪く書いているものではなかったことが確認されている。
 ほかにも、長年、コーギーやドーギー(ダックスフントとコーギーの交雑種)を飼育してきたエリザベス女王の愛犬について、「祖先はヴィクトリア女王の犬」とも記載されている。ヴィクトリア女王も犬好きだったことは事実ではあるが、コーギーを飼ったことはなく、この箇所も誤りである。


 このように次から次へと事実とは異なる記載が見つかり、イギリスのメディアから「信用できない本だ」と大ブーイングを浴びている『スペア』だが、同書のゴーストライターであるJ.R.モーリンガーはTwitterで猛反論。


 同書に記されている、「私はものごとを、景色、地形、建物で記憶している。日付は申し訳ないが、確認しなければわからない。会話についてもベストは尽くすが、一字一句同じ言い回しの再現はできない。特に90年代のものについてはね」「いずれにせよ、私の記憶は私の記憶」「客観的な事実と同じくらい、私が記憶していること、どう記憶したかにも真実はある」という王子の言葉を引用しながら擁護した。


ヘンリー王子の自叙伝『スペア』、王室の公務にも影響が


 モーリンガーは、「真実かは定かではない自分の記憶」のひとつであり、「パパはマミーが頭を負傷したと言っていたけど、脳障害があるのは自分かもしれない。防衛本能で記憶があやふやになってしまったのだろう」という王子の見解も紹介。


 さらに、詩人メアリー・カーの回顧録『The Art of Memoir』(15年)に記されている「記憶と事実、解釈と事実の間の境界線はあいまいである」「緊張感に満ちた回顧録は感情だけを記録していることがほとんどで、詳細はぼやけているものだ」という精神科医ジョナサン・ミンク博士の言葉も投稿。事実関係に多少の誤りがあっても、回顧録としては問題ないと主張している。


 しかし、この反論に納得する人は少なく、「問題ないわけはない。王族の内情をここまで暴露するのだから、きちんとファクトチェックし、事実を記すべきだった」など、ネット上の批判は増すばかりだ。


 なお、10日に、ウィリアム皇太子のゴッドファーザーである前ギリシャ国王コンスタンティノス2世が死去。16日の葬儀には、皇太子夫妻が国王の代理で出席すると報じられたが、実際にはアン王女と皇太子のいとこであるレディ・ガブリエラ・ウィンザーが出席。ヘンリー王子の件で世間を騒がせており葬儀の空気を乱すこと、王子が『スペア』でタリバン兵25人の殺害を明かし、タリバン幹部やイスラム過激派らを激怒させていることから、セキュリティ面を懸念し、皇太子は欠席を決めたのではないかとうわさされている。


 自叙伝発売で王室の公務にも大きな影響を与えているヘンリー王子。果たして、暴走気味の彼が行き着く先は――。



堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

最終更新:2023/01/17 20:20












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「読んでもないし、読む気もない」 回想録『SPARE』に、ヘンリー王子のご近所さんは無関心

2023.01.25
  • 文:山川真智子

ヘンリー王子の回想録『SPARE』は、その物議を醸す内容が話題となり、各国でベストセラーとなっているが、王子の自宅がある米カリフォルニア州モンテチトでの売れ行きは芳しくないという。裕福な人々が多く住むこの町では、静かな暮らしを望む人が多く、英王室の大騒動から距離を置きたがっているようだ。


オプラやケイティ・ペリーも モンテチトは「セレブの隠れ家」


モンテチトは太平洋とサンタイネス山脈に挟まれた丘陵地にある美しい町だ。人口は1万人に満たないが、オプラ・ウィンフリー、グウィネス・パルトロー、ケイティ・ペリーとオーランド・ブルームといった有名人の住まいが集中していることから、「セレブの隠れ家」としてよく知られている。
 
『SPARE』は、イギリスでは発売1週間で約50万部のセールスを記録。発売当日に最も売れたノンフィクション本としてギネスブックにも認定され、各国でベストセラー入りしている。しかしモンテチトの書店では様子が違ったとガーディアン紙が報じている。
 



暗黙の了解 住人のプライバシーは守られる


実は『SPARE』が発売された頃、カリフォルニアでは洪水が発生し、避難命令が出ていた。これが売れ行きの悪い理由ではないかと思われたが、雨がやんで土砂崩れの危険もなくなった頃でも、地元の書店では30冊程度しか売れなかったという。『SPARE』を持っている人を探すこと自体が難しく、モンテチトに住む著名な小説家も、読んだことはなく、これから読む気もないと話している。
 
他所では飛ぶように売れて話題を独占している回顧録の騒ぎが、この町では全くないことは驚きに値するとガーディアン紙は指摘。有名人が多くプライバシーが守られるこの町では、住人が沈黙という暗黙のルールに従っていることを示したとしている。


王室ウォッチに興味なし タブロイドにも嫌悪感 


実際に住民にヘンリー王子夫妻について聞き出そうとしても、「犬の散歩を見かけた」「静かで素敵な人たち」といった平凡な答えしか返ってこないという。もう少し深堀りすると、王子が自転車でビーチに出かけていること、メーガン妃が町のブティックで買い物をしていること、夫妻が友人と野外劇場に出かけたなどの情報も出てきたそうだ。
 



ヘンリー王子と家族が住むモンテチトの豪邸

地元雑誌の編集者は、多くの住民にとって王室の確執は海の向こうの話で、「王室ウォッチング」は聞いたことはあってもアメリカ人の文化ではないと解説。モンテチトの住人が嫌がっているのはハリーとメーガンではなく、2人に近づこうとするイギリスのタブロイド紙だと話している。



“ハリーが謝罪を求める”と報じるイギリスで最も古いタブロイド紙、デイリー・メール


『SPARE』の続編はある? メーガン妃の暴露本の可能性は


過去にはヘンリー王子とメーガン妃は別の場所に引っ越すのではないかというニュースも出たが、物議を醸す暴露本を出しても静かな暮らしができる別世界モンテチトは、2人にとって最良の場所と言えそうだ。
 
王子と出版社の契約は複数冊に及ぶため、今後の出版物が気になるところだ。ヤフー・エンターテイメントによれば、『SPARE』の最初の原稿は800ページ以上あったが、その多くは家族に恥をかかせないため、そして和解のチャンスを残すためにカットされたとヘンリー王子が認めており、回想録の続きが出されることはしばらくないと見られている。ちなみにメーガン妃の暴露本出版についても取り上げるコメンテーターなどがいるが、こちらの可能性はほぼないと情報筋がヤフー・エンターテイメントに語ったということだ。
 

メーガン妃に厳しい目を向けるエリザベス女王。2人の関係が語られることはあるのか?


王室内外での生活の詳細を語ったヘンリー王子のITVインタビュー
直近のイギリスの世論調査で、ヘンリー王子の好感度が過去最低となったことが分かった。回顧録「Spare」に書かれたショッキングな内容が、発売前にリークされたことが影響したと見られる。王子は回顧録の宣伝のため英米のインタビュー番組に出演し、ここでも次々と暴露話を披露して、王室批判と自己正当化に終始した。比較的王子とメーガン妃に同情的だった北米メディアからも、行き過ぎではないかという声も聞かれる。



爆弾発言続々 英ではヘンリー王子に厳しい見方


ヘンリー王子の回顧録は、1月10日の発売前に内容の一部が流出し、「兄のウィリアム皇太子から身体的な攻撃を受けた」「アフガニスタンでの従軍時にタリバンのメンバー25人を殺害した」などの記述があることが分かった。さらに、「パブの裏手で常連客に童貞を奪われた」、「兄ウィリアム皇太子とのちに兄嫁となるキャサリン妃に勧められ、ナチスの衣装でパーティーに参加した」と書かれているとされ、物議を醸している。

回顧録の内容がリークされた後の1月5、6日に実施された市場調査会社YouGovの調査では、イギリス人の64%がヘンリー王子に対して否定的で、好意的な見方をする人は26%ほどだったことが明らかになった。

ヘンリー王子は、イギリスのITV、北米ではCBSの「60ミニッツ」、ABCの「グッド・モーニング・アメリカ」に自著の宣伝のために出演した。家族との緊張関係に焦点を置いて話し、タブロイド紙の好意的な報道を得るために、家族のメンバーが「悪魔とベッドイン」していると非難。

継母であるカミラ王妃がプライベートな会話をメディアにリークし、家族が「共謀」してメーガン妃に「痛みと苦しみ」を与えていると主張した。さらに、母ダイアナ妃の死、英メディア批判、回顧録出版の決断理由など、発言は多岐に渡った。



家族の不和を世界に発信…一線を超えたやり方にアメリカ人も困惑


大手メディアのインタビューで次々と投下されるヘンリー王子の爆弾発言に、これまで英メディアよりは穏やかだった北米メディアも食傷気味だ。カナダのグローバル・ニュースは、世間では王子と王子が話題を独占することに対する「疲れ」が定着しそうだとした。

ニューヨークタイムズ紙(NYT)は、ヘンリー王子とメーガン妃には、特に人種差別や王政に疑問を持つ人々などの間で、まだ多くの支持があるとするが、これまでの反応を見る限り何かが変わったようだとする。一般的に家族の機能不全の問題に対しイギリスより寛容なアメリカでさえも、耐えられる暴露話の数は限られているという感覚があるとし、本を売るため家族の問題を全世界に公表するヘンリー王子の考えが理解できないと言うテレビ司会者の意見を紹介した。

実際に回顧録の予約注文は殺到し、少なくとも短期的には売れ行きは良さそうだが、ヘンリー王子夫妻にとって心配なのは、問題が大きくなり彼らのブランド力が損なわれ、将来の潜在的な収入を損なうことになっていないかだとNYT紙は指摘する。また自分たちのネタが尽きてしまえば話すことはなくなり、早晩限界が来るだろうというメディア関係者の声も紹介している。






擁護していた人々も食傷気味 多くを語り過ぎた2人


ここ数日、多くの人がソーシャルメディアでヘンリー王子とメーガン妃を擁護しているが、同時に同じ数の「もうたくさんだ」という人もいるとNYTは述べている。

夫妻のメディア攻勢について、「リアリティー・ショー」のようだと評す人もいるが、アメリカのリアリティー・ショーの女王の1人、ベセニー・フランケルは、夫妻はもう多くを語り過ぎたとコメント。本のタイトルを「汚れたハリーの洗濯物」に変えるには遅すぎるだろうかと、インスタグラムで茶化している。



英王室の公務を引退する前に、ヘンリー王子がアフリカ移住を考えていたことが分かった。過去に英紙が王子夫妻のアフリカ行きの可能性を報じており、今回それが事実だったと確認された形だ。さらに王子は、アフリカに移住して息子を「裸足で走らせて」育てたいと知人に話しており、この発言が差別的だと批判されている。


知人に語った移住計画 「メグジット」なしなら、実現していたかも

ヘンリー王子の計画を聞かされていたのは、イギリスの著名な動物行動学者、ジェーン・グドール氏だ。デイリー・メール紙によれば、王子が息子のアーチ―君を「アフリカで、アフリカの子供たちと一緒に裸足で走らせて」育てたいとグドール氏に語っていたという。


ヘンリー王子の良き理解者だったグドール氏

実は2019年にサンデー・タイムズ紙が、ヘンリー王子夫妻がアフリカに駐在できるような国際的地位を確保する計画が、王室の廷臣たちによって進行中だと報じていた。この計画がなぜうまく運ばなかったかは分からないが、結局夫妻は2020年1月に高位王族からの離脱の意向を表明。「メグジット」と揶揄されつつもイギリスからカナダ、そしてアメリカ・ロサンゼルスに居を移し、同年3月31日をもって公務から引退している。


世間は厳しかった… アフリカ移住に対するコメント続々

ヘンリー王子はアフリカを深く愛し幾度も訪問しており、メーガン妃も最近自分は43%ナイジェリア人であることが分かったと発表するなど、アフリカとの繋がりにポジティブだ。しかしデイリー・メール紙は、2人がアフリカに移住していたなら、NetflixやSpotifyなどの米企業と交わした巨額の契約などはなかっただろうと、率直な意見を述べている。


アフリカ訪問時のヘンリー王子とメーガン妃

ソーシャルメディアには、王子に同情的なものから、メーガン妃に辛辣なものまで、さまざまな感想・意見が投稿された。
30/38

(訳:ヘンリー王子が、人生で最も楽しい時の一部を過ごしたアフリカに家族と住みたかったことが再確認された。アーチ―をアフリカで育てたかったんだ。カリフォルニアなんかに住みたくはなく、彼の心はアフリカにあったんだ)
31/38


(訳:ハリーはそうでもメーガンはどうだったかな?あり得ない。彼女はパパラッチやカメラなしでは生きられないよ)
32/38

(訳:アフリカでの生活は彼には良かったと思うし、メーガンは自分もアフリカで暮らしたいと早い段階から彼に信じ込ませていたと思う。すべては頭の悪い王子をだますための大計画の一部。クモがハエを捉えるように)




アフリカに対する差別? 「裸足で走る」への違和感

移住計画そのものに加え、「裸足で走らせて」という言葉にも注目が集まった。

(訳:アフリカに移住したいのを批判するわけではないけど、デイリー・メールの記事と「裸足で走る」というグドール氏の引用には批判的。アフリカとアフリカ人に対するネガティブな固定観念を与えると思う)
35/38

Facebookにも、「裸足で走る」発言がアフリカを遅れていることを示唆するものではないかと疑問を呈する声が上がった。コメントのなかには、以下のようなものが…。
・アメリカ、イギリスの子供も裸足で走るし、ドイツでもそう。
・どこでも裸足で走ればいい。裸足とアフリカを同じ文章に入れることで侮辱している。
・多文化コミュニティで育ったけど、誰も裸足で走ってなかった。イギリス人は映画の見過ぎ。(アフリカ在住者)
・ディスカバリー・チャンネルの見過ぎ。
・我々、裸足で走ってるの?初耳。(アフリカ在住者)





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ダイアナ元妃ほか、歴代英国ロイヤルレディたちの「コートの着こなし」

1/29(日) 21:40配信


何十年も前から、訪問先の気候やその日の天気にかかわらず、いつもはつらつとファッショナブルに公務をこなしてきた英国ロイヤルの女性たち。そんな彼女たちが見せてきた麗しき歴代のコート姿をプレイバック! ダークトーンになりがちな冬スタイルの参考にしてみて。

 Photos: Getty Images From TOWN&COUNTRY 




ダイアナ妃、1982年

Getty Images
ガーリーなフリルとポンポンも、パープルがかったピンクで落ち着いた雰囲気に。ダイアナ妃らしい装い。



マーガレット王女、1993年

Getty Images
ゴージャスなバラ色のAラインコートで、息子デヴィッド・アームストロング=ジョーンズ(リンリー子爵)の結婚式に出席したマーガレット王女。



アン王女&エリザベス女王、1970年

Getty Images
カナダ北西部を訪問したエリザベス女王とアン王王女は、地元の人たちと同じ仕様のコートでしっかり防寒。もこもこファーがキュート。

マーガレット王女、1951年




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黄金期だったハリウッドを訪問し、『艦長ホレーショ』のプレミア上映に出席したマーガレット王女。本当のセレブが誰なのかを、その場にいた全員に思い知らせたはず!?



キャサリン妃、2019年

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エレガントなケープ付きのコートを見て、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)に登場したボーバトン魔法アカデミーの制服と、美しい生徒フラー・デラクールを思い出したファンも多かったはず。

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制作会社、アーチウェルプロダクションを立ち上げ、番組を作っているハリー王子とメーガン妃。重役が離職することが明らかになった。

By ELLEgirl編集部2023/01/30



メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ハリー王子(Prince Harry)Mike CoppolaGetty Images


製作会社のアーチウェルプロダクションを立ち上げ、エンタメ界に進出しているハリー王子とメーガン妃。

アカデミー賞にノミネートされたこともある敏腕プロデューサー、ベン・ブラウニングをコンテンツ部門の重役に起用していたが、彼がアーチウェルを辞めることが明らかになった。雑誌『バラエティ』が報じている。


ブラウニングが辞めるのは契約が切れるから。しかし彼はNetflixのドキュメンタリー作品「ハリー&メーガン」のプロデューサーを務めた人物。物議は醸したもののこの作品は全世界で大ヒットした。


その功績を考えると契約が更新されなかったのは不思議だとアメリカマスコミは指摘している。王子と妃の意向なのか、ブラウニングが離れることを決断したのかは明らかにされていない。

またこのドキュメンタリーや妃のポッドキャスト、王子の回顧録のPRキャンペーンを担当したマーケティングの重役、ファラ・テイラーも今年後半にこの仕事を離れることが決まっているそう。



メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ハリー王子(Prince Harry)WPA PoolGetty Images


王子と妃のグローバルセクレタリーは2人が辞めることについて声明を発表。「2人はこれまで批評の上でも商業的にも高い評価を受けたプロジェクトに不可欠な存在だった」「彼らはこれまで王子と妃の物語を伝えるのに重要な役割を果たしてきた。

今の夫妻は将来に目を向けているが、これらの”振り返り”プロジェクトにおける彼らのサポートに感謝している」。将来に目を向けるということはロイヤル時代について語るつもりはないようにも聞こえるが、その点は明らかにしていない。


いずれにしてもロイヤル時代からスタッフの離職率が高い王子と妃。昨年12月にはアーチウェルプロダクションの社長を務めていたマンダナ・ダヤニが退任、王子と妃は「自分たちで全面的な指揮を執る」とコメントしていた。

また同じ月には妃のポッドキャストのプロデューサーが移籍することも新聞「ニューヨークポスト」などが報じていた。次は誰を起用するのかより、どれくらい続くのか注目が集まっている。

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メーガンの「おふざけ」とは大違い? ダイアナが見せた「史上最高」のカーテシー

1/29(日) 13:40配信

<チャールズ皇太子との結婚式後、ダイアナ妃がエリザベス女王にお辞儀をした姿に「これぞ完璧なカーテシー」と称賛の声>



日本を訪問した際のダイアナ妃(1990年11月) 
Kimimasa Mayama-Reuters


最近、1981年のチャールズ皇太子(当時)の結婚式の動画が投稿され、この時にダイアナ妃がエリザベス女王に対して行ったカーテシー(お辞儀)が「史上最高」の美しさだと、改めて英王室ファンから称賛の声が上がっている。

カーテシーをめぐっては、メーガン妃がドキュメンタリー番組の中でふざけているような実演をしたことから、世間の関心を集めているところだった。


注目を集めているのは、1981年7月にセントポール大聖堂での結婚式を終えたダイアナが、義理の母となるエリザベス女王に深々とお辞儀をする様子を捉えた動画。

TikTokユーザーのladydiana_2009が投稿した。 カーテシーは英王室において、相手に対する敬意を示すものと考えられている。だが民間人については、王室メンバーに対してカーテシーを行わなければならない訳ではない。 

英王室の女性メンバーは、国家君主に挨拶する際にはカーテシーを行う。

結婚式を終えた花嫁が、出席した国王または女王にカーテシーをするのは、英王室の伝統だ。ダイアナは結婚式を終えた後、エリザベス女王の前でカーテシーを行い、女王がダイアナに向かって微笑む様子がカメラに捉えられていた。


 ■「教わってできるものではない」 

この数カ月で、英王室のカーテシーの習慣に対する人々の関心が高まっている。

きっかけはメーガン妃が、2022年12月にネットフリックスで放送されたドキュメンタリー番組の中で、恋人(当時)であるヘンリー王子の祖母、エリザベス女王にカーテシーをしなければならないなんて「冗談だと思った」と発言し、物議を醸したことだった。 

TikTokに投稿された動画には「エリザベス女王の笑みはなんて美しいのだろう。女王はダイアナのことが大好きだ」という説明が添えられ、大きな注目を集めた。 

ある人物は「これぞ史上最高のカーテシーだ」とコメント。別の人物は、メーガンがカーテシーの仕方について戸惑っていたことに言及し、こう書き込んだ。

「完璧なカーティーだ。教わってできるものではない。メーガンが難しそうだと思ったのも当然だろう!」 メーガンはこれまで何度も公の場で、いずれも伝統的なスタイルにのっとったカーテシーを披露している。

初めてのカーテシーは、ヘンリーと結婚する5カ月前だった2017年のクリスマスで、エリザベス女王に対してカーテシーを行った。


エリザベス女王が一度だけ行ったカーテシー


一般にはメーガンが結婚式の後にエリザベス女王をスルーしたと考えられているが、実際には彼女もダイアナや義姉のキャサリン妃をはじめとするほかの王室メンバーと同じように、伝統にのっとって女王にカーテシーをしている。

 メーガンは結婚式の終わりに国歌を歌った後、エリザベス女王にカーテシーを行った。だが公式カメラがその瞬間、上空からの撮影を行っていたため、彼女がお辞儀をしていたかどうかが分かりにくかったのだ。 

国家君主であるエリザベス女王は、イギリスで最高位の人物であり、世界のほかの指導者たちと対等の立場にあったため、伝統的に誰に対しても敬意を表するカーテシーを行う必要はなかった。

彼女が唯一この慣例を破ったのが、1997年にダイアナ元妃がパリでの交通事故で、36歳の若さにしてこの世を去った時だった。 

ダイアナの棺がバッキンガム宮殿の外を通過した時、エリザベス女王がダイアナへの敬意を表して頭を下げた姿は当時、大きな注目を集めた。

ジェームズ・クロフォード=スミス

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最終更新:1/29(日) 13:40ニューズウィーク日本版 













動向が注目されるメーガン妃とヘンリー王子(ロイター)2023年1月30日 06:15東スポWEB


 チャールズ英国王はヘンリー王子に5月の戴冠式に参加してほしいと考えているが、長男のウィリアム皇太子が懸念を示しているという。英紙デイリー・メールが29日に報じた。

 国王の戴冠式にヘンリー王子とメーガン妃が出席するかどうかは英国民にとって大きな関心事となっている。ヘンリー王子は回顧録「スペア」やネットフリックスのドキュメンタリーシリーズ「ハリー&メーガン」を通じて英王室を攻撃。両者の関係は悪化していた。

 それでも父親は次男に戴冠式に出席してほしいようで、カンタベリー大主教のジャスティン・ウェルビー氏にヘンリー王子との仲介を頼んだというのだ。欠席されるより出席してもらった方がマシとの考えで、譲歩の用意もあるという。

 デイリー・メールの姉妹紙「メール・オン・サンデー」は「情報筋によると、ヘンリー王子は注目を集める席を保証されるか、出席すれば彼の称号を保持できるという非公式の保証がされる可能性がある」と指摘。つまり、取引をしようというのだ。

 これに対し、ウィリアム皇太子は弟が「離れ業」をやるのではないかと懸念しているという。「ウィリアム皇太子はヘンリー王子が、例えばメーガン妃と一緒にロンドンの貧困地域を散歩するなどして脚光を浴びるんじゃないかと心配している」(同紙)。

戴冠式出席に乗じてヘンリー王子とメーガン妃が自身らのアピールをすることを恐れているというのだ。

 英国内の世論調査では国民の3分の2が「ヘンリー王子を戴冠式に招待すべき」と考えているという。特に若い世代が招待すべきと答えていることが明らかとなっている。

 とはいえ、英王室、特にウィリアム皇太子のヘンリー王子に対する警戒感はハンパない。すんなりとは決まらなさそうだ。


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2023/01/24 20:45堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
  • 海外

エルヴィスが暮らしていた空間を盛大に侮辱し大炎上しているヘンリー王子(写真/Getty Imagesより)


 アメリカが誇る“キング・オブ・ロックンロール”ことエルヴィス・プレスリーの愛娘で、エルヴィスの大邸宅・グレイスランドの相続者としても知られる歌手のリサ・マリー・プレスリーが12日、急逝した。享年54。突然の訃報に全米が悲しみに包まれているが、そんな中、ヘンリー王子の自叙伝『スペア』にグレイスランドのことをばかにする記述があり、ネット上で「何様のつもり?」と大炎上している。


 リサ・マリーは12日、自宅で心肺停止に陥り、蘇生処置が行われたものの搬送された病院で死亡が確認された。エルヴィスも42歳のときに不整脈で急死、エルヴィスの母や母方の叔父たちも中年期に心臓疾患や肺疾患で亡くなっており、母方の祖父母がいとこ同士で結婚しているため、遺伝子的に心臓が弱い早死家系になってしまったのではと推測されている。リサ・マリーは亡くなる2日前に「第80回ゴールデン・グローブ賞」の授賞式に出席していたため、多くのアメリカ人が「あまりにも急すぎる」「こんなに早く死んでしまうなんて。呪いでもかかっているかのようだ」と大ショックを受けた。


 リサ・マリーの遺体は亡くなったカリフォルニア州カラバサスからテネシー州メンフィスに移送され、22日、エルヴィスのご自慢だった大邸宅グレイスランドで追悼式が執り行われた。遺族、集まったファンのほかに、アラニス・モリセットやアクセル・ローズ、エルヴィスの自伝映画に主演し、リサが演技力を大絶賛したオースティン・バトラーらセレブも出席。交友関係の広いリサ・マリーと仲が良かったアンドリュー王子の元妻、サラ・ファーガソンも駆けつけ、弔辞を読んで話題になった。

 ファンから“キングの聖地”とも呼ばれているグレイスランドには、エルヴィス本人のほか、両親や家族の埋葬されている墓地がある。2年前に27歳の若さで拳銃自殺したリサ・マリーの長男ベンジャミンの墓もここにあり、彼女は息子の横に埋葬されたという。


 そんな中、ヘンリー王子が今月10日にリリースした自叙伝『スペア』にて、グレイスランドを盛大にからかう記述があったとネット上で話題に。王子に対する非難の声が続出し、大炎上しているのだ。


 ヘンリー王子は2014年、テネシー州で開かれたクラブオーナーの友人であるガイ・ペリーの結婚式に出席するため、ウィリアム皇太子、ベアトリス王女、ユージェニー王女らと渡米。御一行は観光も楽しみ、グレイスランドを見学。当時、「アメリカのキングの家を見に来た」などとメディアに報じられた。


 王子はグレイスランドを見学した感想を『スペア』で語っているのだが、「人はここを城とか、豪邸、宮殿とか呼んでいるが、私にはアナグマの巣を連想させるような場所だった。暗くて、閉じ込められるようで。歩き回りながら思わず『キングはここに住んでいたのか? 本当に?』と言ってしまった」と、実際にエルヴィスが暮らしていた空間を盛大に侮辱。


ヘンリー王子、グレイスランドを侮辱し「何様?」「人間性を疑う」の声続出!


 威風堂々とした造りの豪邸といわれるグレイスランドだが、バッキンガム宮殿をはじめ歴史ある城をいくつも知り、高級な調度品に囲まれて育った英王室の王子にとっては、グレイスランドは趣味の悪いものであふれている古臭い場所だったのかもしれない。


 『スペア』には、「派手な家具と毛足の長いカーペットが敷いてある小さな部屋に立ち、こう思った。キングの装飾を担当したインテリアデザイナーは、Acid(幻覚剤のLSD)をキメていたに違いないって」ともつづられている。


 50年代にロックンロール旋風を巻き起こしたエルヴィスが暮らしたグレイスランドは、アメリカの歴史建造物として認定され、見学ツアーなどが開催されるなど、一般公開も行われている。

そんなグレイスランドをばかにされ、ネット上では「何様なわけ? もはや王子かどうかもあやしい人なのに」「家族とのプライベートな出来事を了承もなしに本にするお前のほうが下品だ」などとヘンリー王子への批判が続出。


 王子の発言から、「本物のキングはレベルが違うんだよ」「アメリカの成り金は本当に趣味が悪い」とでも言っているように感じる人も多いようで、「メーガン以外の人をリスペクトすることを知らないんだね」「人間性を疑う」と非難の声が相次いだ。


 『スペア』の売れ行きは順調だが、ヘンリー王子自身は「いつまでも被害者ぶって、事あるごとに王室に謝罪を求める」「家族間のことを暴露し、もっとネタはあると脅している」「自分に都合のよいように嘘をつく」など散々な言われようで、アメリカでの好感度もガクンと下がってしまった。

目立ちたがり屋のメーガン夫人がここのところ表に出てこないのも、王子と一緒に叩かれるのを避けたいからだろうとささやかれている。

 ヘンリー王子はグレイスランドについて叩かれている件についてコメントをするのか、またどのようにイメージ回復を図るのか、今後の動向に注目だ。


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堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

最終更新:2023/01/24 20:45










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ウィリアム皇太子夫妻 ヴィーガンバーガーのキャンペーン登場!? そっくりさんがヘンリー王子自伝読む姿

1/28(土) 8:30配信


画像はイメージです


 ウィリアム皇太子とキャサリン妃のそっくりさんが、ヴィーガンバーガーの新キャンペーンに登場した。ヴィーガン生活推進月間「Veganuary」となる今月、冷凍食品メーカー、バーズ・アイのキャンペーンで夫妻のそっくりさんは、バーガー片手にヘンリー王子の自伝『スペア』を読む姿を見せている。


今回のキャンペーン「ヴィーガニュアリー・リイマジンド」シリーズには他にも、ヴィーガン料理を楽しむチャールズ国王とカミラ王妃、リシ・スナク英首相とその家族のそっくりさんらが登場している。  

「バーズ・アイ・グリーン・キュイジーヌ」は今回、アーティストで写真家のアリソン・ジャクソンとタッグを組み、イギリスで最も知られる著名人を使ったイメージを制作、ジャクソンはこう話している。  

「私の作品は著名人のプライベートな生活に想像、アートを通して光をあてることです。私たち全員のぞき趣味ですね。今回の『ヴィーガニュアリー・リイマジンド』シリーズでは、チャールズ国王とカミラ王妃がヴィーガン食を選ぶ姿は、国王の環境配慮の活動もあって想像し易かったです」

「一方(スナク)首相はヴィーガニュアリーに即してミートフリーのディナーを家族と囲み国の統率からしばし休憩の姿、ウィリアムとケイトはベッドでのプラントベースの食事を楽しみ、多忙なスケジュールから離れる姿となっています」 

(BANG Media International/よろず~ニュース)

よろず~ニュース

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最終更新:1/28(土) 8:30よろず~ニュース 













1/28(土) 21:20配信


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ヘンリー王子の回顧録『SPARE』の発売から10日余りが経った。兄ウィリアム皇太子からの暴行疑惑、アフガニスタンでの敵殺害、17歳でのコカイン摂取など、その衝撃的な内容が多くのメディアで取り上げられているが、一方でこの回顧録は、BBCが書評コラムで「これまで王族が書いたなかで最も奇妙な本」と述べたように、今まで知られていなかった英王室の人々についての一風変わったトリビアが満載だ。ここでは、『SPARE』の中で明かされた最も面白くて奇妙な5つの事実を紹介しよう。 


1. ウィリアム皇太子とキャサリン妃は「SUITS/スーツ」の熱狂的ファンだった



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ウィリアム皇太子とキャサリン妃はメーガン妃が出演していたドラマ「SUITS/スーツ」の大ファンだった、とヘンリー王子は明かしている。 

メーガンのことを話したときについて、ヘンリー王子は「2人の口は開いたままだった」と振り返る。「彼らは顔を見合わせて、そしてウィリーが僕に向かって『F*ck off!』と言い放った。ウィリーとケイトが『SUITS/スーツ』の常連、もとい、信者だと説明する間、僕は困惑していた」

 「これまでずっと、ウィリーとケイトはメグを家族に迎えないかもしれないと思っていたけど、今や彼らがサインのために彼女を追い詰めないか心配しなければならなかった」

2. エリザベス女王とチャールズ国王は女性のダウンヘアがお好き



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「パパは女性が髪を下ろしているのが好きなんだ。グラニーもそう。彼女はいつも『ケイトの髪のきれいなこと』とコメントしていた」


3. チャールズ国王はスコットランドの人魚伝説を信じている



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チャールズ国王はヘンリー王子とメーガン妃に、セルキー(アザラシの姿をしたスコットランドの人魚)の話をしたことがあり、ヘンリー王子が「おとぎ話でしょ」と返すと、チャールズ国王は「いや、本当の話なんだ!」と力説してきたそう。 その後、ヘンリー王子はメーガン妃とメイ城滞在中にアザラシに遭遇。2人がチャールズ国王から教えられた通り歌で話しかけたところ、彼らが返してくれた、というエピソードを紹介している。


4. アーチー出産時、ヘンリー王子は笑気ガスでハイになっていた



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『SPARE』には、息子アーチーが誕生したときヘンリー王子が分娩室の笑気ガスを吸ってハイになっていた、という驚きのエピソードも含まれている。

 「ゆっくりと、浸透するように何度も吸った。メグは、自然に出産を助ける方法として定評の巨大な紫のボールの上で弾みながら、目を丸くして笑った。

さらに数回吸うと、自分も跳ねているような気分になった。陣痛が早くなり、深くなり始めたとき、看護婦さんが来て、メグに笑気ガスを与えようとした。

そこには何も残っていなかった。看護師はタンクを見て、僕を見た。僕は彼女が事の次第を理解する様子を眺めることができた。]

慈悲深き神よ、その夫がすべて使ってしまいました。ごめんなさい、と僕はおとなしく言った。メグは笑い、看護師は笑うしかなく、すぐにボンベを交換した」


5. モンテシートへの引っ越し荷物はたった13個のスーツケース


ヘンリー王子は現在の彼らの住まいであるモンテシートの邸宅に「頭金を工面し、住宅ローンを組み、2020年7月に引っ越した」と書いている。にわかには信じられないが、引っ越し荷物は13個のスーツケースだけだったという。

 「引っ越し自体は数時間で終わった。僕たちが持っているものはすべて13個のスーツケースに収まった。初日の夜は、静かに祝杯をあげ、チキンを焼いて、早く寝た。すべてがうまくいったね、と言い合った」


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最終更新:1/28(土) 21:20ELLE DIGITAL 





























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ヘンリー王子の「25人のタリバン殺害」告白に元CIA当局者が警告


ヘンリー王子とメーガン妃(ロイター)
2023年1月27日 19:56東スポWEB


 ヘンリー王子の回顧録「スペア」が刊行後、さまざまな暴露により、王室など各方面がスキャンダルに巻き込まれている。

特に「アフガニスタンでの軍務中に計25人を殺害した」と告白し、殺害した相手を「ボードから取り除かれたチェスの駒」とたとえた部分は本格的な国際問題に発展し、各国で議論を呼んでいる。


 これを受けて元CIA当局テロ専門アナリストの経歴を持ち、現在はテロ対策専門家でジョンズ・ホプキンス高等国際問題研究大学院教授のブルース・リーデル氏は「ヘンリー王子は、米国当局により手厚い警護を受けることが必要かもしれない。

彼は公的保護を要求できる可能性もある。英国政府が介入してくれればベストだ」と警鐘を鳴らしている。英紙ミラーが26日に伝えた。

 これは米国内でのアフガニスタンによる報復行為およびテロ行為を危惧した発言で、リーデル氏は「アメリカとの20年間の戦争で、彼らはアメリカ国内で活動したことはない。

怒っているアフガン系アメリカ人が勝手に行動するのはとても脅威かもしれない。しかしアフガン系アメリカ人コミュニティのほとんどはタリバンに反対しているのが現状だ」と分析しつつも、一部の突出した勢力の〝暴走〟を危惧している。

 これまでもヘンリー王子はテロリストの標的とみなされてきたが、5日のデイリー・メール紙は「ヘンリー王子が殺した敵戦闘員の数の暴露は、彼の安全に対する恐怖をエスカレートさせる可能性がある」とも指摘している。

 現在は米国で暮らすヘンリー王子は、自宅の警備費約3億円を投じているとも伝えられる。米国内でのテロ行為という最悪の事態を避けるためにも、リーデル氏の警告には耳を傾ける必要があるかもしれない。

東スポWEB

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2023/01/27 20:31堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
  • 海外


米国民からも愛想を尽かされ始めたメーガン王子夫妻(写真/Getty Imagesより)


 発売前、出版社のペンギン・ランダムハウスが「ヘンリー王子が何を考え、感じているのか? 彼らの人生は、これからどのように展開するのか? 多くの人が知りたがっている、そのことが明かされる」と自信たっぷりに紹介していた『スペア』。ふたを開けてみたら、家族への愚痴や下ネタが満載で、事実とは異なる記述も多く、とても歴史本とはいえず。アメリカでは王子のちんこ話で大盛り上がりしており、国民的深夜トーク番組では「ヘンリー王子をイギリスに返却する方法」にまつわるジョークで観客が大爆笑。“愚痴ばかり言うB級ロイヤルセレブ”扱いされており、王室ファンは「女王が生きていたらどう思われるか」と嘆いている。


 自由とプライバシー、そして心の平安を求めて英王室を離脱し、自由の国アメリカで慈善活動を行うなど、イベントに顔を出しながら生計を立てていくものとみられていたヘンリー王子とメーガン夫人。“ロイヤルブランド”で金稼ぎすることをよく思っていない人は多かったが、アメリカ人は「米国のロイヤルになればいい」と王子夫妻の移住を歓迎した。


 2人は「自分たちが前に進むため」「メンタルヘルスの重要性を訴えたい」として、2021年3月にオプラ・ウィンフリーからインタビューを受けた際に王室を批判。王族から人種差別的な発言があったと主張し、世界中が大きな衝撃を受けた。その後もたびたび王室批判をし、昨年末にNetflixで配信されたドキュメンタリー『ハリー&メーガン』では、王室が組織的な心理操作をしていたこと、兄を守るためなら嘘をつくが、自分たちのためには真実を言わないことなどを暴露。王子にとって初ソロプロジェクトとなる自伝本『スペア』では、王室の内情をさらに詳しく暴露するのではとみられていた。


 予想通り、同書はこれまでベールに包まれていた王室の内情を生々しく暴露しまくる内容だったが、アメリカ人が注目したのは、イマイチピンとこない王室の内情暴露よりも、米国では使われないバラエティ豊かな下半身の呼称で、オーディオ版でヘンリー王子自身が朗読していることに大喜び。「ヘンリー王子=下ネタ大好き男」としてネット上は大盛り上がりしている。


 時事ネタに敏感なアメリカの人気深夜トーク番組では、ウィリアム王子に暴力を振るわれたことなどよりも、下半身ネタが取り上げられるという情けない事態に。『ジミー・キンメル・ライブ!』(ABC)では、これまで『スペア』につづられている内容をもとに動画を2つ作り紹介。極め付きは、若者から中年層に人気の司会者ジミー・ファロンによる、キツめのジョークだった。


 ジミーは、自身の深夜トーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』(NBC)で、「“Googleの予測変換”で、ちょっと変な候補が出てくることがあるというショートコントを披露。「How to return(返品方法)」とタイプすると、アマゾンの商品、ケーブル機材に続いて「ヘンリー王子をイギリスへ返却する方法」が表示されたと大きな画像付きで紹介し、このジョークに観客は大爆笑したのだ。


今のヘンリー王子には、「守ってくれる人はいない」? 慈善活動にも「結局は金儲けが目的」と非難の声



 SNS上では、「爆笑するってことは、下品な王子なんて返却しちゃえばいいのにと思っている人が多いってことか……」「ここまでバカにされているなんて……」との失笑が起こっている。


 アメリカ人は、独身時代、ラスベガスで羽目を外して全裸写真が流出したヘンリー王子のイメージそのままだと大喜びしているが、一方でイギリスのネット民は「これまでヘンリー王子の軽率な言動は、ボディガードが戒めたり、王室の組織が守ってきたのに。今の王子には、親身になって守ってくれる人は誰もいない。金になる下ネタを王子から引き出しているのかと思うと、情けなくて仕方ない」と、あきれている様子。


 なお、『スペア』の売り上げの一部はイギリスの慈善団体に寄付すると発表されているが、アメリカ以上に暴落しているイギリスでの好感度が回復することは難しいとみられる。


 今後は慈善活動に力を入れていくと語っているヘンリー王子夫妻だが、慈善活動もNetflixのドキュメンタリーのコンテンツ作りのために、「結局は金儲けが目的で行っている」と非難されているため、当分は何をしても風当たりは強いだろう。


 オバマ元大統領夫妻やビヨンセなど超大物と仲が良いことをほのめかしている2人だが、今後、彼らは王子夫妻と関わることを避けるのではとみられており、今後はいばらの道を進むことになりそうだ。


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堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

最終更新:2023/01/27 20:31














2023/01/28 17:00堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
  • 日本のアウト皇室史


メーガン夫人とヘンリー王子(C)GettyImages


 「皇族はスーパースター」と語る歴史エッセイストの堀江宏樹さんに、歴史に眠る破天荒な「皇族」エピソードを教えてもらいます! 

今回はいつものインタビュー形式から少々趣向を変えて、イギリス王室を離脱をめぐってすったもんだあったヘンリー王子とメーガン夫人を追ったドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』(Netflix)について、堀江宏樹氏のレビューをお届けします!


 Netflix特別製作のドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン』を拝見して、モヤモヤがいっそうひどくなってしまった視聴者の一人です。インスタグラムで知り合い、メッセージ交換で親しくなってから、初リアル……と「普通の人」ぶりを執拗にアピールしたエピソード1。

 しかし、実際の「普通の人」は彼らみたいに、デートで使う飛行機代だけで何十万円もかけても平気なワケがありません。2022年の夏、カナダのある都市からロンドン行きのビジネスクラスの切符代は5500ドル程度だったようです(筆者調べ)。日本円で約75万円なり。

 チャールズ国王と故・ダイアナ妃の間に生まれた「第二王子」である「ハリー」ことヘンリー王子と、その妃となったメーガンさんの結婚生活は、どうしてこれほどまでにトラブル続きなのでしょうか。


 歴史的な観点から見たところ、彼らが「貴賤結婚(morganatic marriage)」のカップルであったことが大きいでしょうね。貴賤結婚という文字面のインパクトに、たじろく読者もいるでしょうが、「社会的階層と経済的な格差に大きな隔たりのある相手同士が結婚すること、そしてそれによって生じる問題」を指しています。

 イギリス王室では、20世紀中盤、英国王エドワード8世が退位してまで、離婚歴のあるアメリカ人の平民女性ウォリス・シンプソンとの結婚を強行した「王冠をかけた恋」が有名ですね。

 ヨーロッパの王室の歴史を遡ると、ちらほらと貴賤結婚の実践者は見られます。インパクトがあるのは、19世紀前半、オーストリア帝国の皇帝の皇子のヨハン大公が、山村の郵便局長の娘、アンナ・プロッフルと結婚した“事件”でしょう。

「王室の縮小」を掲げるチャールズ王の方針で、ヘンリー王子とメーガンさんの間に生まれたアーチーくんなどにも王室のメンバーであると証明する爵位(タイトル)が与えられない可能性が浮上していますが、身分違いの結婚をしたヨハン大公とアンナの息子にも同じように爵位が与えられず、「王室のメンバーとして認めない」という決定が下されました。

 ヨハン大公は、料理上手なアンナとの結婚生活にはとても満足していたようですが……。

 こういう“事件”が起きた場合、当初は大スキャンダルになるものの、歴史の表舞台からはカップルの名前はひっそり消えていく傾向があります。実家からはハレモノ扱いを受け、表に出てくることを禁じられてしまうからです。

 しかし、「メディアの世紀」である21世紀の王族・ヘンリー王子は、従来どおりに沈黙を続けなかったのでした。「沈黙は金」(正確には雄弁は銀、沈黙は金)は、19世紀イギリスの作家トーマス・カーライルが有名にした古いことわざで、言うまでもなく日本以外でも使われています。しかし、沈黙するだけでは「金(カネ)」は稼げませんからね……。


二人の結婚が「貴賤結婚」といわれる大きな理由

 もはや名ばかりの王族となったヘンリー王子には、メーガンさんとセット販売されるリアリティ・タレントとして生きていくしか、活路はないのでしょうか。

『ハリー&メーガン』では、ほぼすべての質問への口火を切るのはメーガンさんでしたから、口下手でシャイなヘンリー王子の行く末には不安が募るばかりです。

 そうしたヘンリー王子が抱える鬱屈が、活動的なメーガン・マークルさんをより魅力的に際立たせたのでしょうが、彼女は妃殿下向けというより、活動家向けのパーソナリティの持ち主でした。

また、彼女の“中流アメリカ人意識”はイギリス王族の出身であるヘンリー王子との結婚でも微塵も変化せず、結果的に、二人の結婚は「貴賤結婚」といわれる関係にありがちな問題を大いに抱え込むことになったのです。


「21世紀に身分の話!?」と思われるかもしれませんが、欧米社会において、生まれ育った家庭環境、そして社会環境はスティグマ(刻印)として生涯、その人につきまとう代物だと今なお、強く考えられています。これは厳然たる事実で、メーガンさんがこの番組の中でとった言動を見ていても、明らかです。

 彼女はあらゆる貧困を支援する立場を崩さず、“多様性のシンボル”として振る舞いたいようでしたが、自身がギャングの横行する貧民街の出身だと報道されたことにはたいそうご立腹で、自分が少女時代に暮らした街並みや、住んでいた家を母親とともに車で移動しながら、「素晴らしい場所!」とコメントする姿をわざわざ撮影し、見せてきました。古風なタイプで、規範を守り、成績はオールAの優等生の少女であったとも……。


 しかし、後に自身が認めているように、イギリスの上流階級の頂点に位置する英王室出身のヘンリー王子とメーガンさんには身分的、経済的な格差だけでなく、文化的な大きな落差があり、これはどうやっても解決できるものではなかったようです。

これが彼らの結婚を「貴賤結婚」だったと認めざるをえない理由となって、彼らに大きな不幸をもたらしたと考えられます。


 誰しもそうですが、自分をこそ、平均的な人物だと考えがちです。
『ハリー&メーガン』の発言を見る限り、メーガンさんは、とりわけそういう傾向が強い上に、自分が宇宙の中心のように生きており、周囲の人々にもその“秩序”に従うことを求めているようです。

 そして彼女は、自分の価値観の外に決して出ようとしないのですね。

自分の生まれ育った文化圏を“最上”として捉えるがあまり、そのポジションから見て“下”になる貧しい移民層の人々の支援では強く輝くことができるのですが、それよりも“上”の世界にはまったく順応できず、輝きを失ってしまっていたようです。

 たとえば、彼女はヘンリー王子が属するイギリスの上流階級の伝統、慣例、文化にはまったく無知であり、無知であることをむしろ誇っているかのようなそぶりが見られたのには閉口してしまいました。


メーガンの悪意を感じた決定的なシーン


 とくにひどかったのは、イギリス国歌さえも知らないのでグーグルで調べたという発言や、女王に謁見するときに女性が行わねばならない、「コーテシー(courtesy)」にのっとったお辞儀の作法を「中世みたい!」といって、バカにしたような笑みを浮かべたシーンです。

ヘンリー王子が、この時、さすがに妻を擁護する言葉もなく、困ったような顔で沈黙したのは興味深かったですね。


 メーガンさんは自分を「優等生」だと主張しますが、カメラを向けられると、その場を盛り上げるために口からあらぬ言葉がしゃしゃり出てしまう生粋のタレント気質なのかもしれません。

とにかく、おおげさに両腕を広げ、「こういうお辞儀までする人もいる」と言ってから「中世みたい!」と付け足した彼女の様子には、あからさまな悪意が感じられました。


「なにもかも上手にこなせて当然」とされる王室の伝統と流儀の前に敗北し、「(私は)頑張ったけれど、それでも足りなかった」と涙するメーガンさんに、同情の余地はありますが、本当の意味で、馴染むための努力を行ったかどうかも私には疑わしく思える部分もあります。

「家族を守る」と言葉面は立派ですが、ヘンリー王子が行う度重なる引っ越しなどに伴う莫大な金銭の支出以外、「家族を守る」という目標に具体的に取り組めていたかも疑わしいですね。

感情の浮き沈みが台風に激しい妻にひたすら引きずられていただけ、というように見えてしまいました。



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堀江宏樹(ほりえ・ひろき)
1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。
原案監修をつとめるマンガが無料公開中。「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)~ヴェルサイユの化粧師~」 最新刊は『本当は怖い江戸徳川史』(三笠書房)

最終更新:2023/01/28 17:00









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メーガン妃、ハリー王子の回顧録に対する世間の反応が予想と違った? ハリウッドでジョークにされていることに屈辱感


メーガン妃がハリー王子の回顧録『SPARE』の反応に不満を抱いているという証言が浮上している。地元では王子が1人で散歩に出かける姿も目撃されているという情報も。

By ELLEgirl編集部2023/01/23


ハリー王子(Prince Harry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Dia DipasupilGetty Images


今月初めに出版されたハリー王子の回顧録『SPARE』。王子は王室批判を繰り広げると同時にプライベートな情報を大盤振る舞い。

メーガン妃と出会ったばかりの頃にホテルで密会を楽しんだことや、北極のチャリティウォークで性器が凍傷になってしまったこと、ドラッグを使った経験は初めてのセックスについて赤裸々に綴っていた。特に凍傷エピソードにアメリカマスコミは大ウケ。

ドラッグやセックスの話に比べて笑いやすいことも手伝って、王子がトーク番組に出演すると司会者はこの話題に言及。王子も嬉々として語っていた。



ハリー王子(Prince Harry)WPA PoolGetty Images


どうやらこれがメーガン妃の機嫌を損ねたよう。関係者がオーストラリアのニュースサイト「New Idea」に語っている。

「妃は回顧録を出せば、自分たちがイギリスから脱出して新生活を始めた理由を世界中がついに理解してくれると考えていた」。ところがイギリスでもアメリカでも支持率が急落。

さらにアメリカでは王子の凍傷エピソードがテレビ番組やハリウッドの授賞式でジョークのネタにされる始末。妃はこれを恥ずかしいと思っているそう。

「妃は屈辱を感じている。彼女は王子の本がみんなを味方につけてくれると期待していた。それなのに実際はそうはならず、夫も彼女も笑いものになってしまった」。妃は本を読んだ人が自分のことを「クレイジーだと考えたらどうしようと心配している」とも。



ハリー王子(Prince Harry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Chris JacksonGetty Images


スペインでは正式な発売日よりも5日も前に翻訳版が発売され、そこからあっという間に本の内容が世界中に知れ渡ってしまった。もちろん妃が恥ずかしいと感じたエピソードも。

その日王子は雨が降る中、愛犬だけを伴い1人で近所を散歩していたという。

関係者曰く「そういう王子の姿が最近たびたび目撃されている。1人で外の空気を吸いに出ているんだ」。妃の視界に入らないようにしていると関係者は語っている。

これまでどんな場所でも大々的に熱愛ぶりを披露してきた王子と妃。回顧録が出版されてからはまだ2人で公の場所に出てきていない。次に2ショットを披露したときどんな表情を見せるのか、注目が集まっている。


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物議を醸すハリー王子の回顧録『SPARE』。メーガン妃と仲のいいジャーナリストのベストセラーの内容が事実と違うと主張している。

By ELLEgirl編集部2023/01/20



Chris JacksonGetty Images


2020年8月に発売されて世界中でベストセラーになったハリー王子とメーガン妃の非公式伝記本『自由を求めて(原題:Finding Freedom)』。

非公式ではあるけれど執筆したジャーナリストのオミッド・スコビーはメーガン妃と仲が良いと言われる人物で、メーガン妃やハリー王子の親しい友人や周辺人物たちから得た証言をもとにしている。

少なくとも王子と妃の目から見た、2人の出会いから結婚、王室離脱やアメリカ移住までが正確に書かれていると見られていた。しかしこの本をハリー王子が回顧録『SPARE』で否定していることが明らかになった。


『自由を求めて』の中にはメーガン妃が王室に入るに当たってSAS(特殊空挺部隊)による誘拐訓練を2日間にわたって受けたことが書かれていた。赤裸々な内容はこの本が出版されたときニュースを賑わせた。

本によると「メーガンは “テロリスト”によって車の後部座席に押し込まれてどこかに連れ去られるという誘拐の訓練を受けた。警察官たちによって”救出される”という設定だったが現実に即したものにするために偽の銃(ハリウッドで映画の撮影に使用されるようなもの)も発砲された」「訓練の中でメーガンは敵との関係を築くことまで教えられた。

追跡された場合どのように車を運転するべきかも習った」。妃はこれを「とても恐ろしい経験だ」と思いつつ、訓練を受けられたことに「感謝して」いたそう。

またキャサリン皇太子妃のときと状況が違ったとも主張していた。「ケイトは結婚後まで訓練を受けなかったけれど、メーガンの場合は異常にたくさんの脅迫を受けていたため」結婚前に行われたと書いてあった。



ハリー王子(Prince Harry)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)Gareth CattermoleGetty Images


ところがハリー王子は「ベストセラー本には特殊部隊が家に来てメーガンに厳しい訓練を受けさせたことが書いてある」が「これは全部まったくのナンセンス」と回顧録に書いている。

スコビーの名前は出していないが『自由を求めて』のことを言っているのは明らか。王子曰く「メーガンは1分たりとも訓練を受けさせられなかった。

それどころか王室は私が王位継承順位6位であることを理由に、彼女に一切警備を与えないという案も出していた」。

ドキュメンタリー作品「ハリー&メーガン」で王子は王室が王室を離脱した自分たちに十分な警備をつけなかったと非難していたが、この記述を見ると王室時代からそうだったと主張したいもよう。


さまざまな矛盾点や事実と違う部分が指摘されている『SPARE』。メーガン妃の友人ジャーナリストの主張とも食い違うことに驚きの声が上がっている。

ちなみにこの本が出版されてから、イギリスだけでなくアメリカでの支持率も低下しているという。『SPARE』はベストセラーになったけれど、これから王子と妃の生活に支持率低下が影響する可能性もありそう。


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メーガン妃が雇ったナニー、採用面接でキャサリン皇太子妃の超エリートなナニーを意識していた


ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリーにも登場した、アーチーのナニー。採用面接のエピソードを披露した。

By Yoko Nagasaka2023/01/26



アーチー・マウントバッテン=ウィンザー(Archie Mountbatten-Windsor)、メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)、ヘンリー王子(Prince Henry)Pool/Samir HusseinGetty Images


昨年12月に配信がスタートしたヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー「ハリー&メーガン」。2人の息子アーチーと娘リリベットの様子を写したホームビデオの映像もたくさん使われていたが、その中にアーチーのナニー、ローレン・クマロも登場した。

クマロはジンバブエ出身の小児科の看護師。アフリカの伝統的な泥染め布でアーチーを包み、おんぶして世話をしていた。


彼女はすでにナニーをやめ看護師の職に復帰しているが、今週アフリカの研究組織「CITE」が配信している番組「ブレックファーストクラブ・ウィズ・ゼンゼル・ンデベレ」に出演。

王子と妃に採用されるまでのエピソードを披露した。クマロによるとドイツで友人の家族と休暇を楽しんでいるときに王子と妃の代理人から連絡があったという。


王子と妃が暮らすフロッグモアコテージで面接を受けることになり急いでイギリスに戻ったというクマロ。

何を着ていくかで悩み、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が雇っているナニー、マリア・ボラロをお手本にしようとしたという。

ボラロは保育専門家を養成する名門学校ノーランドカレッジの卒業生。公の場所では学校の制服であるワンピースにタイ、ローファーと帽子を着用している。

「皇太子たちの雇っているナニーはどうなんだろう、ヒールを履いているのだろうかと思った」「(ノーランドの制服は)カーキブラウンだけれど、私の肌にはあの色は似合わないと思った」。

悩んだ結果、ノーランド風の服ではなく「王室にふさわしい」と思えるすっきりとした服装とキトンヒールで出かけた。「でも化粧はしていかなかった。もし彼らが私を採用するならありのままの私を採用するんだと思った」。


キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)、ジョージ王子(Prince George)、マリア・ボラロ(Maria Borrallo)、エリザベス女王(Queen Elizabeth)Chris JacksonGetty Images


クマロは王子と妃と対面したときのエピソードも披露。カーテシーをするべきか悩み、王子のセキュリティに質問したがセキュリティは笑って「いずれわかる。王子は素晴らしい人だ」としか答えてくれなかった。

クマロは現れた王子の様子を「『やあ!』と挨拶すると腕を広げて私をハグした」と描写、悩む必要はなかったと語った。また妃については「なんて美しい人なんだと思った」と手放しで称賛。「とても心地よく感じた。思っていたような形式ばったものではなく普通の家庭だった」と王子と妃のフレンドリーさをアピールした。


妃はドキュメンタリーでクマロについて「彼女はアーチーの世話だけではなくて私たちの面倒も見てくれた」とコメント、全幅の信頼を置いていたと語っていた。

それにしても選ぶナニーを見ても皇太子夫妻と王子夫妻の違いは明らか。

王子と妃がクマロを採用したとき皇太子と王子の関係はすでに険悪になっていた。

皇太子夫妻が雇っているナニーそっくりの服装で面接に出かけなくて正解だったかも。

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1/26(木) 21:20配信


Getty Images


今も世界中の多くの人から愛されているダイアナ元妃。ハリー王子が回顧録『SPARE』やドキュメンタリー作品「ハリー&メーガン」の中でダイアナ元妃とメーガン妃がそっくりだと度々主張していることから、改めて元妃にも注目が集まっている。 




courtesy of Alexandra Shulman via Instagram


そんな中、ある新情報が明らかになった。雑誌イギリス版『Vogue』の元編集長でジャーナリストのアレクサンドラ・シュルマンが1996年、元妃にクリスマス特別号のゲストエディターを務めてほしいと依頼していたことを明らかにした。

でも元妃はこれを辞退。シュルマンが今週、そのときの手紙をインスタグラムに投稿した。「今日発見したのだけれど、私が受け取った中で最もチャーミングなこのお断りの手紙のことをすっかり忘れていた」とコメントしている。

元妃は「ゲストエディターとして私を招いてくれて本当にありがとう。お誘いをいただいたことに感激しています。

でも私にはこの仕事を熟知しているあなたの真似はできないと思うのでお断りした方がいい(みんなにとって!)と思います」。そして「私を招くというとても勇気ある決断に改めて感謝します!」と結んでいる。

丁寧でありつつユーモアに溢れた文面はもちろん、手書きで「本当に」「とても」のところにアンダーラインを引いたり、最後にびっくりマークを加えたりしているところにシュルマンの言う通りチャーミングな元妃の人柄が滲む。





新聞「デイリーメール」のロイヤルレポーターでコラムを執筆しているリチャード・エデンはこの手紙を紹介しつつ、シュルマンから入手したコメントも明かしている。

シュルマンはエデンに「元妃が引き受けてくれたらよかったのにと思います」「一緒にやればとても楽しいものができたでしょう。でも元妃の方が賢明だったかもしれません。彼女は自分の長所と限界を知っていて、その先にある問題を見抜くだけの知恵がありました」と語っている。

エデンはコラムで2019年にメーガン妃がロイヤルファミリーとして初めて同誌のゲストエディターを務めたことに言及、2人の妃の違いについて仄めかしている。

メーガン妃とダイアナ元妃が似ていると主張し続けているハリー王子にとっては投稿もコラムも面白くないものかも。

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最終更新:1/26(木) 21:20ELLEgirl 














2023年1月27日 6時15分 
東スポWEB



 メーガン妃がヘンリー王子に対して、「〝メーガン〟というブランドに泥を塗った」と怒っているという。英紙エクスプレスが26日、報じた。

 ヘンリー王子の回顧録「スペア」は10日に発売され、初週だけで世界で320万部も売れる大ヒットとなった。

ところが、シモネタや事実誤認、父チャールズ国王と兄ウィリアム皇太子のことを暴露しすぎて、米国では「陰茎が凍傷になったという、くだりはいらなかった」「家族の私的な会話の詳細を書くことは間違いだ」「家族の恥部をさらけ出しすぎ」「王室を壊した」と批判が多いという。

陰で悪口を言うのを嫌い、正々堂々と戦うヒーローが好きだからだ。

 マーガレット・サッチャー元英国首相の補佐官で王室コメンテーターのナイル・ガーディナー氏は「『スペア』発売後、メーガンが表舞台に出ず、沈黙を守っているのは、ダメージコントロールのためだ。

アメリカでヘンリーとメーガンの人気は大幅に落ちている。メーガンは、世間の本への反発を過小評価していた」と主張した。

 さらに強烈な言葉でこう続けた。「何年もの間、ヘンリーはメーガンの〝神聖な所有子会社〟だった。

メーガンはハリーを〝役に立つバカ〟のように扱ってきたのに、いまハリーは『スペア』を出したことで、米国で築き上げてきたメーガンのブランドを傷つけた。明らかにメーガンはそれを快く思っていない。これから2人の間に亀裂が走るだろう」

 また、王室コメンテーターのアンジェラ・エプスタイン氏は、ガーディナー氏の分析に同意し、「ヘンリーが彼の人生のあらゆる側面を商品化したことは疑いの余地がないです。

プライベートな会話がいたるところで繰り広げられてきました。彼は兄と義理の姉、父親が表立って反論できないことを知っているので、集中的にターゲットにしています。彼が批判を受けるのは当然です」と話した。

 批判されるほど本は売れている。皮肉な話だ。

外部サイト
「メーガン・マークル」をもっと詳しく





























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まさかの不協和音?メーガン妃がヘンリー王子に怒り「私というブランドに泥を塗った」


メーガン妃とヘンリー王子(ロイター)
2023年1月27日 06:15東スポWEB


 メーガン妃がヘンリー王子に対して、「〝メーガン〟というブランドに泥を塗った」と怒っているという。英紙エクスプレスが26日、報じた。

 ヘンリー王子の回顧録「スペア」は10日に発売され、初週だけで世界で320万部も売れる大ヒットとなった。

ところが、シモネタや事実誤認、父チャールズ国王と兄ウィリアム皇太子のことを暴露しすぎて、米国では「陰茎が凍傷になったという、くだりはいらなかった」「家族の私的な会話の詳細を書くことは間違いだ」「家族の恥部をさらけ出しすぎ」「王室を壊した」と批判が多いという。

陰で悪口を言うのを嫌い、正々堂々と戦うヒーローが好きだからだ。

 マーガレット・サッチャー元英国首相の補佐官で王室コメンテーターのナイル・ガーディナー氏は「『スペア』発売後、メーガンが表舞台に出ず、沈黙を守っているのは、ダメージコントロールのためだ。

アメリカでヘンリーとメーガンの人気は大幅に落ちている。メーガンは、世間の本への反発を過小評価していた」と主張した。

 さらに強烈な言葉でこう続けた。「何年もの間、ヘンリーはメーガンの〝神聖な所有子会社〟だった。メーガンはハリーを〝役に立つバカ〟のように扱ってきたのに、いまハリーは『スペア』を出したことで、米国で築き上げてきたメーガンのブランドを傷つけた。

明らかにメーガンはそれを快く思っていない。これから2人の間に亀裂が走るだろう」

 また、王室コメンテーターのアンジェラ・エプスタイン氏は、ガーディナー氏の分析に同意し、「ヘンリーが彼の人生のあらゆる側面を商品化したことは疑いの余地がないです。

プライベートな会話がいたるところで繰り広げられてきました。彼は兄と義理の姉、父親が表立って反論できないことを知っているので、集中的にターゲットにしています。彼が批判を受けるのは当然です」と話した。

 批判されるほど本は売れている。皮肉な話だ。


夢と笑いと驚きを届ける総合エンターテインメイントメディア












2023.01.26


左からウィリアム皇太子、ヘンリー王子、メーガン妃、キャサリン妃 photo : Shutterstock


ヘンリー王子とメーガン妃の視点から、2人の人生の一部に焦点を当てたドキュメンタリー「ハリー&メーガン」。暴露的内容を含むこのドキュメンタリーだが、ロイヤルファミリー側は同作の「信用を落とそうとした」と監督が告白した。


「ハリー&メーガン」は昨年12月8日よりネットフリックスにて配信が開始された、英ヘンリー王子とメーガン妃のドキュメンタリー番組。

前半の3エピソードはヘンリー王子とメーガン妃のなれそめや交際中のエピソード、後半はロイヤルファミリーの内部事情や王室離脱などに焦点が当てられ、これまで世間が知らなかったエピソードが語られた。


同作で監督をつとめたリズ・ガルバスは今回Vanity Fairのインタビューに登場。そこで「私たちはバッキンガム宮殿(ロイヤルファミリー側)にきちんとコメントを求めたのに、向こうは“求められていない”と主張した。

彼らは、私たちの信用を落とすためにそうしているのです・・・。私たちの信用を落とすことにより、作品の信用を落とそうとした。

『鏡の国のアリス』のような瞬間をいくつか経験した」と、ロイヤルファミリーがドキュメンタリーの信用を落とそうとしたと語った。


同ドキュメンタリーの冒頭には、「ロイヤルファミリーのメンバーは、この番組の内容についてコメントを拒否しています」とのテロップが表示されている。

ところが情報筋が米ピープル誌に対し「ロイヤルファミリーのメンバーも英国王室も、さらにウィリアム皇太子のケンジントン宮殿側も、この番組の内容についてコメントを求められていない」と語り、拒否する以前に、そもそも連絡すら来ていないと明かしており、両者の意見は真っ向から対立している。


さらにガルバス監督は「人々はハリー王子とメーガン妃のことについてのニュース読むときはとても満足している。でもいざ本人たちが話し出すと、突然問題となる」と話す。「誰もドキュメンタリーを見ることを強制されてるわけではない。ヘンリー王子夫妻は自分たちの視点から物語を語る権利がある」と、夫妻を擁護した。
「ハリー&メーガン」作品ページ:https://www.netflix.com/jp/title/81439256






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投稿 26年01月2023日木曜日
フランチェスカ・オレリ





「Spare」の最初の成功の後、ハリー王子は今、不平を言っています。家族が彼からの挨拶を差し控えて、今では彼に冷淡な言葉と表情を与えているだけでなく、モンテシトの隣人ももはや彼に挨拶せず、彼を避けています. また、 メーガン・マークル 彼は線量を強化しました:「私はあなたに警告しました。」


Il ハリー王子、億万長者以上を集めたにもかかわらず Spare-Theマイナー、今後悔している 彼の本の出版:彼自身が最近のインタビューでそれを明らかにしました。彼は彼自身だけではありません 彼の家族との関係が史上最低になったことを嘆いた (私たちは氷河のような外見と口に出さない言葉について話します)だけでなく、彼の現在のものについても話します モンテシトの隣人:

「今では彼らは私たちを迎えてくれなくなりました。町で唯一の本屋は私の本を展示しておらず、私たちは氷に囲まれています。 たぶんメーガンは正しかった: 私は結果をもっと重視すべきだった.

確かに、考えられていたにもかかわらず、 メーガン・マークル の公開にはまったく同意しなかった。 Spare-Theマイナー それどころか、彼女は何度も夫にそうするのを思いとどまらせようとした.

それだけでなく、彼らを襲った新たな津波の後、話し合いの中で、彼女ははっきりとした言葉で彼に言ったようです:

"先ほども言いました。"



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この投稿の概要

ハリー王子、それが「Spare-The Minor」がモンテシト書店で販売されていない理由です


問題について尋ねた メアリー・シェルドン、図書館の所有者 Montecitoの、なぜ彼が保持しないことに決めたのかを説明しました ハリー王子の本 特徴:

「発売以来、今までにXNUMX部しか売れなかった。 ここにいるほとんどの人は、それをメロドラマだと思っていると思います。」

一言で言えば、 完全凍結、それはイギリスのそれと比較して何もありませんが.



メーガン・マークル公式 (@meghan.markle.official) がシェアした投稿

イルプリンシペ ハリーとメーガン マークルは英国王室の中で最も嫌われているが、チャールズ XNUMX 世は和平を望んでいる

Il 原則 ハリーとメーガン マークル、によって行われた調査によると YouGov、現在私は 英国人に最も嫌われている王室のメンバー、被験者の64%もが 否定的な意見 それらの上に。

Il 原則 ウィリアムとケイト ミドルトン、それらとは対照的に、私のまま 最も愛されているの出版以来、それらの支持率が下がったとしても、 Spare-Theマイナー.


しかし、この「本当に非教育的な」結果にもかかわらず、彼らの参加は国王チャールズXNUMX世の戴冠式、それはそうです チャールズXNUMX世 まだするつもり 息子と和解する そして、さらに、彼はしたいようです 彼とのプライベートミーティング 戴冠式の前に彼との意見の相違を解決しようとする e 出口を止める 他の 衝撃のXNUMX冊 予定されているもの Spare-Theマイナー 前菜のみを「表した」。



Kate Middleton Italia (@unteconlaprincessakate) が共有する投稿
も参照してください。




画像ソース: インスタグラムのプロフィール ハリー王子

 (@princeharryofengland)メーガンマークル, ハリー王子, チャールズXNUMX世
この記事で取り上げるパーソナリティ:































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ヘンリー王子、事実誤認だらけの「プライベート切り売り本」に漂う信用の欠如

2023年01月18日(水)18時25分



英ヘンリー王子の回顧録は確実に売れるだろうが…… PETER NICHOLLS-REUTERS

<これまでさんざんメディアによるプライバシー侵害を非難してきた英ヘンリー王子だが、回顧録で英王室の内情を暴露し、タブロイドと全く同じことをしてみせた>


英ヘンリー王子は、いうなれば「シェリー・ブレア症候群」を重症で患っているようだ。主な症状は、メディアによるプライバシー侵害を延々非難すること、それでいて自分が本を売ることになったら耐え難いほどにプライベートな詳細を暴露すること。

シェリーの場合、その暴露話の中には、夫であるブレア元英首相と共に女王との面会でバルモラル城に滞在していた際に、いかにして第4子がデキてしまったか、が含まれる。

ヘンリーの場合は、割礼を施されたこと、パブの裏手の野外で童貞を喪失したこと、性器が凍傷になったこと、マリフアナを吸ったこと......などだ。

これは単に「赤裸々すぎる情報」に値するだけでなく、どれか1つでもメディアによって報じられていたとしたら間違いなく彼自身が激怒していたであろう内容だ。

ヘンリーの回顧録は確実に売れる。こうした詳細のおかげというより、この本が読者に英王室、特にチャールズ国王やカミラ王妃、ウィリアム皇太子らの内情をのぞかせてくれるからだ。

言い換えれば、ヘンリーは自身がさんざん非難してきたタブロイドがやってきたことと全く同じことをしている。人のプライベートを売って金を稼いでいるのだ。

彼がこれまで聖人ぶって、メディアを矯正させることこそがわが人生の使命、という態度を取ってさえいなければ、僕たちだって「切り売りするのは彼自身の話だからいいじゃないか」と思えたかもしれない。

もちろんヘンリーの望みは、他のセレブや有力者だって常に望むもの――自分に従順なメディアだ。彼らはメディアを必要とするが報道内容はコントロールしたい。好意的な話だけで頼むよ、というわけだ。

だが、批判的視点とは無縁のメディアは、自由報道の機能を果たしていないことになる。例えば王位継承順位3位の人物(当時はそうだった)が違法薬物を使用していることを新聞が報じていたら、それは報道機関としてのまともな仕事をしたということにほかならないだろう。

次いで健全なメディアなら、(若者にこれだけ使用が広がっている現状を踏まえて)マリフアナ合法化の是非についても議論を発展させるだろうし、並外れた特権階級で「ロールモデル」であるべきヘンリーが法に従うことに特に強い責任を負うのだろうか、あるいは彼を大目に見てやるべきだろうか、と論じることだろう。


今さら人種差別を否定しても

当然ながら、ヘンリーと妻メーガン妃に対する世論はさまざまだ。でも典型的な見方としてはまず、ヘンリーは視野が狭すぎる。例えば、結婚当初提供されたコテージに不満を漏らしたことは、自分がいかに並外れて恵まれているかという認識が不足していた。


次に、彼は多くの家庭にとっては些細なけんかや不和は付き物で、「身内の恥をさらすな」が世間の常識だということを理解していないようだ。

彼が家族と和解したいと言いながら、確実にその道を閉ざすことを実行しているのは、矛盾しているようにしか見えない。

ヘンリーは全てをさらけ出すことでカタルシス効果があるという信念のもとに行動しているようだが、これはむしろイギリスの精神に反するし、どちらかといえばアメリカ的な考え方だ。

おそらくそれこそが彼の目指すところ――英王室から脱皮して違う人間になろうとしているのだ。


それから、ヘンリーとメーガンは事実認識が甘い傾向がある。例えば、メーガンは2人があの盛大な結婚式の3日前にプライベートな式を挙げて正式に結婚していたと主張した。でもそれは間違いで、単なる非公式の誓いの儀式だった。

彼女はまた、彼らの息子アーチーが王子の称号を与えられなかったのは冷遇であり、彼女の人種のせいではないかと話した(でも実際には、ヘンリーの継承順位から見て王室の基準にのっとった措置だった)。


さらにヘンリーは回顧録の中で、曽祖母エリザベス王太后(エリザベス女王の母)の訃報を寄宿学校にいた時に電話で知らされたと「回想」しているが、記録によれば当時、彼は父と兄と一緒にスイスにスキー旅行に出かけていた。

誰しも間違いは犯すものだが、他人をおとしめるような形で物事を回想する傾向があると、語り手の意図にも話全体の信憑性にも疑いの目が向けられる。

例えばメーガンが米司会者オプラ・ウィンフリーに話した衝撃的な暴露の1つに、ある「高位の王族」が、夫妻の子供の誕生前に子供の肌の色はどうなるだろうと言っていたというものがあった。それはあたかも、子供が黒すぎないといいのだが、というギョッとするような願望を意味しているように思える。

この事実が明かされた当時、黒人を含む多くの人々が、生まれてくる子供が両親のどちらからどんな特徴を受け継ぐかと思いを巡らすのはごく普通のことじゃないか、と感じた。

今になって、ヘンリーはこの話を蒸し返し、この発言が人種差別的なものとは思っていないと語っている。だが既に、人種差別的発言だとする考え方は世間に広まり、いつまでも尾を引き、英王室に損害を与えてきた。

結局はこの件も、ヘンリーとメーガンが声高に告発したい「不当な扱い」とやらの信憑性に疑問を投げかけることになってしまったのだ。


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コリン・ジョイスEdge of Europe



ヘンリー王子、事実誤認だらけの「プライベート切り売り本」に漂う信用の欠如
2023年01月18日(水)18時25分










次に、彼は多くの家庭にとっては些細なけんかや不和は付き物で、「身内の恥をさらすな」が世間の常識だということを理解していないようだ。彼が家族と和解したいと言いながら、確実にその道を閉ざすことを実行しているのは、矛盾しているようにしか見えない。ヘンリーは全てをさらけ出すことでカタルシス効果があるという信念のもとに行動しているようだが、これはむしろイギリスの精神に反するし、どちらかといえばアメリカ的な考え方だ。おそらくそれこそが彼の目指すところ――英王室から脱皮して違う人間になろうとしているのだ。
それから、ヘンリーとメーガンは事実認識が甘い傾向がある。例えば、メーガンは2人があの盛大な結婚式の3日前にプライベートな式を挙げて正式に結婚していたと主張した。でもそれは間違いで、単なる非公式の誓いの儀式だった。彼女はまた、彼らの息子アーチーが王子の称号を与えられなかったのは冷遇であり、彼女の人種のせいではないかと話した(でも実際には、ヘンリーの継承順位から見て王室の基準にのっとった措置だった)。
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さらにヘンリーは回顧録の中で、曽祖母エリザベス王太后(エリザベス女王の母)の訃報を寄宿学校にいた時に電話で知らされたと「回想」しているが、記録によれば当時、彼は父と兄と一緒にスイスにスキー旅行に出かけていた。
誰しも間違いは犯すものだが、他人をおとしめるような形で物事を回想する傾向があると、語り手の意図にも話全体の信憑性にも疑いの目が向けられる。例えばメーガンが米司会者オプラ・ウィンフリーに話した衝撃的な暴露の1つに、ある「高位の王族」が、夫妻の子供の誕生前に子供の肌の色はどうなるだろうと言っていたというものがあった。それはあたかも、子供が黒すぎないといいのだが、というギョッとするような願望を意味しているように思える。
この事実が明かされた当時、黒人を含む多くの人々が、生まれてくる子供が両親のどちらからどんな特徴を受け継ぐかと思いを巡らすのはごく普通のことじゃないか、と感じた。今になって、ヘンリーはこの話を蒸し返し、この発言が人種差別的なものとは思っていないと語っている。だが既に、人種差別的発言だとする考え方は世間に広まり、いつまでも尾を引き、英王室に損害を与えてきた。
結局はこの件も、ヘンリーとメーガンが声高に告発したい「不当な扱い」とやらの信憑性に疑問を投げかけることになってしまったのだ。


この筆者のコラム



プロフィール


コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。














イギリス国内だけでなく世界中の人から尊敬され、愛されているダイアナ元妃。ある仕事を断っていたことが明らかになった。

By ELLEgirl編集部2023/01/26



ダイアナ元妃(Diana, Princess of Wales)BettmannGetty Images


今も世界中の多くの人から愛されているダイアナ元妃。ハリー王子が回顧録『SPARE』やドキュメンタリー作品「ハリー&メーガン」の中でダイアナ元妃とメーガン妃がそっくりだと度々主張していることから、改めて元妃にも注目が集まっている。


そんな中、ある新情報が明らかになった。雑誌イギリス版『Vogue』の元編集長でジャーナリストのアレクサンドラ・シュルマンが1996年、元妃にクリスマス特別号のゲストエディターを務めてほしいと依頼していたことを明らかにした。でも元妃はこれを辞退。シュルマンが今週、そのときの手紙をインスタグラムに投稿した。「今日発見したのだけれど、私が受け取った中で最もチャーミングなこのお断りの手紙のことをすっかり忘れていた」とコメントしている。



courtesy of Alexandra Shulman via Instagram


元妃は「ゲストエディターとして私を招いてくれて本当にありがとう。お誘いをいただいたことに感激しています。でも私にはこの仕事を熟知しているあなたの真似はできないと思うのでお断りした方がいい(みんなにとって!)と思います」。そして「私を招くというとても勇気ある決断に改めて感謝します!」と結んでいる。

丁寧でありつつユーモアに溢れた文面はもちろん、手書きで「本当に」「とても」のところにアンダーラインを引いたり、最後にびっくりマークを加えたりしているところにシュルマンの言う通りチャーミングな元妃の人柄が滲む。


新聞「デイリーメール」のロイヤルレポーターでコラムを執筆しているリチャード・エデンはこの手紙を紹介しつつ、シュルマンから入手したコメントも明かしている。シュルマンはエデンに「元妃が引き受けてくれたらよかったのにと思います」「一緒にやればとても楽しいものができたでしょう。でも元妃の方が賢明だったかもしれません。彼女は自分の長所と限界を知っていて、その先にある問題を見抜くだけの知恵がありました」と語っている。


エデンはコラムで2019年にメーガン妃がロイヤルファミリーとして初めて同誌のゲストエディターを務めたことに言及、2人の妃の違いについて仄めかしている。メーガン妃とダイアナ元妃が似ていると主張し続けているハリー王子にとっては投稿もコラムも面白くないものかも。


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