2023年12月17日(日)09時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

Piroschka Van De Wouw-REUTERS
<映画のトークイベントに登場したメーガン妃だが、珍しくパンツスーツ姿に。その意図はどこにあったのか? しかも、その対談相手の映画監督こそ、あの有名な写真の撮影者だった>
メーガン妃が友人で映画監督であるミサン・ハリマンの作品上映会のトークイベントに登場。その際の茶色のスーツ姿が話題となった。
というのもメーガン妃は「世界メンタルヘルスデー」のシンポジウムではエレガントなオフショルダーを選択し、「インヴィクタス・ゲーム」ではカジュアルな服装というように、パンツスーツ姿は珍しいからだ。
一方、特に皇太子妃になって以降、義理の姉であるキャサリン妃が公務でスーツを着用することが顕著に増えている。そのため、キャサリン妃を意識しているのではないかという声も。
「キャサリン妃は確かに皇太子妃になって以降、より真摯でビジネス風の雰囲気になりました。王室内で新たな地位に就いたことを反映しています。
楽しげでフェミニンでふわっとしていた、水玉模様好きだったキャサリン妃は、いまや重厚な雰囲気に入れ替わったようです」
王室ファッション専門家のミランダ・ホルダーは、キャサリン妃がパンツスーツ姿が増えていることに対して、皇太子妃というより高位の地位に就いたことの自覚と役割をファッションで示していると本誌に上記のようにかつて述べている。
しかし、実際にはメーガン妃のパンツスーツ姿は今回が初めてではない。イギリス王室に入ってから離脱するまでの期間にも何度か着用しており、シャープな仕立ての「アレキサンダー・マックイーン」からオーバーサイズの「ヴァレンティノ」までパンツスーツを公務で着用してきた。
スーツで真摯さを示す。──今回、メーガン妃がきりっとしたパンツスーツ姿で登場した背景には、トークイベントの内容の邪魔にならないように華やかさを抑えただけでなく、友人で王室伝記作家オミッド・スコビーによる『エンドゲーム』の出版でメーガン妃とヘンリー王子の印象がさらに悪くなっているため、慈善活動への真摯な姿勢を見せる目的があったのではないかとみられている。
ちなみにハリマン監督とは、メーガン妃がイギリス王室入りする前から親交がある。ハリマン監督は写真家としても知られており、メーガン妃一家の写真も何枚も撮影。あのリリベット王女のかの有名な写真もハリマン監督によるものである。
ハリマン監督によるメーガン妃一家の写真



ハリマン監督のX(旧ツイッター)への投稿


Netflixで公開された短編映画『The After』で監督デビューを果たしたハリマン監督は、次のようにX(旧ツイッター)に投稿している。
「サセックス公爵夫人[メーガン妃]による『The After』の特別な上映会での写真をシェアします。彼女や多くの映画ファンにこの映画を観ていただけて、本当に光栄です。ご来場いただいた皆様と@netflixに感謝します」
2022年4月「インヴィクタス・ゲーム」オランダ大会

Piroschka VanDe Wouw-REUTERS
オーバーサイズの「ヴァレンティノ」のジャケットと同パンツに同じく「ヴァレンティノ」のスタッド付きのカバンを組み合わせたメーガン妃。
2018年9月「ウェルチャイルドアワード」

Peter Nicholls-REUTERS
アメリカのブランド「アルチュザラ(Altuzarra)」のパンツスーツに「ステラ・マッカートニー」のハンドバッグを合わせた。
2021年9月 911メモリアル博物館

Andrew Kelly-REUTERS
イタリアブランド「Giuliva Heritage(ジュリヴァ・ヘリテージ)のタートルネックシャツを紺色のパンツと合わせた。
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