四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
お泊りシノギング ~2022~ の様子 【前夜祭】
毎度お馴染み流浪のハンモックイベント、お泊りシノギングの時期が今年もやってきた。
今年も魔法の車を使って、神田から高尾、高尾から月尾根自然の森へ。
正に本年シノギングイベントの集大成として、毎度色々な仕込み(我々の薪が結構幅きかせていたが笑)と希望を背に、会場の月尾根自然の森に向かう。こちらもいつも通り、前乗りにて。
今年は暖冬で12月入ってからようやく寒さが増してきたが、月尾根でもまだ霜が降りていないとの管理人さん談。この週末で初霜にて寒くなってくれると良いが。。
ついつい「ただいま」と言いたくなる、月尾根自然の森会場。
今年は残念なことが二点。まずはお馴染みのキャンプ場に生えている広葉樹たち。その中の楢の木が、ナラクイムシ(カシナガ)という内側から蝕む虫の被害が今年は酷いようで、既に何本か切り崩された楢もあった。かろうじてイベントに損傷が出るレベルではないが、このまま被害が広がるとどうなる事やら。。管理人さんも頭を悩まされていた。自然災害的な事象となるので、仕方がないが、来年以降大きく広がらないよう祈るばかりだ。
そしてなんと、我らが低山小道具研究家の森勝氏が急な諸事情により、欠席と相成った。森勝氏の参加も楽しみにされていた方々には非常に申し訳ございません。我々も急遽「もりまさるショー」の中止変更を余儀なくされる、波乱の幕開けとなってしまった。
しかしながら焦っても仕方がない。人事を尽くし天命を待つのみ。一先ずいつも通り出来る準備を進めていく。といっても我々本陣の寝床がメイン笑
本陣が整う頃にはウスグレ。前乗りでも搬入やら準備を入れるとどうしてもこうなってしまう。他の展示等はまた明日当日にするとしよう。
ドン!一気に真っ暗。師走は本当にウスグレから日が暮れるのが早い。。
さて、申し訳ないが我々には大量のノルマ薪がある。三日間にわたって消費すべく、惜しみなく焚火に精を出す。
エッチラオッチラ晩飯の準備を始める。
家だと何でもないような時間が、途端に特別な時間となる。
へいお待ち。今宵の晩御飯はすき焼きだべさ~
晩御飯を終える頃、少しずつ寒さも増してくる。これは今宵、少し期待出来そうだ。
薪をくべながら、何でもない時間を過ごす。明日は少し早いけれど、ついつい夜更が過ぎてしまう。まぁいいさ。心の内からくる振動で、夜を震わせていく。
ふと一筋の閃光が抜けるように辺りが拓ける。
朝が来る。
見えるだろう、東の空が白むのが。
結局、すっかり寝落ちしていた笑
そして朝方、思いの他気温も下がり最低3℃前後。フルカバーキルト180にギリギリでハンモックビビィを合わせておいて良かった。寒さを感じる事なく、しっかり安眠できた。
眠気眼を擦りながら、寝覚めに向けて動き出す。兎にも角にもまずは焚火。
目覚めの珈琲のミナモに、今日明日の命運を祈る。いや、その時その時、至高の時間が流れればそれだけで良いか。
重い腰を上げて、いざ準備にかかる。そうこうしていると、お馴染み神田honke番頭、花房も合流。一気にペースも上がる。
よし、
さて、
時は満ちた。
難なく開場一時間前に準備完了。今年は受付横にて、出張神田honke(闇市)も展開!
と思ったら、おやおや?スーパーフライングのお一人がご来場、、笑
この閑散とした月尾根自然の森が、今年はどんな凌の集落となるだろう。
開場まで、あと三十分。
お泊りシノギング2022 始まります。
【当日編】へ続く。。