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銀座ハナレシノギングの様子

昨年秋に石井スポーツ銀座店で凌の講習をさせていただいた際に登山学校の講師を務めるH氏がこれを遠くから見ており、何やら登山学校でやっていることと似ているぞという事でお声がけいただき、石井スポーツ登山学校とのコラボ企画ということで銀座ハナレのシノギングが実現した。

S線K駅前の広場にシノギング志願者とH氏、そして銀座ハナレの番頭が集合した。

登山学校なので基本的な進行はH氏にお願いする。簡単な挨拶を済ませると山を見渡せるところまで移動して地形図を整地。視界に入る範囲と地形図を照合して現在地とこれから凌ぐエリアを確認する。H氏がどんなふうに進行するのか興味津々だったがシノギングイベントとほぼ同じ、やっぱりなかなか歩き出さない(笑)しかしこれはこれから歩くエリアを事前に具体的イメージするという意味でとても重要なことであり、そのくらいじらした方が面白い。一般ルートのハイキングではこんなことしないでしょ。

シノギングと同じ様に一時間ほどの予習が終わったところでみなさんにツユハラヒとクナイをお貸出し。初めて見る異様な商品にみんなきょとんとしていたが、使い方を説明しながら身に着けてもらうと納得してもらえたよう。ちょうど雨上がりなのでこれらを試すにはもってこいの条件だ。

歩き始めて見通しのいい橋の上から凌ぐエリアを確認。

凌口までの間の小さい流れ込みをチェック。もう一つ先かな?

ガンガン歩いて気が付かなかった凌口に引き返す。急がずにあたりを観察して歩くことが大事。

現在地をこまめにチェック。

傾斜の変化は足への負荷の変化で感じ取る。慣れてくるとこの感覚がとても大事だという事がわかる。

山の神。山と集落とのつながりを感じる。

小藪をかき分けて、できるだけ尾根を外さぬように。ツユハラヒとクナイが本領を発揮する。

あれ? 登山道に出てしまい一斉にブーイングが上がる(笑)そう言わずに。落ち着いて現在地を確認しようね、ね。

途中、地形図には表現されていない地形を発見。作成担当者がこの時モーレツに眠かったのか、表現するべき起伏ではなかったのかは謎。

謎のエリアから渓に入り込む。みんな躊躇なく突き進む。

事前に目星をつけておいた怪しい地形には果たして幻の滝が!乾期であればこれほどの水量は期待できないだろうから今回はラッキーだ。岩盤のあいだから落ちる流れに暫し見とれる。みなさんこの辺りでお昼を食べたそうだったが、ハンモックを張るために周りを偵察することにする。

幻の滝の上段がちょうど平坦になっていて植林地ではあるが植生が美しかったのでここでお昼休憩することに。ひとりにひとつ、EXPEDのハンモックを体験していただく。

初めてのハンモックにニコニコ。

緑の絨毯にハンモックの色が映(ば)える。

あぁ・・・、やっちゃった。ピースはダメ、シノギングだよ。

ハンモックでゆっくり休んだあとは気持ちをピリッと切り替えてまずは下山ルートのチェック。はいそうです。シノギングは山頂には行きません。

みんな真剣そのもの。

登って、

降りて、

ドツボにはまって、その先どうするか地形図をみて理論的に落ち着いて考える。

まずは沢筋を下って様子を見る。

そして登る。こんなことを繰り返して無事に下山。

地形図で見るととっても狭い範囲をあっちに行ってこっちに行って登って下りて、たった5kmを7時間かけて凌いだ。

今回のシノギングはすべてH氏のやり方で進行していただき、私はラストから付いていくことに徹したが、H氏の登山学校でやっていることとシノギングでやっていることはとても似ていることに驚いた。そしてH氏の丁寧で的を得た説明はおおいに勉強になった。

幻の滝上段別荘にて、(みんなきょとんとしていたが)決して笑ってはいけないヤツ。

どんなコースを取れば安全を確保しながら楽しめるか、万が一の時にはどの方角を目指せばいいか、頭を使って歩けばいろいろなことが見えてくる。そうすることで遭難(外的要因を除く)しない安全な山歩きができるようになる。遠くに行かなくても高い山に行かなくても身近な裏山でそれはできる。それがシノギングだ。

参加者のみなさんありがとうございました。

これをきっかけにシノギングを楽しんでください。

そして、貴重な登山学校のプログラムにシノギングを組み込んで下さった石井スポーツさん、H氏、ありがとうございました。

 

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