四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
1月26日の「支尾根を辿ってお昼を食べる」の様子
新年一発目のシノギングイベント。この時期にしては温かく陽気な気候に、いつもの高尾駅からのバスでうとうとしながら目的地バス停へ。
ネタをばらすと今回は八王子城址周辺を凌ぐわけだが、バス停を降りると目の前に城跡のぽっかり凹んだ山頂が待ち構える。
本丸へ攻め入る前に、入念な作戦という名のコンパスを使った目的地確認方法のレクチャー。地図上の現在地を把握し、そこから目的地をプレートで結び、コンパス北を磁北線に合わせると...
皆ピタッと同じ方角を指す。さて、目的地が定まった所でいざ出陣!
取り付き麓には確と神社が鎮座。鳥居と立派な対のヒノキをくぐり、拝殿にて武運長久を祈る。
この界隈はすでに数軍が攻め入っている形跡が随所に見られ、三つ巴が如く争いが繰り広げられている様だ。
そんな事はさて置き、ずんずん進む我々。道中の作戦にも抜かりはなく、いつも通り先陣を交代で回していく。
我々の作戦はこうだ。城主へ入城の許しを請い、普通に入城してしまえという作戦(?)。という訳で、まずは城主の元へそろりそろり。。城からは随分離れた場所に居を構えている様だが、彼は快く入城を認めてくれた。
彼の元を後にすると、暫く分かりやすい道が続く。許しを得た我々は悠々と闊歩する。
しかしそこは鉄壁を誇った八王子城。本丸を前に突如として現れた壁が如き登り。難儀を強いられる。
我々は陣営を崩さず、一人一人着実に攻めて行く。
無事最後の難関を越えると、本道へ繋がる。本丸はもうすぐそこだ。真っ直ぐ目指すのもらしくないので、本丸へ繋がる尾根伝いに進む。拝殿が残る曲輪(区画された平らな区域)を経て、グネグネ尾根を辿る。
そうして本丸(跡)へ到着。八王子城、落としたり!
戦国時代気分はこの程度にして...
本丸からは微かなフミアトをタドリ、お昼の場所を目指す。この八王子城周辺は、かつて歩かれたであろう城回りをトラバースする道が今でも残っている。尾根をタドルのは分かりやすいが、この微かに残るトラバース道の入り口が分かりづらい。一旦は通り過ぎるも、注意深く探るとその道を発見。
等高線をなぞる様にグルグルトラバース。似たような地形の繰り返しで、目的の支尾根も非常に分かりづらい。良い地図読みの練習になる。
目的の支尾根を探し当て、暫し降りた痩せ気味のポイントでお待ちかねのランチタイム。
多少狭いがそれぞれハンモックポイントを見つけては、手際よく設営。あっという間に集落が完成。
毎度お馴染みアグラスカートのお貸出し。これが本来の使い方。これまた落ち着くし温かい。
奥では何やらお茶会が開かれていたり。
皆、思い思いのお昼を満喫。
2時間程しっかりダラけきり、重い身体に鞭打って撤収作業。するとチラチラと粉雪が舞い始める。凛とした空気に思わず身震いをする。冬の空気を感じた。
結局すぐに止んでしまった雪。身体が冷え切らぬうちに出発。ここからも微かなフミアト残る斜面を下る。
グズグズの斜面を慎重に下る。所々罠のようにツタが張り巡らされ、思わず足を引っかけそうになる。城主の怨念が足を引っ張るのか...
斜面を下りきると、夏場は滝も流れる沢筋へ合流。この時期は残念ながら枯れてしまっている。
お陰で、沢筋を詰めて下る事が出来るわけだ。ガレた道をもろともせず、シノラーは進む。
進む。。
進む。。。
その雄姿を、正規のルート上から楽し気に激写しまくる陰ありけり
あっという間に集落へ合流。背中で今日のシノギングを語るシノラー達。
ちょっとした観光を兼ねて、寄り道しながら凌ぐのもまた乙なものだ。
キリっと凛々しくいつもの一枚にて〆
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