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シノギングタープ「ヤナギニカゼ」開発経緯とその全貌 その三(最終回)

その一その二ではあれこれともったいぶった話をしてきたが、いよいよシノギングタープ「ヤナギニカゼ」の全貌を明らかにしよう。

柳に風

風に吹かれるままになびく柳のように、受け流そうじゃあないか、風も雨も。

・・・そんな発想から生まれたシノギングのためのタープ。強度や軽さにとらわれず、肩の力を抜いて用途に足る材料を選んだ結果、柔軟で軽量なタープに仕上がった。

基本情報

  • 発売予定 2023年 10月中旬
  • 予定本体価格 ¥25,000(税込み¥27,500)
  • 凌ウェブサイトの商品ページから購入可能

主な仕様

  • サイズ 長辺300cm、短辺213cm(生地を最大限有効に使用する設計)
  • 重量 311g(付属品含む)
  • 生地 旭化成IMPACT FT 12dn×12dn(リップストップ部40dn)、33g/㎡、ナイロン100%、撥水、裏面シレ加工

細部の説明

Ⓐを中心にⒷ側が背面庇95cm、©側が前面庇118cm(生地を最大限有効に使用する設計)

Ⓐ×2

  • 実用的な中心線
  • 反射細引き250cm+アジャスター
  • タープ内にリッジラインを張るためのループ
  • ループは黄色で色分け

Ⓑ×3

  • 背面のループと細引き
  • 反射細引き160cm+アジャスター
  • ループは茶色で色分け

©×9

  • 汎用性の高い前面のループ
  • ループは臙脂色で色分け

Ⓓ×5

  • ©に使用する反射細引き250cm+アジャスター+フック
  • テープは臙脂色で色分け

Ⓔ×1

  • Ⓐのリッジラインに使用する反射細引き320cm+アジャスター+フック
  • テープは黄色で色分け

ⒹとⒺを収納する巾着袋

注)本体を収納する袋は付属しない

細引き:2mm、凌の臙脂色+反射糸

注)他の画像の細引きは黒×反射糸だが製品はすべて臙脂色+反射糸になる

画像と解説

ハンモックに座った時に前の庇が長く、後ろの庇が短くなる、前後非対称の設計。

美しく張られたヤナギニカゼ

ビンビンに張る必要はなく、それぞれの細引きの張り具合を加減しながら仕上げて行く。

自然に馴染む優しい色合い。

長い前面の庇は雨や雪の吹込みが少なく、一夜を凌ぐ道具を展開しやすい。

20ミリほどの豪雨に一時間ほど打たれ続けても雨の吹込みはなく撥水も維持。

夕方から翌朝まで止むことのない雨に打たれるとさすがに撥水効果は落ちてしまう・・・。それでも乾燥させれば撥水効果は復活する。ちょっとした雨で撥水しなくなったら、それは撥水処理が必要な知らせだ。

前面庇の豊富なループ。

必要なところにだけ引っ掛けられる便利な細引き。

タープ長辺の中心からずれた木にも難なく張れて庇を確保できる。

こちらの都合に合わせてくれない立木にも対応できる使い勝手の良さ。

お隣のタープと引き合ったり・・・。

角を下げて雨を凌ぎながらも広々と使える前面の庇。

雨の降り方に応じて角を下げてみる。

細引を張る方向との兼ね合いでシワなく張れない場合もある・・・。

使い勝手の良いリッジライン用のループとフック&アジャスター付きの細引き。

注)他の画像の濃いグリーンはサンプルの色で製品はこの媚茶のみ

目止めについて

長時間、または強い雨に打たれると本体の切り替え部分から雨が浸入してくるので目止めをしておくことをお勧めする。

目止めの一例

こちらは水性シームシーラーで薄く光沢のない仕上がり。

こちらはおなじみのシームシーラーでやや厚く光沢のある仕上がり。

 

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