四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
晩秋、色めく渓と尾根を凌ぐお泊りシノギング【前編】
気が付けば霜月。ここから駆け抜けるように一気に過ぎていく日常。
そのただ過ぎ去る日々を紛らわすべく、期待薄でに少し標高高い山域へと凌ぎに向かうが、どうやら所々紅葉も残っているようだ。良々。
今回もアイボリーでタフなスタッフ車で現地入り。紅葉シーズンの渋滞洗礼を受けるも、大きな遅れは出ず無事到着。早々に準備に入る。
いざ、出立。
沢沿いの林道をタドリ、林道とお別れする所で、渓側に合流。左岸は雑木林と切り立った地形でタドルのは難しい。右岸の地形を観察、見極めつつ、上手く沢を渡れるポイントも探す。
で、結局渡渉 笑
濡れてしまえばこっちのもん。現在基本は10℃前後、無風。長時間浸かると厳しいが、濡れた後、暫く淀みなく歩いていれば、ほんのり足先が温まってくる。歩みを留めぬよう直向きに進む。
目測通り対岸上にはフミアトもあり、道に乗る。落ち葉が何とも心地が良い。
見覚えが有るような、無いような、、堰堤を越えていく。
すると現れる堰堤上の穏やかな小川、楽園。
早々にチェックインしてしまいたい気持ちを抑え、歩みを進める。色とりどりの景色についつい足を止めてはしまうが。
しっかりとし過ぎないフミアトをタドリ、堰堤越えを繰り返し...
時折、渡渉も織り交ぜる。。
適度な渡渉で、基本は沢を横目に平坦な道をタドレる。この時期でも無理なく沢を絡められる。
それでもしっかり渓らしい沢らしい景観もあり、非常に良い沢筋だ。
実は以前にも来たことある場所だが、季節変わればまた違う見え方、楽しみ方が出来る。日本らしく、凌らしい山歩きの仕方かな。
そうこうしていると、以前もチェックインした適地ポイントへ到達。スタートが若干遅かったので、更なるポイントを探し回るにもちょうど良さそう。
まずは沢から離れ、少しだけ登った地点を探索。拓けた景観で良い場所だが、木々が少なく。目ぼしいポイントは無し。
ただ、お一人様限定で、小上がりの素敵な別荘地は発見出来た。ソロの時に是非。
そしてわざわざ対岸へ渡り、沢寄りのエリアも探訪。ここならば~、いや、あそこの方が~、等と他愛もない別荘談義を繰り広げる。
で、結局前回と同じポイントへチェックイン笑
ただ今回は、三棟の入り口を広めに取ったゆったりめに。良い集落となるりそう。
成った成った。まずはタープ無しで、ゆっくり周りを堪能しながらダレる。
脱ぐもの脱いで、干すもの干して、
そして、面倒くさくなる前に、薪の調達とした処理を済ませ、
その間に一服を挟み笑
談義も織り交ぜながら、
思い出したかのようにタープを張れば、
日も暮れライトアップされた集落が完成する。ここまでを大体2~3時間くらいかけて行う笑
あとは勝手知ったる自分の時間に浸る。
もくもくと晩酌をする柳谷
食事を済ませ焚火に没頭する谷島
残像拳を駆使するキャメラマン小川 笑
静かで賑やかな夜は、更けるたびに耽美と化す。
そして一つ、また一つと灯りが落ち、穏やかな沢の音を残し静寂が夜を包むのであった。
【後編】へ続く。。
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