四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
お泊りシノギング~2018~ の様子 【前編】
さぁ今年もこの日がやってきた。
年に一度の凌の祭典。平成最後のお泊りシノギング。
今年もHighland Designsからハンモックジャンキーのお二方がご参戦。いつもありがとうございます。
”本陣”と銘打った我々の拠点には、ウキグモ・ウンカイをはじめ、今期新作やハンモック泊に便利なアイテムが立ち並ぶ。希望者には快くお貸出しをした。体験に勝る経験がない事を知っているから。
それとなく開場時間は設定していたが、不思議なもので、一人、また一人と少しずつシノラーは現れ出す。そうして一つ、また一つと”家”が増えていく。少しずつ集落が出来上がっていく。
やがて晩秋の枯れ澄む月尾根の森に、凌ぎの村が姿を現す。
”シノイデル”の合図、手拭い掛けがすっかり普及していて嬉しい限りである。
隣の芝生は何とやらと言うが、各々個性が出ている家々を見るのはとても楽しく、ついつい見入ってしまう。
と、そうこうしているとショートシノギングの時間に。アナログ式でのお知らせ。(決してエールを送っている訳ではない)
地形図をわたし、簡単な説明をした所で、いざ出陣!
入凌地点に到着し、地形図と照らし合わせる。皆集中しているのがうかがえる。
確認した所で登り始めるも、実は違うルートなのでは?との意見が出始める。確かにそうかもしれない。でも間違っていても地形図上ではこの辺りの小さな尾根は、全て目的地点へ延びている。ではいっそのこと確認を兼ねて登ってみようと、ライブな展開へ。
暫く登ると特徴的な広い尾根が広がり、やはり間違っていたと説明がついた。これがシノギングの醍醐味でもある。ある程度地形が読めれば、そんなルート変更や修正も出来る訳だ。
唯一読めない地形の状況。ここもある意味楽しみなポイント。
今回の場合は、急登に茨の様に垂れ下がる木々の群生や、
痩せ気味な尾根上の倒木の連続、
いやぁ凌ぎ甲斐のある状況であった。皆さんの苦戦しながらも楽しんでいる姿を見、心の中でニンマリ。
かと思えば、ちゃっかり展望や素敵な紅葉もあり、総合的に良いルートに仕上がっていた。
目的地点に到着した所で、いつもの笑わない奴を一枚。
皆さん木々の間から良い表情を出すこと!
下りも中々の激坂で、わいわいしながらも心は引き締まって下れた。
道中にはお決まりの社あり。
そうして無事下凌。辺りは薄っすら暗くなっていた。
下凌予定時刻は16時。概ね予定通り下りて来られたが、遅れた場合はもっと暗くなっていただろう。そんな事も視野に入れ、ヘッドランプを持ってきていた方々は凌ポイント◎
一方、ショートシノギング中の会場はというと...
お子さん新手のアグラスカート遊びが展開されていたり、
その横で大人同士が本気のギア談義をしていたり、
まったりハンモックに腰掛ける者がいたり、
まさかの新鮮な鹿肉の無料提供が行われていたり、
豊かな時間が流れていた模様。この何でもない時間を楽しむ様は、まさにお泊りシノギングならでは。同志がハンモックで集い、その空間で各々の時間を楽しむ。素敵ではないか。その精神は凌の精神にも繋がるのではなかろうか。
頃合いを見て、厳正なる抽選の結果当選された方々へ、ウキグモ・ウンカイをお貸し出しする。これら商品こそ百聞は一体験に如かず。彼らはどんな夜を凌いでくれるだろうか。
あたりはすっかり暗くなってきた。そこでお待ちかねのアイツに灯りをともす。
小田原提灯からなる凌提灯。(画像は本陣用の本家サイズ!)
いよいよ近づいてきた今宵を凌ぐ行事に向けて、本陣が徐々に色めき立つ。
前代未聞の後編へ続く。。。
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