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新緑踊る、峠を越えて山葵を辿るシノギング

最近よく出没する我々的新規エリアにて、緑が鬱蒼と成る前にと訪れたシノギング。いざ到着するも、青々と茂る緑。いや緑が青々って、不思議だけど素敵な語呂だなぁと、今更しみじみ。

取り付きまで暫し舗装道を進む、漆黒の二人。

昨夜降り続けてくれた雨のお陰か、緑は活き活きとしている。これはこれで良きかな。しかし、涼しめの20℃を切る気温ながら、湿気からくるジメっとした暑さが少しずつ我々を取り巻く。曇り空のそれが唯一の救いか。

林道をツヅラヲリに登り詰め、辿り着く尾根の取り付き地点。見渡すと如何にも嫌な雰囲気溢れる藪&雑木林感。。思わずこぼれる笑み。これは凌的な吉兆を意味する笑

一息ついてから、いざ突っ込む。思いのほかひどい藪ではなかったが、とにかくえげつない棘の木枝が目立つ。注意を払うが、皆イテーイテーと小言を漏らしながら登る。

これとかもはや狂気すら感じる凶器。。笑

暫くするとそれらトゲトゲは成りを潜め、スギヒノキの尾根筋に乗る。そう、シノギングの最初と最後は何かと洗礼を受けやすいのだ。とりあえず一安心。

壁ほどではないが、全く緩くはない、程々の登りが地味に続く。やはり湿度の高さからか、汗が吹き出し始める。まぁここは焦らずゆっくり行こうではないか。

漆黒のタモツウルオスで水分補給。

そして漆黒のヤマバッグ。

二型とも近日中に入荷販売開始予定!告知写真も程々にしようか笑

登りが緩く落ち着くと、支尾根との合流点の白場と、

盛大なヌタバがお出迎え。

緩やかな道が続き、恐らく本日最大の急登に臨む。辺りには靄も立ち込め、何とも凌らしい情景に。

またまた壁ほどにもない急登だが、所々手掛かりとなる木々がない所もあり、少し厭らしい登り。凌ピッケルを駆使して、しっかり確保取りながら着実に詰めていく。

何とか切り抜けると、再び白場の平坦地へ。地形図的にはここまで登り上がれば後は急登少ない緩い上り下りを絡めた尾根が続く。しっかり先の捕捉、確認を入れておく。

靄に誘われながらの、素敵な尾根が続く。

と思えば、急に靄が切れ、フォーカスが鮮明となる。深い緑が織り成すコントラストにため息が漏れる。

そんな折々の情景を堪能しつつ、ひた進む。

我らがキャメラマン小川の爽やかなプルオーバーとEXPED WhiteOutのホワイトコーディネートがこんな靄な情景を呼び込んでくれたのかな。

次第にその靄も濃くなり、見通しが悪くなってくる。そんな折での広く、のっぺりとした尾根が続き、現在地の捕捉が少しずつ曖昧になってくる。。

正直に若干捕捉がしきれなくなっていた私は、「南西を辿り、主稜線の登山道へ出る」という確かな事実を基に、とにかく南西から外れぬよう、こまめに方角を確認しながら進んだ。そして確信に至れる明確な捕捉ポイントを探す。

少しずつ尾根が細くなり、明確な鞍部への下りに差し掛かると、ようやく現在地の合点がいく。いやー天候もあるが、単純に分かりづらいこまかな分岐点が多く、しっかり捕捉して辿るには中々の集中力が必要。高度な地図読みが要求される非常に良いルートだ。

程なくして拓けた地点へ。こういう見晴らしが良いはずのポイントでも、霧靄によりそれらが阻まれ、先に見える尾根も不明瞭となり、捕捉がより難しくなる。これぞ凌らしい天候ぞ。

ただ、ここまでくれば尾根道は分かりやすく、主稜線は目と鼻の先。迷わず尾根を進み詰める。

と思いきや、登山道へ繋がる尾根直下の鞍部にて、盛大な倒木に道を阻まれる。確と合間を見極め、それらを縫うようにいなしていく。

そして尾根への直登を舌鼓しながら、、

晴れて主稜線、登山道へ合流す。さてさて、ここからは単調な高速道路が続く。

しかしながらこの辺りは噂に違わぬ公園のような広場の主稜線が続く。その広さと灌木と下草の少なさが相まって、破線ルートの雰囲気を醸している。気持ちの良い感覚でブナ林が続くのも心地が良い。手軽に大きな峠から入り、歩けるルートとしては良い道だ。きっと四季折々の変化も楽しめるに違いない。

一見すると広くどこが正しいルート上なのか分からなくなりがち。こういう所でこそ、標識だけを頼りにしない地図読みが活かされるというもの。ちゃんとした登山道に出たからって、地図読みは絶対怠らない事!

そうすれば、こんな隠れた三角点に出会う事も出来る。

少しミチクサをしつつ、目指別荘地はもうすぐ。

そこは絶対気持ちい良いはずの平地が多い尾根上なのに、なぜかそれらを巻くように下りトラバースする登山道。この南から東へ折れ始める所がポイント。分かりづらくなっているが、迷わずコンパス直進。南へ下る。

さすれば辿り着く、楽園、天国、別荘地!無限に広がる桃源郷!

少し誇張し過ぎか笑

ただこういう良い場所だからこそ、「太い木が多い」「木々の間隔が広い」等のハンモックへの弊害が付いて回る事が多く、正にここもそれである。ソロならいくらでも張れる場所あるが、3人揃って上手くとなると、意外に適地が無い。。ただ本当に平地が至る所に広がっているので、とにかく(いつも通り)貪欲に我らが憩いの物件を探し回る。夢中過ぎて写真を撮るのも忘れる。

そうして辿り着いた、各々広い間口を設けられるコの字別荘地。久しぶりに早い時間にチェックイン出来た。

この心地の良い木漏れ日の中、長くまったり出来るようすかさず設営に掛かる。

程なくして、集落の完成。今宵は天候も安定してそうなので、皆タープ無し。

この象徴的なブナ木を横目に眺める事が出来る、超優良物件。暫し各々の時間に思い、更ける。

ハンモックアンダーキルト120ウンカイlightの現シーズンでの手堅い新旧組み合わせで昼寝を決め込んでいる柳谷邸。

ハンモックフルカバーキルト180をルーミーに吊り、優雅な空間で本日のルートを復習する谷島邸。

そんな写真をせっせと撮ってくれつつ、間違いのないモグ350と担ぎ上げた水3Lが燦然と輝く小川邸。

その後、念のための備えと、白い絵面が欲しかったので、三者共にハンモックビビィTyvekでブースト・装飾して準備万端。さて、始めようか。

勝手知ったる各々の時間を堪能する。

シノギングではウッドストーブでの焚火は必須。

そして、晩飯は拘り、豪勢に喰らうがモットー。

ぽつりぽつりと言葉を交わし、時には静寂に身を委ねる。

思いに耽り、夜も更けていく。。

 

明くる朝。

 

モゾモゾと始動し始める。

昨夜はポツポツとビビィをたたく雨音が響いていたので、完全に降られたと勘違いしていたが、辺りは然程濡れてはいなかった。明らかに降っているような雰囲気であったが私の周りだけの現象だったのであろうか。。

ウーウーとうなされていた者もいれば、豚のような鳴き声と四つ打ちのバスドラのような音が聞こえたという者もいる。。全体的に不思議な空間と化していたのは確かなようだ。

昨日に続きモヤモヤ~な朝を期待したが、しっかりくっきり辺りは覚め渡っていた。朝方は少し靄が差していたようだが。

新緑に映える白い○○袋達。いいね!

朝でも時間に余裕も持たせて、火を熾ししっかりまったり朝食を食べるのもシノギング。

その後にまたぐ~たらしてみるのもシノギング。

ただ、決められた出発時間へ向けては、しっかり事前に動き始める。

時間にルーズという事ではなく、計算してルーズになるといった感じであろうか。

そして立つ鳥は跡を濁さずに。凌、シノギングでは所作として身につけたい点。

さて、本日は下るだけの帰り道。周辺の下見を兼ねて詰めの渓から少し下る事にする。雰囲気的には緩やかな渓なので、問題なさそうと判断したが、下りで渓を使う場合は、十分注意しながら臨みたい所。ツヅラヲリで少しずつ下りながら、先陣への落石にも十分注意すべし。

分かりづらいが、昨日の登山道の続きに合流。この辺りから渓に水が湧いているかと期待したが、ちろちろも出ていない状態。更に下らなければいけないようだが、その先は流石に斜度も急でザレ具合も酷そう。。

という事で、素直に登山道のトラバースを辿り、その先の大きな峠まで一先ず出るとする。そこから恐らく破線的ルートだが渓から詰めるルートは存在するので、そこを下るか否か、また現地で判断しよう。

こういうトラバースの道も悪くない。

と思いきや、急に崩れた斜面に出くわす。。簡易的な柵は有るのだが、絶妙に頼りなく、山側の斜面も手掛かりがどれもザレザレ。戦々恐々としながら、ゆっくり確実に渡る。勿論一番恐れを成すは柳谷であったのは言うまでもない笑

峠に到着するも、やはり下りで使うには厳しそうな様子。素直に第二案のその右岸上にあたる尾根を詰めて下る事にする。一応この渓は、麓の大きな渓谷の源流なので、またいつかこの渓を詰める際の下見も出来そう。

少し痩せ気味の入り口に少々萎縮するも、意を決して分け入る。

暫く進むと、割と明瞭なフミアトが広がり、地形図通り斜度も緩い適当な尾根となる。少し拍子抜けだが。少しずつしっかりとした沢の音が近づいてくる。

いよいよ本流に合流しようという手前で、何やら人工的なものがチラチラ見えるような。。

ざん!!

立派なワサビ田と作業レール!さてさて、ここからはほぼ観光沢下りルートへ笑

最終の林道まで続く、様々なワサビ田とその跡地たち。

幾多の沢筋が合流しているこの本流は、澄んだ水と豊富な水量から、その横にワサビ田が設けられるのも頷ける。

途中、作業に入っていたお父さんともご挨拶。細いレールにグラグラ揺れるであろうトロッコを颯爽と乗りこなしていた。

そして最後の難関、骨組みだけの橋渡り。真ん中で想像以上に揺れたの本気で焦った私。他二名は素直に沢の合間を縫って渡渉していた。

無事林道へ合流。その後の林道も渓谷沿いに遊歩道のような所もあり、何ともゆる~い二日目のシノギングであった。

あらかた予想はつくと思うが、最後は特別なソフトクリームに舌鼓し、お土産もしっかり買って帰路に就いたとさ。

 

気温が上がりだす前に、我らがシノギングが出来て良かった。

しかし、まごまごしていると、夏もすぐだな、、

 

A面B面で〆!

 

■今回の装備

【柳谷】

ヤマボウシ Air(絶賛販売中)

クビマキ(絶賛販売中)※二日目

ハチジュウハチヤ 七分袖(絶賛販売中)

ヒネモス???(試作品)※二日目

ジュードーパンツ(絶賛販売中)

フタエズボン(絶賛販売中)※二日目

クナイ (絶賛販売中)

クナイショート (絶賛販売中)※二日目

ヨヒヤミ(試作品)

アグラスカート(試作品)

スーパーフィットメッシュグローブ (絶賛販売中)

ヤマバッグXP(近日販売開始予定!)

タモツウルオスDCF???(試作品)

ハンモックアンダーキルト120(絶賛販売中)

ハンモックビビィTyvek(絶賛販売中)

ヌノバケツ 4L XP(近日販売開始予定!)

ヌノバケツ VX03???(試作品)

行燈風シェード(絶賛販売中)

シノギチャブダイ(絶賛販売中)

シノギチャブダイ三脚取付具(絶賛販売中)

凌ピッケル(絶賛販売中)

EXPED Lightning 45(絶賛販売中)

 

【谷島】

ヤマボウシ Air(絶賛販売中)

クビマキ(絶賛販売中)

ウロコシャツ 七分袖(近日入荷予定!)

ミチクサ(絶賛販売中)

シノビ dry weave(絶賛販売中)

ツユハラヒ(絶賛販売中)

クナイ (絶賛販売中)

ハヲリモノ octa(絶賛販売中)

カルフワタオル(絶賛販売中)

ノヤマ???(試作品)

スーパーフィットソフトシェルグローブ???(試作品)

ヤマバッグXP(近日販売開始予定!)

タモツウルオスXP(近日販売開始予定!)

ハンモックフルカバーキルト180(絶賛販売中)

ハンモックビビィTyvek(絶賛販売中)

ヌノバケツ 4L XP(近日販売開始予定!)

行燈風シェード(絶賛販売中)

シノギチャブダイ(絶賛販売中)

ヌノバケツ VX03???(試作品)

凌ピッケル(絶賛販売中)

EXPED BlackIce 30(絶賛販売中)

EXPED Flash Pack Pocket(絶賛販売中)

 

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