四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
4月10日の「平日シノギング」の様子
初めての平日シノギングを祝うかのように、平成最後の大寒波とやらがやってきたもんだから寒いのなんの。平日の、しかも雨の高尾山口駅はさすがにほとんどハイカーの姿はなかった。
まずは甲州街道を行進。みなさん雨に備えてちゃんと傘を持ってきている。絶好の凌ぎ日和なので、凌正装の重要アイテムであるツユハラヒとクナイをお試しいただく。このコンビネーションでどうやったらうまく雨を凌げるかということを、使う人自身でいろいろ考えて一番効果的な使い方をしていただきたい。考えて使いこなすということが大事。
峰の薬師の参道に入る頃には雨は牡丹雪に変わった。
桜と雪を一緒に見られるなんて何年振りか。
季節外れの雪のおかげで風情ある参道。
尾根の取り付きはだいたい悪いが、ここは作業道がついているので歩きやすい。しかしこれはシノギングらしくない・・・。
登りがひと段落すると祠がひっそりと雨に濡れていた。これはシノギングらしくてよし・・・。
場所によっては重たい雪がうっすら積もっている。
今回は前半戦の尾根歩きを、地図読みを意識して歩いてもらう。方位がどんなふうに変わるのか?傾斜がどんなふうに変わるのか?現在地を特定できる情報があるのか?まずは大まかに行程を頭に入れて、ポイントポイントで現在地の予測をする。コンパスはどの方角を向いているかを確認する道具として、あまり難しく考えない方がいい。ストイックな地図読みは地図読み経験を積んでからやればいいのだ。
雨の中、油の木(ファットウッド)に火をつける森勝氏。興味津々のみなさん。
突然倒木に行く手を阻まれる。こんなことはよくあること。下をくぐろうとか思わないで、右左を偵察して通過できそうなところまで回り込めばいい。
倒木帯を抜けるとこんなに気持ちのいい尾根が続いている。今日はずっと雨ですよー。
雨の日はまわりの色が濃くなって、独特の空気を感じることができる。雨だから今日はやーめた、とかなってしまうのはもったいないのだ。
支尾根を一本、地図読みで凌いでから、南高尾のハイキングコースに出て、それからまた支尾根に入り込んでお昼休憩。
寒いから休憩どころではないかもしれないが、こんな日はいいテストだと思って、まあまあ、みなさんそれぞれ工夫して身体を冷やさないようにしていただきたい。
雨が降っていてもタープがあれば安心だし、雨音を聞きながらのんびりするのも乙なモノ。
寒い時に暖色系のタープはホッとする。なので森勝氏のまわりは大人気。
西山峠からはニリンソウの群生を見ながら下山する予定だったが、この雨のおかげで花は閉じて茎は倒れてしまっている。今週末くらいまでは見みられるはずだから、晴れた日にもう一度どうぞ。
しかし、傘とツユハラヒはよく合う。
春になったと思って気が抜けてからの、真冬並みの雪混じりのシノギングは寒かったことでしょう。こんな時でも天候と自分に合った装備で凌げばそれほど寒さは感じないので、これを機会に装備を点検してみるのもいいだろう。
いやー、お寒うございました。
最後に、決して笑ってはいけないヤツ。
平日シノギングに参加して下さったみなさまありがとうございました!
4月13日は四日市のmoderateさんとの出張シノギング、5月18日は大阪UTILITYさんとの出張シノギング、次回の東京のシノギングは5月25日です。
みなさまの参加をお待ちしています!