四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
暑さを凌ぐ - やっぱり沢が涼しい
夏の低山は暑くてもう本当にたまらないから標高の高い「夏山」に行く人がほとんどなのだろうが、森林限界を超えることを許されていない(笑)我々シノラーはこんなに暑い夏のあいだも低山で凌いでいる。
木陰でハンモックにゆられるのも結構涼しいのでお勧めできるが、やっぱりなんといっても沢を歩くのが涼しい。私の住んでいるところからアクセスのいい裏高尾の沢は「また来ちゃった♡」的な感じでお世話になっているわけである。
先日はちょっとだけ足を延ばして五日市方面の沢へ行ってきた。武蔵五日市の駅はトレラン、ハイカー、自転車、バイク、BBQの人たちでお祭りのような騒ぎだが、バスに40分ほどゆられて降りたところは、助けてと叫んでも誰も来てくれないような山の中。
林道から沢の様子を見ながら歩いて雰囲気が良くなってきたあたりで装備を整えて沢に降りる。林道からボケ~っと見下ろしているのと、流れを目の前にしてみる世界はずいぶん違う。
カメラを濡らさないようにとても慎重に進む販促担当のU字。
深い流れに入ってゆくと浮遊感によるなんとも言えない心地よさと、沢の底に化け物がいたらどうしようという不安が同時に押し寄せる。
最近は雨が適度に降っているので水量は豊富だ。流されそうな水圧を感じる滝の脇を凌ぐ。
そうかと思うと優しい流れのナメにうっとりする。
明るかったり暗かったり、開けていたり鬱蒼としていたり、浅かったり深かったり、いろいろな表情を見せてくれる沢で暑さを凌ぐのはなんとも気持ちのいいものだ。
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