四季の山を歩き、思い、創造する。
凌 手記
EXPEDハイキング
EXPEDの本社のあるスイス・チューリヒに各国から正規代理店が集まり、総勢40人を超えるミーティングが二日間に渡り開催された。
ミーティングの内容は極秘なのでここではお知らせできないが、ミーティング後に行われたアクティビティーの様子を紹介する。
自由参加のこのアクティビティには本国から社長のアンディ、エクスポートセールスのフビ、プロダクト担当のマーク、ルーカス、マーケティングのカート、スイスセールスのクラウディア、アメリカ、カナダ、日本が参加。
色づいた葉はもう半分以上が落ちているが、朝まで降っていた雨で山全体がしっとりと色を濃くし、もうすぐ冬が来ることを感じさせる。
車4台に分乗してインターラーケンを出発した一行は、ツーリストエリアから外れた牛の放牧地帯をいくつものカーブで標高を上げ、滑る様に車を走らせて峠に到着。
このあたりに詳しいクラウディアから大まかなコースの説明があり、ハイキングスタートだ。
ヒーハー!
基本的に外国勢は歩くペースが速く、ぬかるんで滑りやすいトレイルに苦労しながらもハイペースで登って行く。
本当はいつものようにゆっくりじっくり歩きたいものだが、しかたなくそのペースに合わせて登ると一気に身体は暖まり、一息つく背中に湯気が立つ。
最初の分岐で山頂アタックチームとアイベックスチームに分かれる。
私はアイベックスチームに入る。
トレイルには行き先の記された黄色い道標の他に白・赤・白のペイント がある。
これは比較的安全なトレイルに使われる配色で、小屋の丸太にも記されていたりする。
白・青・白の配色になると上級者向けのコースになるのだという。
トレイルはぬかるみからガレ場のトラバースに変わり、AUGSTMATTHORNへと続く細い稜線にぶつかるところでインターラーケンの湖、BRIENZERSEEを見降ろす絶景ポイントに出る。
何という湖の色だろう!
白鳳三山、いやベルナー・オーバーランド三山のアイガー、メンヒ、ユングフラウも見える。
低山好きの私もさすがにありがたい気持ちになる。
ここでクラウディアからレッドブルだよと言ってシュナップスがまわってくる。
グビッ、ヒーハー!
・・・で、なぜ我々がアイベックスチームかというと、その通り、アイベックスを見れるかもしれないチームなのだ。
ジャーン!
我々が近付いても逃げなかったオスの群れを間近に見ることができたのだ。
絶景、三山、アイベックスと大満足の一行は、一旦峠まで戻りインターラーケン登山会員だけが利用できるWINTROSCHヒュッテを訪ねる。
んで、まずは地元のビール。
ヒーハー!
ヒュッテでは味のある山おやじがスープを作って待っていてくれた。
もちろん、スイスならではのチーズ、ソーセージ、パンも。
ワインやビールを飲みながらにぎやかにランチをいただく。
楽しいランチの後は皆で後片付けをしてヒュッテを後にする。
車に乗り込んでインターラーケンの町まで下りると週末のにぎやかな観光地の夕暮れ時だ。
高級時計店のネオンをぼんやり見ながらいつの間にか眠りに落ち、気が付いたらすっかり暗くなったチューリヒ市内に着いていた。
4日間のミーティングはとても充実していて、そしてあっという間に終わった。
色々な人たちと色々な話ができた貴重な機会に感謝!
今日は日本に帰る。今こうしてホテルでブログを書いている。