アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ミソハギ ‐ 愛知県緑化センター

2019-07-28 21:46:26 | みんなの花図鑑

数日前、
ミソハギ - 鞍ヶ池公園(豊田市)
のところで調べたように、ミソハギの蕊には 長い雄しべ、短い雄しべ、それとめしべ との間に 3タイプあって、

a. 長い雄しべ > 短い雄しべ > めしべ
b. 長い雄しべ > めしべ > 短い雄しべ
c. めしべ > 長い雄しべ > 短い雄しべ

のように、雌しべの位置が変わるということでした。
鞍ヶ池公園のミソハギは その時調べた限りでは、上の画像のような、aタイプが多く、bタイプもあることはあるけれど数が少なく、cタイプに至っては ひとつもお目にかかれませんでした。




ところが、どうです、上の画像のものは どの花も 雌しべが 一番高い cタイプなのです。





この株も そうです、雌しべが一番高い cタイプです。





この株も同じく cタイプです。雌しべは 長い雄しべの2倍くらい長いです。








ウエストリンギア - 愛知県緑化センター

2019-07-28 20:53:10 | みんなの花図鑑

遠くから見ると ローズマリーと勘違いするほど、雰囲気がそっくりです。





でも、近づいてみても、香りがしません。





ウエストリンギアは オーストラリア原産樹木の一つです。愛知県緑化センターでも オーストラリア館の前に植栽されてます。





ローズマリーによく似ているため、オーストラリアンローズマリー の別名もあります。





学名:Westringia fruticosa
シソ科に分類されています。





ヤブガラシ - 愛知県緑化センター

2019-07-28 13:44:04 | みんなの花図鑑

ブドウ科のヤブガラシ。




淡い緑色の花弁は 咲いてすぐに反り返る。おしべは4本。蜜をたたえる花盤は 最初オレンジ色。






咲いてから、3~5時間すると、雄しべと花弁は落ちるといわれている。
花盤は オレンジからピンク色に変わる。





茎についているプヨプヨした球は 蜜がこぼれたものではなく、「Pearl bodies (真珠体)あるいは Pearl glands (真珠腺)とも呼ばれている植物体由来の栄養体なのだという。
何と、植物が自分を守るために虫に与えている餌となっているとの見解もある。」
続・樹の散歩道 「ヤブガラシの謎の球体の正体」





蜜はいつまでも花盤にいっぱい。



ガガイモ - 愛知県緑化センター

2019-07-27 21:01:57 | みんなの花図鑑

ガガイモは、今ではキョウチクトウ科ですが、かつては ガガイモ科でした。
ガガイモ科には フウセントウワタ、トウワタ(アスクレピアス)、フウセンカズラなど、袋果や綿毛などどこかガガイモに似た植物が含まれていました。





花冠は5深裂し、外側に反曲し、白色の軟毛が密生する。(三河の野草)




副花冠は環状、5裂し、裂片は短く、雄しべの間につく。(同上)







雄しべは短筒状に合着し、肉柱体(ずい柱)を形成し、中心から柱頭がくちばし状に突き出す。柱頭の先はよれて曲がる。(同上)





蜜は 肉柱体(ずい柱)の基部にありますが、そこは狭く、虫が出れなくなってしまうこともあるといいます。









ヤブラン - 愛知県緑化センター

2019-07-27 19:40:33 | みんなの花図鑑

ヤブランの花は、花弁が6枚あるように見えますが、内花被片が3枚、外花被片が3枚という構成です。





花茎の高さは30~50cm、淡紫色の小さな花を総状に多数つける。(松江の花図鑑)










黄色いのは 雄しべの葯。雄しべは 6個あるそうです。





ヤブラン属の果実はさく果だが、果皮が薄くて脱落し、種子がむきだしになって成熟する。(松江の花図鑑(広島の山野草))




ヤイトバナ - 愛知県緑化センター

2019-07-27 18:22:06 | みんなの花図鑑

ヤイトバナ、標準和名を ヘクソカズラ。





初雪の上に 赤い染料を垂らしたようにも見える。





内面のたくさんの繊毛の間から 顔を出しているひも状のものは めしべの花柱と思われる。





繊毛を密生させたのは蟻の侵入を防ぐための自衛の策だとも。





雄しべは 5本あるというが、筒の内部に隠れていて 花冠を引き裂かないと見えない。腺毛をぬけて どのような虫が この雄しべの花粉まで到達するのだろうか?





フウセンカズラ - 鞍ヶ池植物園(豊田市)

2019-07-27 13:24:07 | みんなの花図鑑

フウセンカズラは ムクロジ科フウセンカズラ属。
ムクロジ科というと あのモクゲンジと同じ科。





花はとても小さく目立たない。





白色の小さな4弁花。花弁の長さは 約3㎜ くらいしかない。





そして、モクゲンジと同じように 風船のような袋の中に 種を作る。

モクゲンジ - 安城総合運動公園





風船の中には3つの種が入っています。風船の殻がやがて茶色になるころ、あけて見ると、種子は 黒色で白いハートマークがついています。




タイタンビカス - 鞍ヶ池植物園(豊田市)

2019-07-27 13:04:40 | みんなの花図鑑

大きな花なので、始め、アメリカフヨウかと思ったのですが、花を見ると、アメリカフヨウの特徴の雌しべの先が上を向いていません。





ちょっと分からなくなって、教えて!goo にまた お伺いを立てました。
すぐ返事があって

「アメリカフヨウとは葉が違いますね。
アメリカフヨウとモミジアオイの交配種
タイタンビカスのように見えます。」

ということで、葉のちがいで区別できることを知りました。





回答にもありましたように、「アメリカフヨウとモミジアオイの交配種」なので、花は アメリカフヨウそっくりなんです。
葉のほうは、こんどは モミジアオイの葉のように 葉に切れ込みがあります。アメリカフヨウの葉は切れ込みがありません。





アメリカフヨウではないので、雌しべの柱頭が上を向いていなくても 当然なんですね




ハイビスカス(オレンジ・フラミンゴ)‐ 鞍ヶ池植物園(豊田市)

2019-07-27 10:01:35 | みんなの花図鑑

人間の記憶というのは あいまいなもの。このオレンジ・フラミンゴという種類に初めて出会ったのは 氷見市海浜植物園(富山県)だと思っていたのだが、いまその時のブログを見ると この種類はない。

ハイビスカス - 氷見市海浜植物園





不思議な形をしている。縁がフリルみたいにひらひらしている上に、長く突き出た蕊の花柱の先にも もう一度 フリルをつけた小型の花弁が咲いているのだ。2段咲きしているのだ。





簡単に言うと、「柱頭が花弁化した2段咲きのコーラル系品種」というのだそうだ。